GPM みんな纏めてヒーローになるようです 1話 「はじめてのたたかい」

209◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:43:58 ID:vs6FLGWg



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             !    ヽ   //  _,、_,、_,、ヽ/ /.     │       Gunparade Metal            │
            メl    ヽ-´_,r=っ" ●ヽ.:.:.} /     │                              │
         / ヽ_ il|>    ~´='~ ヽ   <.:.:.:.:〉     │  みんな纏めてヒーローになるようです  │
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       /    ,川       ,       .ノ i
       /   /  /    //        / l |
      {   /  /   ./:::/       .∧ / / i         1話 「はじめてのたたかい」
   __....,,j   / /      >  >      ./ ハ / / 
  ヾ、   ハ  i /       //       .:人  ハ
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            ` ー 、7/ ´
               ヾ                                                       S-1
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211◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:44:11 ID:vs6FLGWg

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│閲覧に関してご注意    .├─────────────────────────────────────
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      _ , -―-、
 , 'ニニニ、::::(0::::::::::ヽ、
   ̄ ̄ヽ':::::::::::::::  ヾ         ・このお話は『高機動幻想ガンパレード・マーチ』の世界背景を元にした、
      ):::  ....   \        作者の妄想ストーリーです。
     /    ::::::::::::::::::ヽ.       原作設定に準拠するものではなく、他作品の設定を掛け合わせた
     /      ::::::::::::::::::|      大幅な設定改変があり、更には原作設定を意図的に取捨選択しております。
    /       :::::::::::::::::::|
   / ̄ ̄ ̄\ ::::::::::::::::::::::::::|     ガンパレに思い入れが強く、設定改変/取捨選択を受け入れられそうに無い。
  ─   ─  \::::::::::::::::::::::::|       そういう気持ちをお持ちの方は、そっとタブをお閉じ下さい。
 (●)  ( ●)   \:::::::::::::::::::|
 | (_人__)      | :::::::::::::::::::|
 \` ⌒´     //::::::::::::::/::::|    ・このスレのやる夫は捻くれています。やる夫の性格改変(?)にご容赦下さい。
   | ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ /:::::::::::::::/:::::|
   .|  ||      /:::::::::::::/::::::::|.    ・展開予想が多いと、>>1が泣きます。
   |  ||      |:::::::::::::/::::::::/       いい大人が泣くのは非常に見苦しいので、ご注意下さい。



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212◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:44:27 ID:vs6FLGWg

3月5日――熊本
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

水銀燈と2人が出会った翌日、夕方。


   l   !.       _ ,,.`\_|   |
   l  .!.    .‐.~   `'|   ┛
  _l_l_    ,':..     :|.._  |`'‐
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  [ll| |ll]_ ,;'" .、::::::::::::::::....| : l=.| ..:::: :;')
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   | | . _~ー、_:::::::::;;;\、 :| ; l | ,;'"
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   | | |   _,r-‐(⌒`ヽー-|l l l l|┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬
   | | |  ,ソ;;::: ゝ;;::::::::::: |l l l l|┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴
   | | 、!_ .{`:: . ノ_;;::::::::::. . |_ |┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬
       L;_::  ノ;;;::: .   l文|. |┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴
          ~ ー 、_i ::... | ̄ |┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬
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                "" ^"~
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                               (ー)(ー )   |         ____
                               (__人__)      |           /      \
                               l` ⌒´  u. |      /─    ─  \
                          .     {         |       / (ー)  (ー)   \
                                {       /      |     (__人__)  u.  |
                                ヽ     ノ、     \    ` ⌒´     ,/
                               / |/\/ l ^ヽ     /7             l─、
                               | |      |  |    |l           | |

二人の男は疲れた表情で、町を歩いていた。

213◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:44:45 ID:vs6FLGWg

堪えかね、やらない夫が愚痴を漏らす。

       L;_::  ノ;;;::: .   l文|. |┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴
          ~ ー 、_i ::... | ̄ |┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬
                 ヽ.,._|_  |─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴
                "" ^"~
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \  ウーン
 |    ( ●)(●)
. | u.   (__人__)
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }      「それにしても、予想外だね。
.  ヽ        }       まさか自衛軍がここまで馬鹿だと思って無かったわ」
   ヽ     ノ
    i⌒\ ,__(‐- 、
    l \ 巛ー─;\
    | `ヽ-‐ーく_)
.    |      l


                                               / ̄ ̄ ̄\
                                             / _, 、_ \
                                            /  (●)  (●)  \
                            「やる夫達が迂闊だったお」    |    (__人__)    |
                                            \    ` ⌒´    /


やらない夫は厳しい表情で愚痴を咎めたやる夫に不満をもったが、


      / ̄ ̄\
     /  u  ノ \
     |    .u ( ●) |
.     |      (__人_)
     |      ` ⌒ノ
      |        }   「えーーー。そうかァ?なんで」
      ヽ u      }
       ヽ     ノ
      ノ     \
     /´        ヽ


                                                  ____
                                                /     \
                                              /_ノ  ヽ、_   \
                   「学兵なんて制度をつくる国だお?        /(●)三(●))   .\
                 頭 沸いてるのは予想しとくべきだった」    |   (__人__)      |
                                             \ ヽ|r┬-| /   /
                                             /   `ー'´      \
         / ̄ ̄\
       / ヽ、. _ノ \
       |  (●)(●) |
       |  (__人__) |
          |   ` ⌒´  |    「へ、何から何までよ!」
        |        }
        ヽ       }
        人_____ノ"⌒ヽ
      /           \
     /            へ  \
     (  ヽγ⌒)     |  \   \
     \__/


なんの事は無い、やる夫はやらない夫以上に辛辣だった。

214◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:45:04 ID:vs6FLGWg

2人は、奇妙な憤りを覚えながら帰路を辿る。


                           丶   |   | |
       / ̄ ̄\    \_人人人/         \ |   | |   :::::::::::::: |:::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::
     /   \  /    ) ビキッ (            |   | | ::::[「())」]::|::::[「())」]::|::::[「())」]:::
     |   ( ●)(●)  /^Y^Y^Y^\       "^゛"\|________________
     |     (__人__)
     |      ``⌒´ノ          ____
     |   .     }         /      \
     ヽ       .}          /   ─  ─ \
       ヽ     ノ       /   (ー)三(ー)  \
     /      \      |     (__人__)    |
     /  /     } |      \_    `⌒´  _/
    /  /.      | |     /         ヽ      \_人人人/ 
    |  |      .|  |     |  |         |          ) ビキッ ( 
    |  |       ||  |     |  |        | |       /^Y^Y^Y^\
    (__)    |   |し__)    ヽ  ヽ       | |
       |   }  |          (_) _   |_)
       |   | /          |   / |   |
       |   |/           /   /  |   |
      (_⌒)          ヽ_⌒)   (_⌒)


日本に戻ってきてからこれで1週間。
幾つもの軍施設を巡ったのだが、自衛軍はちっとも傭兵を受け入れてくれなかったのだ。

215◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:45:19 ID:vs6FLGWg

中には「そんな得体の知れない奴らの手は借りない」などとのたまった奴がいた。


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                                    /  ヽ_  .\
                                    (○)(○ )   |         ____
                                    (__人__)      |           /      \
                                    l` ⌒´    |      /─    ─  \
                               .     {         |       / (○)  (○)   \
          ,. -、                       {       /      |     (__人__)     |
        ,r ',久 !                          ヽ     ノ、     \    ` ⌒´     ,/
      /r'´.:: l  !                      / |/\/ l ^ヽ     /7             l─、
     ,y' ,r' .::::::: l  i                      | |      |  |    |l           | |
    , ", ' .::::::::::::. l  l_
   / 〃.::::::::: ,..- ┴ー`ヾ`丶、
  / /´.::::::: ,.v"         `ヽ,
 i ./ .::::: /.j            ,.ヘy
 l ! .:::: / .:l            r、ヾil,
 ll .:::: i  .:::!           `ヾ  〕
 li ::::: ! ::: l, .....          _,. ,-<
  l ::::. l   ヽ_ ::::::..    _,.ィニ '/ i:.. \     「傭兵とかいってマジ怪しいわ」
  li ::::. l  ,r',- 、 `ヽ :::::..-'-─ ┐  i ィ'´
  !, :::.ヽ、l    ゙、 ゙、::::::::::::::..  l ,. ヘi, 
   `>'"`.!,    l   i_ :::::::: _,,..、='彳 冫`ヤ-v、_,.i ,
 ,.r'´......::::::::.ヽァ'.._, ノヽ ::::::::::::::..\,.ュ'__〃〃 / i冫
 l, :::::::::::::_,..r '"     ヽ____ `ヽ ,二二ニ-‐' 
 ,.y ̄ ̄ ,/ ヽ、          ト、  ヽ、 i, \ 
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だけど現状として自衛軍は、子供の背中に隠れて幻獣との真っ向勝負を避けている状況にあるわけで――

216◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:45:36 ID:vs6FLGWg

それでも傭兵を受け入れない、いらぬ潔癖さだとか、どの口で言いやがるといった感情だとかで、
やらない夫は顔を朱に染めている。


                 \_人人人/ 
        __       ) ビキッ ( 
       /  . \     /^Y^Y^Y^\
     /._ノ三ニヽ、\
     |  (⑪)(⑪) .|
    . |  (__人__).. |  (形振り構ってる時なのかよ!)
      |   ` ⌒    |
    .  ヽ         /
       ヽ       /
       /     ヽ
       |     │
        |       .│



珍しくやる夫まで不機嫌そうにしているのを見て、
やらない夫は自分の憤りが正しいものであると思う。



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. | u.   (__人__)
  |     ` ⌒´ノ   (あれって多分
.  |         }     不機嫌でいいんだよなあ・・・)
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
    i⌒\ ,__(‐- 、
    l \ 巛ー─;\                           ____
    | `ヽ-‐ーく_)                             /      \
.    |      l                            / ─    ─ \
                                 /   (●)  (●)  \
                                   |      (__人__) ノ(  |
                                 \     `⌒´   ⌒/
                                 /     ー‐    \

217◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:45:56 ID:vs6FLGWg

まあ確かに傭兵なんて汚い商売だ。それは認める。


                                            _, -‐
                                       _, -‐  ̄ ‐=ニ=-
              / ̄ ̄ ̄\           _, -‐  ̄‐=ニ二ニ=- _, -‐  ̄
             /         ヽ        ,~'_, -‐  ̄`ー-----― '
            /         丶    _,~'_ッ'-
            |     _ノ  ( ●)  .厂
            i     ( ●)  !  .⊃
             |       (__人_) /〉    (半分人の弱みに付け込むんだ。
           /∧     ,.<))/´二//⊃    お世辞にも褒められた商売じゃねえ…)
         / : | ヽ  / /  '‐、二ニ⊃`
     , -‐'´: : : : :l   丶l    ´ヽ〉: : : : \
    /: : : : : : : : :|  /_/    __人〉|: : : : :|
   「ヾ: : : : : : : : : :l_/:_/ヽ.   /´     | : : : : :|
  〈\ : : : : : : : :,、: :/´∨/`ー'〉 |_| |: : : : :|
   !: : :ミヽ: : :/ `y′.: ',ゝ、_/     l: : : : : :|
   ! ⌒ヽ: : : :.ヾ/: ://: : : :|      l: : : : : :|



でも、やらない夫に言わせればこうなる。



                                人人人人人人人人人人人人人人人人人人

                                風俗店は嫌いだけど、援助交際は
                   / ̄ ̄\            有効に活用していますってか!馬鹿らしい!
                 / \  / \
                  | (●) (●) |        VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
                |  (__人__)  |  キリッ!
        ぐ         |   ` ⌒´   ノ
    ぐ  る          |        } __     ∩2z、
    る   ん   _ -  ̄ ヽ        }   ― ニ二./  /
 十  ん       .     ヽ     ノ      /`/
      ,  '    _   l´   '⌒ヽ-‐ /  /  } }  +
    / /     /       リ     |  |   /  ノ
 C、/ /        ╋  /      |  |/  /  //
&  \____/     / ∩   ノ/ _/―''
 ⌒ヽ-、__/   ̄ ̄ ̄`ヽ|| '´   /   十
      /  ̄ ̄`ー- ...,,_災__,/| /        +
              /   ノ {=   | |
 +            ∠ム-'    ノ,ィi、ヽ、

218◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:46:09 ID:vs6FLGWg

そんなこんなで、2人の就職先は未だ決まっておらず、
やる気にもなれずに今日はホテルに帰ろうとしていた、その帰路で――


            │|[][]ロロnn.| | | ||
__ロ_____ _ │|ニニニニニニ| | |_|| _ロ_                    _ロ_____
- - --/ooヾ| 「[三l 厂司 | l.ハ--}              {:-- --- -
 ̄ ̄「l. ̄ ̄ {====}|└─ ′ lコ | |}ニ{ ̄「「  r,======、 r,======、   ̄「l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
__l」__ |「 ̄!|.l┌───┐| |{ニ}_l」_. ||───|| ||───||  _l」_____
._____ ll_」j,| ,.ニニニニ, | ll__l__} || ̄ ̄ ̄|| || ̄ ̄ ̄|| l{________
          ̄ ̄  ̄       ̄
                                    / ̄ ̄\
                                  /   _ノ  \
                                  |   ( ●)(●)
                                  |     (__人__)
                                  |      ``⌒´ノ          ____
                                  |   .     }         /      \
                                  ヽ       .}          /   ─   ─ \
                                    ヽ     ノ       /   (ー) (ー)  \
                                  /      \      |     (__人__)    |
                                  /  /     } |      \_    `⌒´  _/
                                 /  /.      | |     /         ヽ
                                 |  |      .|  |     |  |         |
                                 |  |       ||  |     |  |        | |
                                 (__)    |   |し__)    ヽ  ヽ       | |
                                    |   }  |          (_) _   |_)
                                    |   | /          |   / |   |
                                    |   |/           /   /  |   |
                                   (_⌒)          ヽ_⌒)   (_⌒)

219◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:46:23 ID:vs6FLGWg

幻獣襲撃のサイレンが鳴る。

                       /
                 ,. 、       /   /
               ,.〃´ヾ.、  /  /
             / |l     ',  / /
        ,、     ,r'´  ||--‐r、 ',
       l.l. ,..ィ'´    l',  '.j '.
       'r '´          ',.r '´ !|  \
       l!     ....:.:.:.:.:.:ヽ、   ,l    \
        ゝ、.,_ ---‐‐‐----ゝ、ノ
        | |
         .| |
          | |
        | |
           | |
         | |
            | |
          | |
           .| |

220◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:46:46 ID:vs6FLGWg

道端の主婦が顔を青ざめ、慌てて子供を抱き上げた横、
やらない夫はニヤリと笑いながら、物騒な提案をする。


                                                         |::::|
             三三三王三三三王三三三王三三|                  |三三三王王三王三三
             二二二⊥二二二⊥二二二⊥二二|_________|二二二工工二⊥二二
             ─rェェェェュ‐─────────‐┴────────┴─────────
   / ̄ ̄\
 / ⌒  ⌒ \
 |  ( ●)(●) |
. |   (__人__)  |
  |   \_)  |    「幻獣ぶっ殺して憂さ晴らしでもしてかねーか?」
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   /    く
                                           ____
                                         /     \
                                        /  ─     \
                                         ' (ー)       \
                              「馬鹿言うな」   (l、__)          |
                                         ⌒´         /
                                        `l          \
                                         l           \

あっさりと却下されたが、やらない夫の不満は貯まっている。
指差しながら、もう一度やる夫に食い下がった。



       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \
    (⊃   ( ●)(●) エー
     |     (__人__)
     |     ` ⌒´ノ      「なんだよ。この前だってやったじゃねーかよ」
       |         } \
     /ヽ       }  \
   /   ヽ、____ノ     )
  /        .   | _/
 |         / ̄ ̄(_)
  \   \ /| JJJ (
   \  /   /⊂_)
                                                 ____
                                               /      \ ( ;;;;(
                                              /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
                「遊びは癖になるお。                  /    (─)  (─ /;;/
                性質の悪い遊びほど、酷く嵌る事がある」   |       (__人__) l;;,´|
                                            ./      ∩ ノ)━・'/
                                            (  \ / _ノ´.|  |
                                            .\  "  /__|  |
                                              \ /___ /

やる夫の返事は、変わらずつれないものだったが。

221◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:47:01 ID:vs6FLGWg

やらない夫は、一応の納得を見せる。

                                                         |::::|
             三三三王三三三王三三三王三三|                  |三三三王王三王三三
             二二二⊥二二二⊥二二二⊥二二|_________|二二二工工二⊥二二
             ─rェェェェュ‐─────────‐┴────────┴─

   / ̄ ̄\
 /     _ノ \
 |      ( ●))
. |       (__ノ_)
  |       `⌒ノ    「まあそうだな。ギャンブルとか女とか――」
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   .>    <
   |     |
    |     |


              / ̄ ̄\
              _ノ  ヽ、  \   ,.:┐
            .( ⌒)( ⌒)  ..| / |
            (__人__)     .|./   /
             i⌒ ´ .r-、  |/  /   「戦争とか」
             {     ヽ, ',. .,/ :/',
             .ヽ   .|  l_/_, -‐、', ピン !
              .ヽ . |   / , --'i|
              /   {  V , --ヘ
              |   ヽ  L| r= |


物騒な冗談で締めくくり、やる夫が少し眉を動かした。


                                                ____
                                              /      \ ( ;;;;(
                                             /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
                                           /    (─)  (─ /;;/
                                         「……」   |       (__人__) l;;,´|
                                           ./      ∩ ノ)━・'/
                                           (  \ / _ノ´.|  |
                                           .\  "  /__|  |
                                             \ /___ /

222◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:47:23 ID:vs6FLGWg

自衛軍の兵士達が、駆けて行くのが見えた。
避難の誘導の声が上がり始め、やらない夫はチラリとそちらに視線を投げる。

                                                         |::::|
             三三三王三三三王三三三王三三|                  |三三三王王三王三三
             二二二⊥二二二⊥二二二⊥二二|_________|二二二工工二⊥二二
             ─rェェェェュ‐─────────‐┴────────┴─


          / ̄ ̄\
        / _ノ  ヽ、.\
          |  (●)(●) .|
        !  (__人__)  |
          , っ  `⌒´   |     「んじゃ、あらほらさっさで逃げ出しますか。
       / ミ)      /      この様子だとあっちに逃げりゃいいのかな?」
      ./ ノゝ     /
      i レ'´      ヽ
      | |/|     | |
                                                ____
                                              /       \
                                             /   ─     ―
                                           /     ( ●)  (●)'
                             「いや、こっちだお」    |         (__人__)  |
                                           \        ` ⌒´ /
                                           /       ー‐  '


しかしやる夫は戦闘が起こっていると思われる方に歩き出し、
やらない夫のテンションが一気に跳ね上がる。


      (ヽ三/) ))
       ( i)))
   / ̄ ̄\ \
 /   _ノ  \ )
 |    ( >)(<)
. |  ///(__人__)
  |     ` ⌒´ノ    「こっちって…お前やる気なのか?
.  |         }     そっちは今爆発が起こったばかりで……」
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
⊂ヽ γ    く
i !l ノ ノ    |
⊂cノ´|     |
                                              ____
                                            /     \
                                           /  ─     \
                                            ' (●)       \
                  「爆発が続かない。                    (l、__)          |
                中型が1か2。その程度の敵だと思うお」   ⌒´         /
                                           `l          \
                                            l           \

抑揚の無い声でやる夫は、やらない夫の言葉を否定した。

223◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:47:59 ID:vs6FLGWg

その内容は疑問が起こるものだったが、やらない夫は素直にそれを聞く。

                                                         |::::|
             三三三王三三三王三三三王三三|                  |三三三王王三王三三
             二二二⊥二二二⊥二二二⊥二二|_________|二二二工工二⊥二二
             ─rェェェェュ‐─────────‐┴────────┴─
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |   ( ●)(●)
. |    (__人__)
  |     ` ⌒´ノ     「フーン。
.  |         }
.  ヽ        }      一見居ないように見えるところじゃなくて、
   ヽ     ノ      薄い所をいくって訳か」
   .>    <
   |     |
    |     |



お互い余り昔話を好まないが、傭兵としてのキャリアはやる夫の方が長いようで
やらない夫はやる夫の判断を信用している。



      __     ━┓
    / ~\   ┏┛
  / ノ  (●)\ ・
. | (./)   ⌒)\
. |   (__ノ ̄   \
  \          |
    \       /       「……あっち側、まずいのか?」
.      \  ⊂ヽ∩
      /´    (,_ \.
       /       \. \
      ./   /       |. \ソ
    (  y'      .|
                                                 ____
                                               /      \
                                              /─    ─  \
                                            / (ー)  (ー)   \
                  「やる夫の勘じゃ、向こうが本命だお」     |    (__人__)      |
                                            \   ⊂ ヽ∩     <
                                              |  |  '、_ \ /  )
                                              |  |__\  “  /
                                              \ ___\_/


             ____
           /⌒  ⌒\
          /( ●)  (●)\
         |:::::⌒(__人__)⌒::|
           |   「匸匸匚| '"|ィ'
    , ヘー‐- 、 l  | /^''⌒|  |
  -‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ  !‐}__,..ノ  ||     「ンじゃそっちで行きますか!
 ''"//ヽー、  ノヽ∧ `ー一'´ / |     お前の勘は、昔からよく当たる」
  //^\  ヾ-、 :| ハ   ̄ / ノ |
,ノ   ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<.  /  |.
/    <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ  \ `丶、  |
\___,/|  !  ::::::l、  \  \|


やる夫の言葉に大きく頷き、やらない夫は駆け始め――

224◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:48:15 ID:vs6FLGWg

一歩遅れてやる夫が追った。


           / ̄ ̄\
         /  ー  ‐\
         |   ( ●) ( ●)
         |     (__人__)
         |   )  ` ⌒´ノ
         |        }
       r⌒ヽrヽ,    }
      /  i/ | __  ノヽ        _____
     ./  /  /      ) __  .  / ー  ー\
     ./ /  /     //  \. / ( ●) ( ●)
    /   ./     / ̄、⌒) /     (__人__) \
    .ヽ、__./     / ⌒ヽ ̄  |       ` ⌒´   |
        r    /     | /  \     i⌒\   /
      /          ノ    / ⌒ヽ, _.ヽ  .\/
     /      /    /   ./     |./ー、\   \
    ./    //   /i,        ノ    \^   .i
    /.   ./ ./  /、/ ヽ、_../   /      .  ヽ、__ノ
   i   /  / / | ./  //  /
   i  ./  ノ.^/  .ヽ、_./ ./ /
   i  ./  |_/      / /
   i /             ノ.^/
  / /             |_/
  (_/


ウォードレスで強化された筋力で、地面の土が派手に飛散する。

225◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:48:33 ID:vs6FLGWg



                        ┌──────┐
                        │         .│
                        │         .│
                        │         .│
                        └──────┘
                                 ┌────┐
                                 │     ...│
                                 │     ...│
                                 └────┘
                            ┌───┐
                            │   .....│
                            └───┘


.

226◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:48:44 ID:vs6FLGWg

そんな2人の通り道、
                                    __
                                    /|: : :.:::|
                                l   | : : : :|
                                 |   |: : :. .:|    人人人人人人人人人人人人人
                                 |   |: : : :.:|
  iv'ヘ                                |  |:|l==|    ちょっとそこの2人組!!!!
  | ;`;|                            |  |:|》: ::::|     
  | ;'l:|           i'`'i             、       /|  |:|\ : |  .  VVVVVVVVVVVVVVVVVVV 
  !:`l'|  ζ\     |;`;|             ∥       〕 .|  |:|  || | ./\   _.|;'|       /.:〉
-、_|_.;l:|   \';、\  :|':i;;|     .  i'1   ||/>  r┘.:|  |:|  ||::| |  ∥‐┘ .:|';|──へ./.:/_r‐
ー|_}:;|    \';、.\|;';;;|   ./〉 |;|_r//  /| ̄\:|  |:|   ̄ .:〃../>.::|;'|:::::::::::::::/.:/:::::::::::
-|_|`|_r:‐:‐:‐:‐\';、\;| r‐//┐_|:|::::::::;⊥、r/.::| .:::::::|/\/\   《// ..:::|;'|:::::[]::::/.:/]:::::::[]::
ー|_};|::::::::::: : :: : {二l\;i`!、::://:::::::::::::::::::r| .::| /.:::::<\/   〈:::.:... \ 》 ' .::::::::/|\_n::::::::::::::::::::
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~゛'' ┘⊥ 」_ |  |{_|┴┬┴┬┴┬┴┤ .:|_;!__;!__:l__;!__;|<___;_/\_;_;_;|;|-∠|_|;_;_;
         ~゛'''' ┴'::⊥Λ二\.:|  .:|ー:|__;!__;!__;!__:l__;l:::...\/<>::.  ∠二
 `     , '  .   `   ∨_,,,;;;;/. ~゛`┴ -'⊥ .」_;!__;!__;!__;!_;ト、 r─‐-、   ...:.:.:.::.:
             ,                 ~゛ ┴  ⊥. .,_..:::| ::/ ̄. ̄'"ヽ┴-、_;_;_;_;_;_;_
                     ,,       `            ~゛'' ‐-|\___ト--/.. ...:::::::./|
  `             .,     `    ,.            '     \|__;_;_;_;_;!─l二二二l/
.        `                                 `

なんだか聞き覚えのある声がして、振り返ると――

227◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:48:55 ID:vs6FLGWg

     人人人人人人人人人人人人人

      助けて!抜けないの!!!

      VVVVVVVVVVVVVVVVVVV  _  三三三三三三三三三三三三三三三三
                        〈乞}〉ニ二::: ̄ ̄:::::::ー-. .三三三三三三三三三三三三
                           />' ⌒^⌒^⌒^ヽ::::::::\::\三三三三三三三三三三三三三三三
                      /      | |l l  l \:::::::ヽ:::ヽ三三三三三三三三三三三三三三
                     /         l| |l ||| l   ヽ::::::ぃ::Ⅵ三三三三三三三三三三三三三三三三
             .       /  |l | | || || イl||!|l ',::::::|:|::|三三厶 ---、三三三三三三三三三三三三
                    l | l || | | 〃丁 l| _j厶斗 ||}ハ:::::|:|::|三/:::::::::::::::::\―く三三三三三三三三三
                    | | | |`トイ / l   ヘ リ_ノ川 / }::::|:|::|ー|::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽー――--- 、三三三三
                    | | | |r千、ミ     " 〃   / / ≧{}≦、|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::: 〉 三三三
                    | | | } >'  、        /////|:「`l:||:::::::::::::::::::::::::::::::::::: ノ::::::::::::::::::::::::/ヽ 三三三三三
                     儿| |ハ 〃    _  ニニヽ   |::{/イ |:|_ノ:||:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_>┬::::::::::::\三三三三
                       ! |廴>   r   _ -―-' u `ーノノ トr-ヘ:::::::::::::::\ー┬====≦/  ∧::::::::::::::::::\三三三
                       八|  | ト、 こ´        / 〈/||:|   ヽ::::::::::::::::ヽ::::{三三 ノ  / |::::::::::::::::::::::::\三三
                      ヽ | |:::::>  _   _ <ニ彡イ川ヾ〉  r┤::::::::::::::::::::::|三三〔__   |:::::::::::::::::::::::::::三三
                     /:::::::\{::>―-、:: ̄::::::::::|     ノ⌒ー' |::::::::::::::::::::::::|三三/   `ー―|:::::::::::::::::::::::::::三三
                    /:::::::::::::::/      |三≧、:::::\r‐'⌒´       |::::::::::::::::::::::/三三{_    |:::::::::::::::::::::::::::三三
             .      /:::::::::::::::〈      〉三三\::::::\__〈包}〉ノ:::::::::::::::::/三三二ア¨ヽ_亅:::::::::::::::::::::::::三三
                  /::::::::::::::く ヽ._ノ⌒「三三三ニゝ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/三三三三l  j    |::::::::::::::::::::::::::::三
             .    /::::::::::::/人_r一个┘三三三三三三三三≧====彡三三三三三}_ノ{__ノ_ノ|::::::::::::::::::::::::::::三三
                /:::::::::/ {_l   ィ |三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三个ー┬┬――三三
             .  /::::::/     トL!_/ しヘ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三


なんだか見覚えのある少女が、瓦礫の下に埋まっていた。

228◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:49:11 ID:vs6FLGWg

瓦礫から、上半身だけ突き出して、バタバタと手を動かしキャイキャイと喚く。


                        プギャー!プギャー!
                                      ___           ____
                                   /    `弋ヽー、    /. . , ; ; . .  ヽ
                                    У i     `弋}__\._ /,,,;,,;,,;;,;;,;,,,;,,,,,,;,,,..... . . .ヽ
                           「ヽ  、    ハ i ト、  ハi、 ∧ 心メ==.〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,;,;,,;,,,,;,,................ヽ
                     ___   \\{、ヽ、 { A、|_ヽ. ノノレ } , Y^ソ‐v;;;;;;;;;;;;;;;;,;,;,,;,,,,;,,,,,;,,,,...................,.
                ./ ̄ ̄ ̄ ̄ヾ....´ー-}_ ヾ:::ハ ', ◯   ◯cl人 V:: :l::i;;;;;;;;;;;;;,;,;,,;,,;,,,;,,,,;,,,,,;,,...........,....,.....ヽ
              ./´\::;     /\.  └--Ll i゙ ゚     _  ,ト. |:: :: i:;;;;;;;;;,;,;,,;,,;,,,;,,,;,,,,;,,,,................,....,.....,
             ...∧   >―-へ〈  .:::',.      | .〉、 ⌒´  _)/:∧!:: ::i;;;;;;;;;,,;,;,;,,;,;,,,;,,,,;,,,,................,r─‐-、
           .   /::.;  :.;"`7    \:.:/: .__レ′\   ̄ イ介__)~|:: ::i;;;;;;;;,;;,;,;,,;,,;,,;,,;,,,;,,,,,...../ ̄. ̄'"ヽ┴-、_;_;_;_;_;_;_
             i       /       \|  .  .   . ` ゙̄<く__{@}‐':: :;;i:;;;;;;;;;;;;;,;,;,,;,,;,,;,,;,,;,,,;,,,,|\___ト--/.. ...:::::::./|
             >、  -<: : : : : : : ___」_./>   .  . /,,,;;;;;;;;;;;;;;ヾ:」:: ::}><;;;;,;,;,;,;,,;,,;,,;,,;,,;,,;,,;,,;,,,;\|__;_;_;_;_;!─l二二二l/
                                         ヽ「/´ ̄ ̄

      ./  ̄ ̄\
      /        ヽ
      |::::::       |
      |:::::::::::      |   ./ ̄ ̄ ̄ \
      .|::::::::::::::    .| ./::::::::::::::::    \
..    .|::::::::::::::     |/::::::::::::::::       \
...    ヽ:::::::::::::     ||::::::::::::::::::::::::         |
        ヽ::::::::::  ノ .\::::::::::::::::       /
        /:::::::::::: く   / ::::::::::::::::     \
        |:::::::::::::: |  | |  :::::::::::::     | |
       |:::::::::::::| |.  | |  :::::::::::::::    | |


悲痛なんだか間抜けなんだかよくわからに光景に、2人の意識が一瞬停止。

229◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:49:32 ID:vs6FLGWg

先に我に帰ったのはやらない夫。何が起きたのか彼女に問う。


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. | u.   (__人__)
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }      「で、お姉さんなにしてんだ?」
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
    i⌒\ ,__(‐- 、
    l \ 巛ー─;\
    | `ヽ-‐ーく_)
.    |      l

                                           ,..:::´:: ̄::゙::`:::、
                                          {::,/´ l丁 T`' :;:\
                                          ハi lイN l 、イ l| iヾ:::}ヽ.
                                          | lk_ィヽレ仁リ l .|dbl
                                          |、ト○   ◯/ l l∧| !
                               「……避難?」     ||从.┌-、∠ / . l)ト、l、
                                          ,イ,イゝ ニ イイ /  | !
                                          <、ラY´:文:、バ, T≫゙i||
                                          ≦〈:::{:::i;:〈:::::::〉}≠ZZ


頭を抑えながらやる夫、再度問う。

         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \     「瓦礫に埋もれてるのは、避難とはいわないお。
  | / .イ '(ー) (ー) u|     何があったんだお?」
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ

230◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:49:50 ID:vs6FLGWg

ただ、いずれもまともな回答は返ってこず、

                                        //    /          \::.::.:.ヽ
                                         / /   ′   〃 l    |\::.::.l_
                                     /     |  |   〃|  |  |    /ィ[}ぃ
                                      ′  l | | /  |  |  | /  〈:{_ノ八ノノ
                                     |    | |ヽ | ¦  |  |/_」/|   ヾイ|:トrく l
                                     | | |l  |⊥ミメ、 |  /ノィ厶斗┤   / | |:| ヾ:、
                                     |lノ八 lヾヘ リ \/  ヘ リ丿.′ '  | |:|  }::〉
              「……避難してたら受難して遭難?」      |:トヘ ` {  ̄         ̄ / /  | |:| く/ | .
                                      レ  |\ヽ_   ヽ      ∠/|    || レ     |
                                           |  ト  __      /|    |l      |
                                、_  \__   |   | // )、_  <_j   リ\
                               _ーz三≧三≧|   |_{   '´ / 〉介ト-、.′  ∧_>―
                                ご三三三三三|   |::|    /_ノ:| |:|`/   / /.::厶-―

        ____
      /      \
     /  ─    ─\
   /    (一)  (一) \
   |       (__人__)    |
    \      `_⌒ ´  /   「陽気なラッパーだお。人生が楽しそうでいい事だ。
.    ノ    / )ヽ   く
   (  \ /__ノi ) , )     ……よし、行こうやらない夫」
.   \  ゙ / ヽ ヽ/ /
     \_/    \_ノ


やる夫は、この子は言葉が喋れない子なのだと判断した。

                                         /:/          l          \::::
                                         〈l:′l    |  ∥ | |  l|l | |  Ⅵ
                                         |:| |  l |l | |||l | l| || l 」⊥l | ||l |
                                     ____|:| |  | |l | |||l | l| jイ川 l |l| ||l | |
                                     く<二二フノ |||7廾土¬八 |〃≫≡ミ刈 |¦リ.
                                       ̄/|:|仁∧l|ィテ癶メ  ヽ  トうイj |l | ノイ
                                   .  〈〈_/イイハ乂 弋_少     、_ヾ='' 川 /、\
                                      . ̄ |:| |:|/∧ \  ̄ "   i     u / / l
                           「ちょっと助けてよ!」        |:| |:|/ |ト、_>   ___     ∠ イ | 
                                           レ>ー┴| \ u  {  __〉  /.::::|l |/
                                   ..    ./.:::::::::::::::::::| l | `ト    ̄   /..::::::::|l |:::
                                   .     シ .::::::::::::::::::::| l | |::::::>ー< :::::::::::::::|l |::::
                                   .   /..:::::::::::::::::::::::: l  ヘ \:::/イト \::::::/|l |::::

231◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:50:42 ID:vs6FLGWg

やる夫が完全に自分を視界から外したのを見て、更に騒ぎ始める水銀燈。


                        プギャー!プギャー!
                                      ___           ____
                                   /    `弋ヽー、    /. . , ; ; . .  ヽ
                                    У i     `弋}__\._ /,,,;,,;,,;;,;;,;,,,;,,,,,,;,,,..... . . .ヽ
                           「ヽ  、    ハ i ト、  ハi、 ∧ 心メ==.〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,;,;,,;,,,,;,,................ヽ
                     ___   \\{、ヽ、 { A、|_ヽ. ノノレ } , Y^ソ‐v;;;;;;;;;;;;;;;;,;,;,,;,,,,;,,,,,;,,,,...................,.
                ./ ̄ ̄ ̄ ̄ヾ....´ー-}_ ヾ:::ハ ', ◯   ◯cl人 V:: :l::i;;;;;;;;;;;;;,;,;,,;,,;,,,;,,,,;,,,,,;,,...........,....,.....ヽ
              ./´\::;     /\.  └--Ll i゙ ゚     _  ,ト. |:: :: i:;;;;;;;;;,;,;,,;,,;,,,;,,,;,,,,;,,,,................,....,.....,
             ...∧   >―-へ〈  .:::',.      | .〉、 ⌒´  _)/:∧!:: ::i;;;;;;;;;,,;,;,;,,;,;,,,;,,,,;,,,,................,r─‐-、
           .   /::.;  :.;"`7    \:.:/: .__レ′\   ̄ イ介__)~|:: ::i;;;;;;;;,;;,;,;,,;,,;,,;,,;,,,;,,,,,...../ ̄. ̄'"ヽ┴-、_;_;_;_;_;_;_
             i       /       \|  .  .   . ` ゙̄<く__{@}‐':: :;;i:;;;;;;;;;;;;;,;,;,,;,,;,,;,,;,,;,,,;,,,,|\___ト--/.. ...:::::::./|
             >、  -<: : : : : : : ___」_./>   .  . /,,,;;;;;;;;;;;;;;ヾ:」:: ::}><;;;;,;,;,;,;,,;,,;,,;,,;,,;,,;,,;,,;,,,;\|__;_;_;_;_;!─l二二二l/
                                         ヽ「/´ ̄ ̄



    / ̄ ̄\
  /   _ノ  \
  |    ( ●)(●)
  |     (__人__)  「……」
  |         ノ
  |     ∩ノ ⊃ }
  /ヽ   / _ノ }                                  ____
 ( ヽ  /  / ノ                                 /     \
  ヽ “  /_|  |                            /  ─     \
   \__/__ /                             ' (●)       \
                       「どうした?珍しく黙り込んで」   (l、__)          |
                                            ⌒´         /
                                           `l          \
                                            l           \

その様子を他所に、やらない夫は顎元に手をやり考え込む。

232◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:51:18 ID:vs6FLGWg

まあまともな事考える男じゃないのだが。


       __
      / ./}\
    / ,r'"/  .\
   ハ / / ヽ、 /"i
  .ソ ノ / / (●/ ..,ィ´
  |  レ'   '- '~  /..|_    「美人が埋もれてるとして―――」
  l        t".,.-┘.)
.  ',        、-ーr'、  ヒュムッ
   .\      / ̄ ̄\
    )   ミ/   _ノ  \
    /    ミ .i    /゚ヽ/゚ヽ
  . /    ミ.|      (__人__)     「下半身だけ埋まってるのは麗しいが、
.          |     |'|`⌒´ノ     .上半身だけ埋まっているのも素敵かなと思ってね」
          |.    U    }
      ヒュムッ  ヽ        }
              ヽ     ノ
              /    く


                                     ': /r‐v':r彡 |l| l|l| l il li l l| !l| l|トミk::.::.::.:Vfハ
                                      {〈 ィ/^ ,1l l|l !|l| |l|| |l | l | l |l| ! |ヽ>、::.:V! l| :'
                                      `7/ // ll )レ |l!| l| l | l | |l| ! |//^ヽ:/⌒》
           |\     /\     / |   //  /   : /丁7 l| l l| ⌒ | |l!| |l |l l|l | |l| | |トミ=彳|厂´|
         _|  \/\/   \/\/ |∧/ ///      .レ⌒l| l| | |l| !l| !l| |l | || |l |l| | l|! | |レ⌒ヽ|レ⌒!
         \                     /         /|l |l! |仆ミ」l l| l |、」 斗 ヒて {{ィ/77ハ\j :'
         ∠ あんたは一生黙ってなさい!! >     : //lハト、ヽ f--tミ ::::::::::: f‐‐ア彡 '/// l |! | |
         /_                 _ \      ./// 7∧ヽハ .゙==' :::::::::::::::ゝ=‐' //ハ /! j l | | :
          ̄ / /∨| /W\  /\|\  .|  ̄       〃 // ハ/小.    、.    " /〈// l|| | ! |
           //   |/     \/     \|         ″{ { ,' // |l ヽ、  f⌒ヽ   /// ハ | | | ト
                                     ⌒ヾメ、/,'_川 |`丶、 、___ノ , イ // ,l lル' l| |
                                     :―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /`fT!^ヽ ̄} ' / | |l \_!」

233◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:51:54 ID:vs6FLGWg

あまりの煩さに、やる夫が観念し、


         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(ー) (ー) u|   「……仕方無い。掘り出すお」
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ


やらない夫が楽しそうに軽口を叩き始めた。


   / ̄ ̄\
 / ⌒  ⌒ \
 |  ( ●)(●) |
. |   (__人__)  |       「姉さん何気にラッキーガールだよな。
  |   \_)  |
.  |         }        こんなにホイホイ王子様に巡り会える
.  ヽ        }      機会なんてあんまりないぜ?」
   ヽ     ノ
   /    く


少し余裕が出てきたか、水銀燈も軽口に乗って、やらない夫をたじろがせる。


                                           _ァー─‐r'ヽvゥ、
                                        r/:;:;:;{薇}:;:;:;:丶:;:ヽ\
                                        /:/´ ̄ ̄ヾァ:;:;:\:;Vヽ
                                       /'  /   l | !i ヾォ:;丶:V i
                                        |l  l! i ! !|l i l i !ヾ、:x"ト、!
                                        !l  i! | !| ! _」ャ1/l ! (ニllニ)丶
                       「現実って残酷ね。          丶ヘ{ -_lリ´ ェァ〃!/, i 《\\ \
                                          ゙l| i! ソ  _ " // , ! 》、 丶.\ \
                       王子様ってカッコよくて            ,|! l i>、´ _ //l /,-v‐、` 〉  ヽ \
                  素敵な方だと思っていたわ」       /〈,ノl ! ll ll://::l//::.::.::.::ヽ ` i  ヽ.  \
                                        {/リ !ト、〉,//〉/,イ::.::.::.::.::.::ヽ !   ヽ  `)
                                       〈   'ァニ='、__" /::.::./::.::.::.〈 |   ヽ
                                          l 〔薔〕 ゙〈::./::.::./::.::./ i l   l   ヽ
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ○)(○)
. |  U  (__人__)
  |     |r┬-|
.  | ι   `ー'´}     「……助けられる側の癖して
.  ヽ     u  }     態度のでかい姉ちゃんだぜ全く」
   ヽ     ノ
   /    く
   |     \
    |    |ヽ、二⌒)

235◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:52:14 ID:vs6FLGWg

手の止まっていたやらない夫を、やる夫が咎める。


         ___
      /)/ノ ' ヽ、\
     / .イ '(●)  .(●)\
  .  /,'才.ミ).  (__人__)   \     「さっさと掘るお。モタモタしてると幻獣がくる」
  .  | ≧シ'   ´ ⌒`     |
  . \ ヽ           /



     / ̄ ̄Y ̄ ̄\
    /  ヽ,_.   ノ  \
   (●)(● )  ( ●)(●)
   (__人__)     (__人__)
   {`⌒ ´   彡 ` ⌒´ノ
    {             }     「パラパラ銃声聞こえるぜ?勘が外れたか?」
     {      彡    }
     ヽ、    /   ノ
       .ン    ヽ
      //    |
  (⌒二_/ |  .  |


呑気に会話していたけれど、もうとっくにこの町は戦火に包まれていて、
遊んでいればそれだけリスクは増えていく。


          ____
        /      \
       ─   ─    \
      (●)  ( ●)      \
      | (_人__)        |    「……この位なら、
       \` ⌒´       /    小型が少し出たって位じゃないかお?」
        / ー‐       ヽ
       /            `



       ./ ̄ ̄\
       / ヽ、_   .\
     . ( (● ) .   |
     . (人__)     |
     r‐-、    .   |
     (三))   .   |
     > ノ       /    「あー、奴ら虫みたいにどっからでも沸くからな」
    /  / ヽ、 .   /
    /  / ⌒ヾ   .〈
    (___ゝ、  \/. )
      . |\    ,.1
      . |  \_/...|

236◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:52:45 ID:vs6FLGWg

2人は再度状況を確認しあい、弛んだ気持ちを引き締めた。


   / ̄ ̄\
  /ノ  ヽ、_  \
. (●)(● )   |
. (人__)      |
  |⌒´      |    「確かに砲声なんかは無いみたいだし、
.  |        /    こっちのルートで正解か」
.  ヽ      /
   ヽ     /
   .>    <
   |     |
    |     |


          ____
     .ィ:i  /      \
    |::|l| / ─   ─   \
   ィ;|:;||| /( ●)  ( ●)    \
  ,イ⌒iイ:! |  (__人__)       |     「時間がかからなければ、だお。
  ト,三l^l:;| \ ` ⌒´       /     やらない夫。オメー掘るお。やる夫は警戒にまわる」
   ゙l⌒ ´| /´/´`、ー‐  Y   l|
   |  .|/ |_ハ_  \ /   /|
   |  イ  |  ヽ  ´   / |
    ト、   /|   \ _ /   |



やる夫に促され、面倒そうにやらない夫は瓦礫の山に手をつける。
軽口を1言付け加えながら。


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ     「ハイハイ。
.  |       nl^l^l    偶然のおっぱいタッチは何度まで?」
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く
   /     ヽ \

                                            , f迄トニニ - 、
                                             /::.:弋rン::.::.::.:`ヽ \
                                         /,ニ/´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ::.:.\ ヽ
                                           〈〈_ ′|         } \::/,ニYニ.ヽ
                                        //!  | |  |i  /|  イ  〈〈__,仆、_〉〉
                                         //| Nヽ |l / // | / ーァ∧ r'
.            、__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__,  〈/ :ト、/|-‐ヘl /≧ー一十メ   //  〉〉
.            )                           (_.    ヽ, l圷;ト.  '丁;下< |  {_l  〈∧
          ) 一度も無しに決まってるでしょ!!! (_     / |ハ`¨    ¨´   | ./    ゙,
          )                          (     .i |i∧ ヽ     u |/  ,  i  !
            ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y       .| | l \ Y ̄)    lイ  /  !   l
                                         |/i| |   > .... イ/| / |   !   l
                                          / 」...| '___l/_,.ィ}ニ〈/| ∧__l___l_  l

238◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:53:21 ID:vs6FLGWg

           / ̄ ̄\
      rヽ  / ノ  \ \
      i !  |  (●)(●) |
   r;r‐r/ |.  |///(__人__)///   「無償の奉仕は疲れるよ。
  〈_L (`ヽ .}  |   ` ⌒´  ノ     お礼のチューでも欲しい所なんだけどなあ」
  l` ( ``/ .  |        }
  ヽ   l  .  ヽ       }
   |,.   l   /⌒   ー‐  ィ ヽ

                               /_,-/ l l  l l | ,| l | || | | | |/ | | | |/゛
                                ̄ //|.| | | | | | .|| l | .| || | | | | | |ヾ=
                                //| | | | .|ヽ、.| | |.| |.| .l || | | | | ||,=-
        「いいからさっさと掘ってよ!        // //,l l l |__|-|`‐| | l || l_⊥⊥-|‐| //_ /
                               / //ハl l .| rーt-、l l |  l _,.,,,/__/`〆/
       こんな時に幻獣が着たら、           ../// ハヽヽ `ー'′     ヾ : ./`/ ./ /
       ちっとも洒落にならないじゃない!」   .'/ .l/ /ヽ/ヽl、         ´ ̄`´// / /
                               ー||ノ ././ハ`    `     """// / /|
                               ==||ヽノノ /| ヽ、   -‐(     ./ / // |
                               :::::::ー`-、// / /丶_      , ‐'´ /  |/ ./
                               :::::/┌-'/ l / / l /  ゝ、, -='´::::::// / :| |
      (ヽ三/) ))
       ( i)))
   / ̄ ̄\ \
 /   _ノ  \ )
 |    ( >)(<)   「まあまあ焦るなって」
. |  ///(__人__) 
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }  / ̄ ̄\
.  ヽ        } / ヽ,,,)ii(,,,ノ\
   ヽ     ノ  | (●))((●) |
⊂ヽ γ    く  .|   (__人__)  |
i !l ノ ノ    |  .| il´ |r┬-|`li }     「こんな瓦礫はチョチョイのチョイの
⊂cノ´|     |ミ .|!l ヾェェイ l! }    チンチンプイプイ!ってな!!」
          ミ ヽ      /
            .ヽ    /
           /⌒ヽゝ   <ノ~⌒ヽ
        ミl             |
        ミ| ,Y        Y  |
         |  | ・     ・ |.  |


                               `7/ // ll )レ |l!| l| l | l | |l| ! |//^ヽ:/⌒》
    |\     /\     / |   //  /   : /丁7 l| l l| ⌒ | |l!| |l |l l|l | |l| | |トミ=彳|厂´|
  _|  \/\/   \/\/ |∧/ ///      .レ⌒l| l| | |l| !l| !l| |l | || |l |l| | l|! | |レ⌒ヽ|レ⌒!
  \                     /         /|l |l! |仆ミ」l l| l |、」 斗 ヒて {{ィ/77ハ\j :'
  ∠     ンが一つ多い!       .>     : //lハト、ヽ f--tミ ::::::::::: f‐‐ア彡 '/// l |! | |
  /_                 _ \      ./// 7∧ヽハ .゙==' :::::::::::::::ゝ=‐' //ハ /! j l | | :
   ̄ / /∨| /W\  /\|\  .|  ̄       〃 // ハ/小.    、.    " /〈// l|| | ! |
    //   |/     \/     \|         ″{ { ,' // |l ヽ、  f⌒ヽ   /// ハ | | | ト
                              ⌒ヾメ、/,'_川 |`丶、 、___ノ , イ // ,l lル' l| |
                              :―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /`fT!^ヽ ̄} ' / | |l \_!」

水銀燈の絶叫で、カラスが慌てて飛んでった。

239◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:53:57 ID:vs6FLGWg


・  ━  ━━ ━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━ ━━  ━  ・

      …  ─ ── ─── ──────────────── ─── ──  ─…
                …… … ────────────── … ……
                          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



瓦礫の撤去は想像以上に時間がかかった。

上の瓦礫を取り除けばいいだけかと思っていたが、幾つもの瓦礫がつっかえ棒のように、
左右上下、他の瓦礫からの圧迫で完全に固定されている。

                                                     _
                                                       /| r`l
                                                    |::|└:|
                                                     |::| ..:::|
                                      ,t                  |::| ..:::ト、
                                   -}ト         、 ト、   /T|::|:::::::|:::
                                    Y:ヒ、  ,、   || r┘.:|-┐|.;|:|::|:::::::|:::
工|工|工l工エエエl\                        `=|;:{二  |:| /\.||...::/〉:::::::,⊥;:|::rェェェェ
__|___|_,工工]エエ}ニTニ7〉ェェェュ                |;:厂 .r┴:/.::.:.└┐/.::: __|_rェェエlエ工
_|_|_;工工]エlエ|-[]─[[:ロ::ロ:{                  |:;|   |..::::':::: .r:、:...|:::::r┘..;;'エエ工[工[
__|_|_l工工;エエ|____]〕ニlニl               、.v,,!;:.v、ミ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ ,工/\>工工工
_|工|_;工工]エlエ|┴┬/>─‐>          、.v,,;..v、ミ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ.v;ゞゞ,上/ ./|エエ;工工
__|_|二l工工;エエ}┬//.::::/   、.v,,;..v、ミ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ,v,,v,vゞゞ;;ゞv;ゞゞ,.上ェΥエlエ[工:[工[
_|_|_,工工]エlエ}//.::::/v、::.;.;...       ;.w;ヾ.:゙;;ミ゙':ヾvv'w:,ゞ;;;ヾ.:;ゞ彡ゞ/.\\:|エエ{工[工工
__|二l_l工工;エエl/,,;;,/    ....-::.;.;::.::::-..... .. .... . ... ... .`"''、v,;.wVゞ;v;ゞ;';\::..:\{エlエ[工工工
_|_|_l;;工工;エエl-_L-|,,;..v、       ....::. ::: .:.;:へ.;.'.. ._... .'.. __ `.';;::.._/\二:トニH.{エエ[工l工工
、.v,,;..v、, 工工エエ|-l_ L|vゞ;ヾ.:゙;;ミ゙',,,ゞ、.v,,;..v、 ~~. .::/vへ\-/:/\へ . 、.v,,;.v<|ニHニ|エエ}工]工[ニ
ゞ;爻彡ヾ;ゞ;yゞ、.vk,,..vl,|ゞ゙;ミ゙、.v,,;..v<>'ニニTニニTニTニ>/./,:、:.:.\;ゞミ.:ゞ;y;、HニH.kv,l.v[工;工工
”v:";v;oゞゞ;yゞ ゞ;爻彡ヾ;,,;..v、,...:/ ./:/.ー~「l─「l─「l-|:|./ <;~~`.::: llニコ;;::/>.爻v;oゞ;ゞ彡ゞ゙;
.:゙;ゞ;ヾ.:゙;;ミ゙':,oヾv”v':,ゞ;;ミ゙'爻。....:~~'~<二二二>~ ~~ ~/ <\\   ゞ;ヾ.</:ゞ;yゞ゙;;ミ゙':,;oゞ;ヾ;
.:゙;;ミ゙':,”:";oヾv;;ミ゙'爻vゞ;ヾ.:゙;;ミ゙':,;.;:: .:. ....  ..'  .  ....::.;.~~`´:~:.::~~.~`.... .. . __ ゞ;ヾ゙ヾ;ゞ;yゞ;ミ゙':,ゞ.彡


邪魔というものでなく、むしろこの、幾つものつっかえ棒のおかげで潰されずに済んだようだった。
下手に引き抜くと水銀燈が他の瓦礫で埋もれかねない。

240◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:54:21 ID:vs6FLGWg

したがってやらない夫は、まず周囲の瓦礫の除去から始めなければならなかったのだった。


ー|_}::/ 、';';〉.:/ /{_|┴lニニニニニl.r┴、_|_|_|:>:::::___|」__:l;_;_//..::. `〈 :| |: : : |:|::::::::| |: : :
-|_;l'_;_;_∠;/_/___l_,,:;;}┬┴┬┴┬┴┐::| .:::|_rェ┘__;!___;!__;|_;_;:::.:/ : :| |: : : |:|::::::::| | : :
~゛'' ┘⊥ 」_ |  |{_|┴┬┴┬┴┬┴┤ .:|_;!__;!__:l__;!__;|<___;_/\_;_;_;|;|-∠|_|;_;_;
         ~゛'''' ┴'::⊥Λ二\.:|  .:|ー:|__;!__;!__;!__:l__;l:::...\/<>::.  ∠二
 `     , '  .   `   ∨_,,,;;;;/. ~゛`┴ -'⊥ .」_;!__;!__;!__;!_;ト、 r─‐-、   ...:.:.:.::.:
             ,                 ~゛ ┴  ⊥. .,_..:::| ::/ ̄. ̄'"ヽ┴-、_;_;_;_;_;_;_
                     ,,       `            ~゛'' ‐-|\___ト--/.. ...:::::::./|
  `             .,     `    ,.            '     \|__;_;_;_;_;!─l二二二l/
.        `                                 `
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. | u.   (__人__)
  |     ` ⌒´ノ    (思ったより重労働だったろ・・・)
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
    i⌒\ ,__(‐- 、
    l \ 巛ー─;\
    | `ヽ-‐ーく_)
.    |      l

241◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:54:39 ID:vs6FLGWg

ただ、してもらった側はそんな難しさを知らないわけで。
水銀燈は理不尽な不平を漏らす。
                                          r= 、 -―= <  ̄ 、
                                        〈{薔}〉::::::::::::::::::`::. 、 \
                                       ,ri'/lヘ"\´\` 、\::::\ ヘ,
                                         Уィ ! 、 \.\. \ヽ  r、::ヽ /
                                     〃 ll | i.ト、 \ \.\ ヽ!. !:,、∨
                           .           ii l ll | l.ト、ヽ\,,≧ミxil ハ. !:| 〉:小
          「もー。時間かかりすぎよ!.            !!.l ll |+乂ヽィウ{Tリ゙メリ | ! !:V/i.|
              おトイレいきたくなっちゃったじゃない」     ソ/!|イ、リ`  ` ´ ノl | ! !〉イ l !
                                      ///!; r′     //!.レ' イl .!.!
                                      //二`、!、r‐ 、  彡オ/, !l .!.!
                              f`Y´>.//´ /<ィしク>\´   ィ |:{ /.∧!ハヽ
                             ,. ┴├, | 〈〔__,.ノ-‐二⊃\_`> く !ハ:V ∧┴≧
                           .〈__ -+- ⌒ヽ >- -< i|.rヘ |:::⌒i ̄∧! ト.〈:::/「::::

やらない夫が流石に文句をつけると、


      ./ ̄ ̄\
   /    \ ノ
   |    ( ●)(●)
.   | ノ(  (__人__)
    | ⌒    ` ⌒´ノ
.    |         }      「ばっかお前、
.    ヽ        }     俺がどれだけ苦労したと思ってんだよ!」
     ヽ     ノ
      ./   く
     |     \
      |    |ヽ、二⌒)

                                        _ -─ ─- ,- 、
                                     rメ´── 、::::::::::::::`ヽ \
                                     〆     /  `ヽ;:::::::::::\
                                   // / / /      \::::::::::l
                                  ,イイ | メ、 l   ,イ  l  }_::_}
                              _, -ー' /ル| l ァ=ミ、!   // | /! //`l|ヾ
                             // ̄ {| | l ト、ヒソ | /二Zナ | ヾニソヘ
           「それもそうね。ありがとう」          、__}ハヽゝ , `´  r'::ンヽ}/ }| |
                                  `ヽ:::| ∧ 、 _  `´ /  /| |
                                 < ̄:::|  |\`__  ,ィ//  ハ| |
                                -=ニ´::::::|  l^`}ノ}バ7/  /!_ノ}/l__
                                 /ィ/:l  |::/、/l| ∨ / ̄`ヽ:::::

理不尽さに気付いたか、水銀燈はペコリと頭を下げた後に明るく微笑んだ。

242◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:55:03 ID:vs6FLGWg

その様子が可愛らしく、やらない夫が一片に機嫌を直すが、



         / ̄ ̄\
       /   _ノ  \
       |    ( ⌒)(⌒)
          |   ///(__人__)
        |      ` ⌒´ノ
          ,|         }   「そう、素直に最初っから――」
       / ヽ       }
     く  く ヽ     ノ
       \ `'     く
        ヽ、      |
            |       |


やる夫が背後から、冷や水をぶっ掛ける。


     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
/    (─)  (─ /;;/
|       (__人__) l;;,´|   「無駄口叩いてないで、とっとと逃げるお」
./      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___ /


ただ、冷や水くらいで止まる男ではなくって、ワザとなのか天然か。
やらない夫はイヤラシイ笑みを水銀燈に向けた。


       / ̄ ̄\
     /   ⌒  \
     |  ミィ赱、i .i_r赱
.     | ::::::⌒ (__人__)   「ああそうか、
.     |     トエエエイ    じゃあお礼はたっぷり逃げてから……」
.     ヽ     `""´}
      ヽ     ノ
       /    く


ただ水銀燈の思考は一点集中。
やる夫の言葉もやらない夫の言葉もブッチする。

                                          . -  /    弋、::.ヽ
                                      ,.  ´/ '    !  弋、:.::.\
                                    ,/ / //   / /  / / 弋、:.::.ヽ、
                                    /イ /  i' |l  〃 // ム/,/ ゙≫=≪、
                                  〃i イ,' ムl_ハ i"/イ,≦ヶ〃| 〈::!/:ハ:、ヾ:、
                                    ! i l |,.r=ミ、 |   ゞシ " // トイ! ト、_:ィ
                                    、  ト、| ゞ=',゙        / ' / l::! !::! !
            「ちょっと待ってよ!            〉〉、゙i   `       ∠ - i   l::! |::| l
               .まずおトイレを探してから――」    // ,ヘ ヽ、  ニユ      |   !:l !::! ',
                                   〈:{ i   、           i   ├' ヾ!  ヽ
                                       ヾ l   / 〉、          /  ,/i       /
                                       !  /  ,  ー┬‐'   /  ,/ l  /l/::.::
                                     ! i  l   ,.ヘr<ニ 、7  ,∧  !/::.::.::.::.::.::


構わずやる夫が背中を向けて、一人で歩き出し始めた。


          ____
        /     \
       /  ─     \
        ' (●)       \     「じゃあいくお……」
      (l、__)          |
        ⌒´         /
       `l          \
        l           \


人の言葉を解さない人間が、ここに3人。
3人の会話は、ベクトルの向きが異なっていて、平行線になっているかも怪しいものだった。

243◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:55:44 ID:vs6FLGWg

水銀燈が、やる夫の背中をガッと掴み、激しく自己主張。

                                   ∠ ―-    \\
                                  /       \   ヽ \
                                  /         ヽ ヽ  \ |   ヽ
                                ′      l¦ l | ∧|、   ,
                                | ||{  l |  | |l _ハ斗′ヾト   l
                               ! l 、\ヽl /イレ厶イ    |トヽ |
                                 \ 斗≧ ∨ 弋::::ノ| l|  |レノ  |
            「ストップ!アイアムピンチ!」    | l ヽゞ' ,       | l| |l |「   |ノ} イ
                                  | | ハ         j从ハノk≦圭圭圭≦
                                 ノ人{  > ^⌒ /  | l |才⌒ヾ圭圭圭ミぃ
                                  x≦圭≧厶! l丁  /| | |    /^ヾ圭圭圭≧
                               x≦圭圭ア´/〃|トヽ// ノ||   /    〉圭圭ミ
                               彡抂圭〈 / /{{_儿_}}′ヘ人ゝ    /圭圭ミ


まったく興味が無さそうに、やる夫は言い捨てる。


      ____
    /       \
   /       ― ヽ
 /         ( ●) '、
 |             (__ノ_)  「じゃあそこですりゃいいお」
 \            `_⌒
 /           \
  
                                    /:/          l          \::
                                    〈l:′l    |  ∥ | |  l|l | |  
                                    |:| |  l |l | |||l | l| || l 」⊥l | ||l |
                                ____|:| |  | |l | |||l | l| jイ川 l |l| ||l |
                                く<二二フノ |||7廾土¬八 |〃≫≡ミ刈 |¦リ
       「はあああああああああ!?              ̄/|:|仁∧l|ィテ癶メ  ヽ  トうイj |l | ノイ
      あんたデリカシー無さ過ぎるんじゃない? 〈〈_/イイハ乂 弋_少     、_ヾ='' 川 /、
                                 . ̄ |:| |:|/∧ \  ̄ "   i     u / / l
        女の子に向かって何言っているの!?」        |:| |:|/ |ト、_>   ___     ∠ イ |
                                      レ>ー┴| \ u  {  __〉  /.::::|l |
                                        ./.:::::::::::::::::::| l | `ト    ̄   /..::::::::|l |:
                                      シ .::::::::::::::::::::| l | |::::::>ー< :::::::::::::::|l |::
                                    /..:::::::::::::::::::::::: l  ヘ \:::/イト \::::::/|l |::



水銀燈は愕然とした顔をして、がくがくやる夫を揺さぶった。


       ____
     /     \
   /_ノ  ヽ、_   \
  /(●)三(●))   .\
  |   (__人__)      |
  \ ヽ|r┬-| /   /
  /   `ー'´      \

非常にめんどくさそうな顔をする、やる夫。

244◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:56:06 ID:vs6FLGWg

やる夫の言葉に、活気付く男が現れて、事態は益々収拾の付かない方向へ。


             ____
           /⌒  ⌒\
          /( ●)  (●)\
         |:::::⌒(__人__)⌒::|
           |   「匸匸匚| '"|ィ'
    , ヘー‐- 、 l  | /^''⌒|  |
  -‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ  !‐}__,..ノ  ||   「やる夫!いい提案だ!」
 ''"//ヽー、  ノヽ∧ `ー一'´ / |
  //^\  ヾ-、 :| ハ   ̄ / ノ |
,ノ   ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<.  /  |.
/    <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ  \ `丶、  |
\___,/|  !  ::::::l、  \  \|


                / ̄ ̄\
              / _ノ  .ヽ、\
              |  (☆)(☆) |
           |///(__人__)//|
            .|   ` ⌒´  ノ   「さあ銀ちゃん、今すぐここで――」
   .r─一'´ ̄`<ヽ      }
..  .`ー‐ァ   ,    )     , -'~⌒ヽ、
      .ノ   {.   ,ヘ    ,l. ゝ、_ .'ヽ).
.    /, 、 _   /. |    . ',  . ..  .ヽ、
   (/ / // / / ...|      ...|\..\\ \_)
     / // / /         . . \_\_)、_)
..    ー' {_/ノ              ."´
                               \_人人∧人_//         、 ,.、゚ 。
                                )        >         ∧i ヽ-‐'ヽ、。・ ゚ o
                           <  変態!  >    , 、,   r'/ ∞ } fニ、i V⌒'|/
                                <       (   ,,;゙::::::::ヾ ,,/!.:: ::/j_ `ー'  j,:: ∞!  , 、
               \_人人∧人_//  ../^Y ̄∨^Y^ フ:::::::::::::::::::ゞ':: :: !/ハ ヽ_, イ }}:\::レ´〃::`ヾ
                )        >               7::::::::::::::::::(:: :: :: :{l  薔 |}::ノヽ::ノ::::::::::::::::`ミ、
               <  変態!  >             /〃::::::::::;,〃´ゝ、_:: ::゙=∞=″:: :: ::{:::::::::::::::::::::;ゝ、
                <       (                '″:::::;,.''  // /:: ::.介:: :: l`ー'´ `゙ヾ゙\゙ヾ、ヽ
                /^Y ̄∨^Y^             ./ 〃:::;ゞ / // /:: :: :}{:: :: ::l l| i \   ヾ\
                                     ,レ'  / /  /}:: :: ∧:: :: ::{ il l!   \
                                            ,.:-‐イ´:\/`Xヽ/ヽ
                                ,. -───‐ァ'´.:::/:: :: :: :://  入:: :: \、_
                      .         /.:: ::. ::.::: :: :::/.: ::/:: :: /:: / \/   \:: ::.\`:.、
再度悲鳴を上げる水銀燈。


      ___
    /     \
   /  _ノ '' 'ー \
 /  (●)  (●)  \
 |      (__人__)    |  「だから無駄口は止めて――」
 \      ` ⌒´   /


再度皆を促すやる夫。

245◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:56:32 ID:vs6FLGWg

やらない夫の瞳に真剣さが灯り、


        / ̄ ̄\
       / ヽ、_   \    「銀ちゃん。これは火急の事態だ。
     . ( (● )    |     恥だなんて言っていられないんだ」
     . (人__)      |
     r-ヽ         |
     (三) |       ミ___
     > ノ     ミ/  ノ_ ヽ,,\
    /  / ヽ  .ミ/ ≦゚≧ミ:≦゚≧
   /  / へ>   .i    (__人__)|
   |___ヽ  \/|     |r┬| }   「だから……
       |\     |     | | | }    君の命のためにも今すぐここで―――」
       |  \_.  |.    `ニニ  }
             ヽ      }
                 ヽ    ノ

光の速さで消えてった。




めり込むつま先。へこむストマック。
                                       / ̄ ̄\
                                      / .,;;,. !、_   \ _/\/\/\/|_
               ,. -ュニ弌垳ト、                  |(O)illi(○)lii . | \          /
             /r'^m-=:三〈匀}、              .| (__人__)    | < アウチング! >
             /ノ( m、>/ / l ! ヽ             l ||!!ii!!ii|  U | /          \
            /, .ifア,' /lV|ハヘ l l }}⌒l              {とO0o| U   |   ̄|/\/\/\/ ̄
        ≧  /イ | |イl`┬-ミヽ!//川ノ从             ,r'{ Uェェェ|    / ゙ヽ
        三弋/,/ ⌒ト、! `ー'::::::てiノイ::::|          |!、 || U   ,/    |
        ≧=,/::::,,::::::::: \, 、__´ ハリィ:::/      ガッ   ヽ  |U ヘr_∩    |
        ミ∠从,,/ヾ;;;;;;::::::;;;ニ ¬i´レヾノ       __ ___   | _ _ !、_\  |
        ⌒( _ ノミ≧ヾ;;;;;;:::::;;;:::::::::|li ´   ,, -‐ 二"::::: ̄ブ ―= ,‐-、\ \  |
        ∠三彡ソ  ヾ;;;:::::::::;::::::::弋_/:::::::::::::::::::::::::/,~/~ll―--ィ  r  \.___,ィ'
                ヾ;;;:::::::;;;;;::ー ̄:::::::::::::::::::::::::::::::ブ''~ll>---―-、__ノ      |
                );;;::::::::;;;::::;;;;;;;;;;:::....:::::::::::::/,~/~llー" ‐ ―=  ズンッ! /

246◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:56:57 ID:vs6FLGWg

やらない夫と水銀燈が言い合いを始め――


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |   (○) (O)
. |.   .|| (__人__)
  |    ノi  !   | }    「なにすんだよ~」
.  |   し' ` ⌒´ノ
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   /    く

                                 {〈 ィ/^ ,1l l|l !|l| |l|| |l | l | l |l| ! |ヽ>、::.:V! l| :'
                                 `7/ // ll )レ |l!| l| l | l | |l| ! |//^ヽ:/⌒》
                                 : /丁7 l| l l| ⌒ | |l!| |l |l l|l | |l| | |トミ=彳|厂´|
                                   .レ⌒l| l| | |l| !l| !l| |l | || |l |l| | l|! | |レ⌒ヽ|レ⌒!
                                  /|l |l! |仆ミ」l l| l |、」 斗 ヒて {{ィ/77ハ\j :'
                                  : //lハト、ヽ f--tミ ::::::::::: f‐‐ア彡 '/// l |! | |
      「あんた達が最低の事をいうからでしょ!  ./// 7∧ヽハ .゙==' :::::::::::::::ゝ=‐' //ハ /! j l | | :
                                〃 // ハ/小.    、.    " /〈// l|| | ! |
                                ″{ { ,' // |l ヽ、  f⌒ヽ   /// ハ | | | ト
                                ⌒ヾメ、/,'_川 |`丶、 、___ノ , イ // ,l lル' l| |
                                :―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /`fT!^ヽ ̄} ' / | |l \_!」



   / ̄ ̄\
 / ⌒  ⌒\ ムフフ
 |  (◎)(◎) |
:::::::.⌒(__人__)⌒:::::::.   「俺達は別に間違った事なんて――」
  |   |r┬ |´  ノ
.  |.  | | |.  .}
.  ヽ  .`ー'´   }
   ヽ     ノ


         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(ー) (ー) u|
.   /,'才.ミ). (__人__)  / ハァ――……
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ


やる夫が深く溜息をついた。

247◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:57:15 ID:vs6FLGWg

溜息と同時に、地震のような揺れが3人の足元に伝わった。

          __
             |::::::|._
   _____|::::::||_:::|
   |:::::::::::::::::::::::::i____i/::::!                   //      '   /        |  l |  ヽ::::|
   i:::::::::::::::::::::::::::::::/|:::::|                     〈/      | | i |   |  | l∥|| | l_|::::|
   |___:::::::::::/  ̄                     ′| '| || | | l|| ! | '. l j」L⊥!| l {{⌒氷
      /::::::::::\                   |  | |l l| |l | | l |l | l| >イ | l | || | ヾ、イハ
     /:::::::::::::::::::::\                  | |l| |l |ヘT ト ハ ヽ ヘ´ ,,斗=ニ、寸| l /7⌒
    /::::::::::/\::::::::::::/                   | ||l l|ヽ|,,ゝ ;=ミ  \\〃 | r、 }〝リ //.::::::
   \:::::::/  \:::::/                   、トヾ ヽヘ〈 { tヘ      、ヾノィ //〈::::::::::
      \//\  丶'          「――!?」    \l\ヽ\ ヾ彡       ̄  , ∧::ヽ/
       /::::::::\                         |  \ ヽ    ‘   _,,. u// / 厂:::::::
        .\ ::::/                          |    ` >、  ヽニ´'´   イ ' /.:::::::::::
         .\/ ./\               ビクリ  ∧   〈 |||>,、 __  <__l l l::::::::::::f
          /::::::/                       〔 ̄ヽ   ヽl| l:::::|{ム::::::::仁ヽ_| |:l|:::::::::fア
         /::::::/                       _〕ーt__,、 イl |:::::| {ム:::::::}_ ィト| |:l|::::::fア
        \/


やらない夫が瞬時に身構え、周囲を見渡す。
                                         / ̄ ̄\
                                        /\   ノ \
                                        | (●) (●)  |
                                        | (__人__)   |
                                        |  ` ⌒´   }
                                      ∧. |        }
                                    γ⌒ヽ.\     ノ
.          ___                       .|(●).| i\     \
       /     \                          .ゝ_ノヽ^i | |   /  |
.       /   \ , , /\                        |__   __|,-''i⊃r-、   /
    /    (●)  (●) \                    [_○_|/〉l二 /  /  バッ!
    |       (__人__)   |                         [ニニ/二ノ_/
    \      ` ⌒ ´  ,/  ガシャコン                  └―'
.      /⌒~"      \ _   .______ri
     |  . \  r「l ̄l| ̄l| ̄ ̄=======Or‐i__
     |     ヽ!']jー ̄  ̄ニニニニニニニ====,L,,|―┘
.      |    \  ' !、―‐t‐ii―ェ==-=i''~ ̄ ̄
            \__|_ヘ___) |l ll|

やる夫は、既にサブマシンガンの引き金に手をかけている。

248◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:57:34 ID:vs6FLGWg
36]

ー|_}::/ 、';';〉.:/ /{_|┴lニニニニニl.r┴、_|_|_|:>:::::___|」__:l;_;_//..::. `〈 :| |: : : |:|::::::::| |: : :
-|_;l'_;_;_∠;/_/___l_,,:;;}┬┴┬┴┬┴┐::| .:::|_rェ┘__;!___;!__;|_;_;:::.:/ : :| |: : : |:|::::::::| | : :
~゛'' ┘⊥ 」_ |  |{_|┴┬┴┬┴┬┴┤ .:|_;!__;!__:l__;!__;|<___;_/\_;_;_;|;|-∠|_|;_;_;
         ~゛'''' ┴'::⊥Λ二\.:|  .:|ー:|__;!__;!__;!__:l__;l:::...\/<>::.  ∠二
 `     , '  .   `   ∨_,,,;;;;/. ~゛`┴ -'⊥ .」_;!__;!__;!__;!_;ト、 r─‐-、   ...:.:.:.::.:
             ,                 ~゛ ┴  ⊥. .,_..:::| ::/ ̄. ̄'"ヽ┴-、_;_;_;_;_;_;_
                     ,,       `            ~゛'' ‐-|\___ト--/.. ...:::::::./|
  `             .,     `    ,.            '     \|__;_;_;_;_;!─l二二二l/
.        `                                 `
経験が、瞬時に判断を伝達する。
やらない夫がやる夫の背中に言葉をかけ、
                                         / ̄ ̄\
                                        /_ノ ヽ、  \
                                       .ィ:i (●)(●)  |
                                      |::|l| (__人__)u. |
             「おい!やる夫!ミノ助が近いぞ!?」    ィ;|:;|||  ` ⌒´    }
                                    ,イ⌒iイ:|          }
                                    ト,三l^l:;| ヽ      /
                                     ゙l/´`、    / ヽ
           ____                         \  \ /   /|
         /      \                         | ヽ  ´   / |
          ./         \                         |  \_ /   |
      /   _ノ   ヽ、_   \
      |   ( ●)  (● )  |  「わかってる」
      \    (__人__)    /
.      /⌒~"  ` ⌒´    \ _   .______ri
     |  . \  r「l ̄l| ̄l| ̄ ̄=======Or‐i__
     |     ヽ!']jー ̄  ̄ニニニニニニニ====,L,,|―┘
.      |    \  ' !、―‐t‐ii―ェ==-=i''~ ̄ ̄
           .\__|_ヘ___) |l ll|

やる夫は短くそれに応じた。

249◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:57:55 ID:vs6FLGWg

平然と言い放つやる夫に、やらない夫は少し危機感を覚えたが、

                                            / ̄ ̄\
                                          /       \
                                          |   u     |
                                          | ヽ   ノ  u |
                                        /´ fト、_{ル{,ィ'eラ,  |
                                      /'   ヾ| .(__人__)⌒`/ |
                                     ,゙  / )ヽ(,`⌒ ´   | | ヾ、
        「ミノ助用の装備なんて持ってきてねぇぞ!?」  |/_/  ハ      /:}  V:::::ヽ
                                     // 二二二7  /u' __ /:::::::/`ヽ
                                    /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \
                                    / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ
                                   ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
                                 _/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ


やはりやる夫は、平然とそれに答えた。


      ____
    /     \
   /  ─     \
    ' (●)       \
  (l、__)          |   「それもわかってる」
    ⌒´         /                                /       \   ヽ \
   `l          \ )))                              /         ヽ ヽ  \ |
    l           \                               ′      l¦ l | ∧|、
                                           | ||{  l |  | |l _ハ斗′ヾト
                                          ! l 、\ヽl /イレ厶イ    |ト
                                            \ 斗≧ ∨ 弋ソノ| l|  |レノ
                      「ねぇ、美濃助さんってどなた?」     | l ハゞ'' 、   " | l| |i |「
                                           .| | i从   、-ァ   j从ハノk
                                            ノ人{  へ.    / | l |才⌒
                                            ,x≦圭≧厶'jfチ〔  ̄,| | i   r
                                         x≦圭圭ア´/〃|トヽ /ノ i |   |
                                         彡抂圭〈 / /{{_儿_}},ヘ人ゝ /ニ

事態を悟らないのは、水銀燈ばかり。

250◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:58:12 ID:vs6FLGWg

地震位に思っているのか、のほほんとしている水銀燈に、やらない夫が苦笑を漏らす。


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)
. |  u  (__人__)
  |      |r┬|}
  |      | | |}   「……嬢ちゃん呑気だなぁ。お日様系って奴?」
.  ヽ     `ニ}
   ヽ     ノ
   /    く
   |     \
    |    |ヽ、二⌒)
                                             ∠ ―-    \\
                                            /       \   ヽ \
                                            /         ヽ ヽ  \ |   ヽ
                                          ′      l¦ l | ∧|、   ,
                                          | ||{  l |  | |l _ハ斗′ヾト   l
                                         ! l 、\ヽl /イレ厶イ    |トヽ |
                                           \ 斗≧ ∨ 弋::::ノ| l|  |レノ  |
                               「お日様系って何よ」     | l ヽゞ' ,       | l| |l |「   |
                                            | | ハ         j从ハノk   |
                                           ノ人{  > ^⌒ /  | l |才⌒ヾ
   ______________                   x≦圭≧厶! l丁  /| | |    /^ヾ
 /                     \                     x≦圭圭ア´/〃|トヽ// ノ||   /    〉
<  どうでもいいからあっち隠れてるお │
  \                     /
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

251◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:58:40 ID:vs6FLGWg

                                              \      |    /
                                                 \   l  /
                                                       γ' ⌒ヽ
                                             ──‐ (    ) ──
                                                  丶_,ノ
          / ̄ ̄\                                    ◇
        /   ⌒  \                                  ┌┐
        |    (● )(<)                              └┘
        |     (__人__)         /へ                   /\
         |     ` ⌒´ノ        <´ ゞ /               \/
           |         }      /〆<ソ
           ヽ        }    ///     「頭の中がカラッとしてる!」
          ヽ、.,__ __ノ_  ///
        /⌒   /⌒`ヽ///ミヽ
        〈  \<    ///\/ }
        ,ヘ  \_∩ノ^) /  }__./
        {  \__,,__ノ    ノ
        ヘ      ヾゝ  /´
         \  :゚¨゚:  /ヽ
.             `ー--‐一′  \___
.              (        _   )
            /   / ̄ ̄ /  /
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        /  /        ) /            !l|ヽ、 !i l l l l   l   l .!  l、 l!   l  l l
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     (   /                             トL_\{| ヾト 、ヽい l / l/-!7´_lム!   / /! l/
     ) /    何よそれ!                    l. ヽ`卞. 〒‐k  l/|/ ッr‐ヤ´!,/!  ,.ィ' / l ,!ヽ
     し′    あんた私のこと馬鹿に――      ヽ O、ゞ-‐'′      ゞ匕o/ //l/ ,l/ l
                                 ヽ.〉 zz ̄            /ィ´/l     l
           VVVVVVVVVVVVVVVVVVV.    \. ヽ、          '  , -=チ'´ l   /| ,l/
                                   l\_..>   ,.く二ニ=ア  /    レ:::´::レ:
   ________                     .l: :ヾ、、  (      /,.. く:l    !::-
 /              \                      l: : : : :`、‐-===.´:´lYl: : l    l !
< おめ、早く隠れろって │                    l: : : : : : :,.フく_: : : ;K>!: :l    l l:
  \                 /
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そんな水銀燈をやらない夫はからかって、水銀燈はまたしても顔を真っ赤にヒートアップ。

252◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:58:56 ID:vs6FLGWg

やらない夫は煩い男だが水銀燈は煩い女で、そんな二人の言い合いは、瞬く間に加熱する。


        ___
       /   \
     /  ー  ‐\ YO!YO!
     |  ミィ赱、i .i_r赱
    ηノノ   (__人__)   ηノノ
    ノ, ∃     `⌒´ノ   ノ, ∃   「俺は好きだぜ!
.  / /i        } ./ /´    夢がたくさんつめ込めそうだ!」
  (  〈 |       }/  /
 . ヽ  ヽ,_     ノ  /
    \  | |    | | /
     ヽノ ヽ_____ノ Ⅴ
      }     ☆ .|
                                :::.::.|::.::.::.: /.::.:/.:: | l::.::.::.::l | :::|l::.::.:j.::.::.::.::| ::.ヽ ::.::.::ヽ::.::
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                                :: :|::.:. | |::.:|:.:: |::l l::.::.::l |::l::|::.:/::.:| |::l:.:|::... |:.  ::.::.::|::
                                ::. |:  ||::|:::. |::ヽ ヽ:l | |::|::/ ::.:j |:: | |::.::.:|__  ::.::.:|::
                                : .. |  ̄ 丁 ¬ ト: | ::.\  | |::|/_,,.. ィ¬ 厂::.:リ|:l ::.::.:|::
.        「…私の頭がカラだってなら、         .. l气==|‐ァ=ミメドー   \ | | 彡イ斗‐<==戸|:l ::.::.:|::
          貴方の中身はヘリウムよ!        ::.. ∨ \| { li } ヾ゛         ゙´ { il } /  |:l ::.::.:l::.
                                ヽ. \  ̄`ー‐≦=-        -=≧=''´  //   /.::
        軽さだけでできてるんじゃないの!?」  : :.ヽ  \        i:l           //   イ::.::
                                  :::l\  \       ノ:|              // /.: |::.::
                                  ::.l::::`ヽ、\     __        ///..::::::::|::.::
                                   :.ヽ::::::::::\     f'ー ヽ    ...:::::::::::::::::::::::::::::|::.::
                                ::..  ::..\:::::::::::>   ヽ _,ノ   イ:::::::::::::::::::::::::::/|::.::
                                \:..  :::..\:::〈 ト、 `  __  ´ ノヽ:::::::::::::::::::/  |::.::
          / ̄ ̄\
        /    _ノ' ,,\
       |     ( -‐)(‐)
.       l    ::~(__人__)
        |     'ヽ ヾリ          「いいじゃないかヘリウム!
      |      ゙ー'ノ           熱く、爆発する俺の心を象徴するようだぜ!」
       ヽ       ソ}
         ヽ      ノ     ●ォ、_
        /⌒Y◆・◆、        ”¶ト.
       /  y   |。=, \.      ||
       ノ  ,/___,ン)_|,、 ソ'~,‐っっ||
      (_"___リ_ソ `ー─iソ´~ ||

253◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:59:15 ID:vs6FLGWg

                                              ゞ丕ン-  _
                                        ,   ´/ / ̄ ヽ \ `  、
                                       / / /  ′    '  ヽ ヽ \ __
                                      /イ ′ i  |      |  l  i  K<\
                                   厶| |  |   |    |  |  |  | \j:|、
                                    //レノ |  ',   !      !  /  /| /  |l\丶
                                 // |:| | ヽ   \ \   /l ,厶イ 厂イ   ||i:| ヽ\
                                 |:|| ヘ \ L ⊥\ ヽ ′'´才 Tマリ   ,' |:|   \>
         「私もそう思うわ。               |:||   ヽ ヘl斗 ┬        ̄` //  / |
         言う事全部マヌケに聞こえるのよね」   |:|ヘ   ∨ー┴ '´    i      / /  |
                                 |:| \   \           _,.  / ハ   |
                                      `   | \   \     ー ニ´     , ′|  |
                                      l  ` ー一        /  |  l
                                    |    |  `   .,_  _ /|   l   ,′
                                     >ヘ    l     〉'´::.::.::.:`:.|    l  /

      :    / ̄ ̄\
      :  /ノ(iiiiii_ノiii \ :
       : | ⌒ (●)iiii(●)    「なんだと!
       : |     (__人__)::
.         .:  |     ⌒⌒ノ      俺のインテリジェンス溢れる語彙が
.       .: |  ノ(      } :      マヌケだってのか!?」
.       .:: ヽ ⌒     }
       ::  ヽ、.,__ __ノ :
 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、

                                   .レニイ.|,lト、 |、  |!、 |    ,/! ,ィ     !|
                                  . /ノ ハ!十寸ニマT \|   /+/-!_j  ,ィ!
                                  //!   ! _゙__ヽ--ヽ  ! ,/ナ'´ レ1 //
                                  / |ヽ  ヘ. 弋歹ヽ   j/ 弋歹/´7    ,.、
                                    ! |.\ ヾ ̄´       ` ̄ラ ィ!   ./ .}
      「時と場所選ばず好きに喋る奴の事を、     八!  i\_\     ′ _,∠_,ィ1l   ./ ./
       おマヌケさんって言うのよ!             - 、|.|  レヘゝ、  ー ァ  /  l !l  / ./_,.--ー
                                  :::::::|.|  |:::::::\゙> __ ,イ l   |,. ‐::/ ,イ、::::_::_::_::
       覚えておきなさァい!?」            :::::: ',!  |::::::::::/^「介、  ! .!  l__:::/ノ / `ヽ::::::::
   ______                      、:::::∧ .!:::::::/:::::レ l|:、〉-'^::|  |::::〃 ./、У./\::
 /          \                     ::ヽ:::/\∨ヽ!::_::| lY:::i}ト、:::! ,/:::У ' Y_/ / ノ!
<    ・・・・・・   │                    :::::∨:::::i\ヽト:::/!  ヾ、!>‐l| /!::::::|      ー'ーン′
 \             /                     :::::::ヘ:::::レ´ヾ└V!   ヽ //! |:::::::}        /
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

その言い合いを治めたのは、

254◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:59:38 ID:vs6FLGWg

ー|_}::/ 、';';〉.:/ /{_|┴lニニニニニl.r┴、_|_|_|:>:::::___|」__:l;_;_//..::. `〈 :| |: : : |:|::::::::| |: : :
-|_;l'_;_;_∠;/_/___l_,,:;;}┬┴┬┴┬┴┐::| .:::|_rェ┘__;!___;!__;|_;_;:::.:/ : :| |: : : |:|::::::::| | : :
~゛'' ┘⊥ 」_ |  |{_|┴┬┴┬┴┬┴┤ .:|_;!__;!__:l__;!__;|<___;_/\_;_;_;|;|-∠|_|;_;_;
         ~゛'''' ┴'::⊥Λ二\.:|  .:|ー:|__;!__;!__;!__:l__;l:::...\/<>::.  ∠二
 `     , '  .   `   ∨_,,,;;;;/. ~゛`┴ -'⊥ .」_;!__;!__;!__;!_;ト、 r─‐-、   ...:.:.:.::.:
             ,                 ~゛ ┴  ⊥. .,_..:::| ::/ ̄. ̄'"ヽ┴-、_;_;_;_;_;_;_
                     ,,       `            ~゛'' ‐-|\___ト--/.. ...:::::::./|
  `             .,     `    ,.            '     \|__;_;_;_;_;!─l二二二l/
.        `                                 `

冷えに冷えたやる夫の声と、

.        / ̄ ̄ ̄\
      ./ _, 、_ \
   /   (●)三(●)  \
   |      (__人__)     |    「……だったらオメーは空っぽのお間抜けさんだお?」
    \    ` ⌒´    ,/
    /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
   /      ,⊆ニ_ヽ、  |
  /    / r─--⊃、  |
  | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |
                                               ...::::{它}〉:::::::::::..... 、
                                             /⌒^⌒^⌒^⌒^ー-、::::\
                                        /              \:::ヽ
                                        .′  l l |    || l |    〉-ト、  .
                                         l  | | | l|   |∥ | |   |〈く小」〉
                                         |  | 厶ミ八   j八大 |   | フ八、
                                         |  |{「 トヘ \/イ⌒ヾ|   |〈/ |〕〉
                                        l  |l  ヒソ    辷ソj  |   |.
                             「ふぇ??」    ∧八   __    ̄ /  ノ  ∧
                                         / イ  >  ヽ_丿  _∠ イ |  ∧
                                 .      7≦三rrnn<7ニニ千:::>-、廴ノ三三≦
                                       |}ヾ三{__つ:|{匀}/:::::|:::::::|nnm三三≧
                                      |} | ヾ==ヘ:::\/::::::::`r‐と__ノ}〕  |
                                       丿 人 || |:::::::::::::::::::::::| ヾ==彳|l  |
                                           ヽl∧ く::>‐<:::::ノ、j∧ノイノ八 丿
                                            /〈:::|≫≪|::::〉:::::\

255◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 14:59:49 ID:vs6FLGWg

横手から顔を覗かせた乱入者の大きな姿。


                            .____    ,,.. -...、__
                          <"::::::/丶.γ....//i::::.ヽγ^ヽ)_ .  ヤッホー♪
                           /\/::: ゙/.:;;;_i-レ、:::::〉‐'"/"::``‐、
                           {⌒_ヽ,::,〈;::.!、.O/.::/:::::::..,、...:::::_,,>
                           {,r=-、/::ヽz_:::!_z-'"〈:::::  _,z-''';}
  。;:;;;i;';.:。;:;;               {//``i,_,,.. .Y ...:::::::丶:,_,/{,,_;}
 ,.;i;';.,,;;`;;i`、,,               `-=/ 三ミ:个‐--zz,,ゝ-,,;;_{,_;}
,.;;:。;:;;::、;;:。;:;,,'.;;,/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
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;:; ;; ;;ili.;i;';+|j/ "''"'''""""""'"''"""''""""'"'"''""'"'"'"''"'"''""'"'"'"''""'"'"''""'"'"'' ヽ
  ""'|i!''" .i,./         Cafe De Noshiika                 . 'ヽ
  /.|i!  i, ~"|~~''"~'ll''~~"~'ii'''''"|l~''"'""'il'~~"~'"i|'~~"~ll"'~''"~ii~~"~~'i|~'~''"~i|"'~''i~"
/  '|!i'',., .i,.  |    |l    |i  |l  / ll  / l|   i|    l|    l|    l|  i|
    '|!i'',., .i,.  | / |l    |l  |l     ll     l|   l| / l|    i| / i|  i|
   "'" "'"''。 |    |i / |l  |l  / ll  / l|   i|    l| / l|    i|  i|
,. ,.,       .| / |l    |i  ,.iL___jL___i|,.、  l| / i|    l| / l|  i|,,-..,.
  ,.;i;';、,,   |    |i    |i//          ヽ\ l|    l|    i|    l|  i|:;;;i;';.
,.;;:。;:;:;:;;:;;、  |,_______|l,_______|l  l' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'i, `l|,_______l|,_______l|,_______i|.,__,.l|;:;:;;;;';.
,.;。;;:;;:,,.;:;:;;:!"',|llillilllllllllllilllllli,/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\,llillilllllllllllillllllilllllillllllllllllillj::、;;:。;:
                              , -―- 、て
                                l:::::    l (          ,≦圭≧:、て
                    - -、            .|::::::::::  |          /jハ |iゞⅥ (
                 /lフ lフ> ヽ           ヽ   .ノ          i|l川 州ⅸ' iv',ィー
             ε= (人__) ノ            /   .ヽ   、 (  i |i!州| i|lハiノ圭ィ≦
                   /    ヽ         ( |   | |     ゞ才圭弍j八i| l|i圦圭圭ミ`
.               (|    し′           ゝl  |'    斤ハ彳及人ヾ八リ〉)ハリヾ)
                 .し   J           `.|_)    /Y´ j/イ`}:::j:::爻彡i} "_ノ

256◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:00:02 ID:vs6FLGWg

やる夫が、ボソリと呟いた。


         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '=・=  =・= u|    「ミノ助さんのお出ましだお」
    /,'才.ミ) (__人__) /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ


                                >┬<    |  |  | | l |    |/|  l|  l|  |   \>┬
                                  /|:||:トヽ   |  |l /| | 八    /|/|/ | /|  |   //|:||:
                               _|:||:|_ノ:|  | 斗 {┼ ト廴ヽ // 」厶 }/ー|、/|   |:Ll:||:
                                   TTトイ   l\| ≫云ミ      ≫云ミk レ'亅  `7TT
                                    :| |:| |ヽ  l   《   ,ノ        ヽ    》 /   / | |:| |:
                                    :| |:| | \ \  ー="          `=一 /  / ||:| |:
                                 | |」 l   \ \      !     iiiii  / /   |〈::| |:
      「……お友達にはなれなそうなタイプね」     l    |ト-ヽ           ∠ イ     l
                               ア 二二l   |:\    r=====、 u.   /|     lニー
                                /.::.::.::.::.::l   |::.::.|}>、  `ー―‐'     イ 〈{|   l::.::.::.::.
                                   ::.:::.:::.:::.:::l  |::.::.|}〉  ト       <|  〈{|   l::.:::.:::.:::.
                               .:::.:::.:::.:::.:::.l  |::.::.|}〉  |::.:/><l::.::.::./  〈{|  l::.:::.:::.:::.:
                                 _ :::.:::.:::.l |::.::.|}〉  \|:|  |:|::./    〈{|  l::.:::.:::.:::.:::
                              ――`::.::|l::.::l |::.::.|}〉 rへイ:|_r|:|-、    〈{| l::.::.::.::/|::.-

辛うじて、水銀燈はそう返答した。

257◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:00:21 ID:vs6FLGWg



                        ┌──────┐
                        │         .│
                        │         .│
                        │         .│
                        └──────┘
                                 ┌────┐
                                 │     ...│
                                 │     ...│
                                 └────┘
                            ┌───┐
                            │   .....│
                            └───┘



                                                               .

258◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:00:38 ID:vs6FLGWg

ミノタウロスが突進する。瓦礫が宙に舞い、低い震動音が鈍く、響く。

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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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                   __
            , - .   /{   `>i≡≡==‐
        __ ,兮-┐ ンく.  ヽ/_../≡≡==‐
      <-<, トEヨニフ   ヽ !./´ン、≡==‐                   __ ___   ._
        ト ン、l、-‐───-K'ノ´_ヽ≡=‐           _ --‐‐ ̄i  | |  | .   !  |
       ├- 、ヘY@゙(0¨0 ̄_、/lヽ,__`l≡=‐            |    ,.   ハ_| L.-┘_,,| └ヵ .   _
        |二i ト'=┐ー,==ー''γ⌒|___'l≡=‐          レ-‐''"/   <    i-‐¨ ,.  ┌┘┌┘└‐┐
       !ーl  ン‐┐7ヽヽ   i   [ ヽ≡=‐               / ∧  ゝ.   └'二フ /l.  |    フノ|. | ̄
      .<-.,l .i_   >'ン、.人i‐ヽ  .f≡=‐             ∠ - ' `´       レ'  L_」   ´ L.l
      |__7iJイ  X´      〉イ]ヘヘiイ≡≡==‐
      丶ル├ーイ  ヽ    .i !´jハイ:〈≡≡==‐
       ミ`ン---i--ーi   l‐+----+‐ヽ≡≡==‐
       |_i__,i___|   |__i____i_l≡≡==‐

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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259◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:00:54 ID:vs6FLGWg

やる夫達の横を抜け、小型幻獣と交戦していた学兵達の陣地に衝突した。


゙    ,i′  /   //  / /  / /  /   l  l     | l゙   │ !  l  !  .l .ヽ l  , ____ 
   /    ./   .//  / /  ./ /  /   .l  |    │|    .! .! │ .}  .../ "、.l /:::::::::::::::7  __ __
  /    /   .//  / ./  / ./  /    l !.l     .l゙ !    .|  l  ! ー,ィゞ ,   |:::::::::::::::::::/  |::::::::/:::::::/
 ,i′   /  ./." ./ ./  .l゙ /   l゙    l !.l     !│    | │ .l .〃ンll│  .|::::::::::::::::/    |:::::/ |/
            / ./  ./ /   /i、   .! .l l゙    │.!      l │ r|ン'゙./   l   |:::::::::::::/     ̄__
 .゙.l-、         / ./  ./ !   /.l│  ." | l     l .| /    l  "./  ,,",  .l  |::::::::::/_....-‐:::: ̄:::::::::/
   ヽヽ、   ,,,   l    /   / | .|   .! !     .l゙│l゙    .| /   /  l   l .}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
    ヽ.゙'l、   .゙.l-、    /   / .,! |   "l゙     .|   !     /  ./    l   .! .|:.:.:.:.{ ̄ ‐-.::_::::/
゙'x.   ヽ ヽ   ヽ\  ."     ! |   l     ,!  .!    ./  ./     "   l |:.:.:..:.|
、 .ヽ   .ヽ ヽ   ヽ.ヽ      l′ti   |     l .| .″   ./  ./             | :.:. :.|
..ヽ. \    ヽ.ヽ   ヽ .ヽ.    .|  .|.l  !     l .|    ./   /  .,,          .|:. :. / _..y='"
  `'、 .ヽ   ヾ>   .ヽ .ヽ    |  ."l  |     : l .l゙ ,  / . ,ノ´../i!,、       .|: :/-'彡'´
   ヽ ヽ   .ヽ     l'、 ヽ  .从  .l、l゙     l .l゙│ .i/ . / ヾ  " ー._,,、 ._.. -'´/
    .\ \  .ヽ  . __./ ヽ ヽ''゙′ .l .l゙i,!     l !│  .,i゙ゞ    , ‐''" .''"゛ ./゛    .,,, ‐''"゛
      .゙'、 `x、   l゙    .l, .'k  │ .「     l .,! ',i, /     /       /     .-'"      ._,,_ii
. 、,     .\ ゙'!i、 │    .l .l,   | 、     _   ,i"" ./  ._,,、._..  -  ._,i|ゝ      ._,,.. -ニニ! ̄゛
  .`''''゙Ni、   l‐..\      l, . l, .| .!  .,. 、 .ll′/  //´ ‘゛     `゛   ゙゙゙'ー''''''''゙,゙ン-'''"  ー'"
 `''ー ,,,  `''‐ ゙ヽ. .\      .l  l   ′.'" `゙゙' /                  _iyrij⊇  _,,,.. -‐''二二-―
. ,,. .. --'┴.  v-ミi、 `''‐`‐   l            l゙     .,..;;彡'ツ         _.. -''゙´ ;;ニニ―'''''"´
  `、       \. ..`''-,,,,,,,,,,..、 ″        ‘   . / . ~./     ,,-'"゙.,,, ー'"ニ....、〟     .''¬、
ー ..,,,゙゙'''ー 、″   ゛       .゛            /           ,..;;彡‐''"      .'!―<゙゙ ̄ ̄ ̄ ̄
     `゙>-''''    .,..-'"     、       /            `                   `''ー..、
 xrニ./ ''"       ゙ア'"__   `ー  ,,+    ...       : ー‐ー.---.__________;;<,゙_、
-―     _,,....、 --―''''''゛^`,            /                    ´^"''''''―-- 、....,,_ ̄ ̄ ゙̄“


ガソリンを抜いた自動車を並べて作られた、急ごしらえの陣地が吹き飛ぶ。

260◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:01:12 ID:vs6FLGWg

突然の幻獣の進攻の中、陣地を作って交戦をしていた学兵達は逞しい。


                         人人人人人人人人人人人

                          うわああああああ!!

                         VVVVVVVVVVVVVVVV
                                            \ゞ从レ/
                   ,-‐‐'''ヘヘ、                 ,\ゞ从レ/;;;て
                  /辷_____゙ ゙ヽ                  ) ; ;;て乂ゞ
                 ji  l二==、\ |           _∩∩  ´/乂人从/
                 「 リ ヽ、 _ |,'^│        ---二三(◎)   ) ; ;;て ‐
          __,, ― 、_ r/ ノ  '''''"'''ヽ/  _j'エ゛ ̄::~'''::::::-::'::::::□  /i'乂ゞ\
         /     `': ト、__i_ (O) 只 ヘy‐''"::::::::::.._/二⊃_ --‐"
         ./‐‐--、_ ヽ、ヘ 、"'//(O)、__..-/^/     lノ'´
         {::::_..r'´l   \,,\,;;;;「 ,---‐' ̄ '" l__,./
         弋′   ,-‐‐">--‐ニ.回口田田,-‐"´
         ./ヘコ 、 :(::::::::::ノ /::::|       /  ヽ、
         ノ ?U  `'''ゝ、ノ  ヘ::::ヘ  _ .,-‐'´ヘ .. ../ヘ、
        │ '、     〈   ヘ::::ヽ-ム......__,, l'´::::::::::::〉
        ││       ´"''''‐‐‐‐iク′     `''─‐′


生を諦めず、ミノタウロスに向けて引き金を引き続けるが、
弾は浅くミノタウロスの表皮を荒立たせだけだった。

261◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:01:23 ID:vs6FLGWg

ミノタウロスの右腕が振り下ろされる。


            :,:           :(::)
            /⌒''⌒) :,,゜      '         ,,,,,,,
           (:::::::::::::::!'                 (::::::)
           ヽ::::::::';'''                 ''``   。
           τ'::/ .;:
            )/
         。            '  、       ;: 。
                               `'''`~''・    ' `
     f''`⌒(     ,,,,               !:(',,,,、              ::,,,,,、...
     ,!,,,、(     /::τ             ノ:::::::::::::::::)          。  !::::::::::`! 、
 :.、          !:::(     ノ::`!   o   (::::::::::::::::::τ            (:::,,;,;,、; 。
       ゜     (/      ⌒・ .   ・、;::::::::::::;;.;`` ''
     ,,、..   //   ノ'          //'''`'`'` `       ..,,.. _,,,.、 ・         ,, ...:・..
  π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ                    ;,;;( ):::::;.    c::── '`'''::::::::::;''
   ):::::::::::::::::::::::::::/  '''''`   `        '`                     ⌒ ` !.:::τ'' ``
 τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ               :'`'``:!
   (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'    、,:'::::::`:::,,,,        !:::::ノ         ・
 :::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"


生々しい音から一拍おいて、2、3人の人間だったものが、宙を飛んでいった。

262◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:01:48 ID:vs6FLGWg

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ミノタウロス――中型に分類されるこの幻獣は、幻獣軍の主力にあたる。
自衛軍に置き換えるとするならば、戦車になるだろうか。

        _ - - 、
     <´     : \
     \ `丶、  ,'   \, -''" ̄`ヽ、
       \ / ヽ    ∧、   , 、」>、!
       /__  ゙、   / \ヽ、\ o L! _
       /´  ヽ ', /    \` ーラチ'「   ̄`ヽ、
      / _   )く____   `ー'´  |   , -‐→
     「   ヽ//`''ー 、 _   ̄`¨`''‐、  l / l-‐'′
      | _ l゙/\\   ,- 、ー_‐'´ ̄l_ ヽ|/ _ |
     「´  `Y-‐、` -`、 、ー' (0ヲ ,rj ,、フ< r'´  `l
     |, -‐-、」   ヽ  ` ー`、ー--`′_)   V´ ̄`'|
    /    '、    ヽ    ∧  厂 /    v'⌒マ、
     l _,、-'^ ヽ     l   / / ̄/'⌒ヽ、  V⌒ヾ
   /`´     ヽ   |  / /___/     、  | , -´\
   i′  ,、  ,ヽ、'、 ,/、/∠ /   , -─-、  レ/ ヽ. ゙、
   l    l ,、 l /ヽi ∨ `  ̄ ´`ー、_/ ヽ   ト、l l∧_ ,. ヘ
   l へ.へ、| ヽト,  l ト、      / \lニニl `| | ∧`T l
    ゙、 ト、 ト、 l, i |、ノ ヽ     /         ヾ.l f、 i '|
    ∧ i,゙、 i, i, i, i; |    l     !     i    ゙、|, ハ |  l
   / ヽ '、'、'、'、 i,|   l    l __ l____ トi' | ,| l
   /-─‐`、‐ ‐、-リ──{     「``''─-、_-─- レl/l/l ノ
  i′ ̄ T ‐`-`──f´  |    |      l  ̄ ̄ ̄ ' K'′
.  l    l         l   |.   |.     l        _」
  |___l_____l__ 」     ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄




10m近い体躯。民家程度な易々破壊する膂力。
そして胸部から発射される、生態ミサイル。どれも人間を壊すものとして十分過ぎる。

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263◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:02:21 ID:vs6FLGWg

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体が大きく、表皮の堅いミノタウロス相手に支給武装のマシンガンでは歯が立たない。


     .____    ,,.. -...、__
   <"::::::/丶.γ....//i::::.ヽγ^ヽ)_ .
    /\/::: ゙/.:;;;_i-レ、:::::〉‐'"/"::``‐、    さすがミノタウロスだ、
    {⌒_ヽ,::,〈;::.!、.O/.::/:::::::..,、...:::::_,,>
    {,r=-、/::ヽz_:::!_z-'"〈:::::  _,z-''';}    なんとも無いぜ!
    {//``i,_,,.. .Y ...:::::::丶:,_,/{,,_;}
    `-=/ 三ミ:个‐--zz,,ゝ-,,;;_{,_;}
      ヽ⌒ヽ(*)_((*)_O__ノ-,/-_、ノ
      //"入!i__,ii.ii.ii.iiヽr--イ"_,.ノi
   _.〈ヘ/`" !:::.リレリi!!_ヽ,_ノ" ..::i'
   l::::!V/く,;;/^'、.`''-/l;; _,,.._..:::/
  .,〈::::レ,,=-l.   ` ̄  !:〈.r-i^v'
  ./ ゙'v'゙/ O::ヽ.      V〈|-|〉.\.
 /、 ::/   :::ヽ、    /::|:!;;;!.、 ヽ
./``'‐,/: ,z‐''"´ i    ,i:::i" ̄.:::、 .丶.
ヽ ``/''"`   .,,/    {::::|::..  ::::ヽ,/;[
 ヽ==---ー''''"`     l;;;;;!._,,,z-==i;;;;;|
              丶,[;;;   ̄..;;;]/'
                 ̄ ̄ ̄ ̄



塹壕を掘り窪地に篭ったとしても、生態ミサイルで焼き払われる。



  /⌒ト、   / ⌒ヽ
∠_  } \/  ト 、.r┐',
{∠__ `ヽ  } \ \.O_フl-─ 、
/_  ヽ∠i_ノ   ` ー- ' ヽ   lヽ
__ ンく_ 二ニ二ーr‐┐、 ',   ! }
__{  /ヾ、  〇 r 、丁ヽ、ヽ〉-‐'17
_」 /==、`==、_ ー_.!_Oo/i-冖-」
 \  l}     j\_f''7 l"⌒/
__/ヽ ll    / / ./,.イ /⌒/
ヽ、ヽ、ヽ′  //フノ _|/-‐、L
ー-≧‐-' 、/-i‐'" , ‐‐ト、  ! ヽ-、
       ̄  ̄¬ 一--lノ゙〉ノ>ノ
                                            ;人;;从;;;;:人;;:.`)
                                          ;;:(´⌒;人;;从;;;;:人;;:.`)"
                                          (´⌒;:⌒`~;;从;;人;;;⌒`;:
                                       ゙;`(´⌒;;:⌒∵⌒`);(´∴人;;ノ`/
                                       ' (´:(´;⌒;从;;人;;;⌒`)⌒;;从;;ノ;;⌒゙./
                                     ゙;"(´⌒;(´∴人;;ノ;⌒`)⌒;(´∴;ノ;⌒`);
                                   ;: (´⌒;;:(´⌒;人;;从;;;;:人;;:.`)";:(´⌒`);;⌒`)
                                  `(´(´⌒;;从;;ノ;;⌒`);";⌒`)`)从;;ノ;;;;ノ;`)".;⌒`)
                                 (´;⌒;从;;人;;;⌒`;:人;;:....,,ノ;⌒;从;;人;;;⌒`; ;";⌒`)`)
                  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(´;⌒;从;;人;;;⌒`;:人;;:....,,ノ;⌒;从;;人;;;⌒`; ;";⌒`)`~~~


整体ミサイルは破片や熱風も殺傷力を持っているため、まさに歩兵の天敵といえる幻獣である。

それまで小型幻獣相手に頑強に抵抗線を引いていた学兵の小隊が、
ミノタウロス1体のために消滅するなど、良くある話だ。

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264◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:03:13 ID:vs6FLGWg

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まあ、プロでもない歩兵にミノタウロスを止めろというのが、
そもそも要求水準の高い話なのだが――


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      |  \|   _|/_| _  `丶、V〈 |/ハ ==〈
       〉丶、_>'´,-=、、 ,ィ=;、` ,ニ、‐- 、   >ヘ    _ 〉
      |    |()にゞリ八ゞrツ ( ゞソ   _〈=| Y´ _ 〉
     { ` Tiく`‐`テ―,-三_ニ--' ´ ̄  |E| Y´  |
      }`ーイ|  /_/|        , --、  |ヲ / ヾ==ヘ
     /ゝ-ヘト、 |  ||     /   \ノ /       |
     / `ー| ヽ|  |  |    /      X      , |
     /    l|  |  |  |    ,'      / l /l/ |N
    l V⌒レl |  ヾーヘ ヘ   |      | /lY  ||  l |
   ├-|  | |、ト-,、 \ ヽ ヽ  |  Y  ̄  V、 ||. ∥ l |
     ! | ,! |ニ| | \ `ヾ三≧、!  |     l l! ノ| ,.' /
     ヾ V | |ゝ| |  |== /   \ | レ==〈;'////レ'
     ヽN、> 〉=ゝリ  ヘ      ∧ニ=-' へ
        /   /    ヘ    / !      ヽ
       /   /     ヘ   l.  !       ヽ
       /    /       ハ  l  l、   _ _ _ ハ
     /ニニT r='''' " ̄ ̄`゙| 厂 ̄`F三ニニニニ=ヘ
    /ー―‐ f´         V   /          l
   /       |             |    |           |
  └―――┴――――――|__l_________」


ミノタウロスの固体数は残念な事に多く、
学兵達が奴と遭遇する場面も、当たり前の事ながら、多い。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

265◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:03:37 ID:vs6FLGWg

水銀燈が怯えた声を出すが、傭兵達の反応は予想外なものだった。


                                     / {{l::/ノ .i .|  ll | l| |! |  ! | l|   ハ
                                       / {{:/ノ  l .l l l l || |l |  | | l| ! llハ
                                   /  ィリ{ l| 十 t .⊥l l| ハ.} , ィ 千 l l| .|
                                     /, .//|:}トヽlヘlr=tzぅミヽリ リj 斗 T7/ハ l、
                 「ちょ…ちょっと。           .// 〈〈_}小ノハ ヾ弋ン`    ゞ ' 〃イ リヘヽ
              やばいんじゃないの!?」  // 〈.{ /ハ、}.〉\__       '  u イ / l .l::|//
                                ./   ゞイ 1トム‐イ \ 、-.. _,  // / l.l:}.1
                                   〉./ _〃∠ノ1 / }| ノ1 ヽ  - イ / / /千1!|
                              // //⊥ー |||_ノ´  } ヘ.:::::´:y:::ム/ / /ム!|:!
                                 {/ 〈〃::::::ヽゝン⌒   ,、 Y`ーt:::/イ〃/::::\ト
       ____
     /       \
    /       ― ヽ
  /         ( ●) '、
  |             (__ノ_)  「いや、ついてるお」
  \            `_⌒
  /           \



    / ̄ ̄\
  /     _ノ \
  |      ( ●))
 . |       (__ノ_)
   |       `⌒ノ    「そうだな。ラッキーだ」
 .  |         }
 .  ヽ        }
    ヽ     ノ
    .>    <
    |     |
     |     |

ついている。ラッキー。その言葉に水銀燈は激しく目を瞬かせる。


                                    ,.  ´/ '    !  弋、:.::.\
                                  ,/ / //   / /  / / 弋、:.::.ヽ、
                                  /イ /  i' |l  〃 // ム/,/ ゙≫=≪、
                                〃i イ,' ムl_ハ i"/イ,≦ヶ〃| 〈::!/:ハ:、ヾ:、
                                  ! i l |,.r=ミ、 |   ゞシ " // トイ! ト、_:ィ
                                  、  ト、| ゞ=',゙        / ' / l::! !::! !
                  「えっ!!なんで!?」    〉〉、゙i   `       ∠ - i   l::! |::| l
                                   // ,ヘ ヽ、  ニユ      |   !:l !::! ',
                                 〈:{ i   、           i   ├' ヾ!  ヽ
                             ::.\   ヾ l   / 〉、          /  ,/i       /
                             ::.::.::.\   !  /  ,  ー┬‐'   /  ,/ l  /l/::.::
                             :ミ:、::.::.:\ ! i  l   ,.ヘr<ニ 、7  ,∧  !/::.::.::.::.::.::
                             ヽ):::\::.::.::l |l、 i| /イ:/7i、::// /:::ヘ_/_::. -― ニニ

266◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:04:00 ID:vs6FLGWg

傭兵二人は、淡々と――水銀燈からしたら、冷淡に―― ツキの理由を語り、


      ___
    /     \
   /  _ノ '' 'ー \
 /  (●)  (●)  \    「こっちじゃなく、向こうの小隊に食いついたお。
 |      (__人__)    |      これなら逃げられる」
 \      ` ⌒´   /



    / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ●)(●)
.   |     (__人__)       「危なかったな。1/2だった!」
   |     ` ⌒´ノ
.   |         }
.   ヽ        }
    ヽ     ノ  /つ━・
    /     \ / /



あっさりと、壊滅しつつある小隊に背を向けた。

          ____
        /     \
       /  ─     \
        ' (●)       \
      (l、__)          |    「さ、逃げるお」
        ⌒´         /
       `l          \
        l           \


目を見開き、制止の声を上げる水銀燈。
                                      /:/          l          \::::
                                      〈l:′l    |  ∥ | |  l|l | |  Ⅵ
                                      |:| |  l |l | |||l | l| || l 」⊥l | ||l |
                                  ____|:| |  | |l | |||l | l| jイ川 l |l| ||l | |
                                  く<二二フノ |||7廾土¬八 |〃≫≡ミ刈 |¦リ.
                                    ̄/|:|仁∧l|ィテ癶メ  ヽ  トうイj |l | ノイ
          「ちょ、ちょっと!チョット待って!」  .  〈〈_/イイハ乂 弋_少     、_ヾ='' 川 /、\
                                   . ̄ |:| |:|/∧ \  ̄ "   i     u / / l
                                        |:| |:|/ |ト、_>   ___     ∠ イ | 
                                        レ>ー┴| \ u  {  __〉  /.::::|l |/
                                ..    ./.:::::::::::::::::::| l | `ト    ̄   /..::::::::|l |:::
                                .     シ .::::::::::::::::::::| l | |::::::>ー< :::::::::::::::|l |::::
                                .   /..:::::::::::::::::::::::: l  ヘ \:::/イト \::::::/|l |::::

      / ̄ ̄ ̄\
    / _, 、_ \
   /  (●)  (●)  \
   |    (__人__)    |   「……なんだお、まだ愚図付くのか?」
   \    ` ⌒´    /

267◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:04:21 ID:vs6FLGWg

水銀燈は、ありえない事が起きているかの如く、呆然としながら問いかける。


                                   .    // / / ,' ,′l l|  l ! l   |
                                       /〃 // ' / /  l| l|  l l |   |
                                   .   /// //、 /  '/ /!|l l! ハ l| {  |
                                     // l |l| | 「トl| l !| l l|_厶⊥L!_|`l  l
                                     〃 |l |ll ,ィ永 l l |l |jム=ミ/〃ノ|| l
                                     {  川lV| {リ|  ソ   f℃ `X リ| |
                                          |l| ゙フ     {じ'   イ/ /l| |
                                         l||!ヽ     `iiT′/' ィ ′|
                             「……助けないの!?」      ノハ  、__   _彡1/ ,′ l
                                            lヽ `     ̄ /,' /  l
                                            ! ∧       〈〈 ,′  ハ
                                             // /ンー┬=≦三N   ,′|
                                   .         // ∧  /j三三三| /l  l
                                           // /  ∨/l三三三/ , / l| |

やらない夫は驚いたように口元開き、


   / ̄ ̄\
 / ⌒  ⌒ \
 |  ( ●)(●) |
. |   (__人__)  |
  |   \_)  |    「へ?」
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   /    く


呆れたやる夫がこめかみを掻く。

         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(ー) (ー) u|  「……お前、何言い出すんだお」
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ


その反応は、水銀燈には信じられないものだった。

268◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:04:38 ID:vs6FLGWg

水銀燈が、悲痛に訴える。

                       .         // ′/ / ,′    /   ,イ ,′ l ,′/::
                               /,' ,′.′.′/,'     /   / l ′ //  \:く
                                 l ′i  l  i  l |   /  ,イ / /  /,′ ,′
                              八 l  |  | ハ{   / / ノ/_/__/_  /
                                 ヽト、 、 ト二ヽ /レ'   ̄二ニ∠」_ノ /
                                 ` `7ヽ弋なY      '^ぃf{ノ} 彳 /  /
.     「え、だって、仲間がピンチじゃないの!」     ,' ノ ハ ゞ ' ,        ̄´ /   イ ,
                                 /{ { ′ゝ 〈          _彡 / //
                            、     /ハ ヽ、 \   _ __    ー― '´7 //
                            ヾミ≧x \/ /ンーヘ、` ニ`       '′//
                                `ヾミニ∨ '    `> 、 _  -‐ _ _ イ/:l
                              ー==≠二7,′   /\ レ'了」斤く:::ノ/::::l
                              _ 二..:.::::.:..;′   /ミ///7| l:ヽ\::.::.:j


やらない夫が当然のように言い捨て、


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ     「お前のお仲間がな。
.  |       nl^l^l    俺達は傭兵。完全に無関係だよ」
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く
   /     ヽ \


その態度や、無関系という言葉に水銀燈が反発する。

                                `7/ // ll| |l| |l!| |l!| l| l | l | |l| ! |//^ヽ:/⌒
                               /丁7 l| l l|l |l| |l!| |l!| |l |l l|l | |l| | |トミ=彳|厂´
                               レ⌒l| l| | |l| !l| !l| |l | || |l |l| | l|! | |レ⌒ヽ|レ⌒
                                 /|l |l! |仆ミ」l l| l |、」 斗 ヒて {{ィ/77ハ\
                               . //lハト、ヽf予tぇミ     xfぞ牙ァ '/// l |! |
                               /// 7∧ヽハ ゙ー'′     ゙ー' //ハ /! j l |
             「兵隊は兵隊でしょう!?」   〃 // ハ/小.    、.    " /〈// l|| | !
                               ″{ { ,' // |l ヽ、  f⌒ヽ   /// ハ | | |
                               ⌒ヾメ、/,'_川 |`丶、 、___ノ , イ // ,l lル' l|
                               :―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /`fT!^ヽ ̄} ' / | |l \_
                               ー=彳:.:.:.///:`Yヽルヘ /」ト、/:/ /ハ/⌒7:´:.:.:
                               '⌒V:.:.:.:.{ l {:.:.:.:\ <ヽ:.:.jj:.:.:.:./ //ノ:.:.:.;':.:.:.:.:.

269◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:04:54 ID:vs6FLGWg

やる夫が、冷静に事実を返し、

         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '=・=  =・= u|
    /,'才.ミ) (__人__) /     「それ言うならお前も兵隊だお」
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ


水銀燈は言葉に詰まる。

                             //l::| |::\ l| | |                |         |   | \
                             /: |::| |::ト、∨| | || | |  |    l   | l| |   j l  | |::ト\
                             :/ |::| |::| |::|∥| |人 |_j_| 斗    卜 ⊥」|_|   / ′ | |::| ヾ:l
                               |::| |::| |::|八 、 | ̄ヽ_| l     |  厶八 厂/ /   | |::|__j::|
                             ニィ トごノ  \ヽ|〆 二、ヽ |   /l イ 二 `ヾイ/    | トr―'
                              |::| |::|     |〃 { 0}  \  /   | 0}  }ト、     | |::|
                              |::| |::| ヽ    |ヾ         ヽ/       リ//   /||::|
                「え、でも、、私には……」   レ′|::| | \  、ヾ三 ̄         ̄三‐'//   / l、レ′
                             __/  ヾ  |   \ \        |        / /   , \
                             -、\   |    |  ̄              ∠ イ     / /{__/
                             _\\l\l     | 、         -- 、     / |    / 厶≦三
                             三≧ト __|   | \     ´ ̄     /   ,   /∠二三三
                             ニ二三三三l    |  | `  、      イ   /   /三三三三
                             三三三三三l   l   |::::::::::::>  <:::::::|   /   /二三三三三
                             ニ二三三三ニl   l/:::::://|::| |::ト\::\_/   厶 -―<三三

           ____
         /       \
        /       ― ヽ
      /         ( ●) '、     「ミノタウロスに歩兵が仕掛ける事が、
      |             (__ノ_)    どれだけ危険か解って言っているのかお?」
      \            `_⌒
      /           \

270◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:05:10 ID:vs6FLGWg

やる夫の言葉に、水銀燈が顔を伏せる。
何を言っても、自分がド素人だという事を痛感するばかりだった。


                              | |\   | || l          ,′   ||
                              _|_   |\ \ | || l            /     | | |
                              ヾ汽≧x,,_\ ゙ト、|| l       〃      l ||
                               | ヾ  `>ミメ| ヾト、 l|    //      , ||
                          ヽ   | ヽ、〈 〃バヽ    l|   / / /   / /| |
                           \   |   ゛`¨´      リ ∠二 7>'´   / / .'|
                          .   \ |              イ尓ミ/   / / / イ
         「それは… 知らないけど」         \ u             `='∠ -‐7∠ィ:l  〃|::|
                                          {  /   /   /l::|/  |/
                                  _  、   '´ , '   / / レ′
                          \          `_ー`‐   /  ∠  イ  ィ
                          \>,、             < |       |//
                          、 \::::> 、_   ´  /|     /
                          ::.\ \::ハ:|      /. イ     /


更にやらない夫が言い、


       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \
    (⊃   ( ●)(●)
     |     (__人__)
     |     ` ⌒´ノ
       |         } \      「ビル片腕でぶっ壊せるような奴らと、
     /ヽ       }  \      お姉ぇちゃんは戦えるってのかい?」
   /   ヽ、____ノ     )
  /        .   | _/
 |         / ̄ ̄(_)
  \   \ /| JJJ (
   \  /   /⊂_)
                                  /:/          l          \::::
                                  〈l:′l    |  ∥ | |  l|l | |  Ⅵ
                                  |:| |  l |l | |||l | l| || l 」⊥l | ||l |
                              ____|:| |  | |l | |||l | l| jイ川 l |l| ||l | |
                              く<二二フノ |||7廾土¬八 |〃≫≡ミ刈 |¦リ.
                                ̄/|:|仁∧l|ィテ癶メ  ヽ  トうイj |l | ノイ
            「貴方達でも無理なの!?」  〈〈_/イイハ乂 弋_少     、_ヾ='' 川 /、\
                               . ̄ |:| |:|/∧ \  ̄ "   i     u / / l
                                    |:| |:|/ |ト、_>   ___     ∠ イ |
                                    レ>ー┴| \ u  {  __〉  /.::::|l |/
                            ..    ./.:::::::::::::::::::| l | `ト    ̄   /..::::::::|l |:::
                            .     シ .::::::::::::::::::::| l | |::::::>ー< :::::::::::::::|l |::::
                            .   /..:::::::::::::::::::::::: l  ヘ \:::/イト \::::::/|l |::::

水銀燈は焦燥を強く顔に出しながらも、やらない夫に縋った。

271◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:05:20 ID:vs6FLGWg

すぐ近くで、人の命が消えていく――


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

            :,:           :(::)
            /⌒''⌒) :,,゜      '         ,,,,,,,
           (:::::::::::::::!'                 (::::::)
           ヽ::::::::';'''                 ''``   。
           τ'::/ .;:
            )/
         。            '  、       ;: 。
                               `'''`~''・    ' `
     f''`⌒(     ,,,,               !:(',,,,、              ::,,,,,、...
     ,!,,,、(     /::τ             ノ:::::::::::::::::)          。  !::::::::::`! 、
 :.、          !:::(     ノ::`!   o   (::::::::::::::::::τ            (:::,,;,;,、; 。
       ゜     (/      ⌒・ .   ・、;::::::::::::;;.;`` ''
     ,,、..   //   ノ'          //'''`'`'` `       ..,,.. _,,,.、 ・         ,, ...:・..
  π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ                    ;,;;( ):::::;.    c::── '`'''::::::::::;''
   ):::::::::::::::::::::::::::/  '''''`   `        '`                     ⌒ ` !.:::τ'' ``
 τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ               :'`'``:!
   (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'    、,:'::::::`:::,,,,        !:::::ノ         ・
 :::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


ここでは当たり前の事を、彼女はまだ許せていなかった。

272◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:06:30 ID:vs6FLGWg

やらない夫は煙草に火をつける。何も知らない少女に、冷たい事を言わなくてはいけなかった。
徹し切れていない部分の残る彼は、こういう言葉に痛みを覚える。



     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \  ( ;;;;(
   |    ( ─)(─  ) ;;;;)
   |      (__人__) /;;/
.   |        ノ l;;,´        「無理じゃないな。
    |     ∩ ノ)━・'         俺達は優秀な傭兵だ」
  /    / _ノ´
  (.  \ / ./   │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /



やらない夫の心中を知らない水銀燈は、言葉に光明を見出した。
表情がパっと明るくなる。


                                   ∠ノV^Y^Y^Y^Y^メefr<`⌒て,ヘ \
                                 /    、 \       マメr< ,,〈ミヘ 、ヽ
                              , '  ,          |  \   マメ、f7r=〈 l  i
                           .   l   !  l 、    l | l/| |ヘ \ マメンr/ゞ |  l
                           .   | | | | l 丶   l lィ´ | ! |  | l__イトンゞ|  |
                           .   | | | ヽ \   |//、亙 |  l | lVヽ、\ |
                              、 | |  \>\ j    `r リ /| l |〉 l \|\|
                     「じゃあ!」     ヽハ  | |`fィ        /// l l | ノ  |\|\__
                                  \\ゞ 、   ,    / / /l ! ! l  |\   ̄`ー、
                                    |  ト、 <r      / // ! ! l  |  \_
                                    |  l ト _´/ト,  / // | | .l  \    ̄`ー'´
                                    |  l |::.::.:/ ノ ィ // l   /l |、 rー‐、\
                           .        /l  l |::.::/ //仏 /l   l::l |:| |::.::.:: \\
                                  /: |  l ヽ/ //ムイ::.::l  l/ l/ |:::.::.::.::.:.\\

      / ̄ ̄\ ( ;;;;(
    / ._ノ  ヽ、\) ;;;;)
    |  (●)(●)/;;/
    |  (__人__)l;;,´|
    | ./´ニト━・' .l      「リスクがある。さっきっから見ている限り、
    | .l _ニソ    }       自衛軍は防衛ラインを一端下げるみたいだ。
     /ヽ、_ノ    /
    __/  /    ノ__       こんな場所でやりたかないね。孤立する」
  / /  /       `ヽ.
  /´  ./       ,.  ヽ.
  ト、_,/.       |、  ヽ
   |         |/  /

273◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:07:32 ID:vs6FLGWg

やらない夫は、あえて突き放した言い方をした。


          / ̄ ̄\
        / _ノ  ヽ、.\
          |  (●)(●) .|
        !  (__人__)  |
          , っ  `⌒´   |    「第一メリットが無い」
       / ミ)      /
      ./ ノゝ     /
      i レ'´      ヽ
      | |/|     | |


水銀燈は険しい視線を彼に投げ返す。

                                          . -  /    弋、::.ヽ
                                      ,.  ´/ '    !  弋、:.::.\
                                    ,/ / //   / /  / / 弋、:.::.ヽ、
                                    /イ /  i' |l  〃 // ム/,/ ゙≫=≪、
                                  〃i イ,' ムl_ハ i"/イ,≦ヶ〃| 〈::!/:ハ:、ヾ:、
                                    ! i l |,.r=ミ、 |:::::::::::ゞシ " // トイ! ト、_:ィ
                                    、  ト、| ゞ=',゙:::::::::::     / ' / l::! !::! !
                「メリットって!                〉〉、゙i   `       ∠ - i   l::! |::| l
                   あなた損得で戦うの!?」     // ,ヘ ヽ、  ニユ      |   !:l !::! ',
                                   〈:{ i   、           i   ├' ヾ!  ヽ
                                       ヾ l   / 〉、          /  ,/i       /
                                       !  /  ,  ー┬‐'   /  ,/ l  /l/::.:
                                     ! i  l   ,.ヘr<ニ 、7  ,∧  !/::.::.::.::.::.:


責められる謂れの無い事なのだが、やらない夫は目を伏せ、顔を背けた。


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ     「傭兵だって言っただろ?
.  |       nl^l^l    商売だよ、俺達の兵隊は」
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く
   /     ヽ \



       ./ ̄ ̄\
       / ヽ、_   .\
     . ( (● ) .   |
     . (人__)     |
     r‐-、    .   |
     (三))   .   |     「バーゲンは開かない。
     > ノ       /      命のセールになっちまうからな」
    /  / ヽ、 .   /
    /  / ⌒ヾ   .〈
    (___ゝ、  \/. )
      . |\    ,.1
      . |  \_/...|


――言うべき事は、しっかりと告げながら。

274◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:07:54 ID:vs6FLGWg

水銀燈は、そのままの、責める目つきをやる夫に向けた。

                                   l:l_/!:レ'::〉 / | .li l ! |  |   l | ! |  |  ハ
                                  ./:/i トr‐i´ .!‐トl、! l ! |  |  / | ! |  |  | |
                                  ::/ .l |:| !  .l≡>≧l\   l .// レ// ./ .ハ.!
                                    | |:| ヽ | ゙{ lj } ヾミ ∨/ム一〈/ / / l|
                                    | |:|  |ヾ、  ̄        代リ }//,}/  " ィ
                                    | ヾ   |            `¨ / /ィ|  .//
                       「あなたも、一緒なの?」  .!    i\     _ '   ムイ  l」 /.::/
                                     !   .ト、._\     `  < l///.::.::/ーァ
                                     .l   l:::::::二≧r -、.イ  .|  .!: : : : -- ―<_
                                  ニニiハ  |:://7只ト、\ /:l  .ト、: : : : : : : : :‐-
                                  :::::::::ヾ∧ |::\`´,イ |:L/厶ー:|  .!:::\ : : : : : : : :

やる夫は、何時も通り短く告げ、


     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
/    (─)  (─ /;;/
|       (__人__) l;;,´|
./      ∩ ノ)━・'/     「仕方が無い」
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___ /


水銀燈の顔色が変わる。

                          //l::| |::\ l| | |                |         |   | \
                          /: |::| |::ト、∨| | || | |  |    l   | l| |   j l  | |::ト\
                          :/ |::| |::| |::|∥| |人 |_j_| 斗    卜 ⊥」|_|   / ′ | |::| ヾ:l
                            |::| |::| |::|八 、 | ̄ヽ_| l     |  厶八 厂/ /   | |::|__j::|
                          ニィ トごノ  \ヽ|〆 二、ヽ |   /l イ 二 `ヾイ/    | トr―'
                           |::| |::|     |〃 { 0}  \  /   | 0}  }ト、     | |::|
                           |::| |::| ヽ    |ヾ         ヽ/       リ//   /||::|
                           レ′|::| | \  、ヾ三 ̄         ̄三‐'//   / l、レ′
                          __/  ヾ  |   \ \        |        / /   , \
                          -、\   |    |  ̄              ∠ イ     / /{__/
                          _\\l\l     | 、         -- 、     / |    / 厶≦三
                          三≧ト __|   | \     ´ ̄     /   ,   /∠二三三
                          ニ二三三三l    |  | `  、      イ   /   /三三三三
                          三三三三三l   l   |::::::::::::>  <:::::::|   /   /二三三三三
                          ニ二三三三ニl   l/:::::://|::| |::ト\::\_/   厶 -―<三三

275◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:08:08 ID:vs6FLGWg

水銀燈が息を呑み、長い間沈黙した。




                                 ,  ´             ∠ -  ̄   |  /  l  |::::|   l  |::l
                                 ヽ                        l  /  ,'  |::::|   l  l::l
                                 l                      l  l |  |::::|   l `′
                                  ヽ, ‐-                  l  l     /`´   l
                                ! 、                 l /    /      l
                                /、                /./    / l     l
                                 i  }                   /./    ∧  |     l
             .      、_            /  ヽ _           /./    / ,.l、 l     l
                     `'ミニニ=,、    /  ,    ,/ ー - 、    /./    /‐'´::.::.ヽ..l     l
                       `三三三三三三l  /    ,/      !   //    /::.::.::.::.::.:.::.::ヽ..    l
                 三三三三三三三三三!   l   ,/      /l:.::.::.:.//    /::.::.::.::.::.::.::.::ィノ〈ヽ..  l
                =ニミ三三三三二ニニ!   l   /三二ニニ//::.::.::.//   /::.::.::.::.::.::.::.::.:ノ} ゝ.::.ヽ_!_



瞑った瞼が、小さく震える。

.

276◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:08:23 ID:vs6FLGWg

そして、搾り出すように声を出す。




                                 ヽ                        l  /  ,'  |::::|   l  l::l
                                 l                      l  l |  |::::|  l  `′
                                  ヽ, ‐-、               l  l     /`´   l
         「だったら……何で助けたのよ」     ! ー-′              l /    /      l
                                ∧                /./    / l     l
                                 i  }              /./    ∧  |     l
              .     、_            /  ヽ             /./    / ,.l、 l     l
                     `'ミニニ=,、    /  ,  >  ー - 、    /./    /‐'´::.::.ヽ..l     l
                       `三三三三三三l  /    ,/      !   //    /::.::.::.::.::.:.::.::ヽ..    l
                 三三三三三三三三三!   l   ,/      /l:.::.::.:.//    /::.::.::.::.::.::.::.::ィノ〈ヽ..  l
                =ニミ三三三三二ニニ!   l   /三二ニニ//::.::.::.//   /::.::.::.::.::.::.::.::.:ノ} ゝ.::.ヽ_!_



声は、少し割れていた。

.

277◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:08:46 ID:vs6FLGWg

理解できない言葉に、やる夫が水銀燈と視線を合わせる。

         ____
       /      \
      /  ─    ─\
    /    (●)  (●) \
    |     (__人__)   |     「?」
     \     ` ⌒´   ,/
    ノ      ー‐   \


                                ::.:: |::.::.:: / |::.:|:.:: |:l l::.::.::.:l | ::l:|::.::.ハ::ヽ::.:|:.. :|. ::.::.::.:l::.:
                                :: :|::.:. | |::.:|:.:: |::l l::.::.::l |::l::|::.:/::.:| |::l:.:|::... |:.  ::.::.::|::
                                ::. |:  ||::|:::. |::ヽ ヽ:l | |::|::/ ::.:j |:: | |::.::.:|__  ::.::.:|::
                                : .. |  ̄ 丁 ¬ ト: | ::.\  | |::|/_,,.. ィ¬ 厂::.:リ|:l ::.::.:|::
                                    .. l气==|‐ァ=ミメドー   \ | | 彡イ斗‐<==戸|:l ::.::.:|::
                                ::.. ∨ \| { li } ヾ゛         ゙´ { il } /  |:l ::.::.:l::.
.       「昨日よ!!                  ヽ. \  ̄`ー‐≦=-        -=≧=''´  //   /.::
        昨日、私を助けてくれたじゃない!」   : :.ヽ  \        i:l           //   イ::.::
                                  :::l\  \       ノ:|              // /.: |::.::
                                  ::.l::::`ヽ、\     __        ///..::::::::|::.::
                                   :.ヽ::::::::::\     f'ー ヽ    ...:::::::::::::::::::::::::::::|::.::
                                ::..  ::..\:::::::::::>   ヽ _,ノ   イ:::::::::::::::::::::::::::/|::.::

ヒステリックに叫んだ水銀燈は、昂ぶった感情を抑えずやる夫に歩み寄る。

                                                 _ァー─‐r'ヽvゥ、
                                              r/:;:;:;{薇}:;:;:;:丶:;:ヽ\
                                              /:/´ ̄ ̄ヾァ:;:;:\:;Vヽ
                                             /'  /   l | !i ヾォ:;丶:V i
                                              |l  l! i ! !|l i l i !ヾ、:x"ト、!
                                              !l  i! | !| ! _」ャ1/l ! (ニllニ)丶
                                             丶ヘ{ -_lリ´ ェァ〃!/, i 《\\ \
                           「何のメリットも無かったでしょ?      ゙l| i! ソ  _ " // , ! 》、 丶.\ \
                        あれは、何でだというの!?」       |! l i>、´ _ //l /,-v‐、` 〉  ヽ
                                                 /〈,ノl ! ll ll://::l//::.::.::.::ヽ ` i  ヽ
                                              {/リ !ト、〉,//〉/,イ::.::.::.::.::.::ヽ !
                                             〈   'ァニ='、__" /::.::./::.::.::.〈 |

278◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:09:09 ID:vs6FLGWg

やる夫達は言葉に詰まる。


           ____
         /      \
        /  ─    ─\
      /    (●)  (●) \
      |  u   (__人__)   |
       \     ` ⌒´   ,/
      ノ      ー‐   \



水銀燈の瞳が揺れている。肩が揺れている。声も揺れていた。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                                 ,  ´             ∠ -  ̄   |  /  l  |::::|   l  |::l
                                 ヽ                        l  /  ,'  |::::|   l  l::l
                                 l                      l  l |  |::::|   l `′
                       「……」           ヽ, ‐-                  l  l     /`´   l
                                ! 、                 l /    /      l
                                /、                /./    / l     l
                                 i  }                   /./    ∧  |     l
             .      、_            /  ヽ _           /./    / ,.l、 l     l
                     `'ミニニ=,、    /  ,    ,/ ー - 、    /./    /‐'´::.::.ヽ..l     l
                       `三三三三三三l  /    ,/      !   //    /::.::.::.::.::.:.::.::ヽ..    l
                 三三三三三三三三三!   l   ,/      /l:.::.::.:.//    /::.::.::.::.::.::.::.::ィノ〈ヽ..  l
                =ニミ三三三三二ニニ!   l   /三二ニニ//::.::.::.//   /::.::.::.::.::.::.::.::.:ノ} ゝ.::.ヽ_!_
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


やる夫の答えを待つ水銀燈は、何故だか泣き出しそうな顔で――
その様子を見てやる夫は戸惑う。

280◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:09:28 ID:vs6FLGWg



         ____
       /     \
      /  u   ノ  \
    /         (●)  \
    |            (__人__)|      (怒っている?)
     \         ` ⌒/
    ノ             \





         ____
       /      \
     / ─    ─ \
    /   (●)  (●)  \
   .|      (__人__)     |    (いや――悲しんでいる)
    \     `⌒´    ,/
    /     ー‐    \





    / ̄ ̄ ̄\
  /        \
 /    ─   ─ ヽ
 |    (●)  (●) |     (何故?何に?)
 \  ∩(__人/777/
 /  (丶_//// \



数秒の逡巡で、答えは出ない。

281◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:09:50 ID:vs6FLGWg


      ____
    /       \
   /       ― ヽ
 /         ( ●) '、
 |             (__ノ_)     「……気紛れだお」
 \            `_⌒
 /           \



                                      /{:/    |  l!  `ーヘ>、::::::::ヽ:::::V┐',
                                      ,' /   /|  ||  | |  |  | `L>、::::ヽ:::::V! !
                                    l l ! | ! | | | | ||  ||  | || (>、:::ヽ:::}). !
                                      | l! |  |l  | |l| ! || ! | |_ |  |  `L_;::イ勹\!
                                      || |!|  ||  | |!| | |lイ「 レ1 /| l| {>||<}\\
                                     || ', 、 l|ヽ. l! |lリ´」斗ヤ刋 /! | |   〈\\ ヽ
               「気紛れ?なによそれ!         ヽ ヽヘ {>ヽ{リ ´ `辷'ソ //l! ,'. /  | 《. \\
                   まともに答えなさいよ!」         ヾ<ヽヘ';)     ノ' ,'./ /  || 》\ \\
                                         |:! |lハ〈    _    // / ,  | l《  》 《
                                        |:! ! |l ヽ、 ´ー   //'´| /  | |  《   》
                                         〃 | /! |/ ||`iヽ-//'⌒| / /⌒''⌒ヽ.  《
                                      /〈 ノ' | | || | |://:::::::::l'′/::::::::::::::::::::ヽ



.        / ̄ ̄ ̄\
      ./ _, 、_ \
   /   (●)  (●)  \
   |      (__人__)     |
    \    ` ⌒´    ,/    「答えているお。
    /⌒ヽ   ー‐    ィヽ        あれは、ただの気紛れだった」
   /      ,⊆ニ_ヽ、  |
  /    / r─--⊃、  |
  | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |


やる夫の答えに水銀燈が食って掛かったが、やる夫は正面から、それが事実であると告げた。

282◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:10:14 ID:vs6FLGWg


                                 ノ:ノィヾトー川K>=イ::r⌒ /    i    ',  ',   ヾミ、 _
                                `ーイi ト>イr≧_ノ ̄   / ,;'   ,'    ',  i    ト, ̄
                                 /ィ;∧,レ/r''ノ //   /  ,   /  ,'   i  l    l
                                /// /i:::ilil之ッ ,'/   /  /  ,' / ,;'   i ; i ;,     |
                                ii./ / l::l7/}  i,':   /  / i ,' :/ ,'   l ; /l ;    |
                                / / / l::l Vil  ',,   /ー/- | /、ィ ,' i  /i,L/ _; i  ;  i
                              . /i   /  l::lハ; ',   / /= =i/ミ、ハ,' /l ;/フハ,'=イ;  ;  |
                              / ヽ/ ,;; |::|ryヾ ', iY家不:::ソ≦ レ / 行:::旅川;  ; ,'
                              / /  / .|::| 及}ヾ ヽ''┴''´       '┴ ノイ  イハ,'
                      「何よそれ……」   ,;;'  ,/  |::| i トミ、' ,  ヽ       ::.    /i/ イ/j
                                /  / レi ', 川小>' ' `       '  /ノ /il /
                              ,;;'/ / /彡i  ヽト-、\ > 、    ´ ̄` /.;//
                              .//ミ=v'`ヾヽ  i:::::::ケ:::≧::> 、   // ,' /
                              :::廴_、ノilケ }ハ::i ; ヽ:::::ヾ::::::::::ミ>、/ ̄, ;/ノ /
                              :::/ 廴r=i レ、ヾ:| ;, }::::::i;:::::://ーヾ廴7:i.l /


目を反らし、泣きそうな横顔を見せた水銀燈。


         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(●) (●)  |      (―――何故?)
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ


その理由が、やる夫には解らない。

283◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:10:30 ID:vs6FLGWg

次に水銀燈から発せられたのは、再びやる夫の意識に無い言葉。

                                   . l: : !: : : |'; : : : : : : : : : :l: : : : l; : : : : : :l . . .l : : .    ヤz:
                                   : :, : l:, : : l、; : : : : : : : l: i!: : : :l|: : : : : :/: : : l: : : .    ヤツ
                                   : : ト: lヽ: :l ヘ. : : : : : : l:/| : : / l: : : : :/: : : /: : l: : : : . .|:: :
                                   : : :lヽ!ツヘ:lx、ヽ    /|'´l: ./‐-!: : /l. . ./!: : /: : : : : :l:: ::
                                      : : : ',  弋:::;;i㍉.、 〃 j:./ z:ュl/二j.//. :/: : : : : :/|!:: {
                                     、: : ヘ  丶ー'、 ヽ'   /'  ´ i:::::;;;;;::_ト/./: : : : : /: l|:: ::
                                      \: : \   ,/         丶 ::::ソ/! . : : : : ;.': :/}:: ::
                      「感動したのに……」      l: ーz ゝ  〈:.                /. . : : / : /:〈:: ::
                                     ,. -i: : : :\   '             ,. '´. . . :,. :' : : : / : ト::
                                     . :. !: : : : ; :\   'ー-、    -=ニ´:__: ; -'. . : : : :/: : :l/::
                                       . :. l  . : :l: : |:_、 ´        _ , -‐7: ,  . . : : :,':l : : {:: :
                                       . ::,'   . .|!: :!:. :. ≧x:--‐_´≧´:: :/ ./  . . : : /: l : : l:: |
                                       : ::!    . ll: :l:: :. :zヤ:,:-rx':: :: :: :: :/イ   . : : /!: l!: : :ヘ::


         ____
       /      \
      /  ─    ─\
    /    (●)  (●) \
    |  u   (__人__)   |    「感動?」
     \     ` ⌒´   ,/
    ノ      ー‐   \


鸚鵡返しにやる夫が聞くと、水銀燈は自嘲するような笑みを浮かべた。


                                         /I7.:〃.::/」           \ \ \
                                        / I7.:〃.::/」     \       ヘ  ヽ  ヽ
                                          /  {{l:::|l|::::l}}    l |  \     ィヘ   l ハ
                                        ′ {{|:::|l|::::|}} |  | ト、 / `  、〝ト、  |  |
                                      |   {{|:::|l|::::|}} |  | X\ x≦ \|゙'^ヽ |  |
                                      |   {{|:::|l|::::|}}  、 ∨ヽ ,,ィハヽ,   ̄ハト.  |
                             「そうよ」      , /  {{|:::|l|::::|}}  \ヽ 〃 >''"      | lli |
                                        / / ,  小:.ぃ::.マ} _  \\       、イ丨|l|l |
                                    / / / / l >=rf<⌒ヾ  \       ||l|l| |
                                      / / /    | {:{___ノハト =='\ ー一     _ イ l|l|l|!|
                                        / / / /   | `¬1|  |:|\ \\  ー 〔_  | |l|l|||

284◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:10:48 ID:vs6FLGWg

                                                   _ .. -── ─ァ
                                                ,. -…'´         `
                                             /ノ           \ \
                                           /イ        ヽ \ ヾ  ヽ ヽ
                                           '三l/    \. _    ト、|_ ト、::ヾ ト、│
                                           |三レ  ト\ _\`ヾハ'´l _ゝ|::::ハヽV.
                                           |三il}  ィ弋`__- ゝ  ハtン レ::::\ ヽ\
                  「無償で、命をかけて人を助けてくれる。     .ハ::/_ \ゞハrtン     i   l,:::::::::::N
                    そんな人もいるんだって」                 | ハト -` \ ´      _  ハ :::: ヽ/
                                            | ゝト ` ー--      ´  /::::: ゝ_::  \
                                            |  ヽ   \       ∧:::::::/:.\
                                             ヽ  ::\   ヽ  ーイ__:: / .:.:.:.:. |::
                                               \l、 ::::\    \, ノ:: ::ハ' :.:.:.:.:.:.:.::N
                                                   \:::::ノ\   V:: :: |-|:: :: :: :: :: :
最初は興奮した様子で、声高に。


                                         /  /           ヽ    マ:::::::.f7}__\ヽ
                           .          /   '           |  |  |   マ-r:f7イ〉 ヽ
                                      '    l         ,|  |  |  // ハ::i ヽ.  ヽ
                                  / l   |   /   / l  /l  l  l、人/:| ヽ、ノ j    ヽ
                                    | l|     l    |   /   |,イッ丁}    |:|  \i:i    ヽ
                                    | ||    ,ヘ  |  '   ,x=≠f弋フ|    |:|    |:|
                                   |ハヽ   |/ヘ  l/   ッく!_.}_, ’ l     /|:|    |:| \
                                   レ' ヽ ヽ/ミテr\l    `¨ ̄   '   / .|:|    |:|  \
                                     レ'、 ヽ '¨  ,          / /l   |:|    |:|    \
                 「命を大切にしてくれる大人も           ヽ  、         /- ´  |    ||  \
                   いるんだって、感動したのよ」.          \_丶  -―         /|    l|   \
                                              へ  `       ,.  ,イ    ハ    \
                                               |  \    ,,_< /::!     ハ \    \
                                             |   丁  爪7::.:゙i:::l    ∧ \ \
                                            |    l| ,r'小::::゙i:∨   /:::冫、_ - ―‐
だけどドンドントーンが落ちて行って。

285◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:10:58 ID:vs6FLGWg




                                     // /  /   ,/ /   ,,イ/// /\;_:!::| ! ヾ::!
                                     Y | /!    ! /  _∠/-/ ナ /─ ,//!:| /  j:::! /
                                       i ! |   |/ ./ //  _j/   //.|::|''  /ヽ:ヽ|
                                       ゞ! \  i! /i ,ィ';-f='j〆   // /::|  /  !:::||
                                           \|::/ "/:/ /     j/  !:::|  /,//j/
                                            ,. ゝ'  ´ ̄´"     / ,イ! :| ,,/ イ/
                                         ,.                / / | .::|/ /
                                          ヽ              /,/ イ',l :::|'' /
           「――――嬉しかったのに……」            i         // ,ィ " | | :::| / j !
                                           !`      ,/-ー "'   | /l::::| /  i |
                                          丶     ´        // `"'j/  | | /
                                            `!           //  /:::|   | | |
                                            !           //  /|::::|   | | l
                                            `─ -. 、.._    //  / j:::/l  .| ! l
                                                   ̄ ヽ//  /  |:| |   / ゞ
                                                     //. / ,,イ| |   |
                                                  _., -/" / // / |   |
                                               /::/''// /: : j / ::|   |

最後の一言は、呟くように、ぼそりと添えられた。

.

286◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:11:23 ID:vs6FLGWg

しゅんと頭垂れた水銀燈を、やる夫とやらない夫は戸惑いながら見る。



                                 / ̄ ̄\
                                /  \    \
         ____               .(●)(● )  u. |
       /     \               (__人__)  u   |
.    /       \             .(`⌒ ´     |
.  / /) ノ '  ヽ、 \             {         |
  | / .イ '(ー) (ー) u|              {      u. /
.   /,'才.ミ). (__人__)  /             \     /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \               ノ     \
 /\ ヽ          ヽ         /´        ヽ


戦場に初めて来た水銀燈と、毎日を戦場で暮らすやる夫達には意識に大きな隔たりがある。


                                 /ィ;∧,レ/r''ノ //   /  ,   /  ,'   i  l    l
                                /// /i:::ilil之ッ ,'/   /  /  ,' / ,;'   i ; i ;,     |
                                ii./ / l::l7/}  i,':   /  / i ,' :/ ,'   l ; /l ;    |
                                / / / l::l Vil  ',,   /ー/- | /、ィ ,' i  /i,L/ _; i  ;  i
                              . /i   /  l::lハ; ',   / /= =i/ミ、ハ,' /l ;/フハ,'=イ;  ;  |
                              / ヽ/ ,;; |::|ryヾ ', iY家不:::ソ≦ レ / 行:::旅川;  ; ,'
                              / /  / .|::| 及}ヾ ヽ''┴''´       '┴ ノイ  イハ,'
.                        「……」   ,;;'  ,/  |::| i トミ、' ,  ヽ       ::.    /i/ イ/j
                                /  / レi ', 川小>' ' `       '  /ノ /il /
                              ,;;'/ / /彡i  ヽト-、\ > 、    ´ ̄` /.;//
                              .//ミ=v'`ヾヽ  i:::::::ケ:::≧::> 、   // ,' /
                              :::廴_、ノilケ }ハ::i ; ヽ:::::ヾ::::::::::ミ>、/ ̄, ;/ノ /
                              :::/ 廴r=i レ、ヾ:| ;, }::::::i;:::::://ーヾ廴7:i.l /


自分達の気紛れが――酔っ払って募金箱に1000円札を入れる程度のおふざけが、
彼女にとってそんなに大きなものだなどと、想像だにしていない。

287◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:11:42 ID:vs6FLGWg

命の恩人扱いされているようだが、命なんてここでは軽いもの。
一々恩なんか感じていたらキリが無いものではあるのだが、コイツはまだそれを知らない。



    / ̄ ̄ ̄\
  /        \
 /    ─   ─ ヽ
 |    (●)  (●) |
 \  ∩(__人/777/
 /  (丶_//// \




..      ____
     / ―  -\
.  . /  (●)  (●)
  /     (__人__) \
  |       ` ⌒´   |     (買いかぶられている)
.  \           /
.   ノ         \
 /´            ヽ


そう感じた。
それはやる夫にとって、喜ばしい事ではないのだけれど――

288◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:11:59 ID:vs6FLGWg

黙り込んでいた水銀燈が、小さく呟く。

                                      /{:/    |  l!  `ーヘ>、::::::::ヽ:::::V┐',
                                      ,' /   /|  ||  | |  |  | `L>、::::ヽ:::::V! !
                                    l l ! | ! | | | | ||  ||  | || (>、:::ヽ:::}). !
                                      | l! |  |l  | |l| ! || ! | |_ |  |  `L_;::イ勹\!
                                      || |!|  ||  | |!| | |lイ「 レ1 /| l| {>||<}\\
                                     || ', 、 l|ヽ. l! |lリ´」斗ヤ刋 /! | |   〈\\ ヽ
                                    ヽ ヽヘ {>ヽ{リ ´ `辷'ソ //l! ,'. /  | 《. \\
                  「……銃、貸しなさい」         ヾ<ヽヘ';)     ノ' ,'./ /  || 》\ \\
                                         |:! |lハ〈    _    // / ,  | l《  》 《
                                        |:! ! |l ヽ、 ´ー   //'´| /  | |  《   》
                                         〃 | /! |/ ||`iヽ-//'⌒| / /⌒''⌒ヽ.  《
                                      /〈 ノ' | | || | |://:::::::::l'′/::::::::::::::::::::ヽ

       ____
     /       \
    /       ― ヽ
  /         ( ●) '、
  |             (__ノ_)  「……よせ」
  \            `_⌒
  /           \


    /  ̄ ̄\
  /      ノ ヽ
  |::::::     (● )
.  |:::::::::::   (__人)
   |::::::::::::::   ⌒ノ    「やめておけ姉ちゃん。
.   |::::::::::::::    }      ヒーローにでもなるつもりか?」
.   ヽ::::::::::::::    }
    ヽ::::::::::  ノ
    /:::::::::::: く
    |::::::::::::::  |
     |:::::::::::::::| |


二人は、すぐに制止した。

289◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:12:20 ID:vs6FLGWg

水銀燈は、制止された事よりも、やらない夫の言葉に気を止めた。
それは、場に相応しくない言葉だったから。

                                          . -  /    弋、::.ヽ
                                      ,.  ´/ '    !  弋、:.::.\
                                    ,/ / //   / /  / / 弋、:.::.ヽ、
                                    /イ /  i' |l  〃 // ム/,/ ゙≫=≪、
                                  〃i イ,' ムl_ハ i"/イ,≦ヶ〃| 〈::!/:ハ:、ヾ:、
                                    ! i l |,.r=ミ、 |   ゞシ " // トイ! ト、_:ィ
                                    、  ト、| ゞ=',゙        / ' / l::! !::! !
                                     〉〉、゙i   `       ∠ - i   l::! |::| l
                       「ヒーロー?」      // ,ヘ ヽ、  ニユ      |   !:l !::! ',
                                   〈:{ i   、           i   ├' ヾ!  ヽ
                                       ヾ l   / 〉、          /  ,/i       /
                                       !  /  ,  ー┬‐'   /  ,/ l  /l/::.:
                                     ! i  l   ,.ヘr<ニ 、7  ,∧  !/::.::.::.::.::.:

やらない夫が、彼女の間違いを諭す。


         / ̄ ̄\
       /   _ノ  \
       |    ( ー)(ー)
       .|     (__人__).       「そうだよ。
       /     ` ⌒´ノ
     /  ヽ ⊂二二 ̄\       助けたい奴を全部助ける。
   /     \  ⊂、'    ヽ    負けたくないものに全部勝つ」
  /        \_, `7  /
 /    へ     \ !/  /



        / ̄ ̄\
      /      \.........:::::::::::...
      |::::::: :      | .... .........::::::::::...r‐ ' ノ.
     . |:::::::::::::     | .... .........::::::::_ ) (_
       |:::::::::::::      |.. ..... ......:::(⊂ニニ⊃)
     .  |:::::::::::::::     }  ..... ......: ::::`二⊃ノ.
     .  ヽ____    }  ..... ......: :::: ((  ̄
        r'ニニヽ._\. ノ.. ..... ......: ::::::  ;;.      「そんなの、TVの中のヒーローだけだ。
      r':ニニ:_`ー三`:く._           [l、.        人間が目指すもんじゃない」
    /: : : : : : :`,ニ、: :_:_;>      /,ィつ
 .   /: : : : : : : : / : : : ヽ\     ,∠∠Z'_つ
   | : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.   / .r─-'-っ
 .   |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''" ̄: : :l: : : :l   /  ):::厂 ´
    |:.:.:.:.::.:.:.:l -─-: : /:_:_:_:_l / ̄`Y´


人間には、手の届く範疇がある。したいと思っても、出来ない事がある。
水銀燈はその範疇を越えようとしていると、やらない夫は判断した。

290◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:12:39 ID:vs6FLGWg

やらない夫が、両手を合わせ、頼み込む。


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |   ( ●)(●)
. |     (__人__). rm、
  |     ` ⌒´ノr川 ||    「からかったのは謝るよ。
.  |         },.!  ノ'     .だから、な。ここは逃げよう」
.  ヽ        r / .|
   ヽ     ノノ ノ
   /     / ./
   |      /
    |    i´

                                             _ァー─‐r'ヽvゥ、
                                          r/:;:;:;{薇}:;:;:;:丶:;:ヽ\
                                          /:/´ ̄ ̄ヾァ:;:;:\:;Vヽ
                                         /'  /   l | !i ヾォ:;丶:V i
                                          |l  l! i ! !|l i l i !ヾ、:x"ト、!
                                          !l  i! | !| ! _」ャ1/l ! (ニllニ)丶
                                         丶ヘ{ -_lリ´ ェァ〃!/, i 《\\ \
                                 「……」     ゙l| i! ソ  _ " // , ! 》、 丶.\ \
                                              |! l i>、´ _ //l /,-v‐、` 〉  ヽ
                                             /〈,ノl ! ll ll://::l//::.::.::.::ヽ ` i  ヽ
                                          {/リ !ト、〉,//〉/,イ::.::.::.::.::.::ヽ !
                                         〈   'ァニ='、__" /::.::./::.::.::.〈 |


それなりの時間をともにした少女を、ここで死なせたいとは思わなかった。

291◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:12:51 ID:vs6FLGWg

しかし水銀燈はその場を動かず、


    '|!i'',., .i,.  | / |l    |l  |l     ll     l|   l| / l|    i| / i|  i|
   "'" "'"''。 |    |i / |l  |l  / ll  / l|   i|    l| / l|    i|  i|
,. ,.,       .| / |l    |i  ,.iL___jL___i|,.、  l| / i|    l| / l|  i|,,-..,.
  ,.;i;';、,,   |    |i    |i//          ヽ\ l|    l|    i|    l|  i|:;;;i;';.
,.;;:。;:;:;:;;:;;、  |,_______|l,_______|l  l' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'i, `l|,_______l|,_______l|,_______i|.,__,.l|;:;:;;;;';.
,.;。;;:;;:,,.;:;:;;:!"',|llillilllllllllllilllllli,/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\,llillilllllllllllillllllilllllillllllllllllillj::、;;:。;:

                                                 / ̄ ̄\
                                                /  ヽ、_  \
                                               (●)(● )   |
                                               (__人__)     |
                                               (`⌒ ´     |
        _ァー─‐r'ヽvゥ、                 「早く!こっちだ!」      {          |
     r/:;:;:;{薇}:;:;:;:丶:;:ヽ\;                                 {         ノ
.   ; /:/´ ̄ ̄ヾァ:;:;:\:;Vヽ                           mm   ヽ      ノ
    /'  /   l | !i ヾォ:;丶:V i ;                           (⊂  ̄ ̄ ̄   ヽ
.   ; |l  l! i ! !|l i l i !ヾ、:x"ト、! ;                              ̄ ̄ ̄|    |
     !l  i! | !| ! _」ャ1/l ! (ニllニ)丶   「……」
    丶ヘ{ -_lリ´ ェァ〃!/, i 《\\ \
.     ; ゙l| i! ソ  _ " // , ! 》、 丶.\ \;
.     ;,|! l i>、´ _ //l /,-v‐、` 〉  ヽ \;
.     /〈,ノl ! ll ll://::l//::.::.::.::ヽ ` i  ヽ.  \


何かを堪えるように、肩を震わせ――

292◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:13:04 ID:vs6FLGWg

――爆発した。


、.__... ='''""\ ̄ヽヽ:.:.l\ヽ:.:.:l. :.|.:.:      .:! :|:.: .|:.:     _/\/\/\/|_
',\「            _\ト、\:.:.!:.:.|:.:.:      .:.:| :.!: l.:.:     \          /
:.! ヽ          /:,:.!   ヽヽ\:.:.!:.:.:   ..:.:./:./: ./.:.:     <  ばぁか!  >
ヽ.  ゝ      l:.//    トゝ.ヽヽ:.:. ..:.:.:.:///l:rイ':´  ,:   /          \
 ヽ 、ヘ     ー'         ヽヽ':.:.:.://イ'T, !:.: ..:./:     ̄|/\/\/\/ ̄
    ` -丶-_-- ――-_-       ヽ',:/ /,リ ,イ/:.:.://
ヽ    ` ̄        ̄`      '′/' '' //:.://´:
ヽ:\                    l`¬'イイl:.:./:.:.:              _/\/\/\/|_
\ ヽヽ                   ',  ,'.: | !:/:.:.:              \          /
:.:.. \``丶                 / /:.: .!/:.:.:               < 馬鹿!馬鹿! >
丶、:...ヽ、               ,. '´  , ':.:.: /:.:    /             /          \
   `丶、 ,ィニ二二.._‐ .._        /.: :.:./:   //               ̄|/\/\/\/ ̄
      〈 、      丁:.:ア´   ,. イ:.:.:.: /,. ィ"/
        ヽ二...__‐..二!/  ,.ィ:´:.:!:.:!:.:-'‐:.´ l |
              ,...:.':´:.:.l:.:.:.:l:.:.!:.:   : / /


あまりの声量にたじろぐ二人に向けて、何度も馬鹿と連呼する。


                                                        , n / ̄ ̄\ .n
                                                     . / / j.´_ノ  ヽ、u'l lヽ、
                                     ___                /,イ / (○)(○) .l i i i
                                /      \            〈 .r {u (__人__) .i. } } 〉
                               /ノ  \   u. \ !?.     ', i.  ',   ` ⌒´ /   /
                             / (●)  (●)    \        i   l.      ,'  ./
                              |   (__人__)    u.   |         ヽ、_.イ、.    人 ノ
                              \ u.` ⌒´       /             ヽ     〈_ノ ノ
                             ノ            \            |     ./
                           /´               ヽ         |    .   |

293◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:13:27 ID:vs6FLGWg

駄々をこねる幼女のように、彼女は目をきつく瞑り、手足をばたつかせる。


  ヾ //,:::::l|||:::::lll;:::::l:::::::|:::::::l:::::::::l':::::::::::::::::::::::::::::l:::::::|::::::::::::::::::::::l,
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//::::::/::/ll/ハ:::::::::::::::::l 、:l ヽ::lヾl、l`| l::::::::::::::/l/'///;イ::::::::/l:::/
/`::::/::/|l/|':::ヽ::::::::::::::::l ===、_`、`ー \:::/'´_ ///イ:;l:::::::/::l:/ヽ      「一度知っちゃったら、
::::,::-‐┘/:l:::::::ヽ:::::::::::ヽl    ゛`   `´  ==""" l':/::::::/:::l/::/       そんな事できる訳ないじゃない!」
/lllllllllllヽl::::::::::::ゝ、、:::::::\              /;´::/l::::´/
|||||||||||||||l::::::::::::l:::::/ヽ 、 __ヽ __     l'   _, ‐'´,-ィ:::::l;/
|||||||||||||||l:::::::::::l'::::l::::/`::ゝ.    =‐--,    ̄/-'"´|:::::::l-― 、
|||||||||||||||l:::::::::::|::::l`l'、__/||l`; 、    ̄´  , -‐'´l'l::::::::l:::::::l|||||||||\
|||||||||||||||l:::::::::::l::::l|ll|//|||||/ ,゛=ー 、 _ , -'"、 ,∠=、l::::::l':::::::l||||||||||||l\
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歳に似合わぬかんしゃくに、やる夫が思わず聞き返す。

                                                   ____
                                                 /     \
                                                /  ─     \
                                                 ' (●)   u    \
                                  「知った?何を?」   (l、__)          |
                                                 ⌒´         /
                                                `l          \
                                                 l           \

          /'::::rァー^ー^ー^ヽへ、:::::::::::\::::::V┐、
        /{:/    |  l!  `ーヘ>、::::::::ヽ:::::V┐',
        ,' /   /|  ||  | |  |  | `L>、::::ヽ:::::V! !
      l l ! | ! | | | | ||  ||  | || (>、:::ヽ:::}). !
        | l! |  |l  | |l| ! || ! | |_ |  |  `L_;::イ勹\!
        || |!|  ||  | |!| | |lイ「 レ1 /| l| {>||<}\\       「ここの怖さ。
       || ', 、 l|ヽ. l! |lリ´」斗ヤ刋 /! | |   〈\\ ヽ \      一人で置き去りにされる事の怖さ。
      ヽ ヽヘ {>ヽ{リ ´ `辷'ソ //l! ,'. /  | 《. \\ ヽ `
         ヾ<ヽヘ';)     ノ' ,'./ /  || 》\ \\ ヽ    ……助けてもらえる事の嬉しさ」
           |:! |lハ〈    _    // / ,  | l《  》 《  》 
          |:! ! |l ヽ、 ´ー   //'´| /  | |  《   》 《  
           〃 | /! |/ ||`iヽ-//'⌒| / /⌒''⌒ヽ.  《   
        /〈 ノ' | | || | |://:::::::::l'′/::::::::::::::::::::ヽ    i
          //l:|  | |ヽ V /'´ハ、:::/ /::::::::::::::::::::::::::::ヽ   l


水銀燈は、一瞬矛を収めるが、

294◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:13:40 ID:vs6FLGWg

もう一度、最大限の爆発をする。


        /イ;小ヽノ::/ | | | \ ヽ \  ゙,       l l  ヽ
      〈:{_/:/ |:|`ー'  | |、rr==≧ミメ、  \ i     イ | j   '
        ヾ:/ |:||    | l `_ゝ'ノヾー    |  / |/|.′   l
      //  |:|∧   |  `''" ̄`     lイ=ミメ、lノ  ′| |
     /::/   |:| ヽ   '、          、 ヽ'_ヘ /  / /| |
.    /::/   |::|  \  ヽ        /   ゛''/ イ/ jノ    ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从人_
   /{:::{    レ′  |`   \   r=ー 、        ハ ノ }     <                            >
、  /  ̄   /|   |         ̄`ー'     / / イ     <  1つは貴方達が教えたんじゃない!    >
::::V       / |     |             ー ニ´- ' ノ      <                           >
―‐ 、 、   /  !   |            イ |           Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y
::.::.::.:..\\′ / l  | ___ \  ,  i´ l  |
.::.::.::.::.::...\\/  |   |7/::.::.::.::>ト二.   | |  |
::.::.::.::.::.::.::.:..\\_,l   |/.::.::.:/ ´ 小:ト\| l  |
.::.::.::.::.::.::.::.::.::...\ヾl  |::.::.::.{::{__ イ:| |:| }::}|  |  |l
::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::l ∥  l\.::.`ー'::|:| |:lV:/ |  l  | l



そして、皮肉たっぷりの顔しながら、2人に指突きつけて宣誓した。



'  l | !_/イl |,   l ',  | ヘ.   l     / |  ;i  ,    | l
  ,l/,r‐'´!.| ',|ヽ | ヽ  l ヽ |     l l /l  l,     l|
 / /   ',| 十' 寸 二マT´ ヽ.|!    / ┼/-l、_,|    /! !
,/ /l    | 丶 \ _\   '|l  / ‐ナ'´ |/lj  / /'゙
. / |'、    ', ‐、―r┬ャ、`     i/  ‐/_‐__/ /-‐'i /          「ヒーロー? なってやろうじゃないの!
/  ! ヽ.   ヘ ≧=一' ´          ゝ'-彡マ´ /      /'ヽ
   ! l \   ヽ                  〃  /!    /  |       あんた達ができないからって、
  l | l   \  \        /      / /i|    /  /      私が出来ないって思わないで頂戴!」
 l  l|   | ト ̄´   、_, _,  - '´-‐イ   l|.   /  /
ー 、 l l   | /\\     ´ 二´   /  |   l  /  /__, --ー
:::::::::::| l   |:::::: \ ゙  、   _ ィ ´|    l   , -:/ , ィ;::::::::::::::::::::::::
::::::::::::l|   !:::: ::::::::-_天    !   |   l/´::::::/ /´ト-、------
:::::::::::::', l   |: ::::::::/´:|:::/「l\   !   !   l__::// /  \::::::::::
:::::::::::::::',    l ::::::/::::::l:/ l|::、 〉_;-:::|   !::::::::::;'/   ,:' ∨ /\::::
:\:::::::::∧  l、:::::::!:::::::l;'   l!::∧>:::::::::l   l::::::::::i/   / ヽ/ / /ヽ
::::::ヽ:::/:::::ト  V\:l__」|  lY、::l>|\::l   /:::::::::/   ,   !、_/__/ ノ|
::::::::::V:::::::::l\ ヽ‐ト、:::/|   ヽ\!>ーl| /l::::::::::l    ,    ー',ーイソ
:::::::::::ヘ:::::::::l/ \ヽL.V∥    ヽ    / /!|:::::::::::l          /


ヒーローになると宣誓した。

295◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:13:57 ID:vs6FLGWg

夕焼け空に、彼女の声が響く。


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                ,. -─=ニ_ー- 、
               / ヽ ヽ.   _≧、マ>_
               /  l ! l ! }ヽ ((._ィ个、_))
              / /   j l j L.j  !   i | ヽ ヽ
           /i !   /ィ´ |/,.ィ |  〃| l ヽ ヽ            _/\/\/\/|_
            / | い  / ノ,ィ(ぅノ !  / ヽ! j  }  ゙,           \          /
          i | l トト、i{   ー'′/ ,1   / /  .゙,          <    銃!   >
           l ハ ヽく,.ィr,、    ∠ '´ j  /1/i l 、 ゙,          /          \
           \ヽヽヽヾ  _/,. -‐-、.. /-ト/ | l  ,.           ̄|/\/\/\/ ̄
      ,. -‐‐‐--‐‐''"メ T ヽ_>/..::::::::::..\...i l l l l ゛
     /,. -‐‐‐---‐‐'''" _,. '"_,. イ.:::::::::::::::::::..\:..l:.,,-‐''~).
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                  ト、゙ー' .::::::::!  !  l    i  !
                       {、 ヾ:::::::::/゙''''"  j  l   |  l
                  { ゝ`-/  /  ノ  j  ソ /

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                                                /  ─     \
                                                 ' (●)  u     \
                                            「……?」   (l、__)          |
                                                 ⌒´ u        /
                                                `l          \
                                                 l           \

差し出した掌が赤らみ始めた光を集めた。

296◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:14:15 ID:vs6FLGWg

水銀燈が、やる夫に詰め寄る。
その目は、今にも飛び掛らんばかり。


   ,,ィ≦::::ト必}ノ三`>、_
 , ク:::::::::::::::::::::::::::::y^´ ̄ヽ\
/ ム:::::::::::::/マー^         \
iム:::::::::::::/マ´            ',
.{:::::::::::::/マ´               l
. }:::::::::/マ!     i   i} / 从 .|
. !ヾ:::レ' | .| ヽ∧ l ! ,イァt  i! l !
ノ 〉〈  ! ,!-=tニkリ!/ 〈::ル ノ /!ノ´
 ノハ_〉 弋 弋:::レ   、 ̄ルイノ    「銃貸せっていってんのよ!」
      >  ̄    _  /!ツ
   l  ハ >   _  __/.i}
   ! .K´ヽ `Yア  !  | i}
   ノ  i >::::\ヽ\!  | i}
_ イ   i/.:::::::::::::ヽ ! 气〉‐=、


体感した事の無い汗を流しながら、やる夫が問うと、

                                                     ____
                                                   /      \
                                                 / ─    ─ \
                                                /   (●)  (●)  \
                    「……オメ、銃使ったことあるのかお?」     |      (__人__)  u   |
                                                \     `⌒´    ,/
                                                /     ー‐    \

  | l |{   lヽ  l |   |l  }l         l
_|  l |ヘ  | l | |   リ ハ /l     |
,.斗≧ミメ\ |  l | | l/ |/ _j厶|       l
 / しヘヾ \ lノ | / 孑气く  |  /}  小、
l| {::::} |       l f:::i lヾ ノ///l|:| \、
_弋_゚辷'ン_         、辷ン   / //l| |:l   ヾ
   ̄ ̄"´        `" ̄  /   / | ヾ 、 |:|   「無いわよ」
\:.:.:.:        ′  .:.:.: / /l  l|  |:|  レ
ー-ヽ               /ィ´  |  |l∠イ
                 ノl   |   |_ノ廴
\     ⊂ニ=⊃     イ l|  |  l|三≦


どうしようもない事を平然と、彼女はいってのけてくれる訳で。

297◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:14:28 ID:vs6FLGWg

強烈な不安を覚え、銃を一丁渡しながらも、やる夫は一応聞いて見る。


                                                   / ̄ ̄ ̄\
                                                 / _, 、_ \
                                                /  (●)  (●)  \
                        「安全装置って、知ってるか?」     |    (__人__) u  .|
                                                \    ` ⌒´    /
                                                /           \

                 , .-──‐‐- 、
                ,r'フ´ ,.-─‐‐-ミヾ、
               / ,r' / , 、-ーー- 、ヽ\
                _「7ネィイ/ 7  ,イ  `ト V1
               〈二カ_」コ , / , //,    l ヾ!
               f7j^ヾY ,l!-|仁l/l// / j |  , ト、
             / l|  l1、 ,ィf孑7 从/ィ/_/ ,イ l |/        「?  銃が安全な訳ないでしょう?」
                ,! 」!   |t、 ´ ̄  ゞtンイ //,イ!
            / j  /l」 !  、_ _  `//,イ/  ,, -‐ ─-/!
              / lj  j ハ Lヽ _, イ i´ l |"´ /´ ̄//-─────-,、_
      -‐-=ニ二/  ,' / _/ ト、ヾ>カ{ニコ71├‐' ゙ー-、   _/   ,.-‐''"´ ̄ ̄
           /  /,r'⌒ヽ\ Y^V^V,ハト、l     /¨`ー-ハ二ニヽ-、 ̄\
     ,. '"´ ̄/  // j   ヽ」!    リ  l/ |    /   ,ィィィイlリ   l \ \  
   / , イ,r'"/  /イ /     \r'^^krk^^リト、  / ,ィイハイイイl|{  /  \´
 / / /  ,/ ,/ レ′,      j、       j!  _ /^`ヽYノイイ/  ri \_\                ri
/ /  /  ,// /j/、 ,'   _ _/ \___ノ と´ィ r ,r ゞ--―─-r| |                   / |
/´   /  / /イ^/ ト\,イ_k〉、,|`゙゙゙''―ll___しししl_/ 二二二│`""""""""""""|二;;二二;;二二二i≡二三三l
   /  /l/  l/ |   |_」ト、  \    |___       "l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |二;;二二;;二=''''''''''' ̄ノ
  ,/ /´ | ト、 / \|\   l/ ト、  ~^^,_<ト ___,/,/"''''''''''''⊃r‐l'二二二T ̄ ̄ ̄  [i゙''''''''''''''''"゙゙゙ ̄`"
 / /  ! ト、\/    \ /  \  .《,リハ_ソ ,r‐{ハト、    〉   |  | | !
 |/   | /  \\    /     i  /ハ 、ゞ、/_// ヽ_ノ\  |  | | !
       l/     \l   |>、    \/\ _j  \ヽ _/¨    \ |  | | !

さも当然の如く彼女は言い切った。

298◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:14:44 ID:vs6FLGWg

もうこいつらに用は無いと、彼女は一目散に走り始め、


    '|!i'',., .i,.  | / |l    |l  |l     ll     l|   l| / l|     i|   i|  i|
   "'" "'"''。 |    |i / |l  |l  / ll  / l|   i|   / ̄ ̄\|   i|  i|
,. ,.,       .| / |l    |i  ,.iL___jL___i|,.、  l| / _ノ  ヽ、_ \ . l|  i|,,-..,.
  ,.;i;';、,,   |    |i    |i//          ヽ\ l| .| ( ●)(● ) |  l|  i|:;;;i;';.
,.;;:。;:;:;:;;:;;、  |,_______|l,_______|l  l' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'i, `l|,_|  (__人__) u.│__i|.,__,.l|;:;:;;;;';.
,.;。;;:;;:,,.;:;:;;:!"',|llillilllllllllllilllllli,/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\,llil|   `⌒ ´   |        ____
                                  |           |         /      \
                                  ヽ       /.     ./ ─    ─ \
                                   ヽ      /       /   (●)  (●)  \
                                   >     <      |      (__人__) u   .|
                                   |      |       \     `⌒´    ,/
                                   |      |      /     ー‐    \
           「`'^〉,- ー ‐ - 、 「`'^〉
         _r‐f⌒/::::《@》:::::::::f^Y⌒7⌒ヽ
         〈_ヽl/^⌒^⌒^⌒^ヽト~7⌒)イ
           く∠  | /{   〃ハ トヘんイ_ノ
          くY| l| /ハ 、 /\}メ∨{ / ∧
           〈∧ |lイ◯   ◯ ノ「`ーヘ. ヽ
      イ三≧|:lヽゝ 、_  .∠ノ|:::::::|::|≦三二   「さあ、いくわよおおお!!」
           /|:| /::ゝ、ヽ ノ._/ r‐く:::: /|::|  \
         イ |:|ハ:::::::/l:><:::| |:::::::::::: 〉|::|   ト
         l ノ八`フ:::ヒ@入|::r ┬′|::| ヽノ
          〈/_ 厶>::::::::::::::<_ノlノ}人::.、
           /:::::::/〈/X|::〉::::\::::`ー- 、\〉 ⌒;;从;;ノ;;⌒゙./
          /:::::::/::/::/ 凶ヘ:::\:::\::::::::::\ ;(´∴;ノ;⌒`);
        ー┬|:::X::/ {   \:::X::/ーr―┘ ";:(´⌒`);;⌒`)
.        ◯  ヽー┬~r~r~rへ厶イ  ◯) ;ノ;;;;ノ;`)".;⌒`)
        ◯ 彡 彡 彡 ミ ミ ミ ◯ ;人;;;⌒`; ;";⌒`)`)
          ◯ 彡 彡 ミ ミ ◯   ;;人;;;⌒`; ;";⌒`)`
             ◯ ミ彡 ◯     ;:(´⌒`))

299◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:14:58 ID:vs6FLGWg

すぐさま、長いスカートに足を取られてすっころぶ。

                              '|!i'',., .i,.  | / |l    |l  |l     ll     l|   l| / 
                             "'" "'"''。 |    |i / |l  |l  / ll  / l|   i|   
                          ,. ,.,       .| / |l./ ̄ ̄\iL___jL___i|,.、  l| / 
                            ,.;i;';、,,   |   / _ノ  ヽ、.\         ヽ\ l|   
                          ,.;;:。;:;:;:;;:;;、  |,_____|  (○)(○) .|             ____
                          ,.;。;;:;;:,,.;:;:;;:!"',|llillill !  (__人__)  |          /      \
                                           , っ  `⌒´   |        / ─    ─ \
                                        / ミ)      /       ./   (○)  (○)  \
                                      ./ ノゝ     /       .|      (__人__)  u  |
                                    i レ'´      ヽ.         \     `⌒´    ,/
                                    | |/|     | |       /     ー‐    \

                   ___
                  /    `弋ヽー、            /)
               /  i       `弋}__\_     /7∨v')≫
       「ヽ  、    ハ i ト、  ハi、 ∧ 心メ==〉 . /:: :/┐└i
        \\{、ヽ、 { A、|_ヽ. ノノレ } , Y^ソ‐v/:: ::/┬_」 ̄     スッコローン
        ´ー-}_ ヾ:::ハ ', ◯   ◯cl人 V:: :l::i:: :/‐┘:: \
            └--Ll i゙ ゚     _  ,ト. |:: :: :/:: :: :: :: /
              | .〉、 ⌒´  _)/:∧!:: ::ヽ<´ ̄ ̄ヒ―、
              レ′\   ̄ イ介__)~|:: :: i:: \__―ヒ'^ー'
   プギャッ!           ` ゙̄<く__{@}‐':: :: :|:: :: :: i c┘
                       ヾ:」:: ::}><ヾ:: ∨::ト'
                        ヽ「/´ ̄ ̄`ヾーヽ」
                                    




        /イ;小ヽノ::/ | | | \ ヽ \  ゙,       l l  ヽ
      〈:{_/:/ |:|`ー'  | |、rr==≧ミメ、  \ i     イ | j   '
        ヾ:/ |:||    | l `_ゝ'ノヾー    |  / |/|.′   l
      //  |:|∧   |  `''" ̄`     lイ=ミメ、lノ  ′| |
     /::/   |:| ヽ   '、          、 ヽ'_ヘ /  / /| |
.    /::/   |::|  \  ヽ        /   ゛''/ イ/ jノ
   /{:::{    レ′  |`   \   r=ー 、        ハ ノ }
、  /  ̄   /|   |         ̄`ー'     / / イ     「ああ、鬱陶しい!」
::::V       / |     |             ー ニ´- ' ノ
―‐ 、 、   /  !   |            イ |
::.::.::.:..\\′ / l  | ___ \  ,  i´ l  |
.::.::.::.::.::...\\/  |   |7/::.::.::.::>ト二.   | |  |
::.::.::.::.::.::.::.:..\\_,l   |/.::.::.:/ ´ 小:ト\| l  |


忌々しげに地面を睨みつけた後、高らかに吼えた彼女は、スカートに手をかける。

300◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:15:12 ID:vs6FLGWg

水銀燈がスカートを裂いた。シルク布のスカートに、原始的なスリットが刻まれる。

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.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;|   |i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:        ビッ
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.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|    .i、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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次に靴を脱いだ。



                        |     .|
                        |    |
                        |     |
                     ,l    .|
                     /    .|
                    /     |:::::::
                   / ,  /   lノ:::::
                 (_(_(_`/- ,_,ノ:::::
                     ゝ ( 丿:::::


両手で靴を握り、何を思ったか電柱に叩きつける。

                                 |    =┛
                                 |   |
                                 │   |
        _/\/\/\/|_             |   |
        \          /      ______     │┌ー'|
          <  そおい!  >    .〆    ヽ   ││;;::│
         ./          \    〈/     l.   ││::::│ <ベキャッ
            ̄|/\/\/\/ ̄     / イ /l / lリ   .人└ー'l
                       _// /l / lレ.  <  >.  i
                     ぅ「:::/ノlハル/:」    Y`    |
                       /フ イ::::::::::/'      .|   |
                   .,./ //:::/ |:::ヘ      │   |
              (二二ll)  ノ/:†:/ .! |:::::〉.      │   |
                  ^^^'l:::::::ハ, |  |:/     .│   |


何度か続けて行うと、根元からポキリとヒールが折れた。

301◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:15:29 ID:vs6FLGWg

ヒールの折れた靴を見て、満足そうに頷くと、

            _,,、 _
           t匕ア::-‐< ̄ ‐-
          イ.:〆.::〆     ` 、   \
      /I7.:〃.::/」           \ \ \
     / I7.:〃.::/」     \       l  ヽ  ヽ
    /  {{l:::|l|::::l}}    l |  \     i   l  ハ   _,,.
    ′ {{|:::|l|::::|}} |  | ト、 / ` 、   |  |  | /イ
   |   {{|:::|l|::::|}} |  | X\  '、 \人 _|_  |/i|l|l|
   |   {{|:::|l|::::|}}  、 ∨ヽ _,,;;;;;彡,,    i  |i|l|l|l|
  / /  {{|:::|l|::::|}}  \ヽ ´´ ̄        ! lli |l|l|l|lレ
  / / ,  小:.ぃ::.マ} _  \\,"""    - ´i |l|l |l|l|l|l|l
 / / / / l >=rf<⌒ヾ  \           ; |l|l| |l|l|l|l
/ / /    | {:{___ノハト =='\ ー一      . イ l|l|l|!|l|l|l|l|
/ / /   | `¬1|  |:|\ \\  ー 〔_  | |l|l|||l|l|l|l|
≧x. /   丿   ノ:|  |:|  ヽ \\ -r=く}\ムイ ̄ ̄ ヽ
三三≧==三≧ト.,,_ `′  }  } \\_ノハ、`¬-、::::::::::::::\


立て続けにもう片方――


                                 |    =┛
                                 |   |
                                 │   |
        _/\/\/\/|_             |   |
        \          /      ______     │┌ー'|
          <  そおい!  >    .〆    ヽ   ││;;::│
         ./          \    〈/     l.   ││::::│ <ドキャッ
            ̄|/\/\/\/ ̄     / イ /l / lリ   .人└ー'l
                       _// /l / lレ.  <  >.  i
                     ぅ「:::/ノlハル/:」    Y`    |
                       /フ イ::::::::::/'      .|   |
                   .,./ //:::/ |:::ヘ      │   |
              (二二ll)  ノ/:†:/ .! |:::::〉.      │   |
                  ^^^'l:::::::ハ, |  |:/     .│   |


美麗な服装が、あっという間にみすぼらしくなっていく。
野蛮な行動に耐えられないと、パンプスが悲鳴を上げて破れていった。

302◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:15:54 ID:vs6FLGWg

やる夫は、呆然と彼女を見つめ、

                                                 ____
                                               /     \
                                              /  ─     \
                                               ' (●)       \
                                             (l、__)          |
                                               ⌒´         /
                                              `l          \
                                               l           \


目を瞑り、言葉を漏らした。

                                                   ____
                                                 /     \
                                                /  ─     \
                                                 ' (ー)       \
                                  「……綺麗だ」     (l、__)          |
                                                 ⌒´         /
                                                `l          \
                                                 l           \

                       / ̄ ̄\
                      /ヽ、_    \
                    . ((● )     |
                    . (ノ、__)      |
                     .|⌒´       |    「……まぁ、美人ではあるな」
                    .  |        |
                    .  ヽ      /
                       ヽ     /
                       .>    <
                       |     |
                        |     |


やらない夫が、独り言に感想を返す。

303◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:16:06 ID:vs6FLGWg

やる夫が、やらない夫の言葉を否定するが、

                                                     ____
                                                   /     \
                                                  ‐   ─     \
                                                  (  ( ●)     \
                                「そういうこっちゃねぇお」  (人__)         |
                                                  `⌒´         /
                                                  `l          \
                                                   l           \
                      / ̄ ̄\
                     /ヽ、_    \
                   . ((ー )     |
                   . (ノ、__)      |
                    .|⌒´       |
                   .  |        |     「わかってる」
                   .  ヽ      /
                      ヽ     /
                      .>    <
                      |     |
                       |     |

彼もそれを悟っている。

304◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:16:21 ID:vs6FLGWg

あの感情はおそらく皆最初は持っていたもので、いつしか自分たちが無くして――
麻痺してしまった感情なのだろうと思う。


            >′´    \::::::::>、____
          /      l ヽ    ̄ //小 \Y/
            . ' /      | |ト  |  \'」ト \\__
          /  l      | ∥| } _|   l \_ヽ_ \\
         /   |   | | イ厂|,ハ !  | ゙,  ̄\\ ヽ.ヽ
       ′ | i |ヽ   |// /,.斗:‐刋 | |    ̄  レ′
      |  | ||_\ |! / 〃ヽソ ' / /  |     \
       || ゝ \ -\∨       / イ   ト     \ \
      | ト  \ィヘ ソ       / |    | \     \ ゛ー     「よっし!行くわよ~!」
  \___ 、 \\ヽ ̄´  ヽ __,.      |    |\ \
__ \\|\ \  ̄二   '´´      |    |  \ >-...    _
::::::::::::::::::\, ――‐∠ヽ_         / |   ∧__>'´::.::.::.::.::`<::::::::::::
::::::::::::::_/   ―ッ厂   、\ー-  <::.::/   /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.\:::::::
:::::::∧/   /  /   l l ト )//「\::V  /::.:,′::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::\:
::::::′冫 /    | _」  | | |∠〈〈仆:::::マ /.::./::.::.::.::.::.::.::.::.::___::.::.
:::::| ハ _  ,―┴ぐ_ノ-イ‐'::.::/フ┘|::|/ /´::.::./::.::.::  -―――-
:::/   7 Y´    |__  了::.::.//z_r‐レ'/.::.:::./ レ'´::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:


馬鹿。無謀。現実を知らない―――

一言で切って捨てるのは簡単だったが、怖さを知った上で立ち向かおうとするその姿を、
やる夫は綺麗なものと感じた。


                                                   ____
                                                 /     \
                                                /  ─     \
                                                 ' (●)       \
                                         「……」     (l、__)          |
                                                 ⌒´         /
                                                `l          \
                                                 l           \

305◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:16:38 ID:vs6FLGWg

やる夫が、トランクケースから銃を取り出した。

                                              / ̄ ̄ ̄\
                                             /  ─   ─\
                                           /    (ー)  (ー)\
                                           |       (__人_)    |
                                           \      ` ⌒´  /   ガチャン
                                           /    __    \
                                          /     r'゚lニニニl]\__ヽ /l
                                         fニ|  |llニニ[ l===ニニl]}||||||||ll]}コl|====iニコ
                                         |l_,,|  ヽ─ ⊃)「_,,,![。__。mm]三i三三i三F
                                           \____/. |ll [`-' `─´    ̄ ̄ ̄
                                                   '''~
                        / ̄ ̄\
                      /     _ノ \
                      |      ( ⌒))
                     . |       (__ノ_)
                       |       `⌒ノ   「お、やる気か」
                     .  |         }
                     .  ヽ        }
                        ヽ     ノ
                        .>    <
                        |     |
                         |     |


やらない夫はそれを見て、嬉しそうな顔をする。

306◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:16:50 ID:vs6FLGWg

やる夫は、らしくない行動をしている事を自覚しつつも、手早く銃の点検を行っていく。



                                              / ̄ ̄ ̄\
                                             /  ─   ─\
                                           /    (●)  (●)\
                                           |       (__人_)    |
                           「あぁ、仕方が無い」     \      ` ⌒´  /
                                           /    __    \    ガチャガチャ
                                          /     r'゚lニニニl]\__ヽ /l
                                         fニ|  |llニニ[ l===ニニl]}||||||||ll]}コl|====iニコ
                                         |l_,,|  ヽ─ ⊃)「_,,,![。__。mm]三i三三i三F
                                           \____/. |ll [`-' `─´    ̄ ̄ ̄
                                                   '''~
                         / ̄ ̄\
                       / ⌒  ⌒ \
                       |  ( ●)(●) |
                      . |   (__人__)  |
                        |   \_)  |   「ハッ!
                      .  |         }    何が仕方ないのかサッパリ解らん!」
                      .  ヽ        }
                         ヽ     ノ
                         /    く

やらない夫はそんなやる夫を笑い飛ばす。

307◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:17:06 ID:vs6FLGWg

やる夫はやらない夫に意思を聞く。

                                              ____
                                            /      \
                                           / ─   ─   \
                                          /( ●)  ( ●)    \
                         「お前はどうするんだお?」    |  (__人__)       |
                                           \ ` ⌒´       /
                                           /    __    \
                                          /     r'゚lニニニl]\__ヽ /l
                                         fニ|  |llニニ[ l===ニニl]}||||||||ll]}コl|====iニコ
                                         |l_,,|  ヽ─ ⊃)「_,,,![。__。mm]三i三三i三F
                                           \____/. |ll [`-' `─´    ̄ ̄ ̄
                                                   '''~
                 ./ ̄ ̄\
               /  ヽ、_   \
               (ー)(ー )    | 
               (__人__)       |   「美人が死ぬのは人類の損失だ」
               .(`⌒ ´      |
                i    .ミ/ ̄ ̄\
            .     i   ミ_ノ  ヽ、  \   ,.:┐
            .     ヽ ミ( ●)( ●)   ..| / |
            .       (__人__)     |./   / 
                    i⌒ ´ .r-、  |/  /      「破れたストッキングが似合う
                    {     ヽ, ',. .,/ :/',         ご婦人となると余慶にね」
                    .ヽ   .|  l_/_, -‐、',
                     .ヽ . |   / , --'i|
                     /   {  V , --ヘ


待ってましたと言わんばかりに、やらない夫はトランクケースをから銃を抜く。

308◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:17:35 ID:vs6FLGWg

やる夫が片方の眉を下げると、やらない夫も楽しそうに笑った。

                                                 ____
                                               /⌒  ー、\
                                             /( ●)  (●)\
                                            /::::::⌒(__人__)⌒:::::\
                                 「仕方が無い奴だお」   |     |r┬-/ '    |
                                            \      `ー'´     /
      ._ _ _ コン☆
    (ヽl_l_ll_l,l
     |/ ̄ ̄\
   / ノ  \ \
   |  (>)(●) |
.   | //(__人__)//|   「ママと神と下半身には逆らう気がしなくてね!」
    |   ` U ´  ノ
.    |         }
.    ヽ        }
     ヽ     ノ
     l/   く   \

軽く二人で頷いた後、駆け出す――


                               / ̄ ̄\
                         /  ー  ‐\
                         |   ( ●) ( ●)
                         |     (__人__)
                         |   )  ` ⌒´ノ
                         |        }
                       r⌒ヽrヽ,    }
                      /  i/ | __  ノヽ        _____
                     ./  /  /      ) __  .  / ー  ー\
                     ./ /  /     //  \. / ( ●) ( ●)
                    /   ./     / ̄、⌒) /     (__人__) \
                    .ヽ、__./     / ⌒ヽ ̄  |       ` ⌒´   |
                        r    /     | /  \     i⌒\   /
                      /          ノ    / ⌒ヽ, _.ヽ  .\/
                     /      /    /   ./     |./ー、\   \
                    ./    //   /i,        ノ    \^   .i
                    /.   ./ ./  /、/ ヽ、_../   /      .  ヽ、__ノ
                   i   /  / / | ./  //  /
                   i  ./  ノ.^/  .ヽ、_./ ./ /
                   i  ./  |_/      / /
                   i /             ノ.^/
                  / /             |_/
                  (_/


ウォードレスの人工筋肉が、軋む。 2人は水銀燈の後を追った。

309◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:17:45 ID:vs6FLGWg



                        ┌──────┐
                        │         .│
                        │         .│
                        │         .│
                        └──────┘
                                 ┌────┐
                                 │     ...│
                                 │     ...│
                                 └────┘
                            ┌───┐
                            │   .....│
                            └───┘



                                                               .

310◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:17:55 ID:vs6FLGWg

ミノタウロスの攻撃を受けた学兵達は、バリケードが壊された時点で抵抗を諦め、退いていた。
バリケードがあった地点には、火と、車と、人であった残骸が燻る。

                                                    , '. .
                                                    :;:, .:.
                                      パチパチ…    . . .:', .:.
                                            .::... .   . .':::;:, .:.
                                      ':;:. :::. . ..:.:λ:: :: .;;.'; ::,)、::.:;.:,:;.:
                                      ..':;ヾ::.:ソ)人ノ 从:. ソ)ノ ):.: .;,.'
                                        .::V      (ソ  ヘ (::.:.:'.,; :. .
                                        ',:; .::)           て:;;':.
              ,r‐ 、                      ..:.(ノ            (::..
       z'Zr─~''''彡 ̄ ̄⌒ミーv─ -tf'.z         . . .::::)            ,ゞ.:.
          ̄`'''''─ム/'⌒' ⌒ヽ_>'''  ̄ ̄          .;: . .:::: .:ソ          (: :.
             /  彡、 ノノ:::            . . .::.: :::..::..:(            ):::...
            / _,;彡'´⌒(´ ミ}:::
        _/ フ::::      Y ヽ:::
      (⌒こ))≧:::        jfう》:::
        ̄::::::::::        (_ノ::::::



ミノタウロスは退いた学兵を追い、消えたが、
煙燻る陣地で、1人の少女が身動き取れなくなっていた。

311◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:18:18 ID:vs6FLGWg

砕かれた自動車の破片で引き裂かれたウォードレスが、動かない。
ウォードレス自体の自重と合わさって、それは拘束具のような役割を果していた。


                                          \/  /   /, {     `ヽ  !
                                           , '   , '    // ハ   |  ト、 |
                                         /   /_, / //∠=ヽ、 }   lハl
                                          l / { ,ィf´ ノノ 7f_j`ゞV   } |
                                         j∧ 「{kツ     ゙ー'  /   ,′i
                                            ヽ{   `    u. ノ   / /
                                 (クソ!動けよ!)      八   ´`     ー=イ  fl /
                                            ハ\     ...::::::|  jハ{
                                              \{` ー‐、.:::::::::::| /
                                                 `    」::::::/j /\
                                                /x=く  ´ _f~、


戦場で身動きが取れず置き去りに――死と同義語のこの状況をなんとか打開しようと、
必死に暴れるのだが、ウォードレスは脱げず、芋虫のように地べたを這いずり回るだけだった。


                                        /.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:\.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:. :.::|
                                      ,/.:.:.:j.:|.::ト、.:.:.:.:.:.:ヾ:i.:.:.:|.:.:.:.:.! .:.|::::::::::::|
                                      i.:.:/川.:.:iト.\.:.:.:.:.:.:|.:.:.:|.:.:.:.:.!:.:.l.::::::::l:::!
                                      |.:,!|::l::ト.:ヽ.:.:ィ==- |.:.:.:!.:.:.:.:|.:.:i!::.:::::|/
                                      |/ ヽ!`ヾ:ヾ!弋tテナ !.:/!.:.:.:.:|.:/{、.:::::l
                                           ``ソ     l/ |.:.:.:.:l/  \,!
                                (クッソ!)           <  __   |.:.:.:/レ'"´ ̄ \
                                                \ _ ,ノj.:.:/ , -‐─- 、 \
                                                    ノヌ_}7! ,/.:.:.:.::::::.:.:.:.\ \

そんな少女に走り寄る影一つ。


   У:,イ: : :./: : /: : : : : : : : :イ:./ノ: :人: : :ヽ: : : : : ヾ
...  /:./: : : :イ:.:./: : : : : : : /:.:ィ/: :.∧: : : : :.ヘ: : : : :.ハ    /
   i: ハ: : : : {:.:メ、:_:_:_:_:_厶才"∧/  ヾ:、: :,ィ:}: : : : : } /
.  八i人: : : :!kャ才笊ミx'" /イ `≧xzュxく、: j: i: : : :.「´
.   ヾヘ: : : 从X {rt:::):::} /´    イんr:::ハヾ:>':/: : :/:イ
   /: :{ト、: :ヾ:、ヾゞ- '’         乂x::;ソ "/;ィ: : /:/:|       「蒼星石!
...  /: : : ヾ.\:ヾ '' '''   、 ′    ,,, ̄,,, イ〃: イ/: :.!       助けは見つからなかったですぅ!」
.. /: : : : : Y iト:ーヽ  /: :`ー一'`ヽ.   /: ;イ/イ: : i|
.../: : : : : :{`Yシ :\   {: : : : : : : : : :}   ァ1" ,リ:_: : :八
/: : : : :.ィ/ ̄,>ャi j}>、廴_____: :.ノ_ .ァr=k ̄ヽ-} : : : ヽ
: : : : :/:./ / /¨.ィ:、i}   _≧x-‐≦ ¨ r‐'、 ヽ \ } 《ヽ: : :、:\


影――動きの取れない少女とよく似た少女は、泣き声でそう叫んだ。

312◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:18:31 ID:vs6FLGWg

動きの取れない少女――蒼星石と呼ばれた彼女は、その登場が予想外だった。
とっくに逃げたと思った姉が、まだこの近辺をうろちょろしていたからだ。

駆け寄ってくる彼女に、大声で言う。


                                     r'三: _, -―r ー -、- 、.___三三三三 \三 v
                                       ヽ ィ'´::::ハ ::::::::::::::::::\ ::::::::::` .、三三三 \/
                         .               /:| :::::| l'ヽ::::\ :::::::::ヽ!::::::::::::::\三三三 ヽ
                                        / ::ハ! ::|!| ーヽ_‐_\:::::::リ :::::::::::::::::::ヽ三三三}
                                    ' :::l::::ハ,:| ヽ イj;! /`‐-ゝj :::::::::::::::::::::::::ヽ 三 '
                                     l ::ハ::::从乂  レ′   /:/:::::::::::::'::::::::::::l/
                                    | ' i:::r '          /イ/:::::::::::/:::::::::::ノ
                                     ヽ ヽ:, __      u,  ':::::/ィ::::::::::::,. '
        .「何やってるんだよ翠星石!早く逃げて!」      ヽ V_ヽ     ./ ::://ヽ _. t‐ォ,-、
                                         ノ\      / :::,j/ ,.イハ ' ⌒ヽノ-、_
                                          //ヽヽ __ ノ, .イ ノ「/::::::::::::::::::lヽj_フ
                                           ヽ ::::|  _j_ ノ、「/i '::::::::::::::::  ∧ノ
                                                  ヽ| rノ.ィl.、V/ /:::::::::::::::::::!  !::::\



  <   / .::/.:::::::::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::::::::::::`ト、  l
   \/ .::/.:::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::/::::/.:::::::::::::i:::::::| | _」
.    /.:::/.:::::::::/.::::::::::::::::/:::::://::::,イ.:::::::::::::::|::l:::l/'´  \
    |.::/.::::::::,:へ::::::::::::::/.:::;ィイ:::::/ハ.::::::::::::::::|::|:i|       l
    |/i::::::::::::::|::::\::/:::/'´/::::/、_,, -ー‐-::|::|:|| ,r ‐一'´
      ト、:::::::::l''ー==ーュ、, /:/ ,ィ仁ニヽヾ::::|::!:!|::|/>⌒i〉 ,rr= 、
     ト::ヽ::::::l ヽ いシ7 ´   ヽいソ7 /:::::j::/l::/j>.:.:.:.i〉7´   )   「蒼星石を置いて逃げられるわけねーです!」
     |::::f ト、::ゝ, , , ,       , , , /:::::://:::! !>:::::「/   /
     |.:::{ i - ',     ヽ        /"´ 」ヽ/ |>:::「/   /
     |; イヽ.  \    )ー-‐-‐{   , イ ‐米‐  j>::「/  , イ
    / /  , -米-,)>  __ _ , イ   |  !,ィy'⌒ヽイ oj )ノ ̄ \_
.  ./ ./  /l|  j /    ,ィネネト-、_!  | | (,イ ー-、 \ ィソノ   _」


翠星石――双子の姉は、妹の言葉を無視して傍に寄った。

そして、何度も試して駄目だった行為。彼女を担いで運べないかという事を、もう一度試し始める。

313◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:18:54 ID:vs6FLGWg

翠星石のウォードレスも、腕部が破損しており、碌な力を引き出せない。
無理だともうわかっている行動に、蒼星石が苛立ちの声を上げる。


                               l: |:l: : :.|: : :|: :l: : :| :_: : : : \ :´\:/ : : \`: : : : | : : |
                                ヽ|:l: : :.|: : :|: :l: :´|:―\ ヽ`: : :.\\: : \:_:_:_\: : :|: : |
                                |:.l : l:|: : :|: :l: : :|  ___ ヽ: : :\,ィぅ千刃`i7|\|: : l: : :/
                                |: l.: l:|: : :l: :lレイfう于圷ヽ{\ : ヽ弋//ソ ' | :/|: :,':/
                                 乂!:从: : :',: `く{.戈//ソ  ` ヽ、_:> ̄  ノイ: ∧|
      「そんな事言ってる場合じゃないだろ!」    ヽト:\: :`ト、\  ̄     }      ,' ': : : :/ ヾ
                                  j∧: \ハ ̄             //: : : /\__
                                      \: : : :\      ⌒    イ/:.: : :/  |__人
                                    __/\ : : 、:.> _        / ! : :/   }_〔ハ
                                   ヽ_入   \: :ヽ:\ ≧=ー z<.   |/     |__,ノハ
                                  んニ圦   ヽ、: : :\>光r―‐- 、      /∨:::::::::',


姉はそれでも、希望をまだ口にするが、

    ヽ  〉.:.: /  /   .:/.:  l.:. ヽ   l|/l
      Y .:.:. /.:  /  .:./,イ ハ.:. ...:|   :|:.:.:|
      | |.:.:. l.:.:. // , イ.:.//:.:/  \.:.:| ...:|:.:.:|
      | |.:.:. |`'lメ∠_////__, -ー'ヾ:|:  :|:.:.:l
      |、ヽ.:.:ヽィ仡圷ミ    ィ仡圷ヾ.:.:.:|::.::l      「大丈夫ですよ!
      | lヽ\| 弋r:シ      弋r:シ |.:.:.:ノ:.:.:.',      きっとスグに応援が……」
     /.:|  \ヽ;::::::::    ,  ::::::::::::ノ_/ |.:.:.:.:':、
      /.:.:.l   | 弋    ,. _    フl  /.:.:.:.:.:.:ヽ
.     /.:.:.:.:ヽ  ヽ __ >、___  `_,.ィ< /  /.:.:_.:.:.:.:',
    /:./:`∧  | |` ̄ \ヾ/ノ ̄ ∨  {'´: : : : :\.:.\


                                        /:..:..:..:/:.:.:..:..:|:.:.:.:、.:.:.:...:..:...:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:i
                                      〃!.:..:.:/:.:.:.:.:.|:.:l!:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.|
                                      || |:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.|:.ハ、:.、:、\.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
                                      || |.:.:.:.|:.:.:.:.:/l7─‐ヾゝヽ\.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.}|
                                      ヽヘ:.{、:!.:|,イ ノ ァd尓7!:.:``.:.:.| }.:.:.:.:.:.:.:l
              「まだ君は、そんなに甘い事を……      ヽゞNハ〉.  ゞ-’ |/:.:.:.:.:.:l:'.:.:.:.ノ/`′
               助けなんて来ない。                     ハ'、    /'|:.:.:.:.:.:/:.:.:!/'′
                                             ノl:.:\っ   ||:.:.:.l/ `W
                    もうボクも、君を助けられない」           |.:.:/リヽ_ ... -||:.:/|! ,..ゝ-、
                                            ∨/ __ _ _,.ノ V ''´    ,_\__
                                             n}イ''"/〔!\  r‐┘_テvぅフ‐ァ

妹は、現実を知っていた。

314◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:19:09 ID:vs6FLGWg

妹は、姉を死なせたくはなかった。
だから、姉を追い払う。

                                         /  , :!:i トヽ、 `ヾ.、 __.. :. V  ::::V;:;:;:;: 〉
                                          , ' .:' .;' :ハトヽ`ヽ`z≦=ァ  ::::l   :::::V /
                                 .        /イ.:i :/::メ、_! \ ´'トtjハ `Y :::l :. :::::::「
                                         ' l.::|レ'.:イrft!i    ヽゞ‐'   ! ::;' ::::i::::::}
                                           Xイ ::ハ ゞ'、         /,:イ  ::::|:::::j
                                            ヾ V!   r=ニヽ     '´}::! .::::;':::/
                       「だから、早く逃げるんだ翠星石!」    `Tト   Y´::::〉   /;イ .:i::/レ'
                                                |i \  ゝ-'    '´7 .:::ル
                                               l :::::>、 __.     ! ::/'´ヽ._ ,ヘ_
                                               リ! ::::i::ハ:!  _! /l:/    r-' /
                                 .              ', :::l'   「 レ'   !'    _〉、/ _
                                                 ハ::::!  ,イ!「jト}!\    !_ / 7



姉は、妹を死なせたくなかった。
妹に追い払われ、走り出しつつもまだ救助を諦めようとしない。



...   7::.::.;::.::,′::.:|::l::.:::|l::| 、:::\l:::、:∨ ハ   \
   , ′:/::.::;::.::.::/:::|i::.::|l::|   >く::!:::|::ハ  )  /
    |;:::|::!:::l::l: |::.;'|::.:リ::.:ハ/ , =ミ、::|::l::.:l { /::|
   l::.:l |::.:|::!::|:/ !::/!::.:レ' ,ィ升1ハ》:l::|:l::| レ1::.::、
   |::.:l:|ーH-__-ッ |:::;'  癶ヽじっl:|::|:l::l |:::!:::、:`、    「大丈夫…きっと大丈夫ですよ蒼星石。
    .i::.:|l:、::j:爪じヘ l:/    `´// l:|::l:|::| ):|::.::ヽ::ヽ    きっとすぐに応援を―――」
..    `:::|::ヽ:、 ヽ>'  、      /::ハ:l /:::ヽ::.::`、:丶
     .}l|::、::\ヽ゚//   , -一 '/ /、l / レ<`ヽr ┐::\
    .人::\::{ `ヽ、  ´    /{ /ハ )└1/ rJ- 、:::ヽ
        `Yヘ`   ヽ ヽフ¬彡-‐ク   /  r┘ ムヘ: :|::.:丶
       ! ハ    ` }‐冖7l〈 了、|/ }  し!| r┘: :ト、::.::.::\



互いに気持ちは同じなのに、二人の気持ちは交わらない。

316◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:19:24 ID:vs6FLGWg

気配に気付いたのは、蒼星石が先だった。

                                       `y'´.:.::::::::;ハ::::::::::::::::、\::::::::::::.:\
                                        /.:.:::;:::::::/.:トト、:::::::::、::ヽ::ヽ:::i::::|:|:::|
                                     /.:::::;::l:l.::::/:ハ::! \::‐ト‐ト-::|Vi::::|:|:::|
                                     ,':/ :::l::l:l:.:/;/-‐';|  `,.ィr==ァリ':::;::;:::l
                                      |,' |::|::|:|/:/rテテミ   _7込シ /.:://:::l
                                     |  |::|::|:|::::,弋zソ  .    ゙゙´ 7'´ ̄ ̄
                             「―――!」       ヽトト|.:::ハ    '_ _     /:',
                                           ``|.:;'l::::ヽ、       ..イ::::ノ ,...-
                                             l/ |.:.:::/l:::>ー <__/´ /.::::::::
                                               |.::/.::レ'´ ̄`7l/ /.::::.:.:::::::
                                               |/ (__   ,..ィ介ト、!.::::.:.:.:.:::::


切羽詰った声色で、叫ぶ。

                                      r'三: _, -―r ー -、- 、.___三三三三 \
                                        ヽ ィ'´::::ハ ::::::::::::::::::\ ::::::::::` .、三三三
                          .               /:| :::::| l'ヽ::::\ :::::::::ヽ!::::::::::::::\三三
                                         / ::ハ! ::|!| ーヽ_‐_\:::::::リ :::::::::::::::::::ヽ三
                                     ' :::l::::ハ,:| ヽ イj;! /`‐-ゝj :::::::::::::::::::::::::ヽ
            、__人__人__人__人__人__人__人__         l ::ハ::::从乂  レ′   /:/:::::::::::::'::::::::::::l/
           _)                      (_.         | ' i:::r '       u.  /イ/:::::::::::/:::::::::::ノ
           _)  後ろだ! 翠星石!!  (_         ヽ ヽ:, __         ':::::/ィ::::::::::::,. '
             )                  (             ヽ V_ヽ     ./ ::://ヽ _. t‐ォ,-、
            ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒                 ノ\      / :::,j/ ,.イハ ' ⌒ヽノ
                                           //ヽヽ __ ノ, .イ ノ「/::::::::::::::::::l
                                            ヽ ::::|  _j_ ノ、「/i '::::::::::::::::

.  /   ,' ※ l: :.:l:.:.l: : : :/: : :/: :/: :/: : /!:l: : l: :l \
.  \   l    l: : :l: :.l:ム斗孑/:/:/: 、/ l:.l: : l:.:.l  ノ .    、
    \_.l    l: : :l: :l/://///: :/`'十: :.l: :l-'´      ),
     /:.l ※ l: : :l: :lイセ'示 '′// イ示'!l!:..:l: ,'      彡
     /: :l    l: :ヽ:ヽ!弋: ソ /   辷::リ l: : l:/
.   /: : :l    l: : :ヽ:l`  ̄       ̄ /!:.:/
   /: : : :l ※ l:\!\!         '     / l:/    「後ろ?」
.  /: : : : :l     l: : :`i\     - ‐   / /l
 /,、-‐-、.l     l_/l. .> 、     , .<l .※. l
./:::::::::::ゝl ※ l   \    ノ><、:/,、-‐-、.l
:::::::::::::::::`j.l    l    ,ィ≧≦ミ、 ゝ ノ:::::::::::::ヘ!

317◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:19:44 ID:vs6FLGWg

蒼星石を見ながら走り出していたため、反応が遅れた。
翠星石の進行方向前方に、ゴブリンの姿が現れる。



            __,,-‐__,,-∠!⌒jヽ、   へ-/ i_   ザッ
           r'二_i ''-ξ.O二!!ξ7/ /   '='.ヘ
          |.| /'' 7^7''.!iEヨν'-/{ 、'^))   ='>
           |i| i!=i (ai ,=='!.|__,,,|{、ヽ、_ ___,,=''^\\_
            |./__.フ\_!i^!,-!八.__ヘ _ミj   \ ,,,=^⌒e、
          レ((r))''Y.(((ニ{=={ニ00.))ッ^ '-、_ <ゝe、 ,rっっっ、
            i.\'<〃>く Y ^⌒^ _/ ヽ_ \  \ '\r⌒)__ヲ⌒
            |\> ヽ〃^>〆、__ !.  ヽ\ \ ハ ν⌒
            | i| i^'‐、,7r^⌒j主| i    'ヽ,_/ ヽヽ,__






                                      /: : : : : : :i!: :.l: : : :ヽ: :.ヽー、
                                     /:/: : :/: : : /l:/:.l,ィ-、‐:‐ヽ: :ヽヘ  て
                                      /:/: l:./_//// ィォョュヽ:.l: : :l l.ヘ (
                                     /'l: : .l´ ,ィハ、  /'  辷::ツ l:.l: : :.!.l ヘ
                                     l: : .lヘ弋ツ ,      //: :./ lト、 ヘ
                                     ヽ: :ヘ `´   _  ///  l:ヘ `>'
                                  「ヒッ」   i`ー    l __+〉  / l   l: :ヘ′
                                       l \        /:l.※l: : :ヘ
                                       l ※.> 、   ,   !: : l /ゝ-、:ヘ
                                        l    l: : :`' i´ ,ィ'´ ̄l lr‐'´:::ヽヘ
                                         l     !: : :,ィト/__ ', !〉:::::::::::ヽヘ


                              _____________________
                              /             /  , :!:i トヽ、 `ヾ.、 __.. :. V  ::
                                /            , ' .:' .;' :ハトヽ`ヽ`z≦=ァ  ::::l   :
                             /           /イ.:i :/::メ、_! \ ´'トtjハ `Y :::l :.
                               / 、__人__人__人__, ' l.::|レ'.:イrft!i    ヽゞ‐'   ! ::;' ::::
                           / ._)         (.  .Xイ ::ハ ゞ'、      U /,:イ  ::::
                             /  _) 蒼星石! (_.    ヾ V!   r=ニヽ     '´}::! .::::;
                         /   )         (      `Tト   Y´::::〉   /;イ .:i::/
                           /    ⌒Y⌒Y⌒Y⌒        |i \  ゝ-'    '´7 .:::ル
                             /                    l :::::>、 __.     ! ::/'´ヽ.
                         /                        リ! ::::i::ハ:!  _! /l:/

蒼星石が焦る。
姉は武装しているものの、銃の扱いが上手くない。

最悪の結末を予感した。その時の事だ。

318◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:20:03 ID:vs6FLGWg

                    ,    ../', .
             .、、    ..,'.',   ./ .|     ,,
             .ヽ\  ..、'ー、_ ../<~ヽ,..、__//
              ヽ ミ、_ノ)  .`:_,,ノ ..'`  ヽ'
              ..1  ./''  ´`、__,,,,, ..rー'ニ=く、             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
               | / ,,。  .ヽ‐・" .`~´、____,)                       / ̄ ̄ ̄\ て
             _,,ノ,.'  ノ  ..,、__,.,,。‐‐    ..ヽ                     ∧  ][ ̄○ ̄][] |ヽ (
            `ヽ.´ー‐''フ´  r'ー'~´..__,,,a ..iェェェ´'ー,              ,─、==〔|三|〕〕====ノ
             ..| /´ ,,  ||\  __|j~j ..|f、 r´                |< | |_  _| || ̄ ̄ ̄|
             ノ,'_,,ョ,〆j  .|'~~ ____ ~  `.)i/               ヽ  .|. |  | |  | ||     |
           .<´.~   ..|  ..|.i゙゙゙ー‐、_ヽ、_//|              ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             `、__   `゙゙エ・´ '、`ー‐'~ . ̄..`'ヽ、                 /:/: l:./_//// ィォョュヽ:.l: : :l l.ヘ
             )~ ヽ、  ,,,,,,,,,、 .\_,・‐ェ~'  ノ.j,'                   /'l: : .l´ ,ィハ、  /'  辷::ツ l:.l: : :.!.l ヘ
            ./   .〉、_ `i  ix´~ヾ゙/_,,,。´ェ'´             !? l: : .lヘ弋ツ ,      //: :./ lト、 ヘ
           .c'   ,/.,| `ー' ..__,,,,‐',・'ー'・ー、、(                 ヽ: :ヘ `´   _  ///  l:ヘ `>'
           ..,i  /.'´ゝェュ ../、‐゙゙゚´,,,.  ,,,Jjヽ、                       i`ー    l __+〉  / l   l: :ヘ′
           ..| /./´   / ..ノノヽニ〆,*´~‐´_,・‐            ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           ..| |/‐、  /  ///.´、____ノ゙' ̄ヽ`。               /! i  :.Xf_Tト \  イT::l7!:! .;: !:!
          ..i´  `j,i ..r´ ..//..|、.      ..,,ノ..ノ                     N ::.: { ゞ=' .:! `  ゞ=' 7.:/: .:lリ
          ..ゝ__/,゙/~、__ノ/,。‐、エェニニニニニミv'、'               !?  l:.:i:.ゝ    r -、     ノィ'::::.〃
             ''´   .| /´  ヽ ../   `\ヽ                      !:ハ:.:\  ゝ-'     〃:::;:'/
                  |./    ヽ/      `'`                _' ヽ:ト:!ヘ.. ___ .. ィi´/:::/レ
                  `'     ..'                 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


ゴブリンすら跳ね上がる、馬鹿でかい声が響いたのは。

319◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:20:21 ID:vs6FLGWg

そして―――
                                             _     ,_―┐┐   __
                                             |  |  .| ̄ | ││ | ̄  | | ̄ |
                                            |  |   |   |-┘┘ |_, ┘|  |
                                           |  |   |    |     __ ノ   |
                 __                          |  |    |    |   | ̄     ノ
               ∠{「マヌ二 _ ヽ                      |  |    |____|   |__,, -‐'´
              /_ゞZシ_ \ ヽ                   ̄
                l/       \ ヽ i
             /´   |   l  | \厶|
              l | |-、卜  /, -j イ {」寸
             N‐lキ'tッVー'‐t.ッ! l 寸
             └l ハ.  、    ∠ イi  | , -―  _
        _ ー-、 \> 二 ィ::::| /ー- 、:三三三二       、__人__人__人__人__人___,
       一二三三三 / ̄ヽl_, 、_レ    }l三三一          _)                 (_
         二三三/  , イ__/  ヘ  / \二          )  お待ちなさい!  (_
           二「  /  }  / Y 丶∨: .  ヽ          )              (
            / /了勹-、/ ̄ア _」: : :.   ヽ            ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
             | 厂{_」 | ̄!イ /:. : : : . l  |
            」ムィ゙ー辷_」  /:. :. : : : l:  |  リ
            └ ┤ |    ̄〔:. :. :. : : :.l | /
              く__/\_/ \:. :. :. :|  /
             / |  ,、  l  \   ̄`ー- 、イ
               / 」 !| l    \_     \
            /  / lX|   ',     \ `丶、  ヽ.
            ,'  /  l  l   ,     \ ヽ   \  ',
           ,  {  |×|   }\    \_ヽ.ィ小  ,.
            |  l\_」  L./ l  \  /'\ ヽノ\i.
            |  |-、__r冖t._,-、_「 \       ヽ 」
           |  |::|  l   |::::::::::l   `ト 、    |
              l   |::l | '  l\::::::l   i !  \   |.
           ヽ l::! {.二二」  \r'二二7   ヽ |
              ヽリ {二二」   {.二二」    ヽj
                \j::::::::::l     l::::::::::|
                 |:::::::::i      i:::::::::l
                 l:::::::::{     l::::::::l
              /::::::::::}     }::::::::i
            r‐'::::::::; イ:」 一二二 j::::::::ヽ
            └―‐'′二三三三 〈::::::::::/              ―――颯爽と、ヒーローが参上した。
                       ̄ ゝ- '

320◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:20:37 ID:vs6FLGWg

ヒーローは前口上を述べながら、早速ゴブリンに向けて発砲しようとし、



                                   、__人__人__人__人__人__人__,.
                 , .-──‐‐- 、         _)                 (_
                ,r'フ´ ,.-─‐‐-ミヾ、       _) 助けに着たわよ!!  (_.
               / ,r' / , 、-ーー- 、ヽ\      )                     (
                _「7ネィイ/ 7  ,イ  `ト V1      ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
               〈二カ_」コ , / , //,    l ヾ!           _____________
               f7j^ヾY ,l!-|仁l/l// / j |  , ト、        /                       \
             / l|  l1、 ,ィf孑7 从/ィ/_/ ,イ l |/       <  私が着たからにはゴブリンの   │
                ,! 」!   |t、 ´ ̄  ゞtンイ //,イ!         │  1山や2山簡単に―――      .│
            / j  /l」 !  、_ _  `//,イ/           \                       /
              / lj  j ハ Lヽ _, イ i´ l |                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      -‐-=ニ二/  ,' / _/ ト、ヾ>カ{ニコ71├‐' ゙ー-、
           /  /,r'⌒ヽ\ Y^V^V,ハト、l     /¨`ー-ハ二ニヽ-、
     ,. '"´ ̄/  // j   ヽ」!    リ  l/ |    /   ,ィィィイlリ   l
   / , イ,r'"/  /イ /     \r'^^krk^^リト、  / ,ィイハイイイl|{  /  
 / / /  ,/ ,/ レ′,      j、       j!  _ /^`ヽYノイイ/  ri                      ri
/ /  /  ,// /j/、 ,'   _ _/ \___ノ と´ィ r ,r ゞ--―─-r| |                   / |
/´   /  / /イ^/ ト\,イ_k〉、,|`゙゙゙''―ll___しししl_/ 二二二│`""""""""""""|二;;二二;;二二二i≡二三三l
   /  /l/  l/ |   |_」ト、  \    |___       "l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |二;;二二;;二=''''''''''' ̄ノ
  ,/ /´ | ト、 / \|\   l/ ト、  ~^^,_<ト ___,/,/"''''''''''''⊃r‐l'二二二T ̄ ̄ ̄  [i゙''''''''''''''''"゙゙゙ ̄`"
 / /  ! ト、\/    \ /  \  .《,リハ_ソ ,r‐{ハト、    〉   |  | | !


                                             ____________
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                                           /       /        ヽヽ (
                                             /    rェ|______ [] |E}
                                         /     .{ニll___○__,ノ  /-/
                                           /     ヾ>、,. ── rv‐イヽノ
                                             /       .`ーーiニニリ┴‐‐'´
                                         /          └‐┘

321◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:20:59 ID:vs6FLGWg

     .l    ,' ) l::::::,'::::::::/ .( l  /    .i  . l   .l  l .ヽ'ヽ
     l   ,' ( l:::::,':::::(⌒ヽ/i l /    .イ  i l   l .l  .l ヽ
     l   ,'  .) l:::,'::::/ ヽ   .l l l    ./.l イ .l   イ ,l  .l ヾ
    .l i i  .(/*ヾ´(ヽノi   l .l 」____./ .! /.l,イ  / レ' l .i .l l
    . l .i i /:イ:::::lノ l .!  .l .l .l  / ̄/ーヾ / テヤl l イ.l
    l .i i /::::/:/:::::l'´ヽ .!  .l .! l .〆乏云弋 .l / .!{ll} l イ /.l.l
    l i i./::::/:イ::l:::::l  l .!、  .l  K  {::l_l:::}. ` !.' . 、´/く!.' !'
    .l.i i/::::/:/.l::ll:::::l、.rl !ヽ .l .l .`‐`-'.´  '    >´-、i
   .l i iゝ イ/ l::l.l:::::lヽ.l ! \.! !         ヽ-‐、 .ヽ     「……あら、弾が出ないわぁ」
、  .l i .i .〃  l::l l:::::l,、_l .!  ヾ、ヽ         ' .'´ /
;;\ .l.i  i .,〃 .// .フ:::::::l .!  .l 、_`ヽ    -‐ ´.'   ./
;;;;;;;ヾ! .i .,'l.l  //  /::::::::::::l .!  l‐-、_‐, .__  _/   /
;;;;;;;;l  ,' .,' l l ./// ̄\::::::::l !  l:::::::::ゝヽ:::::::T    _,'、
;;;;;;;l .,' .,' l l /::::::::::::::::,\::::l   l:::::::/::l、ヽ:::ヽ`‐--‐'´.ト.、
;;;;;;l ,' .,' , .`/::,::::::::::::::::::::':,::\:l  l::::イ:::l:::ハ:::ヽヽ    .ヽ:`-、_


発砲できない事に、コクリと小首をかしげるのだった。
銃をさかさまにして、詰まってやしないかと銃口を覗き込むヒーロー。


                                          r'三: _, -―r ー -、- 、.___三三三三 \
                                            ヽ ィ'´::::ハ ::::::::::::::::::\ ::::::::::` .、三三三
                              .               /:| :::::| l'ヽ::::\ :::::::::ヽ!::::::::::::::\三三
                                             / ::ハ! ::|!| ーヽ_‐_\:::::::リ :::::::::::::::::::ヽ三
                                         ' :::l::::ハ,:| ヽ イj;! /`‐-ゝj :::::::::::::::::::::::::ヽ
                   、__人__人__人__人__人__人__人__人,       l ::ハ::::从乂  レ′   /:/:::::::::::::'::::::::::::l/
               _)                        (_       ' i:::r '       U /イ/:::::::::::/:::::::::::ノ
               _) せ、セイフティ!セイフティ! (_.       ヽ ヽ:, __         ':::::/ィ::::::::::::,. '
                 )                    (           ヽ V_ヽ  u  / ::://ヽ _. t‐ォ,-、
                ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒            ノ\      / :::,j/ ,.イハ ' ⌒ヽノ
                                               //ヽヽ __ ノ, .イ ノ「/::::::::::::::::::l
                                                ヽ ::::|  _j_ ノ、「/i '::::::::::::::::
                                                       ヽ| rノ.ィl.、V/ /:::::::::::::::::::!

離れた位置から蒼星石が叫ぶ。
セイフティ――銃の安全装置が解除されておらず、弾がでるわきゃなかったのだ。

322◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:21:16 ID:vs6FLGWg

ただしヒーロー。 これに赫怒。


、.__... ='''""\ ̄ヽヽ:.:.l\ヽ:.:.:l. :.|.:.:      .:! :|:.: .|:.:
',\「            _\ト、\:.:.!:.:.|:.:.:      .:.:| :.!: l.:.:
:.! ヽ          /:,:.!   ヽヽ\:.:.!:.:.:   ..:.:./:./: ./.:.:
ヽ.  ゝ      l:.//    トゝ.ヽヽ:.:. ..:.:.:.:///l:rイ':´  ,:
 ヽ 、ヘ     ー'         ヽヽ':.:.:.://イ'T, !:.: ..:./:    、__人__人__人__人__人__人__人__人__人__,
    ` -丶-_-- ――-_-       ヽ',:/ /,リ ,イ/:.:.://    _)                      (_
ヽ    ` ̄        ̄`      '′/' '' //:.://´:      _) 誰がセーフティよ!           (_
ヽ:\                    l`¬'イイl:.:./:.:.:     ) リスク背負ってきてんでしょうが! (
\ ヽヽ                   ',  ,'.: | !:/:.:.      _)                      (_
:.:.. \``丶                 / /:.: .!/:.:.:          ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
丶、:...ヽ、               ,. '´  , ':.:.: /:.:    /
   `丶、 ,ィニ二二.._‐ .._        /.: :.:./:   //
      〈 、      丁:.:ア´   ,. イ:.:.:.: /,. ィ"/
        ヽ二...__‐..二!/  ,.ィ:´:.:!:.:!:.:-'‐:.´ l |
              ,...:.':´:.:.l:.:.:.:l:.:.!:.:   : / /



                                        _,‐''´´ ̄ ̄ ̄```丶、
                                       │, --‐‐─― ---、_ _ ゝ
                                      _, ヽ'  ̄´´ ̄ ̄`‐―-、/
                                     ヽ             `/
                                       ゝ-‐―" ̄ ̄`丶、___/
                                     /   │  | ヽ ヽ 丶、
                                    / / / |  /ヽ 丶 ヽ   l
                                    |/  /l/ | /   \|\ l  |
                                    ヽ/|  ○l/   ○ 丶ゝ|  |
                                    /  |          lヽ、l  |
                                    |/|  ヽ、  (_,、_,)    ,,l   /
                                     ヽ|\/ `‐-y-‐'''"~ゝ| /
                                      /:::: |  《 小、}}  ゝl/ヽ
                                     ヽ/_:::::|       i::::::/
                                      __/::::::丶‐‐--‐‐"::::::ヽ、,、
                                    __,l:::::::::::/:::,、二二、__',::::::::::::/_
                                 (( 〈_,ヽ、:::::l/::::::::::::::丶ヽ、___/_ ノ ))
                                         ̄/::::::::::、-:::::::::::ゝ
                                       _,,ゞ::::::::::::: ̄,ゝ:/_____
                                       丶-┬-、__,''ヽ /___/_/
                                          |/l
                                          l/
あまりに見当違いな怒りに蒼星石が踊る。

323◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:21:35 ID:vs6FLGWg

顔赤くしながら銃をベシベシ叩き始めるヒーロー。


         ,.:::''::´:: ̄::`:::.、
        /:;: '´T 丁l `ヽ::}
        /{:::/ l |l ト、 l Nトl iハ
      ldb| l k_ィヽレ仁リl│    「あーもう!これ不良品?
       | ∧l  lK◯   ○ソイ
     ,l  (l  ぃ  ,-┐,从|      あの白饅頭素直に貸すフリして
     l   ヽ トゝ、ニ イト、ト、     不良品渡したわねぇ!」
      |/≪T ,バ、(⌒)`Yラ、ゝ
     N≠{〈:::::::V~~}::}:::〉≧
     ヾ≦ハ\:__;;:/:〈l:::|j≧


素人丸出しの行為に、蒼星石が大慌て。
                                         ,ィ'`¨ニニ≠-:、.:.:.:.:.:.:.:.:\
                                        /: ;イ: ∧:ハ: :ヽ: : `丶、.:./
                                        ,′八/ ヾハ: :.\、: : : Y 〃゜。
                                          i / i:/一  ヾ卞ニ人ヾ: : :|  - っ
                                          |′;イ;(∥   ┃) ゞ:、:i:| ヾo
                                        '1:{ ''''  _'_  ''''  i: :Ⅳi
                          「違う!安全装置を!」      |: :\ (::::::)  _ .イイ.:/
                                       i⌒nⅥ/,ィ≧ー≦、7;イ;/n⌒i
                                       l  ソ /イ [><] ヾー- 、 〉 ノ
                                      ゝ=廴ヘ/   介   \_ソ`_7
                                       `ー'入ー-イ Tキ一=彡ー"


       ,,,,,-;;;―;;;;-,,、
      /;;;,'''- ― - 、;ヽ
      /;/  i  l l l ヽ
    /レi  i l__lゝ ll ト、」| | l
    /£l  l r ヽハノr ヽll .l
   /  l  llリ ○  ○ l /
   l   (l  ゝ ┌‐┐ / |      「安全装置?」
   l    l ゝ、└‐┘イ ハ
   |   |  ゝゝフくi‐ヽ
   |/| | / `ヽ Y/ >
    |  |ヽ  ノ .l/ | |
    |  / | lイヾ| |


安全装置すらしらないヒーローは、間抜けな面して鸚鵡返しり、

325◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:22:19 ID:vs6FLGWg

一度は助かったかと思った蒼星石は、意外とそうでも無さそうな事に戦慄した。


                                       /: : : : :/:.:.:.八: : \: \: _: : : : :ヽ:.:. : : l: :
                                          /://: : :.:7:.卞、 ノヽ:.:.{ \:.:\\:.:.:._」≧: :.|: :
                                      /:/: |: : : :.|:.:/ //\_、:ヽ  \:<,ィ<: :| _V: |: :.
                                       |:ハ: :|: :{: : |:kメテ=ミ \',   ォ夕テハ}^∧:.}: :
                 、__人__人__人__人__人__人__人__     {ハ: |: :ハ: :.{ヘうんソ}    \  弋ゞ' ノ ′}/:.:
               _)                 (_.     {! ヾ!:.:.:ヽ:.', `冖´   {  `  `¨^´  /:.:./:
               _) 左のレバーを動かして! (_,        |:.:|:.:ヽ:.、.  u   _       /:/:.:.
                 ) でないと弾はでないよ! (         }:.:!:.:.:.:ト\     V⌒     u ,/イ:.:.:.:.:.:
               _)                     (_        |:∧:.:.:.ヽ.     ‘ _ノ        //:.:.:.:.:
                  ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒           レ ヽ:.:.ト、{>..   ー     . イ:/:.:.:.:.;.':,
                                        , - 、  \{ ` }ヘ`ト __ -‐ 7:.:/:./:.:.:.:/レ'
                                         /二、_≧ー―‐ ´ ̄ \    {:./|ノ|:,イ/ ′
                                      /    )_ヽ        \r‐'⌒\_'__



              /x<..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
            /.f7.:::::刈ー'^ー'^ー'^ー'ヘーマ}:::ヽ
.           / xリ::xFノ l   l .l  .l.  l   マヘ
          / {{l::/ノ .i .|  ll | l| |! |  ! | l|   ハ
.         / {{:/ノ  l .l l l l || |l |  | | l| ! llハ
        /  ィリ{ l| 十 t .⊥l l| ハ.} , ィ 千 l l| .|
.       /, .//|:}トヽlヘlr=tzぅミヽリ リj 斗 T7/ハ l、
  .、   .// 〈〈_}小ノハ ヾ弋ン`    ゞ ' 〃イ リヘヽ   「そ、そうだったのね……」
  l:ト:. // 〈.{ /ハ、}.〉\__///     '  //イ / l .l::|//
、 ヘ!:V./   ゞイ 1トム‐イ \ 、-.. _,  // / l.l:}.1   ._
i;\ヽ;i〉./ _〃∠ノ1 / }| ノ1 ヽ  - イ / / /千1!|Yチi;i;i;i卞z,,_
i;i;i;i;Y// //⊥ー |||_ノ´  } ヘ.:::::´:y:::ム/ / /ム!|:!||;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i≪_
i;i;i;i;i;{/ 〈〃::::::ヽゝン⌒   ,、 Y`ーt:::/イ〃/::::\トi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;≪,
i;i;i;i;i/  ノ:::::::::::::::≧ x _, -、く \ヽ }|´__ //:::::::::::::\i;i;i;


ド素人丸出しが一瞬でばれて、ヒーローが頬染める。
『そんなの恥ずかしがってる場合か馬鹿』という言葉を、なんとか蒼星石は飲み込んだ。

326◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:22:34 ID:vs6FLGWg

ヒーローが発砲する。威勢良く声を上げた。

                                          _/\/\/\/|_
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                                          <   や!    >
                                          /          \
           /   _f〆::::::::::::::::y=ー¬¬冖-―-ヽ          ̄|/\/\/\/ ̄
           /    {f7:::::::::イ厂       . ヽ ヽ ヽ  .  _
           / __{f|:::::/   .ト     ∥ ∥ | | ...//
`ヽ        / 〈匚/イト\l.ヽ\ .| \   ハ /ィl | |./;:./            ,.. -_、._‐-─
;:;:;`ヽ       /    ̄7 |l|___}〉ー=≧x、ヾ, /.斗:‐刋/ .//;:;:;:;.|            //´   ...........
;:;:;:;::;:;:\   /  .  //  |:| ̄:::弋_リノヾ'ー|/::::ヽソ '// /;:;:;:;:;:|/´|         {{::::::::::::::::::::::::::
;:;:;:;:;:;:;:;:;:\ / _ム┴‐く{_トi\             |孑''"~`''ー- 、_,. -─‐ 、     ヾゞーzァ──‐
;:;:;:;:/ ̄`゙マ''´ ........    \ .\     __,.'   人::::::::::::::::..../......:::::::::::.... ヽ      ̄
 /::::....     丶:::::::::::::::::::..... 仏ゞ彡フ_  ̄` ┌─チ‐┼─r─く;:::::::::::::::::::::::::::_;厶、
 ̄ ̄ ̄`丶、  ヽ:::::::::::::::__/ ,.ィ''"´  `ヾ 厂 ̄ ̄ ̄ ̄′  `''ー三三三二 ̄´{ ,. ニ\_____
..:::::::::::::........ `ゝz‐`ー// _/           \             (;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)  |〃~ ̄ ̄
::::::::::::::::::::::::; ' / /  ∠-‐ァ   _   ヽ  ヽ               ̄ ̄ ̄  |{{;;;;;;;;;;;;r 、__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
::::::::::::::::::/...::/ ::/    __/       ヽ   ゙、  `、      r_,.             | \;;;;;;/ー}_,ハ;;;;;;;;;;;;;;;;;
:::::-‐::''´::::::::/ :::〈   _≦ヘ、  、`ヽ、 \  \ \__    r_,            |/ ̄r‐} .!  f゙ヽ─--
::::::::::::::::::::::::{::::::::::\_ ∠_二ニ孑'~{{ー‐\___>く::\r∨`}"'''‐- 、.,,_           |  /ーノ l   |ー'{
:::::::::::::_;;:、-‐ミ、;;::::::::`゙''‐-、\::::::::::{{     {{::::\弋゙__ノ     | ̄``i''‐- 、.,,_  |/ /  |  |  V////
ァ'''"´/   ノ  }\::::ヽ::::::::: ̄`:::::::ヾ=ァ===彳\川\``''‐ 、、,,_ノ    |   || | ̄∧  {   {  {.   V///


初めての発砲。ドラマと映画の見よう見まね。

327◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:22:48 ID:vs6FLGWg

とたん反動で跳ね飛ばされて、


                  ,:::'':´: ̄:`:.、
                  /;:' /l l ! l i
                   天 lOヽノOl/!
                    |i  ぃ 「 ̄! ノ |         ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
                    |l  」l>=ィ」|│       <              >
                    .≦〈:`:: { @ }´::〉      <   すいぎんとう     >
                     |l |::: ::: ::: ::: ::j│     <               >
                       |l |__「!:: :: :: |」 |    <    ふっとばされた!  >
                       レvlノ丶:: A :: ト     <               >
                          \::丶:: \     ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
                             つ  つ
                               、 、  、
                               \ \ \
                                 \ \ \


彼女は地面にスッコロぶ。

                     ,. -‐ゞ"‐、、 ξ
                     ,イ/!lヽノレ!l ヾ;ヽ
                   〃ィO  O ゙!i 天|   ズテーン
                _rmイ ぃ こフ  ∠ l | l
 .              ≦三辷71l{_     イノ l| ,rnm
             ≦〈:::/:::::〃{薔} 〃::∠イ_/>へァ′
               _"/::::::::::゙=="::::::::::::' ̄::ヽ/三≧
         √:: ̄:::::::::::::::::/!:::::::::::::::: ,イー一 '´ゝ≧
         厶:::::::::::::::::::::/×|:::::::弋_¨´ヾ ヽ ゙`
       /::::::::/!::::::/><|::::::::::::\
     @__//l;/~|;/~~~レ、::::::::::::ヽ
   ∠´__ヽ:::::./         冫:::::\i\lヾ!
   {. __儿ノ         /´::::::::/
   ` ̄ ̄ ¨´        〈=r、,-〈
                    `ヾ \ @
                   \_ソ

328◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:23:11 ID:vs6FLGWg

すぐにガバっと跳ね起きて、自分の行為を自画自賛。


        __@_
      /〆  ̄  \
     /〃  ! {  } ! ハ  キリッ!
     /《ll》 从_人_ノノハl |》
     / ハ| |〒テ , rテ| |
  ≧ミメ、|ヽ>、ー- ノl厶イ   「撃てた!撃てたわ!」
 >::::::::::〈::| |二><| |::::<
 ⌒)ノ}ィ7:::ヽ|::::〈 {@〉|ノヽ(⌒
     く::::< 〉:::::ー'::{:|
      ゞて):::V⌒ヽ〉、 
     /.:::/.:::::|>X<|::::ト、


                                          / ノ´,. .‐.: : : ̄: :、:‐. 、`ヽ \
                                       /   //: :./: : : : : : :l: : : :.\ヽ \
                                        <  ヽ/: : : :/: : : : : : /: :.l: : :、: : :ヽ/   >
                                         丶、/: : : ::/: : : : ::::〃:/:.|:: : :.l: : : :.', /
           、__人__人__人__人__人__人__人__人___,           l:l: :-:、l.: :::::::://://:∧:::._;l:-!: l:.|!
           _)                     (_       l:l: : : ::|><__/ ' / '_,. へ:.|: l: :|::!l
           _) あたらなきゃ意味ないですぅ! (_        l:.|:|: : : ::lz=ュ   ′ z=ュ.リ:://: l
           _)                    (_       .l: :Nヽ: : :ヽ     '       /:://: : :.l
           ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒      l: : /il ヽ、ヽヽ   /二ヽ  / '// ̄`ヽ!
                                        l: /   il  li、``  |   |  /' li:.   ヽ
                                         l:/    il   li `丶、ヽ-- ,' ィ .il  li::.    ヽ
                                       ,/     il.※.li    ,.ィ`不ヽ、 il.※.li::::::..   ヽ
                           .        //     .:il  li   // //'{l:l ヾ、il  li\::::::...   l、

コンマゼロゼロ秒で突っ込まれ、流石の彼女も汗噴出した。


    //.   u  l    l ヽ::::::`、
.   //.  l、 l__ . l__/l_ 〉   ト、::lヽ
   l l二二lメヽー‐l`、 7l / l   〇〇ヽ
   l l ト l/l ヾヽ、. l V‐レ-、l u l/^` ヽ
   l l. l`ヽ-‐ u `、l r'⌒、`l l lヽ   ヽ 
.   l 〉`lV`r'⌒、 !l!lll!! ゝ--' l ノl. l l   ヽ     「そ、それもそうね」
    l l`ヽヽゝ.-'       u ノ/.l ノノ.    ヽ
    l l. ヽ\u -‐―‐-、 u.//   /::フ、 ヽ
    ヾ l、`‐ _ `―一 ´-‐//::::ヽ  `v lヽ.ヽ
     ヾ_l、lヽ l フ`ニ>' ̄y/::::::::::::ゝ ‐-l 、、`、
      `、ニハУ::::::::::〈./::::::::::::__::::〈  >-‐ ' ヾ
        l`- .>::::::::::::::::::::::::::::l ヽ:::ヽ   l

329◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:23:27 ID:vs6FLGWg

発砲音に驚いたゴブリンは、とりあえず水銀燈を脅威と判断し、反転する。


                                               ____
                                             /     \≡=-
                                          ∧  ][ ̄○ ̄][] |ヽ≡=-
                                          ,─、==〔|三|〕〕====ノ
                                         |< | |_  _| || ̄ ̄ ̄|≡=-
                                         ヽ  .|. |  | |  | ||     |≡=-


その怖さにヒーローはパニックを起こし、


       -―--{薔}
   <ヽ´ニ-――- 、 `ヽ
  ,<_7,/ /! l ノ   `ヽ ヽ
.,/ / i / ト iヽ.ハ  八_ ヾ-、
.///i  Kl o混ト ゝノ//i ,ヽrヽ    、__人__人__人__人__人__人__人__人___,  
./〃ト l. u `~´   /乱}ノイハ     _)                     (_
 i!/{ ヽu _    `u´ ノィ .ハ     _) ギャー!ゴブリンがこっちに! (_
 i!',>、__/´ ̄`゙ヽ、 u / ,ィノi!     _)                    (_
 ト!/ ,つ`ヽ、_ `) ∠ィ '| ′     ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ 
 ハ._r' `lュ-、i ~Y_,ノ/ |
.ノ゙l/ /7 F`ヽy′ノ_/ /l  !
`L`ヽノ[__`~´~L__「,/彡ミミ≧
  ゝ´ ! `ゝ-/,ノ彡彡≧


双子は、デュオでツッコミ入れた。

                       、__人__人__人__人__人__,
                       _)            (_
                       _) 当たり前だよ! (___人__人__人__,
       三三=イ: : : : : i: : : l: : : : : : :_)                     (: : : : : : : : : : }: : : i: : : : `ヾ.  j}、
       三:/:. :. :. :. :.八: : :|: 、: : : : ⌒Y⌒Y⌒Y⌒)  当たり前です! (/ : : : : : :/: イ: : 八: : : : : :.\ j}
       ゞ/: : : : : /: : : 人 : ト、:\: : : : : : : ヽ: :.ハ: : _)             ( : : : : : : :イ:./ノ: :人: : :ヽ: : : : : ヾ
       ./: : : : : /: : : /:.∧: ヽヾ: :ト、: : : : : : ヘ: :.}: : ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y: : : : : /:.:ィ/: :.∧: : : : :.ヘ: : : : :.ハ    /
       i: : : ハ: :{: : : /:ノ  ヾ:x:、 ヾ:廴x:_:_:_:斗ァ1: : : : :}: :} {: ハ: : : : {:.:メ、:_:_:_:_:_厶才"∧/  ヾ:、: :,ィ:}: : : : : } /
       {:i: : !:.i: :!:≧ァz斗ャ<ヾ:.、 ≧ィチ芋ミァハ:}: : : : /: :i 八{人: : : :!kャ才笊ミx'" /イ `≧xzュxく、: j: i: : : :.「´
       .!ハ: : ハ: Kくんr::ハヾ  ヾ、  i{:(:::)r:} X:イ: : :./: : :!  ヾヘ: : : 从X {rt:::):::} /´    イんr:::ハヾ:>':/: : :/:イ
       ヾ:i: : : ヾ:、 乂`:';ツ ,.        ゞ- '’ /イ: :,イ:ィ: :/  /: :{ト、: :ヾ:、ヾゞ- '’         乂x::;ソ "/;ィ: : /:/:|
       ハ:ト:、: : ト:.、`,, ̄,,    ′   '' ''' 〃:.イ:/〃/  /: : : ヾ.\:ヾ '' '''   、 ′    ,,, ̄,,, イ〃: イ/: :.!
         !: :ハ:ヾ:\`    .ィ´`ー一'`ヽ   /イ: :〃/:イ   /: : : : : Y iト:ーヽ  /: :`ー一'`ヽ.   /: ;イ/イ: : i|
         ヾ{_ヾ:ハ:ト:`   {: : : : : : :. :. :.}   .ィ--fく ノ、  /: : : : : :{`Yシ :\   {: : : : : : : : : :}   ァ1" ,リ:_: : :八
         _「ニr―ァニxヽ. ヽ. ___: ノ.<   rィ´、`ヾ:.、/: : : : :.ィ/ ̄,>ャi j}>、廴_____: :.ノ_ .ァr=k ̄ヽ-} : : : ヽ
       . /:::Y | / / ¨ィー、`≧ャー-:ァ≦   r'´、 ヽ ヽ }::ヽ: : : /:./ / /¨.ィ:、i}   _≧x-‐≦ ¨ r‐'、 ヽ \ } 《ヽ: : :、:\
       /:::::廴ヽ       /  /:ィ介ャ‐、::ヽ、{:、 `    ノ:::::ヘ: :/.:.{    ´ .ィ) .イ::r‐{:::}=ミx. {        / ノ.:.ハ: : :\: :

330◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:23:47 ID:vs6FLGWg

ただ、そうそう馬鹿やってもいられない。

水銀燈の持っている銃が、自分達のものより高性能であることを見て取った蒼星石は、
すかさず彼女に向かって叫ぶ。

                                          r'三: _, -―r ー -、- 、.___三三三
                                            ヽ ィ'´::::ハ ::::::::::::::::::\ ::::::::::` .、三
                              .               /:| :::::| l'ヽ::::\ :::::::::ヽ!::::::::::::::\
                                             / ::ハ! ::|!| ーヽ_‐_\:::::::リ ::::::::::::::::::
                    、__人__人__人__人__人___人__人__人___,       ' :::l::::ハ,:| ヽ イj;! /`‐-ゝj :::::::::::::::::::
              _)                        (_      l ::ハ::::从乂  レ′   /:/:::::::::::::'::::
              _) 銃!その銃こっちに投げて!  (_,      ' i:::r '       U /イ/:::::::::::/::::
               ) 翠星石なら当てられる!!    (      ヽ ヽ:, __         ':::::/ィ::::::::::::
              _)                      (_          ヽ V_ヽ  u  / ::://ヽ _. t
                    ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒         ノ\      / :::,j/ ,.イハ ' 
                                               //ヽヽ __ ノ, .イ ノ「/::::::::
                                                ヽ ::::|  _j_ ノ、「/i ':::::
                                                       ヽ| rノ.ィl.、V/ /::::::::

       .′  l l |    || l |    〉-ト、  .
        l  | | | l|   |∥ | |   |〈く小」〉
        |  | 厶ミ八   j八大 |   | フ八、
        |  |{「 トヘ \/イ⌒ヾ|   |〈/ |〕〉
       l  |l  ヒソ    辷ソj  |   |.
        ∧八   __ u  ̄ ./  ノ  ∧     「わ、わかったわ!いっせーの……」
        / イ  >  ヽ_丿  _∠ イ |  ∧
.      7≦三rrnn<7ニニ千:::>-、廴ノ三三≦
      |}ヾ三{__つ:|{匀}/:::::|:::::::|nnm三三≧
     |} | ヾ==ヘ:::\/::::::::`r‐と__ノ}〕  |
      丿 人 || |:::::::::::::::::::::::| ヾ==彳|l  |


即断即決即行動。水銀燈が銃を二人に向かって放ろうとし――


                                           ヽ             `/....|
                                             ゝ-‐―" ̄ ̄`丶、___/
                                           /   │  | ヽ ヽ 丶、
                                          / / / |  /ヽ 丶 ヽ   l
                                          |/  /l/ | /   \|\ l  |
                                          ヽ/|  ○l/   ○ 丶ゝ|  |
                      「ちょwwwおまwwww」       /  |          lヽ、l  |
                                          |/|  ヽ、  (_,、_,)    ,,l   /
                                           ヽ|\/ `‐-y-‐'''"~ゝ| /
                                            /:::: |  《 小、}}  ゝl/ヽ

331◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:24:06 ID:vs6FLGWg

その行為に

                                       /: : : : :/:.:.:.八: : \: \: _: : : : :ヽ:.:. : : l:
  、__人__人__人__人__人,                        /://: : :.:7:.卞、 ノヽ:.:.{ \:.:\\:.:.:._」≧: :.|:
  _)              (_                        /:/: |: : : :.|:.:/ //\_、:ヽ  \:<,ィ<: :| _V: |:
  _) セイフティ!! (                           |:ハ: :|: :{: : |:kメテ=ミ \',   ォ夕テハ}^∧:.}:
  _)              (___人__人___人__人__人__人__人___,     .{ハ: |: :ハ: :.{ヘうんソ}    \  弋ゞ' ノ ′}/:.
  ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒                  (_    {! ヾ!:.:.:ヽ:.', `冖´   {  `  `¨^´  /:.:.
       ) セイフティかけてくれなきゃ暴発するよ! (       .|:.:|:.:ヽ:.、.  u   _       /:/:
       )                            (_         .}:.:!:.:.:.:ト\     V⌒     u ,/イ:.:.:.:.
       ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒        |:∧:.:.:.ヽ.     ‘ _ノ        //:.:.:.:
                                          レ ヽ:.:.ト、{>..   ー     . イ:/:.:.:.:.;.
                                        , - 、  \{ ` }ヘ`ト __ -‐ 7:.:/:./:.:.:.:/レ
                                         /二、_≧ー―‐ ´ ̄ \    {:./|ノ|:,イ/ ′
                                      /    )_ヽ        \r‐'⌒\_'__

二人はゴブリン以上の脅威を感じたのであった。

                                          / ノ´,. .‐.: : : ̄: :、:‐. 、`ヽ \
         、__人__人__人__人__人__人__,                    /   //: :./: : : : : : :l: : : :.\ヽ \
        )                 (_.               <  ヽ/: : : :/: : : : : : /: :.l: : :、: : :ヽ/   >
        ) な、投げんなですぅ! (                    丶、/: : : ::/: : : : ::::〃:/:.|:: : :.l: : : :.', /
        )                  (_人__人__人__人___,       .l:l: :-:、l.: :::::::://://:∧:::._;l:-!: l:.|!
         ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒            (_      .l:l: : : ::|><__/ ' / '_,. へ:.|: l: :|::!l
             _) 翠星石達を殺す気ですか!? (     .l:.|:|: : : ::lz=ュ   ′ z=ュ.リ:://: l
             _)                       (_     l: :Nヽ: : :ヽ     '       /:://: : :.l
             ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒    l: : /il ヽ、ヽヽ   /二ヽ  / '// ̄`ヽ!
                                        l: /   il  li、``  |   |  /' li:.   ヽ
                                         l:/    il   li `丶、ヽ-- ,' ィ .il  li::.    ヽ
                                       ,/     il.※.li    ,.ィ`不ヽ、 il.※.li::::::..   ヽ
                           .        //     .:il  li   // //'{l:l ヾ、il  li\::::::...   l、

         ,.:::''::´:: ̄::`:::.、
        /:;: '´T 丁l `ヽ::}
        /{:::/ l |l ト、 l Nトl iハ
      ldb| l k_ィヽレ仁リl│
       | ∧l  lK◯   ○ソイ      「投げろって言ったり
     ,l  (l  ぃ  ,-┐,从|      投げるなって言ったり、なんなのよぅ」
     l   ヽ トゝ、ニ イト、ト、
      |/≪T ,バ、:文:`Yラ、ゝ
     N≠{〈:::::::〉:;i:::}:::〉≧

332◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:24:24 ID:vs6FLGWg

そんな事をしている間にも、ゴブリンは水銀燈の目前まで近づいてきて、


                                        ____
                                      /     \≡=-
                                   ∧  ][ ̄○ ̄][] |ヽ≡=-
                                   ,─、==〔|三|〕〕====ノ
                                  |< | |_  _| || ̄ ̄ ̄|≡=-
                                  ヽ  .|. |  | |  | ||     |≡=-
                   、__人__人__人__人__,  
                   _)          (_
       -―--{薔}       _) フギャーー! (_
   <ヽ´ニ-――- 、 `ヽ     _)          (_
  ,<_7,/ /! l ノ   `ヽ ヽ    ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒         、_人__人__人_,
.,/ / i / ト iヽ.ハ  八_ ヾ-、                        _)        (_
.///i  Kl o混ト ゝノ//i ,ヽrヽ                   _) 近い! (_
./〃ト l. u `~´   /乱}ノイハ                       _)        (_
 i!/{ ヽu _    `u´ ノィ .ハ              、__人__人__人__人__Y⌒Y⌒
 i!',>、__/´ ̄`゙ヽ、 u / ,ィノi!            _)         (_
 ト!/ ,つ`ヽ、_ `) ∠ィ '| ′                _) It is near! (_
 ハ._r' `lュ-、i ~Y_,ノ/ |              _)         (_
.ノ゙l/ /7 F`ヽy′ノ_/ /l  !              ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
`L`ヽノ[__`~´~L__「,/彡ミミ≧
  ゝ´ ! `ゝ-/,ノ彡彡≧



双子は、あっさりヒーローの死を受け入れた。


                      .    //´             、 、 /   、 \     \    ヽ.
                          { /   , -‐ァ===‐- .._   ヽ ∨  / 、\ \    \    ヽ
                          \/  /   /, {     `ヽ  !   /  }ヽ. ヽ、 ヽ、__ ..二、
                           , '   , '    // ハ   |  ト、 |l   {  /二ヽ `¨¬x=-ミ_‐┐
                         /   /_, / //∠=ヽ、 }   lハlハ   イィ::f_} \  ´ vイ} ´ /}
                          l / { ,ィf´ ノノ 7f_j`ゞV   } |__ハ  {` ゙ー'   `   ̄  ノ,′ /
                 「あ、死んだな」  j∧ 「{kツ     ゙ー'  /   ,′厂´ \ ヽ、  `      u   /   イ
                            ヽ{   `    u. ノ   / /    {{爪    -:‐   ー=彡イ /
                             八   ´`     ー=イ  fl /      {  \      ..:::::::::〈 /
                            ハ\     ...::::::|  jハ{     { + ` ー-‐、..::::::::::::::∨ ┼
                              \{` ー‐、.::::: 「死んだですね」  { + } / ∧:::::,. -‐/
                                 `    」::::::/j /\       /{ + } ≠x 〉´  / +
                                /x=く  ´ _f~、      / /Y´‐}  〃}}、 /´ ̄ Y 〃

334◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:24:55 ID:vs6FLGWg

だが、乾いた音が上がり、地に屍を横たえたのは、ゴブリンの方だった。


                                                 ____ パス
                                               / ●   \
                                            ∧  ][ ̄○ ̄][] |ヽ
                                            ,─、==〔|三|〕〕====ノ
                                           |< | |_  _| || ̄ ̄ ̄|
                                           ヽ  .|. |  | |  | ||     |
                           ,:::'':´: ̄:`:.、
                         /;:' /l l ! l i  ?
                        天 lOヽノOl/!
                        |i  ぃ 「 ̄! ノ |
                        |l  」l>=ィ」|│
                        .≦〈:`:: { @ }´::〉
                        |l |::: ::: ::: ::: ::j│



水銀燈の背後から現れたやる夫の、鮮やかなヘッドショット。



           ____
         /      \
        /   \    /
      /    ( ●)  (ー)'、 ,,_____,,,、
      |         (__人__)  y"_//___イニニニfi
       \ _    ` ⌒´_,イ~ ̄マニフ,="´ ̄´
       /´  `゙ ̄ ̄´; "     />´
       〈    _...;::::──,"i ̄´イ
        i  ´ ̄       /、. ̄,/
       |           |   ̄

335◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:25:10 ID:vs6FLGWg

やれやれと首を振り、知らず間抜け顔をお披露目している少女に声掛ける。



      / ̄ ̄ ̄\
    / _, 、_ \
   /  (●)  (●)  \
   |    (__人__)    |    「……おめ、ホントうるせーお」
   \    ` ⌒´    /



啖呵切って出てきただけに、ちょっぴし気まずかったりもして、
家出した子供のように肩小さくする水銀燈。
                                             _ァー─‐r'ヽvゥ、
                                          r/:;:;:;{薇}:;:;:;:丶:;:ヽ\
                                          /:/´ ̄ ̄ヾァ:;:;:\:;Vヽ
                                         /'  /   l | !i ヾォ:;丶:V i
                                          |l  l! i ! !|l i l i !ヾ、:x"ト、!
                                          !l  i! | !| ! _」ャ1/l ! (ニllニ)丶
                                         丶ヘ{ -_lリ´ ェァ〃!/, i 《\\ \
                                 「わ、悪い?」     ゙l| i! ソ  _ " // , ! 》、 丶.\ \
                                           ,|! l i>、´ _ //l /,-v‐、` 〉  ヽ
                                     .     /〈,ノl ! ll ll://::l//::.::.::.::ヽ ` i  ヽ.
                                          {/リ !ト、〉,//〉/,イ::.::.::.::.::.::ヽ !   ヽ
                                         〈   'ァニ='、__" /::.::./::.::.::.〈 |




     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
/    (─)  (─ /;;/
|       (__人__) l;;,´|
./      ∩ ノ)━・'/    「いや…」
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___ /

337◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:25:23 ID:vs6FLGWg

そんな彼女にやる夫は、皮肉を一つプレゼント。



.        / ̄ ̄ ̄\
      ./ _, 、_ \
   /   (●)  (●)  \
   |      (__人__)     |     「あんまり煩いから、
    \    ` ⌒´    ,/     見つけるのが楽で助かったお」
    /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
   /      ,⊆ニ_ヽ、  |
  /    / r─--⊃、  |
  | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |


                                           ∠ ―-    \\
                                          /       \   ヽ \
                                          /         ヽ ヽ  \ |   ヽ
                                        ′      l¦ l | ∧|、   ,
                                        | ||{  l |  | |l _ハ斗′ヾト   l
                                       ! l 、\ヽl /イレ厶イ    |トヽ |
                                         \ 斗≧ ∨ 弋::::ノ| l|  |レノ  |
                                          | l ヽゞ' ,       | l| |l |「   |
                                「ムぅー…」     | | ハ         j从ハノk≦圭
                                         ノ人{  > ^⌒ /  | l |才⌒ヾ
                                          x≦圭≧厶! l丁  /| | |    /
                                       x≦圭圭ア´/〃|トヽ// ノ||   /


不満たっぷりに唸る水銀燈。ただ、流石に文句は言えなかった。

338◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:25:40 ID:vs6FLGWg

ただ、コロっとその表情が変わり、疑問を口にする。
気分の忙しない少女なのであった。

                                             /, ' ´ ̄ ̄`ー ‐-:::::.\
                                            , '/             \::.ヾ
                                       _ Y〆  ,           l   ヽ::l
                                        |{ニネl   l | l   |  l   {l::ll
                                      , ヾミl  vヽ十‐l- ,l |   |  ,l {l;;ll
                                     ,.∠从|| l i_'"{Tト乂,r'|tニTtx,l   iVヽ
                     「ヘリウムの詰まった     </| ||弋 ゝ ¨     ´i_rft // ,l∨冫
                      相方さんはどうしたの?」    ! lj   ̄l 丶 、_`__   _/ /}ハ/
                                         !  __/ ノ、ヽ`_´__ , ゝ__/ | l`从
                                       /::/ 〃v┘>--一l l  l  !_| |_!l\
                                      /.;/ , ハ  /ミYミ\ `i  |ー‐-、   ヽ
                                    /::::::l /i_|::::l 圦 ~ 介 /  }::::::::::∧



      ___
    /     \
   /  _ノ '' 'ー \
 /  (●)  (●)  \   「あんまりに軽いもんで、
 |      (__人__)    |   紐離したら空にとんでっちまったお」
 \      ` ⌒´   /


                                             . -  /    弋、::.ヽ
                                         ,.  ´/ '    !  弋、:.::.\
                                       ,/ / //   / /  / / 弋、:.::.ヽ、
                                       /イ /  i' |l  〃 // ム/,/ ゙≫=≪、
                                     〃i イ,' ムl_ハ i"/イ,≦ヶ〃| 〈::!/:ハ:、ヾ:、
                                       ! i l |,.r=ミ、 |   ゞシ " // トイ! ト、_:ィ
                                       、  ト、| ゞ=',゙        / ' / l::! !::! !
                           「ありえる話だわぁ」    〉〉、゙i   `       ∠ - i   l::! |::| l
                                        // ,ヘ ヽ、  ニユ      |   !:l !::! ',
                                      〈:{ i   、           i   ├' ヾ!  ヽ
                                  ::.\   ヾ l   / 〉、          /  ,/i       /
                                  ::.::.::.\   !  /  ,  ー┬‐'   /  ,/ l  /l/::.::
                                  :ミ:、::.::.:\ ! i  l   ,.ヘr<ニ 、7  ,∧  !/::.::.::.::.::.::

339◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:25:54 ID:vs6FLGWg

     / ̄ ̄\                                       /
    /   _ノ  \                                       /
    |    ( ○)(○)                                     /
 .   | U   (__人__)                                     /
    |  U  |r┬-|   「おい!                         /
 .   |     ` ⌒}    人が必死こいてるのにそれはないだろ!」   /
 .   ヽ        }                                    /
     ヽ     ノ                                /
     /     \                              /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


二人の会話に、紛れ込む声があった。やらない夫の声だった。



           ____
         /      \
        /  ─    ─\ て
      /    (●)  (●) \ (
      |     (__人__)   |
       \     ` ⌒´   ,/
      ノ      ー‐   \



やる夫とやらない夫は、離れた時は無線での通信でやりとりをする。
ヘッドセットからマイクを取り出し、やる夫はやらない夫に応答した。



           ____
         /      \
       / ─    ─ \
      /   (●)  (●)  \     「こちらやる夫。
.     |      (__人__)     |     ターゲットと学兵2人を救助。そちらは?」
      \     `⌒´{{;;;;}}==┘
      /     ー‐    \

340◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:26:12 ID:vs6FLGWg

無線機から、やらない夫の陽気な声が漏れてくる。


≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡

      (ヽ三/) ))
       ( i)))
   / ̄ ̄\ \
 /   _ノ  \ )
 |    ( >)(<)
. |  ///(__人__)
  |     ` ⌒´ノ     「こちらやらない夫。
.  |         }      小型幻獣とパーティしてる。
.  ヽ        }
   ヽ     ノ     .  小型幻獣はパーティがお好き!」
⊂ヽ γ    く
i !l ノ ノ    |
⊂cノ´|     |



      / ̄ ̄\
    /   _ノ  \       「チケットは高いってのに引っ切り無しに捌けるぜ。
    |    ( ●)(●)       チケットの売り切れも遠く無い!」
    .|     (__人__}
    .|     ` ⌒´ノ
    |         }             jl       //
    ヽ        }[]`ミー、,,,,      .l ||  ヽ \/ ドパパパパパパパ
     ヽ     ノ|| |     ""'''ヽ   | ||   ゝ   /
    ,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C≡=─
  _,-|  r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ )   ヽ
 <、、゙l  - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ/⌒ヽ\
   ,l゙゙'l、  」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 j
  /  l  /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \   /
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡


だけど時折銃声が混じっていて、やらない夫は交戦状態にあると思われた。

341◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:26:23 ID:vs6FLGWg

発砲音を聞いて、やる夫が冷淡に判断する。


       ___
     /   ヽ、_ \
    /(● ) (● ) \
  /:::⌒(__人__)⌒::::: \     「了解。
  |  l^l^lnー'´ {{;;;;}}==┘ |
  \ヽ   L        /     そっちは危なそうだから、
     ゝ  ノ              ターゲット達を別方面から救助するお」
   /   /


__________________________
                                          /
     / ̄ ̄\                               /
   / ._ノ  ヽ、\                         /
   |  ( ) ( ) ((●  ((●                      /
   |∪(__人__)   |                       /
   |   |   |   }  「おい!そりゃないぜ相棒!」  /
    |   |   |   }                     /
    ヽ |r┬-|  /                       /
     ヽ `ー'´ ノ                       /
    /     \                       /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


置いてけぼり宣言に慌てたやらない夫が動揺を現すが、



       ____
    //   \\
   /( ●)  (●) \
 /::::::⌒  、_!  ⌒::::: \    「残念だやらない夫。やる夫はプロだお。
 |     'ー三-'{{;;;;}}==┘    プロは時折、冷酷な判断を下す必要がある」
 \              /



やる夫は口端少し上げながら、やらない夫を見捨てる宣言。

342◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:26:43 ID:vs6FLGWg

やらない夫は食い下がろうとするが、

___________________________
                                        /
     / ̄ ̄\                            /
   /u_ノ  ヽ、_\                            /
   | ((●)) ((●))|                          /
.   |  (__人__)  |.  「くそおお! 冷酷残酷悪魔超人め!/
    |ヽ |!il|!|!| / .|                          /
.    |  |ェェェ|   }   救助した学兵はどんな奴らだ? /
.    ヽu      }    戦えないのか!?」         /
     ヽ     ノ                       /
     /    く                          /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



      ____
    /_ノ   ヽ_\
   /( ●) ( ●)\
 / ::::::⌒(__人__)⌒::::\    「10代中盤の女学兵だお。
 |        ̄ {{;;;;}}==┘   パーティに行くにはまだ早い」
 \               /



_________________________________
             ____                                 /
           /⌒  ⌒\                            /
          /( ●)  (●)\                          /
         |:::::⌒(__人__)⌒::|                         /
           |   「匸匸匚| '"|ィ'                             /
    , ヘー‐- 、 l  | /^''⌒|  |     「最近の子はオマセだぜ?    /
  -‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ  !‐}__,..ノ  ||    意外とパーティに栄えるかも」 /
 ''"//ヽー、  ノヽ∧ `ー一'´ / |                      /
  //^\  ヾ-、 :| ハ   ̄ / ノ |                        /
,ノ   ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<.  /  |.                       /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ひらりひらりとやる夫は避わす。


         ___
      /)/ノ ' ヽ、\
     / .イ '(●)  .(●)\
  .  /,'才.ミ).  (__人__)   \    「残念。
  .  | ≧シ'   ´ ⌒`{{;;;;}}==┘   幻獣さん達はロリコンの気は無いそうだ」
  . \ ヽ           /



______________________________
                                             /
   / ̄ ̄\                                    /
  /  _ノ  \\                                   /
  |  /゚ヽ/゚ヽ |                                 /
  |   (__人__)  |                                 /
  |  |'|`⌒´ノ  |   「だったら銀ちゃんだけでもよこせよ    /
.  |.  U      }    あのおっぱいなら幻獣さんも大満足!」 /
.  ヽ        }                            /
   ヽ     ノ                             /
   /    く                                /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

最終的に抗議を諦めたやらない夫は、雑談に内容を切り替えて、

343◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:27:09 ID:vs6FLGWg

当然、水銀燈の怒りを買ったりするわけだった。

                                      {〈 ィ/^ ,1l l|l !|l| |l|| |l | l | l |l| ! |ヽ>、::.:V! l| :'
                                      `7/ // ll )レ |l!| l| l | l | |l| ! |//^ヽ:/⌒》
                                      : /丁7 l| l l| ⌒ | |l!| |l |l l|l | |l| | |トミ=彳|厂´|
       、__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人_    レ⌒l| l| | |l| !l| !l| |l | || |l |l| | l|! | |レ⌒ヽ|レ⌒!
       _)                           (_    ./|l |l! |仆ミ」l l| l |、」 斗 ヒて {{ィ/77ハ\j :'
       _)  聞こえているわよセクハラヘリウム! (_    .//lハト、ヽ f--tミ ::::::::::: f‐‐ア彡 '/// l |! | |
       _)                          (_    ./// 7∧ヽハ .゙==' :::::::::::::::ゝ=‐' //ハ /! j l | | :
       ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒..   〃 // ハ/小.    、.    " /〈// l|| | ! |
                                     ″{ { ,' // |l ヽ、  f⌒ヽ   /// ハ | | | ト
                                     ⌒ヾメ、/,'_川 |`丶、 、___ノ , イ // ,l lル' l| |
                                     :―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /`fT!^ヽ ̄} ' / | |l \_!」


_____________________________
                                              /
   / ̄ ̄\                                     /
 / ⌒  ⌒\                                      /
 |  (●)(●) |    「ヒーハー!                        /
:::::::.⌒(__人__)⌒:::::::.   麗しのお姉ちゃんの声だぜぇ!        /
  |   |r┬ |´  ノ                               /
.  |.  | | |.  .}    ヘルにフラワー!スパイダーネット!  /
.  ヽ  .`ー'´   }    声だけでも愛しいだろ!」         /
   ヽ     ノ                                  /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

それは怒鳴り声だったが、やらない夫は喜びの声をあげ、

344◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:27:28 ID:vs6FLGWg

ちっとも堪えていないと判断した水銀燈が、再びやらない夫を罵り始めるが、やる夫がそれを制止する。


                                   l:l_/!:レ'::〉 / | .li l ! |  |   l | ! |  |  ハ
                                  ./:/i トr‐i´ .!‐トl、! l ! |  |  / | ┛┗  | |
                                  ::/ .l |:| !  .l≡>≧l\   l .// レ ┓┏ .ハ.!
                                    | |:| ヽ |ヤ''{ fン}ヾミ ∨/ム一〈/ / / l|
                                    | |:|  |ヾ、 `'~        ィtfソ7/,}/  " ,ィ
                 「…この痴毒性ヘリウム!」    | ヾ   |            `~ / /ィ|   //
                                    .!    i\       __ ´  <"イ  l」 /.:::/.
                                     !   .ト、.,へ   ‘‐ ´  イ i ///.::.::./,─ァ
                                     .l   l::::::::二_> -、.<  ,|  !: : : : -- ―<_
                                  ニニiハ  |:://7只ト、\ /:l  .ト、: : : : : : : : :‐-
                                  :::::::::ヾ∧ |::\`´,イ |:L/厶ー:|  .!:::\ : : : : : : : :

          ____
        /     \
       ‐   ─     \
       (  ( ●)     \
      (人__)         |  「やめとけお」
       `⌒´         /
       `l          \
        l           \


                                            _ァー─‐r'ヽvゥ、
                                         r/:;:;:;{薇}:;:;:;:丶:;:ヽ\
                                         /:/´ ̄ ̄ヾァ:;:;:\:;Vヽ
                                        /'  /   l | !i ヾォ:;丶:V i
                                         |l  l! i ! !|l i l i !ヾ、:x"ト、!
                                         !l  i! | !| ! _」ャ1/l ! (ニllニ)丶
                                        丶ヘ{ -_lリ´ ェァ〃!/, i 《\\ \
                  「なんでよ!                     ゙l| i! ソ  _ " // , ! 》、 丶.\ \
                    変なこと言ってるのは向こうじゃない」     ,|! l i>、´ _ //l /,-v‐、` 〉  ヽ \
                                    .     /〈,ノl ! ll ll://::l//::.::.::.::ヽ ` i  ヽ.  \
                                         {/リ !ト、〉,//〉/,イ::.::.::.::.::.::ヽ !   ヽ  `)
                                        〈   'ァニ='、__" /::.::./::.::.::.〈 |   ヽ

345◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:27:40 ID:vs6FLGWg

陽気さとは裏腹の、やらない夫の現状を彼女に伝えてやり、


           ____
         /       \
        /      ―   ‐     「…こっちに幻獣をよこさないために、
      /        ( ●)  )    一人で小型を足止めしてる。
      |            (__ノ、_)
      \           `_⌒     言わせといてやれお」
      /           \



                                                 /r'^ _rヘ-ヘ/^ヽr宀、
                                               /!7ト、7′ 〃    l ヽ ヽ
                                       、    / l//L」| ∧l | ! |l  | ! ヽ
                                        |:l    / 〃 ||丁l トH、lV| |l  /l  } l |
                                        ヾヽ  / 〃 |l | l抔卞`ヽ{ /-ト/ //リ
                                     \  ヽ:∨ |」 /l| lトヽ ̄   レ'戎シ' / ′
              「……ごめんなさい。頑張って」    ⌒ヽ!ヽ._j\\ / 八 |ヽ   __ ' ∠r1=彳
                                    ::..::..::..::..::..`::..::ヽ/ ハ ヽ‐ >、  ,. イ| }::..`ヽ、
                                    ::..::..::..::. /⌒ヽ、ヽjノヽ.∨r 芥、/:./ /::..::..::.、\
                                    ::..::..::.::./:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ⌒Tlヽ}l,ハ/-/ 〈::..::..::.`ヾ\

346◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:27:56 ID:vs6FLGWg


      / ̄ ̄ ̄\
    / _, 、_ \
   /  (●)  (●)  \    「もう二度と会わないんだ。
   |    (__人__)    |    セクハラ位勘弁してやるのが情だお」
   \    ` ⌒´    /


                             /     ′  |   | |        |  | | |   l l| |  ヽニ
                         .    ′l       | || |        / | ノ 厶|-/ 十| ┼- 、/
                            l l|    l     |  |||     / .|イ´ / / ― トL|  //
                             | l |  l |     |  |||    l ′ ノ/  //___l/l |  l:::|
                             | | |  | |     |  || >、  | | /    彡===キ≦ |:::|
                             | | |  | |     |  |/ へ\ | l            |l|  |:::|
         「そうね…やらない夫。         | l∧  ||  |  |、/| l/   __             |||  \〉
         好きなだけ言ってていいわ。   ヽ  \||  |  | ヽ〈   彡'" ̄            l||  /|
                            |::::|\|::l├ヘ、 、l  \ 〃                ||  ' |
          全部聞き流してあげるから」.   |::::|  レ\ | \\   ∧     ヽ            l |   | |
                            |::::|   | |l | ` \ トヘ          _,. ‐    ノ八  | |.
                            |::::|   | | l|   |l| \      - ´        ヽ| |
                            └┘   | |∧l   |||    ト                   二|
                                  八 | ヽ  ||l    |  |>  .     _  ´ //..::.:|
                                   \  \ |リ    |  |     `T爪_//..::.::.::.:| 
                                        \    |  |      |>〔]‐< ::.::.::.::.:/ 
__________________
                                \
   / ̄ ̄\                     \
 /   _ノ  \                    \
 |    ( ○)(○)  、__人__人__人__人__人__人__人__,\
. |  U  (__人__)   _)                     (_  \
  |     |r┬-|   _) お前ら後で覚えとけよ! (_   \
.  | ι   `ー'´}   _)                     (_     \
.  ヽ     u  }.    ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒        \
   ヽ     ノ                                \
   /    く                                   \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

その上で、彼に引導渡してやった。

347◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:28:23 ID:vs6FLGWg

おしゃべり終えると水銀燈の脇を抜け、やる夫は倒れこんだままの蒼星石を抱き起こす。
命を助けてもらった分も含め、蒼星石は礼を言う。


                                     >':.:.:.:.:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..`ヽ,三三 ヽ
                                    /:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.ハ.:.:.:.:.ト 、.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.ヽ,. /
                                   ,'.:.:.:./.:.::'___ノ_  | .:.::| 、 j:__jヽ、.:.|.:.:.:.:.:.: !
                                   |::/:/::::/j:/_-_  ヽ :|  _\|` ヽ|:.:. /:.:.:}
                                   l::l/ ォヘく 7__ハ`   ヾ!  フィ::ヾマ |:::/::::.:.,
                                    イl: ヘ:| ゝ-'        ゞン  ,レ:../.:/
                     「あ、ありがとうございます」   `|::ハ!///    '    /// /.:./.:/
                                      ヾ|::ゝ,     r‐,     ノ.:.:/.:/
                                       ヽ:::|iゞ 、      ,. ィ'ハ:l:.:イ/
                                       _rYL..,-イ`_ ー ´_j、 レj/|.:.:,'
                                     /{ヽ/  , ,==ゝr<   \レ,ノ‐-__、


やる夫はその礼に応じず、彼女の体を指差した。


     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \
|       (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  /    「ウォードレスの故障かお?」
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

                                      /.:.:.:.:.:.:.:.:.:、.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:::!
                                      /.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:\.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:. :.::|
                                    ,/.:.:.:j.:|.::ト、.:.:.:.:.:.:ヾ:i.:.:.:|.:.:.:.:.! .:.|::::::::::::|
                                    i.:.:/川.:.:iト.\.:.:.:.:.:.:|.:.:.:|.:.:.:.:.!:.:.l.::::::::l:::!
                                    |.:,!|::l::ト.:ヽ.:.:ィ==- |.:.:.:!.:.:.:.:|.:.:i!::.:::::|/
           「ハイ。                         |/ ヽ!`ヾ:ヾ!弋tテナ !.:/!.:.:.:.:|.:/{、.:::::l
            着脱のボタンも壊れてしまっていて…」       ``ソ     l/ |.:.:.:.:l/  \,!
                                             <  __   |.:.:.:/レ'"´ ̄ \
                                              \ _ ,ノj.:.:/ , -‐─- 、 \
                                                  ノヌ_}7! ,/.:.:.:.::::::.:.:.:.\ \


軽く頷くとやる夫は、腰にぶら下げていたカトラスを引き抜き彼女の隣に座り込むと、
鮮やかな手並みで蒼星石のウォードレスを切裂いた。


         ____
       /      \
     /  \ , , / \
    /  (●)  (●)  \
    |     (__人__)    |
    \    ` ⌒ ´   /
    /          ヽ.
   / /|         i  i  ,ィ
  / / |       /|  レ'/
≦廴ノ]二二フ .r  / 九 ,レ'
      ヽ  |/ ヾ厂´
       >__ノ;:::......

30秒かからず蒼星石のウォードレスを脱がすと、カトラスを鞘に収め立ち上がる。

348◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:28:39 ID:vs6FLGWg

再度礼をいう蒼星石。
今度の声はしっかりとしていて、彼女が立ち直った事を表現していた。


                                         〈  ,.'"´ ̄      ̄`ヽ、.:::::::.:.:./
                                          V´ .::l:|:.  `、ヽミミヽ、  ヾ:./
                                             / .::l::从ト、   `ヾ_ミミヽ.、  \
                                         l/l.:l.:リ仁リニトト、仁≧ミヽ:::ト、 .:::|
                                          `Y::{fトッソ ``ト。ッソ` 1:l:|::.`、::::!
                               「ありがとうございます!」  |.::l´¨ 、  ´ ̄  /::リ:::::::::V
                                            ヽ:ヽ、  ー     , タ::l:;::::::::/
                                           , -─-、 __ , イ/.::j:|:::/l/
                                          /.,    `トい、_,/^i.:l:|/
                                         /.:::/  .:i   {{i^Y^YYy'l/

           ____
         /       \
        /      ―   ‐
      /        ( ●)  )
      |            (__ノ、_)
      \           `_⌒
      /           \


その声を聞いて、ようやくやる夫は蒼星石の顔を見た。
立ち直りの早さから、芯の強そうな奴だなと思う。


                                   >'´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./ハ: :.l: :!: : : : : :l
                                    i: : : .: : . :. {: : : : : : : :./ /ハ: l.: !: : : : : :}
                                    |: : |: :.|: : : |::.:.:.:.:.:.`メ、 // V: :l: : : l : ;′
                                    |: : |: :.|: : : |::|: : :∠イ_〃> Vく: :./}:/
                                      \|: :.|: : : |:.|: : :`弋夕ソノ` tり:.:/ l/
                              キョロキョロ     \|ヽ: :|.:|: : : :.i.:| ̄    ヽjⅣ
                                       }ヽ仆ヽ: : : :lN   _ _/: :l
                                       / ̄ ̄``ヽ、: レ'´ ̄`): : : :l
                                      /        V  `ー ユヽ.:.|

起き上がるや否や、武器を探し始めたのもポイントが高い。
戦える奴だ。やる夫はそう判断する。

349◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:28:52 ID:vs6FLGWg

やる夫は視線を幾度か動かした後、

          ____
        /      \
       / ─   ─   \
      /( ●)  ( ●)    \
      |  (__人__)       |
       \ ` ⌒´       /
        /  ー‐      ヽ
       /            `


           ____
         /       \
        /   ─   ― ヽ
      /    ( ●)  ( ●)'
      |        (__人__)   |
      \       ` ⌒´  ,/
      /      ー‐   ヽ



陣地跡から2つほど死体を引き吊り出し、死体のウォードレスを脱がしにかかった。



                                   ,r‐ 、
                            z'Zr─~''''彡 ̄ ̄⌒ミーv─ -tf'.z
                         ̄`'''''─ム/'⌒' ⌒ヽ_>'''  ̄ ̄
                                  /  彡、 ノノ:::
                           / _,;彡'´⌒(´ ミ}:::
           ____           _/ フ::::      Y ヽ:::
         /:::     \      (⌒こ))≧:::        jfう》:::
       /::::::::::     \       ̄::::::::::        (_ノ::::::
      /::::::::::         \
     |:::::::::::::::         |  ズルズル
    /⌒:::::::::      ⌒ヽ/
.   /::::::::::::            \
.   /::::::::::::::          \ ヽ

350◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:29:10 ID:vs6FLGWg

その行為から視線を外しながら、水銀燈が叫ぶ。


                         .           / xリ::xFノ l   l .l  .l.  l   マヘ
                                   / {{l::/ノ .i .|  ll | l| |! |  ! | l|   ハ
                         .         / {{:/ノ  l .l l l l || |l |  | | l| ! llハ
                                 /  ィリ{ l| 十 t .⊥l l| ハ.} , ィ 千 l l| .|
                         .       /, .//|:}トヽlヘlr=tzぅミヽリ リj 斗 T7/ハ l、
      「ちょ、ちょっと!何してるの!?」    // 〈〈_}小ノハ ヾ弋ン`    ゞ ' 〃イ リヘヽ
                           l:ト:. // 〈.{ /ハ、}.〉\__       '  u イ / l .l::|//
                         、 ヘ!:V./   ゞイ 1トム‐イ \ 、-.. _,  // / l.l:}.1
                         i;\ヽ;i〉./ _〃∠ノ1 / }| ノ1 ヽ  - イ / / /千1!|
                         i;i;i;i;Y// //⊥ー |||_ノ´  } ヘ.:::::´:y:::ム/ / /ム!|:!|


首で蒼星石と、水銀燈を指し示しながら、やる夫が言う。


     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
/    (─)  (─ /;;/
|       (__人__) l;;,´|    「おめーとおめー。
./      ∩ ノ)━・'/     このウォードレス使うお」
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___ /



      ___
    /     \
   /  _ノ '' 'ー \
 /  (●)  (●)  \    「生態ミサイルの熱風で死んでるから、
 |      (__人__)    |    ウォードレス自体は綺麗なもんだお」
 \      ` ⌒´   /


                                    /:/          l          \::::
                                    〈l:′l    |  ∥ | |  l|l | |  Ⅵ
                                    |:| |  l |l | |||l | l| || l 」⊥l | ||l |
                                ____|:| |  | |l | |||l | l| jイ川 l |l| ||l | |
                                く<二二フノ |||7廾土¬八 |〃≫≡ミ刈 |¦リ.
                                  ̄/|:|仁∧l|ィテ癶メ  ヽ  トうイj |l | ノイ
                「ェ…それは、ちょっと…」  〈〈_/イイハ乂 弋_少     、_ヾ='' 川 /、\
                                 . ̄ |:| |:|/∧ \  ̄ "   i     u / / l
                                      |:| |:|/ |ト、_>   ___     ∠ イ |
                                      レ>ー┴| \ u  {  __〉  /.::::|l |/
                              ..    ./.:::::::::::::::::::| l | `ト    ̄   /..::::::::|l |:::
                              .     シ .::::::::::::::::::::| l | |::::::>ー< :::::::::::::::|l |::::

その行為も命令も、水銀燈には受け入れ難いものだったが、

351◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:29:25 ID:vs6FLGWg


         ____
      /      \
    / ─    ─ \
   /   (●)  (●)  \
   |      (__人__)     |    「着てるか着てないかで、生き死にが変わる」
   \     `⌒´    ,/



      / ̄ ̄ ̄\
    / _, 、_ \
   /  (●)  (●)  \  「助けたいとか言ってた奴が、
   |    (__人__)    |  気持ち悪いから嫌だとか、まさか言わないお?」 
   \    ` ⌒´    /



                                            _ァー─‐r'ヽvゥ、
                                         r/:;:;:;{薇}:;:;:;:丶:;:ヽ\
                                         /:/´ ̄ ̄ヾァ:;:;:\:;Vヽ
                                        /'  /   l | !i ヾォ:;丶:V i
                                         |l  l! i ! !|l i l i !ヾ、:x"ト、!
                                         !l  i! | !| ! _」ャ1/l ! (ニllニ)丶
                                        丶ヘ{ -_lリ´ ェァ〃!/, i 《\\ \
                                     「―――」     ゙l| i! ソ  _ " // , ! 》、 丶.\ \
                                          ,|! l i>、´ _ //l /,-v‐、` 〉  ヽ 
                                    .     /〈,ノl ! ll ll://::l//::.::.::.::ヽ ` i  ヽ
                                         {/リ !ト、〉,//〉/,イ::.::.::.::.::.::ヽ !  


一見残酷に聞こえるやる夫の言葉の正しさは、ド素人にもわかる事だった。

352◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:29:35 ID:vs6FLGWg

蒼星石が、何かを堪えるような顔を見せながらウォードレスを受け取った。
この少女にとっては、手渡されたウォードレスは、仲間の遺品にあたる。


                                       , ':::::::::::::, ::::::::::::::::::: \::::::::::::::::ヽ:::::::::::::: ヽ
                                        /:::::::::,::::::l::::ト、:::::::::::::::::::\ ::::::::::: !:::::::::::::::::
                                     /::::::::::::l::::::ヽ::\\::::::::::ヾヽヽ _:::::::|::::::::::::::::::::
                                     ':::/::::::::ノ:::人:::\:\ ヽ-‐:::ハ!´ ヽ :: l::::::::::::::::::::
                                     |::l!:::::::/::::|, -‐、'l ヽ-ゝ ゝォ=、=ァ:::ノ::::::::::::::::::::
                                     |::ハ::::/:イ::|_,.= 、\     r:::ハリ イ::/:::::::::::::::::::::::
                                     ゞ! V/::::ハ! ハリ!       ゝ- ' j/!イ:::::::::::::::::::::
                                      /へ:::::l:|  -'            /|:::::::::::::::::::::
                    「……ありがとうございます」    /  l:::ヽ:::ヽ ヽ            / ':::::::::::::::,:::::
                                       ヽ:::::トー`   _ _         /:::::::::::::::/:::::
                                        ):::ヘ     -         /:/::::::/:::/:::::::
                                        /::!:::::ハ.              /:/::::::ハ:::::::::::::::
                                        /::ィ::::::::::ヽ..          /:/:::::/ ノ:/!::l::ハ::
                                       ,ノ/|::::::::::::!::!へ _ _    レ''!::/ ,/|リハリ '
                                          |:::::ハ::::::ハ     |     |/  __│
                              .              l:::::ヽヾ`'       |  _.. ィ ´    ヽ _
                                          ヽ::_ゝ      r'レ ´


死んだ仲間から、剥ぎ取った物となる。

353◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:29:48 ID:vs6FLGWg

そんな彼女の横顔を見たら――

                                            ____  ____
                                  ,. -‐'ニ ̄      ̄>、:::::::.`ー┐、__
                                 / ‐' ̄          ヌ、   :.:.ヾ>、 \
                                / /  /  ,/    /  ,' タ、.....  ヾタ、  \
                                /  / / /    /! /   t〉:::::::::::::::::iス    ヽ、
                                 i. 〃.// / / ///  / /! / テ>、::::::::::::I>,    ヽ、
                                 レ'′レ' ./_,ノ,ィー‐/―- /,.イ  ヾ!:::::::::::::::i_〕     i
                                   ∨/ .f弍''≒ァ-ノ- / _>::::::::ノ、     :.. !
                                  r-―'´  込ン= '′  // 〔 r‐勹´∧! ヾヽ   l:. i|
                                 〉          /   :::>ヽノ / | '、ヾヽ  l:. |
                                   ヽ、       _,.- "  ,.-‐'´ヽ__,/ | i=='-'   l:.:.|
                                   { `   ー=ニ二-―' ̄〉:. ;:  / l   ! 「 .:. .   ヽ:.ヽ
                           .        〉         . : :.:.:.:/ /  ,' /i|  | |  .:.:. .
                                  |       . . .:.:..:.:./ /  | l l  | |  .:.:.:. .
                                  `ヽ、   . : : : . .:.:.:./ /   .| | i   ヽヽ、.:.:.:. . ,.-―
                                     ` ―- 、 ..:.:.:./ /   ,/| | i     ヽ_>:.:./
                                        ,|.:.:.:/ /   メ ヽ! i   / レ'
                                           / |.::/ ,〃 /宀ヽ.:.:. i  /      ____ _
                                         / /7'´ /´.:.:.:.:.:.:_〉-―く__  ,. =≠三ヲ
                                     ./ / / /.:.:.:.,.‐´ ̄.: :.:.:.:.: :.. `ヾ.三三く  ニ _
                                  _, -'ニ -'´,//.:.:.:.,ィ´ .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :. ヽ三三三 _ _
                                  ̄  -=' ''´ゝソブ  ..: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. : : . ヽ,三三三

このウォードレス。受け取らないわけにはいかなかった。

354◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:30:04 ID:vs6FLGWg

水銀燈の葛藤を他所に、やる夫は蒼星石を質問攻めにしていた。


      ____
    /       \
   /       ― ヽ
 /         ( ●) '、   「お前、軍歴は?」
 |             (__ノ_)
 \            `_⌒
 /           \
                                         .′i::l:::l::| .::|.:.:::i:::i::::.:.`ヽ、 .:.:::.\/
                                        .l |.:|.:l.:::l.:| .::|.:.::l::::|:::|.:.:::|:::ト、 .:.:::::.\
                                       | |.:|.:|.:::ト|、.:|.:.:l:::::|:::|.:.:::|:::|::::ト、:.:.::::/
                                         `V.{.:l.::lrr㍉l:::/l.::ナナ:::::l:::l:::l::::::::Y´
                                          V .:N じソl/ l/rr=ミ.:::!:::!::::::,′
                                            `11' ' ',    」いシ.l/::l:/.::::/
                             「え、あ、2ヶ月位です」     |.:ト、       ' ' '/:::.:,.::,:::/
                                          |.:!::::>、`    _ノ;.:::/:/ノ
                                          l::::/l:/´ 丁二l:::::.:/´ ̄ユ、
                                          l:/ ',rチ7´ 」 |:::/ノ´~~ヽ」
    / ̄ ̄ ̄\
  /        \
 /    ─   ─ ヽ
 |    (●)  (●) |  「実戦経験は?
 \  ∩(__人/777/   ゴブリンにはサシで勝てるかお?」
 /  (丶_//// \


                                       Y´::.::.::.::.::/:l::.::.::.::.::.:\::.:`ヽ::<三/
                                .       ,'::.::.::.::.::.〃∧::l::ヽ::、::.::.ヽ、::.`、:l:T
                                      |::.::.::.フ7¬‐、ヾ、:\>、:|-ヘ::.::.}::!:|
                                       {::.::/代了圷ミヽ. \行‐t予l:ノ/::|
                                         !::.::.::.:| ゞ-'′  \  辷シ '/:/::./
                    「1ヶ月と半。                |::.::.::.:ゝ       ,       厶ノ::.;′
                        距離があれば大丈夫です」   ヽ.::.::l|ヽ、    r-、     /::.::/
                                           \:ト、:j> 、   _,.ィ:´::;:l:: /
                                             ヽ ` ,.イ `¨´ ト、レ'|/ |:/
                                            __,. '´_>v< `ヽ、′

蒼星石も、ハキハキと答える。

355◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:30:22 ID:vs6FLGWg

やる夫は、この中では蒼星石が最も使えると判断し、テキパキと命令を下す。


     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
/    (─)  (─ /;;/    「OK。ここから北東に、
|       (__人__) l;;,´|     まっすぐ2人を連れて逃げるんだお。
./      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |      手榴弾を2つと、煙幕弾を一つ渡しておくお」
.\  "  /__|  |
  \ /___ /


      / ̄ ̄ ̄\
    / _, 、_ \      「交戦は厳禁。
   /  (●)  (●)  \
   |    (__人__)    |     張り付かれたらオメーが足止めして、
   \    ` ⌒´    /     2人を逃がすお」



                                          、::/   .:.   、      `ヽ:::::::/
                                            ,イ   .:,:.:、ヽ:.. 、ヽ:. ヽ:.:.    Y
                                    .       /,    `/メ、ハ\ヽ,ヘ'´!ヽ:.!  ハ
                                          l/! i  :.Xf_Tト \  イT::l7!:! .;: !:!
                                          ' N ::.: { ゞ=' .:! `  ゞ=' 7.:/: .:lリ
                                「は…ハイ!」   l:.:i:.ゝ    r -、     ノィ'::::.〃
                                              !:ハ:.:\  ゝ-'     〃:::;:'/
                                           _' ヽ:ト:!ヘ.. ___ .. ィi´/:::/レ
                                          ,ェヘ`ヽ-‐ '´ ̄ヽ.  lル' レ'
                                    .      ,イ;:;:;:;:;:`7_、   , -‐ホュヽ<ュ

356◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:30:40 ID:vs6FLGWg

      ___
    /     \
   /  _ノ '' 'ー \       「足止めしている最中も、
 /  (●)  (●)  \      出来る限り時間稼ぎを優先。
 |      (__人__)    |
 \      ` ⌒´   /      やる夫達の応援を待つお」


      ____
    /       \
   /       ― ヽ
 /         ( ●) '、
 |             (__ノ_)   「素人のお守りは厳しいけど、やれるお?」
 \            `_⌒
 /           \


蒼星石も、この場で従うべき人間を見極めていて、ハッキリとした返事をやる夫に返した。


                                       |ニ./ /ニニ二二二二ニiーr、
                                       lニ/ /ニ二二>´ ̄ ̄、 ̄`ー、}
                                      !/ニ二>' ´ ‐-      ヽ   ハ
                                      /ニ二/  \ _   \ >、-\  !
                                     lニ二/、 ` _ヽ  __ ≡±-ト、、.∨|
                                     └―{i   !ゝ,、_\=`゙ 「 lソ  !` ヽミ
                                        |l 、 lヽ}ス! ‐  ̄ `´   }l ヽヾ
                           「はい!了解です」      ヽ\ノ 、ー‐' i  _   ト i、 ト ヽ、
                                         ` ∨\   ´  / !ハl  ! `!|
                                             ヾ _二=― 'ー-、! ∨「  レ
                                            ソ::::∧:::::乂ハ、v、ヽ>rr< ーッ、
                                             「シ:::::::::::V::::::仏 ∨_l::トハ>}::::{

         ___
       /     \
      /   \ , , /\
    /    (●)  (●) \
     |       (__人__)   |  「いい返事だ。急いでくれ」
      \      ` ⌒ ´  ,/
.      /⌒~"      \ _   .______ri  ガチャッ
      |  . \  r「l ̄l| ̄l| ̄ ̄=======Or‐i__
     |     ヽ!']jー ̄  ̄ニニニニニニニ====,L,,|―┘
.      |    \  ' !、―‐t‐ii―ェ==-=i''~ ̄ ̄
            \__|_ヘ___) |l ll|


蒼星石の返事を聞くや否や、やる夫がサブマシンガンを腰に構える。

1つ、この場でやる夫だけが気付いていた事があった。

357◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:30:57 ID:vs6FLGWg

地面が、小さくだが、再び不吉な揺れを起こしていた事に。


                                  __
                                     |::::::|._
                           _____|::::::||_:::|
                           |:::::::::::::::::::::::::i____i/::::!
                           i:::::::::::::::::::::::::::::::/|:::::|
                           |___:::::::::::/  ̄
                              /::::::::::\
                             /:::::::::::::::::::::\
                            /::::::::::/\::::::::::::/
                           \:::::::/  \:::::/
                              \//\  丶'
                               /::::::::\
                                .\ ::::/         ._
                                 .\/ ./\    ./:::::!
                                  /::::::/  ./::::::::/
                                 /::::::/  ./::::::::/
                                \/   ./::::::::/
                                     \/
                                   /ヽ
                                   \/

358◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:31:15 ID:vs6FLGWg

それを知らない水銀燈は、何故やる夫が来ないかを問いかける。


                         .      /       |  l| |         , |  |  リ  l|   l |:::ト \
                               / / |    |l | | ゙ 、    /jノ  | _厶-┼ハ   | |:::| l\\
                              ′/ |    | || ヽ \    ′斗≦/__,,.. レ゙ l    l |:::| l ヽ:ヽ
                             l l|  l    |_」 L,,..≧ \ {   才ヘヽ 〕/ノl   ' |:::| | ',::',
                             | ハ | '、   イ´ヽ> 、弋  ヽ       ̄"''´ イ  /  |:::|  l  }:::
                             |{::∧|  \  l<⊥ゝ '"            / /| |:::|   l ノノ
           「私達、3人で?        /.::/ |    \丶 "´       ヽ        /  r1  `´    l
           あなたはどうするの?」.  /.::/ ∧   l | ト >                  厶|     |   |
                           {::::{ / ヽ   Ⅵ |¬          __           '  |     |  |
                           \∨ト、  \  \ト--\        l__ヽ     /   l     | //
                           : . \|: .\ |` ‐- \  /` ┌‐-、         ィ l  |    |/. :/
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.    /     /  `ヽ    /´  `ヽ\
.   /        (   ● l    l   ● |  ヽ
  |         ヽ_  _ノ    ヽ_   _ノ   |   「やる夫?やる夫は――?」
  |        ´ ̄` (    i    ) ´ ̄`  |
.   \          ー‐ ^ ー     /
.    \           ー一       /
.    /                      \
.   /                    ヽ

359◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:31:34 ID:vs6FLGWg

まだ姿を見せぬ脅威を頭に思い浮かべながら、やる夫は煙を燻らせて、


     .____    ,,.. -...、__                       /
   <"::::::/丶.γ....//i::::.ヽγ^ヽ)_ .                  /
    /\/::: ゙/.:;;;_i-レ、:::::〉‐'"/"::``‐、             /
    {⌒_ヽ,::,〈;::.!、.O/.::/:::::::..,、...:::::_,,>            /
    {,r=-、/::ヽz_:::!_z-'"〈:::::  _,z-''';}             /
    {//``i,_,,.. .Y ...:::::::丶:,_,/{,,_;}          /
    `-=/ 三ミ:个‐--zz,,ゝ-,,;;_{,_;}            /
      ヽ⌒ヽ(*)_((*)_O__ノ-,/-_、ノ             ./
      //"入!i__,ii.ii.ii.iiヽr--イ"_,.ノi           ./
   _.〈ヘ/`" !:::.リレリi!!_ヽ,_ノ" ..::i'          /
   l::::!V/く,;;/^'、.`''-/l;; _,,.._..:::/.         ./
  .,〈::::レ,,=-l.   ` ̄  !:〈.r-i^v'.           /
  ./ ゙'v'゙/ O::ヽ.      V〈|-|〉.\.        /
 /、 ::/   :::ヽ、    /::|:!;;;!.、 ヽ      /      ____
./``'‐,/: ,z‐''"´ i    ,i:::i" ̄.:::、 .丶.    /     /      \
ヽ ``/''"`   .,,/    {::::|::..  ::::ヽ,/;[.   /   ../  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
 ヽ==---ー''''"`     l;;;;;!._,,,z-==i;;;;;i,  /   ./    (─)  (─ /;;/
              丶,[;;;   ̄..;;;]/  /   ..|       (__人__) l;;,´|   「ゴツイ奴は好みじゃないけれど、
                 ̄ ̄ ̄ ̄  /     /      ∩ ノ)━・'/    デートに誘われちまったみたいだから…」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄      (  \ / _ノ´.|  |
                                .\  "  /__|  |
                                  \ /___ /


道路に煙草を投げ捨てると、3人の少女に背中を向けた。



         /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
        /: : :            \
       /: : : :            \
     /: : : : : :              \
    / : : : : : : : ..               \
    |: : : : : :  ,,,,ノ⌒" '' ``⌒\,,,        l
    |: : : ::;; ( (・) ) ノヽ ( (・) );;:::    |   「ちょっくら行って来るお」
    |: : : : :  ´"''"        "''"´       l
   . \ : : : : . .(     j     )      /
      \: : :: : >ー-‐'=ー-ー<    /
     /ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ\
     : : : : : : : : :``ー- -‐'"´      \
     : : : : . : : . : : .                \

360◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:31:50 ID:vs6FLGWg



                        ┌──────┐
                        │         .│
                        │         .│
                        │         .│
                        └──────┘
                                 ┌────┐
                                 │     ...│
                                 │     ...│
                                 └────┘
                            ┌───┐
                            │   .....│
                            └───┘



                                                               .

361◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:32:01 ID:vs6FLGWg

ミノタウロスの背後に、突如として銃弾が雨あられと降り注ぐ。

____________________________________________
                 ,イ((7))-ァr'(7))、
                |レ-‐‐- 、=、_ン゙| て    チュインチュイン!
     _,.,.r‐''"⌒゙゙ヽ 、  /  O    ヽ-、:::| ''~ヾ
   _/          `/  //:  ::0:::::)ソr‐''"⌒゙゙`ヽ、 て
  く     :       ..:/ へ ,冂::...ヘ...::::::ノ/     ,'   ヽ''~ヾ
  ヽ   .:.     ..:.:j、 \ l○レ'/.:::: /!     ;:.     \
   \.:.:.:.:.:.:.:..........:.:.:j ゙、  \/.:::::  /:::{     ;:.:.:.:.:.:....:.:.:.:ヽ  て
      `ー- 、_....:.:.:|  \`ーl:::''" /:::::゙、 ......:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::丶''~ヾ
       |`ー|  ̄ |    \_| _/:::::::::::::::゙、.:.:.:.:.:.;:.:.:.::::,.r‐‐''" ̄
        |  ::レ''")""⌒)゙゙``>-"、::::::.:.:.::::::ノ`ー--─''"<
      | /_/二)"⌒゙゙)``>-- ヽ.:.:O.:.:.:.-‐'{  |:.:...::|
      ファヽノ _ノ""⌒) ̄`フ  ̄ ` ゚ヾ、::::::::::::〈  |_.:| て
     /:∧ _,/-‐フ")"⌒)フ    ノ ` ーァr‐'''" フ" ''~ヾ
    ( し''ニr''~ .∠r-'エ"⌒゙゙`ー-‐''"` ー 、_ノλ_,ノ゙、 て
      ゝ<_,.,.,ッフノ::::::§::::{:::::{:::::::::::ノ::::::::`"::.:..   ゙、 ''~ヾ
       ゝー-‐'エ_ :.:.§:.:.:.:r---、_rヽ::::::::::.:.:..    }
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

瓦礫の中からやる夫が飛び出し、サブマシンガンを掃射していた。


                          ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
                     __                                ____
                     l.::\                             /     \
                      \_.:>            __              /  /       \
                                   /.::l            /  (●)        \
                           ゙,       <_.:/            |(__人__)         |
                           l ヽ                    \⌒ ´.         /
                        _  l ヽ  l                _ `  ̄,_.` -'´ ....::.::::::ヽ
                        \~―'  `、,l l____,-――――――――'  '` v' /⌒ヽ )   ....:::::::::l
                   ― ニ  二_      l,,,,,,,,,,,,,,,}‐-―――‐┰┰--、    V ..::/ ´  .....::::::::::l
                          フ, ´l  /  ̄ ̄~ヽ}――-- ,,、___,ノヽ ` ー-、/ ...::/    .....:::::::::::l
                             l l            `ー- ,,, _  ̄  ̄ ..::/、 _.,,--―――{ }
                             l                  ̄ ‐ - - ' l     .....::.::::::::゙,/
                                                     l    ......:::::::::::::l

好き放題に撃ち込むが、ミノタウロスはたじろいだ様子も無く、
泰然と攻撃者を探す。

362◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:32:20 ID:vs6FLGWg

ミノタウロスがゆっくりと巨体を旋回させはじめ。やる夫は旋回の逆に、逆にと走り出す。

   ,
   (   (..,,___                                                        , ――――――
    `''‐--          ./ ̄ ̄ ̄\                                         / .|
        / ̄ ̄\ |\冂 /|   \ / ̄ ̄ ̄ ̄\                         /  .|     llllllllll
       /     / \● /   ̄/   _/ ̄||                        /    .|    ___
       \_  | __ ̄ ̄__  | _/  \/                         /        |   |:::::::::::::::::.
        / \|/__|Π___\|/\ / ̄\                          /    /|  |   |:::::::::... ...
       / ̄\ |0(@) (@)0 _    | / ̄\|                    /    /:::: |  |   |::::... .. . ''
      / ̄\ /\_____//    |/ ̄\|                  /    /...........|  |   |__..,   
     / ̄\/  |\__   __/  |   |/ ̄\|                     /     , 1.|..,;;;, .,;;;,|  |   |;;.i|   
   /  ̄\/   \ |_/|  / ̄\ / |__^^^^ |                 /    /:::| | |;;;| |;;;||  |   |;|::|   
 /^^へ ( \  / | | || /     ( / | | | | |                  |.  ,,;   |......i| | |;;;| |;;;||  |   |;|::|   
 | | | | |/ |  ) |   \| || |      \|  | | | | |              |  /|  .| . ...| | |;;;| |;;;||  |   |;|::|   
 | | | | |  丿ノ  |    |_|L/   ___    |////               ヽミゞ;;  |  .| . .| | |;;;| |;;;||  |   |;|::|   
 \\\|      \      |   /  \丿                      ミ ゞ;;ミゞ;;.. ;. |  ..| | |;;;| |;;;||  |   |;|::|   
            | ̄\   丿\||_ | |ノ                    ゞソミゝミゞ;;ヾ;:;;: . | | |;;;| |;;;||  |   |;|::|   
            |_|/ ̄ ̄\ /      \                   ヾ;:;;:ヽミゞ;;ソゝミゞ;;. | |;;;| |;;;||  |   |;|::|   
           /       /         \                 ヾ;:;ミヽミゞ;;ヾ;:;   | |;;;| |;;;||  |   |;|::|   
          /   /   /           |               ;ゞゝヽミ;ソミゝミゞ;;,| | | ̄ ̄.|  |   |~''|   
         / ̄ ̄ ̄    | \|____|/ |                   ミゞ;;;:;ソソミヾ;:;;:   | | ̄ ̄.|  |   |~''|   
        /___/__  |            |              iソ ヾ;: ;;:ヽ_;:ゞ   | |⌒l⌒|  |   | . |   
                   \ |_____|/                     ;i;:ヽ_;:ゞミゞ |    | |i.__|___|  |   |__,|   
                                                  ゞil|;;;;;ヾヾヾゞ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



                                      ダッ
                                           , -‐ ヽ 、
                                        /  (● ●
                                             ゝ  (__人)つ
                                             /  二つ
                                         /   (  )
                                           (__/  .`´

363◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:32:39 ID:vs6FLGWg

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幻獣の構造は、全てが現代戦闘にそぐうような作りになっている。
ミノタウロスでいうなれば、全身の装甲が等しく厚い。そんな作りになっていない。


      _,,. -‐  ̄ ヽ
     く‐-、    }  \    ___
      ヽ 丶   /   ヘ,r'´   `ヽ
       ヽ/ ヽ'    /ヾ.、  , 、 l〉ハ
        /==ュ、 ヽ.   /  ヽ\ ヽO_コ_, --  _
      /´   ヾ、 l /    ヽ `7フ´ヘ `丶 `ヽ
     /.-- 、   }}.ヘー---  ..___`T´  l   >‐‐‐;>
      l´ ̄`ヾ./! `ー- ._   / ̄l7丶 l /  !'´     「無駄の無いフォルムだぜ!」
.     l._;== 、.l1 \丶._  r'ヽ r=、 _l!___ヽY , -==、
.      l'    l´'⌒ヽ`丶 ヽ'=._ 廴ノ〃,)r;/^V   __!
     l,.  ̄ヽ!    ヽ  `ー-、`―--.='1  Vr'´ ̄ヘ
.     /   ヘ    ヘ    /ヽ_l´ ,.〈    V, '⌒1
     i__,.-'' ⌒ヽ    l   / / //  ヽ   ∨⌒ヘ
    /       ヽ    ! ././-ノ´     ヘ   l /`ヽ
   i′   ,、 トヽ ヘ.  /-<フ''´    ,ヘ ̄ ヽ  l´{,.、ヽ ヘ
   l  l、 {r 、l.jヽ'l. V  ` ̄ `ー- .,rく ヘ._lト、 !lY| ヽノ ヘ
   t ハ {へ.l゙、 lヘ. l !. ト、      /  ヽ'‐―ヽヽljl.| ハ`lヘ                    ,_,_ 、
    ヽヘヘ                                          、_   |  /ll||Ll  ,  |   _,,
                                                ゙ー┴l iニ ||o-|_|┴‐''
                                        呼んだ?>   L| ,-、  |」i
                                                  ヽ|l*|_/ニ┐


装甲の厚さと引き換えに、動きは幻獣の中では鈍目だが、鈍くなり過ぎないような体をしている。

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364◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:32:56 ID:vs6FLGWg

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過剰な装甲が無いのだ。

背部も十分な装甲を持っているが、本当に歩兵が歯が立たないのは前部の装甲。
背面の装甲はそれに比べれば薄い。



.         _/i~~iヽ、
.  __、 ___/r、_|~~|ノ|ヽ、____、、.、_
. /゜  ^「"""\_○_ノ""^~ 「   `ゝ
.└r-、____|    `""       l_--‐〔
. l_______||_______ニ|^^^lニ________||--‐|
. |_____ノ |◎(◎) (◎)◎| 、_--|  さすがミノタウロスだ。
. |"   | 广^^^^├-┤^^^^^^l  l____| 正面からでも
. |"""l r"゚"-、      ‐"\ \__|  なんともないぜ。
. |冖ト │     |、    |´   l ] 「
. |___| │    〕.---イ     | レ'^^ヽ
.l゙   ゙l゙l、_____,/     !、 _____/ l_______}
.|||||||||||.>[日]<     ゙>旧|< |||||||||||
.|| || || ||    l     /`  ∨|| || || |
.|| || || ||    |    |     ヽ|| ||||||
. | | | |___________|     |_____________| | | |
.,┴―――ーヘi、    r'――――┴、



不必要な機能は圧縮し、必要な機能は最大限に。
もしミノタウロスが機械だったとするならば、実に合理的な設計がなされていた。

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365◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:33:12 ID:vs6FLGWg

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二足歩行で重装甲のため、旋回が遅めというのが弱点に上げられる。
といっても90度程度の旋回は難なくこなすし、距離が離れているほど、それは大きな問題ではなくなる。


     .____    ,,.. -...、__
   <"::::::/丶.γ....//i::::.ヽγ^ヽ)_ .
    /\/::: ゙/.:;;;_i-レ、:::::〉‐'"/"::``‐、 
    {⌒_ヽ,::,〈;::.!、.O/.::/:::::::..,、...:::::_,,>
    {,r=-、/::ヽz_:::!_z-'"〈:::::  _,z-''';}   なんでもかんでも求められてもなあ…
    {//``i,_,,.. .Y ...:::::::丶:,_,/{,,_;}
    `-=/ 三ミ:个‐--zz,,ゝ-,,;;_{,_;}
      ヽ⌒ヽ(*)_((*)_O__ノ-,/-_、ノ
      //"入!i__,ii.ii.ii.iiヽr--イ"_,.ノi
   _.〈ヘ/`" !:::.リレリi!!_ヽ,_ノ" ..::i'
   l::::!V/く,;;/^'、.`''-/l;; _,,.._..:::/
  .,〈::::レ,,=-l.   ` ̄  !:〈.r-i^v'
  ./ ゙'v'゙/ O::ヽ.      V〈|-|〉.\.
 /、 ::/   :::ヽ、    /::|:!;;;!.、 ヽ
./``'‐,/: ,z‐''"´ i    ,i:::i" ̄.:::、 .丶.
ヽ ``/''"`   .,,/    {::::|::..  ::::ヽ,/;[
 ヽ==---ー''''"`     l;;;;;!._,,,z-==i;;;;;|
              丶,[;;;   ̄..;;;]/'
                 ̄ ̄ ̄ ̄


さて、これら特徴を、歩兵の戦闘という単位まで落とす。
凄く堅くは無い背面。旋回速度は遅い。攻撃パターンは2通りで、背部への攻撃方法は無い。

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366◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:33:41 ID:vs6FLGWg

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弱点らしい弱点とはとても言えないが、
ミノタウロスの得意ではない部分をつなぎ合わせて導かれる結論は―――


                     ,. -'"´`¨ー 、
                   /        ヽ、
                ,,.-'"          ,,.-`ヽ、
               /        、__,,.-='、':'"   ヽ、
               i へ___,    " ゙.゙、;;;;::',ノ     ヽ
.、、            ./ i ゙:;;;;;,:〉     `''''''"      ヽ
゙ゝヽ、           / . ゙ー-''"       ヽ        i
 ヘ '、         /    i   人     ノ        l
  ,' 卜        ,'     ' ,_,,ノ  `─-‐' ヽ       /          インファイト
.丿 卜        i      `、  _y──‐ l       /"`        接 近 戦―――
/  /   ___   ',       i_/  / _ '     /  _..こ
./    / _ -<. ゙\ヽ、       ̄ ̄       /      ,,-‐.. 、
/   /" <   ゙ゝ  ゙ゞヽ、_              /      _-'''′  ヽ、
  _..へ/  ゙ゝ   ゝ _..〉..ゝ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/     /       '、
 イ /`ゝ   \、_ 」 ̄`t 、;:.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ ̄' ̄ア"7' |        T
  ゝ'、   ゙ゝ   `Iン?'`ゝ/1;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/. ̄ ̄'/'' 、/  ヘ       │
、 ヽ ゙ヽ、   Y ..ハ_ 'ン[   !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:./ ノ----rゝ、 ,,'´   」        !
ヽ  ゝ `⊂:〃  |y< `x'、 !′;:;:;:;:;:;:;:;:jニ_____'、  /   /ゝ       丿
ハヘ、 f' 、____ _r' /1  ゙ー│ │;:;:;:;:;:;:;: /′ / "/   / │,'     ノ
`ぐ'-エ__ こ ン'"_│   || l'、;:;:;:;:;:;:;:ヽ'-、〈..../   _/ ../1      /1
  `''ー----‐''''" ゝ、  | ノ 1;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ │  _..-‐ ,,..‐''´ _ |'...__  _,,..‐│
   卜      _y( `ヽイノ ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:`゙l--┴‐''´  _,,/'''´`ー 、 ` ̄´|


ミノタウロスを中心とし、円を書くように、背後へ背後へと走り続けるチキンレース。
ミノタウロスとタイマン張る際の、歩兵のセオリー。




                                                   ☆ サッ
                                                   ↓ ミ
                                                      ミ
       __                    __                      |\   .
        \/                    \/  ←☆               |/   .
                                   /// サッ
                               ///
        ☆


                                          ┌──────────┐
                                          │△・・・ミノタウロス     │
                                          │☆・・・歩兵        .│
                                          │矢印・・・攻撃      ...│
                                          └──────────┘
普通のレースと違う所は1点。
最終的に勝てばいいレースとは違い、一度でも追いつかれる事は、許されない。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

367◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:34:01 ID:vs6FLGWg

ミノタウロスが鈍重に旋回を始める。反時計回りに振り向いた。

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      ヽ`ヽ、    i  \   ,. - ‐- 、
       \.  \   i     `く      卜、
           >-、,\ !      \、   ,.ヘj人l、
        厶--、 ヽヘ!      \ヽ、\O〈.}__,. -- 、
         /    ヽ, Y!       \ `Tラ^ヽ \  \
       /     ハノ|ヽ、_       `ー'′  l   \,. -->
       /´ ̄ ヽ, /-/ ヽ ,,__ ̄ ̄ ̄` ''ー-、, | ,/ヽr'´
      ,'     /\\.    ,ニー---‐'^Y  \|/    |
      l/ ̄ヽム--、 ヽ` - ,,_{._,リ r=、  ヽ-;rイ r''´ ̄`l
      l _  |    \ ` 'ー 、` -、ヾ┘ fヲ,l刈 Y  _,.--、〉
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                                          ___
                                        /ヽ  / \     /'⌒ヽ
                                       (● ) (● ) \ ./   ヘ  ヽ
                                    ダッ   / (__人__)       \   /  ヽ  ヽ_
                                      |   `⌒ ´         |  |    \___〉
                                      ヽ   /⌒i     /.  │
                                       \/.  ,r'._ ,,r'⌒ \   |
                                       /   //ー\|    \  .|   __
                                      i   ^ /.   (,        ,|  | ,r'゛
                                      ゝ、__,〆  .    ヽ    i.._、,r' ヽ,/ |
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ならばやる夫が走るのも、反時計回りの方向へ。

368◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:34:12 ID:vs6FLGWg

マシンガンをぶっ放す。
全力疾走しながらの射撃は、狙いが定まらない。


               ____
             /\   /\
            /( ○)}liil{(○)\
          /    (__人__)   \
          |     |!!il|!|!l|     |
          \    |ェェェェ|     /
           ,-\        ノ ̄ ̄ヽ、     ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
           / /;;/  i     iヽ     ヘ
          //;;;;;;i  |      ヘ;;;;;;ゝ---丿
          / \/  l     ヘ;;;;ヽ   \
         /   i''''、-‐´`'‐‐‐、 / ゙iヽ/´`\/ヘ         人_ハ_
         /  ヘ  `‐‐'´ ̄(( ̄ ̄∟巛巛 ̄ ̄ ̄ ̄'―´ ̄<    >
         iソ――ヘ'´ヘ  ---、__ ((二二((三三三三三三>   <
         ヘ   ヽ'´l巛EBソ| ̄|ノ `――、__三三三三 <   >
          \_iヘ ヘEEB凵|_|∩∩∩∩    `――、__V^V^
             `'''─'''''''    ヽ___/
               |ヘ     /    |
               | ヽ;;  /      |
               |  `‐‐‐l ,---、  ノ\
               |     i,';;;;;;;;;;ヽ/``'''')
               |    |ゝ-----ヘ∠´~
               ヽ   K    i´/`ヘ
                ヽ'''''''フ \  |    \
                ヽ─'´   ヽ-l     \


的がデカイおかげで外れることは無かったが、プロとは思えない乱暴な射撃。

369◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:34:29 ID:vs6FLGWg

ミノタウロスが左腕を、やる夫の進路を阻むように、打ち下ろした。

                                                           / ̄ ~/   __ __
                                                      /   /___./  //  /
                                                  / ̄ ̄       /  //  /
                                                   /__   __ /  //  /
                                                     /   / / /._M//_M/
                                                       /   / /   /
                                                   /   / /   /
                                                  ./   / /   /
                                                  /μM/ /   / _ _ _
                                                     ./μM/ / // // /
                                                         ./M//M// /
                                                                  / /
                                                              /M/
        . _
    ,. '     ` 、__,.-、_,_≡=-
   /        ヽ.   ゙ヽ≡≡=-
  ./       、_ノ,゙l ,_ィ、_/≡=-     ′‘ ‘ ・. ’、′‘ ・Σ( ((   ⌒ ⌒ ) )   )ζ′‘°′。.・”; ’、.・”
  /   \___,  ヽ.ノ'.≡=-        ‘ ・. ’、′Σ( ( (  ) ))  )ζ Σ( ( (  ) )) γ. ’・.・”; ’、
  |     (●)  l、ノ .|,r、_≡=-      . ’・.. ’・.从人 ‘ ・. ’、′‘ ・. ’、 人人 ’、′‘ ・.ζ .・”; ’、
  ゝ、_     (__ノ〈 〈  `〉≡≡=-       \ γ   γへ从 ⌒从へへ从・. ’、)  ・. ⌒  ) ) ”; ’、
   / ̄ `ヽ. ゝ彳 / ヽ.メ≡≡==-      ヽ  γ ((  人    ))   λ λ  ) ((  ( (  (( ))M
   ヤ    '゙ヽ. ,.ィ'  ./≡≡=-      ヽ Σ( ((   ⌒ ⌒ )    _)\_)\  人  从 ( ソ从从/
    ゝ、_,/   ゙イ   /≡≡=-       \  Σ( ⌒( ⌒ )   ノつ> ) )从_)从 ) ))从へ从 /
     \゙:ー、_    У≡=-          \ヽソ )ゝヾ  ( 人    γヽ从_) 从_)  (( ( ⌒   ) /
      `ヽ  `ー‐'"≡=-             \ Σ⌒::)  :)ζ;;从  ⌒ ) _ ̄ ,ノ 丿人(  (( /


危ない所で潜り抜け、再び完全に背面を取った。


      ____
    /_ノ   ヽ_\
   /( ●) ( ●)\ 
 /  ⌒(__人__)⌒ \
 |       ̄       .|
 \             /
 /           \


やる夫は口端を僅かに上げる。
相手が無駄な動作をすればするほど、やる夫が自由な時間が増える。

370◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:34:48 ID:vs6FLGWg

自由な時間は攻撃の時間。

アスファルトに拳をめり込ませたミノタウロスの背中に向かい、やる夫は思う存分マシンガンを掃射した。


         ____
       / \  /\
     ,/   (●)  (●)l        ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
    /      (__人__)  \
    │      |r┬-|    │     jl       //
    │     `、l[],`    │     l ||  ヽ \/
    \      || |    /"'''ヽ   | ||   ゝ   /
    ,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C≡=─
  _,-|  r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ )   ヽ
 <、、゙l  - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ/⌒ヽ\
   ,l゙゙'l、  」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 j
  /  l  /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \   /
/´   ゝ ;;::/ {  ̄ソ  ヽ      /


ミノタウロスが、振り向き始める。今度は時計回りに――



                                          ,. -‐- .、  彡
                                        //7 _  \ 彡   , ‐7  ̄ `丶、
                                 ,. -―- 、 /〈゙O二 - '_ _>、/ /      __>、
                                 / . '´   >‐r-' ´. - '  7   ; ,,.-==;'´:::::::::〉
                               /  '   / `ヾ/ -' ´      |   ,イ'´, ==〈::::::::/
                              `ヽr '、  /,. -‐ ,==―- 、    ! // //   |::/
                                |  \|   _|/_| _  `丶、V〈 |/ハ ==〈  彡
                                 〉丶、_>'´,-=、、 ,ィ=;、` ,ニ、‐- 、   >ヘ    _ 〉 彡


 ――ならばこちらも時計回り。やる夫は再び走り出す。


              ____
      ―― [] ] /      三\
     | l ̄ | | . 三     \ 三/
     |_| 匚. | 三  .   ( ○) (○)'
        | |  三  u   (__人__)  |
         |_|   三    .  ` ⌒´ /
   [] [] ,-    r⌒ヽ  rヽ,  }
     //   三    i/ | ノヽ
   匚/     三   三   /    )≡
           三  三  /   /≡
         ニ三   ./   /
        二≡、__./    /、⌒)
        三          \  ̄
      三     /\    \
      三     /ニ ヽ 三   三
     三    /  ニ_二__/

371◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:35:07 ID:vs6FLGWg

小型幻獣が集まる前に勝負を決めなくてはならなかった。
奴らが進路を阻めば、難易度は数倍跳ね上がる。


                        / ̄ ̄\
                      /     \\
                /        ( ●)\
                 |           (___人_)
                \         /::::/
                   / ̄         `"ヽ
                 /  /         ,   丿
               /  /        /  /
           ( i i i )/   i      ./ /
             /   ,. ゝ、   \
             /   /   \     ヽ
            /   /      ノ    丿
.         /   /      /   /
      /   /      (    i′
      (   /         \  i
      ヽ   i           `ー'
.       ヽ_ノ


マシンガンで蹴散らしながら走れない事も無いが、そんな状況はできる限り避けたい。


_______________________
                                     \
      / ̄ ̄\                         \
    /   _ノ  \                          \
    |    ( ●)(●)                             \
    .|     (__人__}                              \
    .|     ` ⌒´ノ                            \
    |         }             jl       //          \
    ヽ        }[]`ミー、,,,,      .l ||  ヽ \/ ドパパパパパパパ \
     ヽ     ノ|| |     ""'''ヽ   | ||   ゝ   /            \
    ,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C≡=─             .\
  _,-|  r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ )   ヽ                   \
 <、、゙l  - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ/⌒ヽ\                   \
   ,l゙゙'l、  」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 j                                 \
  /  l  /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \   /                                 \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

一群はやらない夫が引き受けているとはいえ、小型幻獣はどこからでも現れる。
銃声を聞きつけ、いつミノタウロスの援軍に来ても、おかしくはないのだ。

372◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:35:21 ID:vs6FLGWg

ミノタウロスの拳が、やる夫の頭上を通り過ぎていく。
                                                ゙'''.、,   `'-、
                                                     ヽ    `、
                                                     /     .ゝ
                                                     /      /
                                            _,、 -‐''''″    . /
                                  ____,,,,,.. r━'''"゙´           ,..-'"
ー―-------------------------ーー―ー¬''''''''゙゙゙゙ ̄ ̄               _           r⌒ヽ
                                            ┌──-/// ┌‐┐ ┌┐   /  ノ
                                   _,,,,.... --ー''''"´└-  / ̄ . └‐┘//   / /
              _____,,,,,,,,,,.......... --――'''''"゙ ̄´             ./ /    ┌─' /   , ァ"~
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´゛                                ̄     .  ̄ ̄  (_ラ
 ─ = ニ ニ _三 三 ニ ニ      ズザー!
             `  (⌒ 、_      ___
- - ── = ニ 三   `>  ´`ヽ  /     \
   (⌒)ヽ     (⌒ -、./       /   \,, 、/ \
  ─ == ニ 三 ヽ:::::::       |   (●)  (●) |
 (⌒) .。; ゚ ,,     \      `''⌒)   (__人_).   }'⌒)
(⌒・⌒ ・ = ニ 三 三` -、  、.:::::,,.r'     ` ⌒´   /,,.r'
 '';:. ,、,,・:・ 、、,,==ニニニニ` ー三----`''ー―─‐'".....




やる夫は再び口端を上げる。

      ____
    /_ノ   ヽ_\
   /( ●) ( ●)\ 
 /  ⌒(__人__)⌒ \
 |       ̄       .|    (このミノタウロスは、気が荒い)
 \             /
 /           \


こんな風に無茶振りしてくれるのならば、思ったより早くカタがつくかもしれなかった。

373◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:35:31 ID:vs6FLGWg

ミノタウロスの背中の傷を、鉛の玉で抉りながらやる夫は思った。


                          ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
                     __                                ____
                     l.::\                             /     \
                      \_.:>            __              /  /       \
                                   /.::l            /  (●)        \
                           ゙,       <_.:/            |(__人__)         |
                           l ヽ                    \⌒ ´.         /
                        _  l ヽ  l                _ `  ̄,_.` -'´ ....::.::::::ヽ
                        \~―'  `、,l l____,-――――――――'  '` v' /⌒ヽ )   ....:::::::::l
                   ― ニ  二_      l,,,,,,,,,,,,,,,}‐-―――‐┰┰--、    V ..::/ ´  .....::::::::::l
                          フ, ´l  /  ̄ ̄~ヽ}――-- ,,、___,ノヽ ` ー-、/ ...::/    .....:::::::::::l
                             l l            `ー- ,,, _  ̄  ̄ ..::/、 _.,,--―――{ }
                             l                  ̄ ‐ - - ' l     .....::.::::::::゙,/
                                                     l    ......:::::::::::::l



         /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
        /: : :            \
       /: : : :            \
     /: : : : : :              \
    / : : : : : : : ..               \
    |: : : : : :  ,,,,ノ⌒" '' ``⌒\,,,        l
    |: : : ::;; ( (・) ) ノヽ ( (・) );;:::    |   (この分なら――あと10周程度で終わりそうだ)
    |: : : : :  ´"''"        "''"´       l
   . \ : : : : . .(     j     )      /
      \: : :: : >ー-‐'=ー-ー<    /
     /ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ\
     : : : : : : : : :``ー- -‐'"´      \
     : : : : . : : . : : .                \


―――と。

374◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:35:48 ID:vs6FLGWg



                        ┌──────┐
                        │         .│
                        │         .│
                        │         .│
                        └──────┘
                                 ┌────┐
                                 │     ...│
                                 │     ...│
                                 └────┘
                            ┌───┐
                            │   .....│
                            └───┘



                                                               .

375◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:36:07 ID:vs6FLGWg

走りながらも違和感を覚え、水銀燈は小声で尋ねる。
すぐに蒼星石が反応した。彼女も、同じ疑問を持っていたから。


             ,. -ュ,ニニ弌垳ト、
             /r'^ _rヘ-ヘ/^ヽr宀、
           /!7ト、7′ 〃    l ヽ ヽ
   、    / l//L」| ∧l | ! |l  | ! ヽ
    |:l    / 〃 ||丁l トH、lV| |l  /l  } l |
    ヾヽ  / 〃 |l | l抔卞`ヽ{ /-ト/ //リ
 \  ヽ:∨ |」 /l| lトヽ ̄   レ'戎シ' / ′   「敵…全然いないわね」
⌒ヽ!ヽ._j\\ / 八 |ヽ   __ ' ∠r1=彳
::..::..::..::..::..`::..::ヽ/ ハ ヽ‐ >、  ,. イ| }::..`ヽ、
::..::..::..::. /⌒ヽ、ヽjノヽ.∨r 芥、/:./ /::..::..::.、\

                                      Y´::.::.::.::.::/:l::.::.::.::.::.:\::.:`ヽ::<三/
                               .       ,'::.::.::.::.::.〃∧::l::ヽ::、::.::.ヽ、::.`、:l:T
                                     |::.::.::.フ7¬‐、ヾ、:\>、:|-ヘ::.::.}::!:|
                                      {::.::/代了圷ミヽ. \行‐t予l:ノ/::|
                                        !::.::.::.:| ゞ-'′  \  辷シ '/:/::./
                   「そんなはず、ないんだけれどね」  |::.::.::.:ゝ       ,       厶ノ::.;′
                                      ヽ.::.::l|ヽ、    r-、     /::.::/
                                          \:ト、:j> 、   _,.ィ:´::;:l:: /
                                            ヽ ` ,.イ `¨´ ト、レ'|/ |:/
                                           __,. '´_>v< `ヽ、′


 i:/ i:ィ::ヽ   | l i ! |  i   i i ! l 、 ヽ
 l:l_/!:レ'::〉 / | .li l ! |  |   l | ! |  |  ハ
./:/i トr‐i´ .!‐トl、! l ! |  |  / | ! |  |  | |
::/ .l |:| !  .l≡>≧l\   l .// レ// ./ .ハ.!
  | |:| ヽ |ヤ''{ fン}ヾミ ∨/ム一〈/ / / l|
  | |:|  |ヾ、 `'~        ィtfソ7/,}/  " ,ィ    「そうなの?」
  | ヾ   |            `~ / /ィ|   //
  .!    i\       __ ´  <"イ  l」 /.:::/.
   !   .ト、.,へ   ‘‐ ´  イ i ///.::.::./,─ァ
   .l   l::::::::二_> -、.<  ,|  !: : : : -- ―<_
ニニiハ  |:://7只ト、\ /:l  .ト、: : : : : : : : :‐-


ただ、蒼星石には短いながらも経験があった。
推論交じりに水銀燈に説明を行っていく。
                                      \;;;;;;:;:;:;:;:., ィ:7::l:i .:.:.:.::::::.:.:.ヽ.:.:.\
                                       `,n;;;;/.:.::/::::jiト、 .:、.:.:::::::.:.l:::.:.l::.ヽ
                                        ノ V .:::/,,_/:ハトト、 .:ヽ.:::.:::|.::::j::::/
                                      rん7‐、).:ノ::/イ二ニヽミ、 ィ二j:::/::/
                                    . / o ̄ `Vヽ::〈〈fでソ`  ,rジソ !;.::/
                 「自衛軍がいい目安なんだよ」   /     .:.V 〉:::, ' ' ' '  `  ' ' /::/
                                         .:.:.::V.:::::ト、  ~~ , イ::/
                                        .:.:.::::ハヾトん> -- <l/l/_
                                       ̄\.:/:jこ{   ,ィ勺>.、 ヽこト、
                                         〉.:::〉‐j   //^j}ト、 j〉 1‐}::.\

376◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:36:26 ID:vs6FLGWg

                                         lニ/ /ニ二二>´ ̄ ̄、 ̄`ー、}
                                        !/ニ二>' ´ ‐-      ヽ   ハ
                                        /ニ二/  \ _   \ >、-\  !
                                       lニ二/、 ` _ヽ  __ ≡±-ト、、.∨|
                                       └―{i   !ゝ,、_\=`゙ 「 lソ  !` ヽミ
               「自衛軍が残ってるなら、殆ど勝ち戦だ。     .|l 、 lヽ}ス! ‐  ̄ `´   }l ヽヾ
             自衛軍が引き上げたら、ヤバイ」.           ヽ\ノ 、ー‐' i  _   ト i、 ト ヽ、
                                           ` ∨\   ´  / !ハl  ! `!|
                                               ヾ _二=― 'ー-、! ∨「  レ
                                              ソ::::∧:::::乂ハ、v、ヽ>rr< ーッ、


                                         V:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.l.::::::::;::::/ ハ:l:::::::::::.:|::|::.:.:.!
                                         !:.:.:.:.:.:.:.|::::i::::::::|.:::::/.://  i:l::::::::::: |::!:::::::!
                                         !::::::::::::::|:i::l::::::::|:フナナ'ー l:トヽく::::l::l:::ハ:|
                                         ヽ:::::::::::|:l::l::::::::レzr==ミ リ rzトV/l/
                                          ヽ:::::::::|:|::ト、:::::l ヽトーイソ    ヒ1:::| ′
                   「今回は自衛軍が引いているから、      ヽ:::::|:|::l:::',::::',   ̄     ,' !:::|
                      結構ヤバイはずなんだよ」           \ト、:ト、:';::::',.      _ _ /::::|
                                              ヽヽ::ト:;::::L_     ,..イ::::::::/
                                               ,r一ヽヽ::::|  ``7´ヽ:/1::/
                                             ノ     \:::|ー‐介ヽ  l/
                                         _∠二ニヽ、.   ':;|  /:ハト、\

説明を、何故だか暗い表情で、蒼星石は終えた。
表情に気付かず、呑気な推論を口にする水銀燈。


    〃::/          \ヽ、
.     ll::/   l        、 ヽY _
    ll::l}   l  |    l | l   lイニ}|
    ll;;l} l、 |   | l、 -l‐七/v'  lミ彳、
.   _,'Vi  l,x tT二t,|ヽ,ノ,ィT}`'j l ||〃へ.、  「2人が頑張ってくれているからかしら?」
  /<//l、 ヽヽィf_lj`     ¨ ∠ノlノ.|| l ヽ>
  ヽ//{∧  \_.  __'_, ,ィ′l  レ. l
.  / //'l | \__<. 、 __`_´.イ,ヽ  \,__ l
  / l_| |_!   l  l l'ー--,<└vヽ  \\!
. /    ,ィー-.‐|  |'′ //lYミヽ|l ハ 、 ヽ:.\

377◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:36:43 ID:vs6FLGWg

苦笑交じりに推論を否定すると、
                                              { /   , -‐ァ===‐- .._   ヽ ∨
                                              \/  /   /, {     `ヽ  !
                                               , '   , '    // ハ   |  ト、 |
                                             /   /_, / //∠=ヽ、 }   lハl
                                              l / { ,ィf´ ノノ 7f_j`ゞV   } |
                                             j∧ 「{kツ     ゙ー'  /   ,′i
                                                ヽ{   `    u. ノ   / /
              「幻獣は、2人位で食い止められる数じゃないよ」       八   ´`     ー=イ  fl /
                                                ハ\     ...::::::|  jハ{
                                                  \{` ー‐、.:::::::::::| /
                                                     `    」::::::/j /\
                                                    /x=く  ´ _f~、

蒼星石は、沈み込むように考え始めた。
                                       く         . -‐====== ー-く
                                           \  ,. . :"´: : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : :ヽ
                                          >'´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./ハ: :.l: :!: : : : : :l
                                           i: : : .: : . :. {: : : : : : : :./ /ハ: l.: !: : : : : :}
                                           |: : |: :.|: : : |::.:.:.:.:.:.`メ、 // V: :l: : : l : ;′
                                           |: : |: :.|: : : |::|: : :∠イ_〃> Vく: :./}:/
                                   「……」    \|: :.|: : : |:.|: : :`弋夕ソノ` tり:.:/ l/
                                            \|ヽ: :|.:|: : : :.i.:| ̄    ヽjⅣ
                                              }ヽ仆ヽ: : : :lN   _ _/: :l
                                              / ̄ ̄``ヽ、: レ'´ ̄`): : : :l
                                             /        V  `ー ユヽ.:.|


     / ノ  r'´         ヽ
    /  ノ * ノ    /   ,  、 ヽ
   ./   l  l  //  ,  /,  jl i  ',
   /  、_ l   l l l/_/_,ィ// __ム! l l l
    ̄|`lヽj * 〈 l ,lィ'_.ノ'´ノィ' ,ィリ l,' l l
    ,l l l  { 'l下T::::T' //ナ!;Tリ lj l    「なんか思い当たる事があるですか。
    l l  '、  }、' ト。'ー' ´ , 'ーイ /リリ     蒼星石?」
.    .l l  ヽ* '、ヽ',""    "ツノノ
   l l l  {  ヾ>、   ‐_,.ィ"l´
    l l l  入  l^ヽミエ二、 l *l
   ,' ,' / ,イ rt, *'、, -‐ロ‐-ミt  l


すぐに妹の顔色に気付く、姉の翠星石。

378◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:37:03 ID:vs6FLGWg

蒼星石は、自分の思うがままを発言する事を嫌ったが、

                                       /: : : : ヽ三三三ヽ  \三三三
                                       i: : : : : :ィ ヽ;三三三\    \三三
                                        l: :,.: : / |: :i \三三三三、   `
                                         | l l: :/: :| トiヽ \三三三三\_
                                        ! 、 l ソl;| |;|\、、\;三三三三`゙ヽ
                                            | ! 「 !| `i;:;:ッ、`ー-=、三三三三
               「自分でも穿ちすぎてると思うから、いい」   ゙ i   `゙'''‐/::. :. : : : :. ̄ ̄ ̄「
                                          lヽ  /ノ: :__:: : : : : :: ::/
                                          `ー―、///::.::.::.::.:`ヽ  ノ/
                                        ム}r' ̄iッレノィi::.::.::.::.:..:..::├'ノ
                                        ム{/ ,.-―ヲ ノ!!::.::.::.::.::.::.::.:l
          /:::;:zュzュzュzュzx:::\
          /::zタ´        ´ヌャ:l
          l_] l  |  ト、  | l  r‐|ー、
        く小| |', !'、 | \!, ! └丈オ
        厶! 乂f;iヽ l  f;i ヽ| l.../ |ヤl
       八 | |:l|   l:j l|/.....  | |  「気になる言い方ね。教えてよ」
      父,| l ´ 、      イ|....l.... ヘ
          ! ...ト 、  n‐'  イ|....l.l..|.. \
         ./ ....ハ..l...j |::X::::::::!....| ̄'、......\
.      ./ ..|..l:::|../ へ:トJV|...l.l:::::::::ヽ....、..\


                                     !:.:.:.:.:.:.:.|::::i::::::::|.:::::/.://  i:l::::::::::: |::!:::::::!
                                     !::::::::::::::|:i::l::::::::|:フナナ'ー l:トヽく::::l::l:::ハ:|
                                     ヽ:::::::::::|:l::l::::::::レzr==ミ リ rzトV/l/
                                      ヽ:::::::::|:|::ト、:::::l ヽトーイソ    ヒ1:::| ′
                                       ヽ:::::|:|::l:::',::::',   ̄     ,' !:::|
                                   「……」    \ト、:ト、:';::::',.      _ _ /::::|
                                          ヽヽ::ト:;::::L_     ,..イ::::::::/
                                           ,r一ヽヽ::::|  ``7´ヽ:/1::/
                                         ノ     \:::|ー‐介ヽ  l/
                                     _∠二ニヽ、.   ':;|  /:ハト、\

    l: : /: : /: : /: /: ハ :  : :ヽ  {    '、
    {: l!: :⊥、/: : /.:/. /|: : .l   ヽソ    ハ
    .l: |l: :l :トリ_`ー':^/: {、  ヽ: : : | : : |_,..ィ'´ ̄
     人:弋 じぇ、"´   、 `丶、_ヽ.:l: /: : l|:. |
      ム `ト `"'゙      '^ぅテォ-テ/./: /: /l.:..:.|   「翠星石も気になるですう!」
      ∧ 八     ,    ヾジ /.イ: :/. /: .l : |
    / こ}※ \__ トー‐、  __ ノ_ .イ//_:_:_l..|
    ノ  匸l/⌒ 、 )ヽ___ノ _ .. イ ̄※ ノ厂兀l.|
   /  て/  ´  ヽ`三/ ┴、 /    ノし  }: : l|


ここには、根堀り葉堀り聞きたがる奴しかいなかった。

379◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:37:29 ID:vs6FLGWg

蒼星石も溜め込んでおきたいと思ってはおらず、誘い水に合流し、自分の感情を吐き捨てる。


                                            Y´::.::.::.::.::/:l::.::.::.::.::.:\::.:`ヽ::<三/
                                     .       ,'::.::.::.::.::.〃∧::l::ヽ::、::.::.ヽ、::.`、:l:T
                                           |::.::.::.フ7¬‐、ヾ、:\>、:|-ヘ::.::.}::!:|
                                            {::.::/代了圷ミヽ. \行‐t予l:ノ/::|
                       「ここに配属されていた自衛軍が、     !::.::.::.:| ゞ-'′  \  辷シ '/:/::./
                     予想以上にヘタレてた。            .|::.::.::.:ゝ       ,       厶ノ::.;′
                                            ヽ.::.::l|ヽ、    r-、     /::.::/
                    …そう思ったんだよ」                \:ト、:j> 、   _,.ィ:´::;:l:: /
                                                  ヽ ` ,.イ `¨´ ト、レ'|/ |:/
                                                 __,. '´_>v< `ヽ、′
                                            ┌イ  //了,ハ\\ヽ `┬ァ


それは、日頃からの鬱屈が溢れ出たような、自衛軍への悪口で、
暗い感情に溢れたものだった。

                                                     /:: :: :: :: ::       、   ヽ
                                                    /: :: :: :: :: :: : /:: ::    ',   ヽ
                                                 / : :: :: :: :: :/!:: :: /:: ::  !
                                              ,':: :: :: :: :: /〉、| :: /! :: :: :: l
                                              !/! :: :: ::iフ´メミ、l|゙!:;!l:: :: :: :: ::
                 「ヘタレてるから、                      l :: :: ,イl ヾ-''l !;' l|:: :: :: :: l ::   l
                たいして敵の数がいないのに引いた。          レ:: :: | l      ! l_「l-!:: :: l ! :: ,'
                                        r―┬v‐ヘ/´l :: i'!   r、 ,  ヽソ!l:: レ' ::l ::/
                そう考えると辻褄が合う」        /`V')ヾ)  ヽ,、!:::lヽ_  `   ,. イフ:: :: |├'
                                    _/ /   フ ! )   !l_!|;!、/  ̄ 77フ ::/ :: :: :;ィ ;!
                                    ´/    てl )  ` l,レ-,=、.,l/ / : :: :: :: :/ ! l
                                    _,,.-‐-、ヽ 「/)  ノ / !ト,..,‐、/::/ /:::::/ ,レ'
                                      、  ゙ヽ /  し‐' /!l/ 'ァ レ゙rv':/  /
                                       =、〈 y    c',-‐´ //、、 レ;イ
                                     __ __冫(l ,、     / /ァ ヾ!f! } ヽ、_

380◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:37:46 ID:vs6FLGWg

軽く引きながらも、水銀燈が恐る恐る聞く。


     //      '   /        |  l |  ヽ::::|    |l
   〈/      | | i |   |  | l∥|| | l_|::::|_ l|
    ′| '| || | | l|| ! | '. l j」L⊥!| l {{⌒氷⌒ヾ||
   |  | |l l| |l | | l |l | l| >イ | l | || | ヾ、イハ、_ノl |!
    | |l| |l |ヘT ト ハ ヽ ヘ´ ,,斗=ニ、寸| l /7⌒lT´l |l
   | ||l l|ヽ|,,ゝ ;=ミ  \\〃 | r、 }〝リ //.:::::::| |l| |   「あ、あなた自衛軍嫌いなの?」
    、トヾ ヽヘ〈 { tヘ      、ヾノィ //〈::::::::::ハ|| |l
     \l\ヽ\ ヾ彡       ̄  , ∧::ヽ/ー┴ッ  l|
      |  \ ヽ    ‘   _,,. u// / 厂::::::::fア >'⌒ヽ、
      |    ` >、  ヽニ´'´   イ ' /.:::::::::::fア /.::::::::::::::::::l
      ∧   〈 |||>,、 __  <__l l l::::::::::::fア /.:::::::::::::::::::::|
     〔 ̄ヽ   ヽl| l:::::|{ム::::::::仁ヽ_| |:l|:::::::::fア /.::::::::::::::::::::::::ト、
    _〕ーt__,、 イl |:::::| {ム:::::::}_ ィト| |:l|::::::fア /.::::::::::::::::::::::::::::い、

                                              /.:::.:.:.           _ _ __   /
                                           /.:::::::.:.:.    ,. '"´.:.:::::::::::::::.:.:.:.:.く
                                           \.:::::.:.:.,..'´.:.:.:.:.:::::::::::::::::.、::::::::.:.:.:.:.ヽ
                                              ハ ,.ィ:.:.:.;.:.:.:.:ハ:::::::、、:::::::::.\:::::l.:l:::.:.:',
                                            |   V.:.:.:/_:_:/:ハ:::::トト、::::::::::::_ヽl.:|::.::.:.l
                                         ,rr┴-、 l.:.:/.:::./ナナト、:.\`ヽ<.::T:l::|::::::/
                   「嫌いだよ。                 ノノ ̄`ヽムレ':::.K.r=ミヽ \:::,.ィ云〒::l/.::/!
                   好きな学兵なんていないだろ?」   l7´o   `い::::::i:iヽ辷ソ     辷ソ7.::::/::!
                                       /       い::::l::',      .;    /;:イ::/
                                      ./ o        り::::l:::|     _ _.   ノ.:::::::/
                                      /          ム:::::l:::| >      ,. イl:::::::/
                                    _/ o        /^7い:::::!   \`二フ`` リ:::/.、
                                      ̄``ヽ   /.;' .::} _ト、:!  ,.ィイ只ト.、  l:::ハ:.ヽ
                                           \_/.;' .:::〉 _」 ///.i,。{i:ト、:\l/!.〈::::.:.\::.、


蒼星石は、当たり前だと言わんばかりか、むしろ驚いた顔さえ見せる。

381◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:38:09 ID:vs6FLGWg

聞かれて驚く位、それはここでは普通の事と悟り、水銀燈は、なんだか言い知れぬ衝撃を受けた。


                                          /  /  /:/;ハト,ヽ:、\ . :.:.:::::::|::::|::::::|
                                           i   ! /.:// \ト、ト、:.\:.:.:.::::!::::|::::::!
                                          |  l/::// __, ヾ! ‐ゝ-ト、:_:_|::::|::::::|
                                          | / .,:ィ厂_ _     `二ニ!::::!::::::!
                                          ト、 ̄.::/:!ヾテ。::.フ   ヽ辷フ 7:::,'::::/ .
                  「僕達の命を盾にして、          l/|.:.:::/:::|              /::/:::/
                       戦力再編を狙っている組織だよ?」   |.::/.:.:::ト、         /::/:::/
                                           l/ヽ.::::l/ト 、  (⌒ヽ , ..イ::/l::/
                                              \N  `コ ー-‐<l:::/l/ |/
                                             _ _/  ̄`フ杯ト、 _
                                            _「ハ_     ,イ  j1ト、 \ ト、


:/ |::| |::| |::|∥| |人 |_j_| 斗    卜 ⊥」|_|   / ′ | |::| ヾ:l
  |::| |::| |::|八 、 | ̄ヽ_| l     |  厶八 厂/ /   | |::|__j::|
ニィ トごノ  \ヽ|〆 二、ヽ |   /l イ 二 `ヾイ/    | トr―'
 |::| |::|     |〃 { 0}  \  /   | 0}  }ト、     | |::|
 |::| |::| ヽ    |ヾ         ヽ/       リ//   /||::|
 レ′|::| | \  、ヾ三 ̄         ̄三‐'//   / l、レ′    /
__/  ヾ  |   \ \        |        / /   , \  //   「……そうね」
-、\   |    |  ̄              ∠ イ     / /{__/∠
_\\l\l     | 、         -- 、     / |    / 厶≦三三
三≧ト __|   | \     ´ ̄     /   ,   /∠二三三二
ニ二三三三l    |  | `  、      イ   /   /三三三三二ニ
三三三三三l   l   |::::::::::::>  <:::::::|   /   /二三三三三三
ニ二三三三ニl   l/:::::://|::| |::ト\::\_/   厶 -―<三三三
ア´::/ ̄ ̄>ヘ  l\:::: ヾ 二イ| ト ニノ:::: /  /::::::::::::/__\三二



―――救いが無さ過ぎると、そう感じたのだ。

382◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:38:30 ID:vs6FLGWg

蒼星石の不満は、静かに暴れていた。
仮定の話で怒るなんて最低だと思うが、止まらなかった。


                                                〈こL_ __/ _// _,ノ::7
                                         .       ヽ     .:.:.:.:.:::::::,::;イ
                                                  /.:::T:.;:ー-----‐:.:i::::|
                    「…ミノタウロス1体位、                  i.:.::::l::-‐'、.::ヽjー-、|::::!
                      戦車が2機ありゃ楽勝だ。                |.:::::lヾ不` ``ネネ7::::,′
                                         .         ト、:::::、  _'_  , イ::/
                          腕のいい奴ならサシだって楽にこなす」      ヽN>_-_<ィイ/
                                         .         , ィ  ,r‐ 6-、``T :、
                                         .        /.}j  <_,ィ介ト、_> i {::ハ

もし、まともな戦闘が行われていたら。
自分や姉が死に掛けるなんて事は無かったかもしれないし――


                                       \   ,..:´.::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
                                         `y'´.:.::::::::;ハ::::::::::::::::、\::::::::::::.:\
                                          /.:.:::;:::::::/.:トト、:::::::::、::ヽ::ヽ:::i::::|:|:::|
                                       /.:::::;::l:l.::::/:ハ::! \::‐ト‐ト-::|Vi::::|:|:::|
                                       ,':/ :::l::l:l:.:/;/-‐';|  `,.ィr==ァリ':::;::;:::l
                                        |,' |::|::|:|/:/rテテミ   _7込シ /.:://:::l
                                       |  |::|::|:|::::,弋zソ  .    ゙゙´ 7'´ ̄ ̄`ヽ
                  「でも、戦車は来なかったし、           ヽトト|.:::ハ    '_ _     /:',      ノ
                     自衛軍の兵も見なかった」             ``|.:;'l::::ヽ、       ..イ::::ノ ,...--..、ヽ __
                                               l/ |.:.:::/l:::>ー <__/´ /.:::::::::::.:.\
                                                 |.::/.::レ'´ ̄`7l/ /.::::.:.::::::::::::i::::.:.
                                                 |/ (__   ,..ィ介ト、!.::::.:.:.:.::::::::::l:::::::.
                                                 l::.:) 7/l l」 !.::: .:.:.:.::::::::::l::::::i:
仲間が、死ぬ事は無かったかもしれない。

383◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:38:42 ID:vs6FLGWg

――この、身に着けたウォードレスを着ていた兵士。
気心の知れた小隊長が死ぬ事も、無かったかもしれない。


                               ./:::::i:::::l::::::::::::|::::::::::::::::;l;:::::::::::::::::::::::::::::::、;;::::::::::::::::::::::::::::: ヘ
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                            .|;|  ヘ:;;l ヘ.l::lヽヘ ヽヾレ /;;;ィ::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;|;;レ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
                             ヘ、  ヘ;;l  .リ |l\.   .///;:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;|l;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ト:;|
                                  \''  ノ  ゙  ´  l:|::::::;;;;;;;;;;;;;;/;;|'|;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|. ゙
                    「―――――今も」          ゙iヽ、  _   .l:|:::::;;;;;;;;;;;;;/;;;;l .|;i;|ヾ;;;;;゙i、;;;;;|
                                     .|::;ィ::゙::´   |l|:::;;;;;;;;;;;;;/.l;;/ l| l| ヾ、|.\|
                                    // |;l;;;::゙ヽ   |;:;;;;;;;;;;/ l;/   ゙  .|、,,_
                                    /'  .l|ヘ::::;;;ヽ‐'i'|;;;;;;;;/| /'   _;,:. -‐': : :ヽ
                                       .' ヘ::::;;;;;;;;| |::::/,rl  ,, -:'''´: : : : : : : : : ヘ.
                                         ヘ::::_;;l-'V/_;,〉'´: : : : : : : : : : : : : : : : ゙ヽ、
                                         .,r,r´,r''゙´ ゙、' : : : : : : : : : : : : : : :___ ヽ、
                                        /  ゙):{   (´.|  : : : : : : _,, -'''´ :r'''ヽ  `-ヽ
それを思うと、どうしても。

384◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:38:57 ID:vs6FLGWg

3人で走り始めてから十数分。

                                                     _
                                                       /| r`l
                                                    |::|└:|
                                                     |::| ..:::|
                                      ,t                  |::| ..:::ト、
                                   -}ト         、 ト、   /T|::|:::::::|:::
                                    Y:ヒ、  ,、   || r┘.:|-┐|.;|:|::|:::::::|:::
工|工|工l工エエエl\                        `=|;:{二  |:| /\.||...::/〉:::::::,⊥;:|::rェェェェ
__|___|_,工工]エエ}ニTニ7〉ェェェュ                |;:厂 .r┴:/.::.:.└┐/.::: __|_rェェエlエ工
_|_|_;工工]エlエ|-[]─[[:ロ::ロ:{                  |:;|   |..::::':::: .r:、:...|:::::r┘..;;'エエ工[工[
__|_|_l工工;エエ|____]〕ニlニl               、.v,,!;:.v、ミ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ ,工/\>工工工
_|工|_;工工]エlエ|┴┬/>─‐>          、.v,,;..v、ミ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ.v;ゞゞ,上/ ./|エエ;工工
__|_|二l工工;エエ}┬//.::::/   、.v,,;..v、ミ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ,v,,v,vゞゞ;;ゞv;ゞゞ,.上ェΥエlエ[工:[工[
_|_|_,工工]エlエ}//.::::/v、::.;.;...       ;.w;ヾ.:゙;;ミ゙':ヾvv'w:,ゞ;;;ヾ.:;ゞ彡ゞ/.\\:|エエ{工[工工
__|二l_l工工;エエl/,,;;,/    ....-::.;.;::.::::-..... .. .... . ... ... .`"''、v,;.wVゞ;v;ゞ;';\::..:\{エlエ[工工工
_|_|_l;;工工;エエl-_L-|,,;..v、       ....::. ::: .:.;:へ.;.'.. ._... .'.. __ `.';;::.._/\二:トニH.{エエ[工l工工
、.v,,;..v、, 工工エエ|-l_ L|vゞ;ヾ.:゙;;ミ゙',,,ゞ、.v,,;..v、 ~~. .::/vへ\-/:/\へ . 、.v,,;.v<|ニHニ|エエ}工]工[ニ
ゞ;爻彡ヾ;ゞ;yゞ、.vk,,..vl,|ゞ゙;ミ゙、.v,,;..v<>'ニニTニニTニTニ>/./,:、:.:.\;ゞミ.:ゞ;y;、HニH.kv,l.v[工;工工
”v:";v;oゞゞ;yゞ ゞ;爻彡ヾ;,,;..v、,...:/ ./:/.ー~「l─「l─「l-|:|./ <;~~`.::: llニコ;;::/>.爻v;oゞ;ゞ彡ゞ゙;
.:゙;ゞ;ヾ.:゙;;ミ゙':,oヾv”v':,ゞ;;ミ゙'爻。....:~~'~<二二二>~ ~~ ~/ <\\   ゞ;ヾ.</:ゞ;yゞ゙;;ミ゙':,;oゞ;ヾ;
.:゙;;ミ゙':,”:";oヾv;;ミ゙'爻vゞ;ヾ.:゙;;ミ゙':,;.;:: .:. ....  ..'  .  ....::.;.~~`´:~:.::~~.~`.... .. . __ ゞ;ヾ゙ヾ;ゞ;yゞ;ミ゙':,ゞ.彡

今だ、3人は兵隊を見かけていない。

385◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:39:41 ID:vs6FLGWg

無言の時間を挟み、姉が妹を励ます。
妹の位感情を払ってやるように。


 ヽ/; ; ; ; ; ; : : :| .;' / / / /   ,/ //:| | ゙i゙i |   /
 /,!'; ; ; |; ; ; ; : :| .;' ./ / ;' /______,, !_| | | | || |/
/  ;!; ; ; |; ; ; ;; :||i.| / .;' l .;'/...::/、.゙`/ ,r‐''!| || '
 /|; ; ; ; |; ; ; ; ;;||./| | ;' / r''´i|!^ii-/  ,;ニ.,!/ i|
/ | ; ; ; |; ; ; ;;; ;;||  | ;!.//  ヽ.ゝノ    iij.| ;' .|      「……怪我して、気が立っているんですよ。
  |;; ; ; ;|; ; ; ;;; ;;|| ゙i|//`  ゙゙゙゙      ゙i | | :|      どこかで戦ってくれているんです。
  |;; ; ; |: : : : : :|\ \_         ´.| |  |
  .|; ; ; ;|; ; ; ; : ::||ヽ  ̄       ー‐.  ハ  ||      だから今翠星石達が安全なんですよ!」
 /|;; ;; ; |; ; ; ; ; ; ;|.| ゙ 、            /i_l」:゙V,!
/ |; ; ; |; ; ;; ; ; ;|ノ  ゙iヽ、._     / i |iヽi::゙、
  | ;; ; ;|; ; ; ;; ; ;|\  .゙i;;;;;;;;;;|` ー', , {{〈、r┘::::::::\、
 /| ; ; ;;|; ; ;; ; ;; ;{  \  ゙;;;;;;|ヽ/ //  }}/、フ:::::::::ヾ、


ちっとも信じて無いように、妹はその励ましを受け止めた。

                                                ∧ iミヘミミミミミミミミミミミ.l
                                             ./〈ミミ.'; ':;ミヽミミミミミミミミミミ|
                                              /: : ∧ミミヽ. ヽミミ -. _ミミミミミミ;イ|
                                              .l: i :|: : ヽミミミヽ、 ヽ、.. _ミミミミミミ/ミ/
                                            |:.ハ:.ト: : l \ミミミ - ..____彡'´./
                                            |:l. |:| ';、_i : ; ヽミ_ミミミミミミミミミ/
                                            l!l |!__ヽ:.V: : : :i :T ー―----r'
                                              ノ ]_。ァト、: : i : !: : : : : : : i :|
                         「…そうだと、いいんだけれど」      i  '''' l``: : : ;イ: : : : : : ;イ: |
                                               、  |: : : / .|: : : : : / : /
                                            kノ   ヽ、_.l: : : /  |: ;. : :./: :/
                                             ,     |: : /ー-‐`ル:../:/、       ガサッ>
                                            ‘´    リソ     ´    |

386◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:40:15 ID:vs6FLGWg

そこに物音。
喋っている最中の、ほんの僅かな音だったが、蒼星石は聞きとめる。


     ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                   , -‐_´,,、 |/ _  !| |::::::|:::::::/::/_ ゙、ヽヾ::\、::::::|;;:i:::::::l::j|:::| |!
                 / /////_,/ i! |:::::::|::::;;{ !/__\ \、 `>_二j:;':::::!/ l::j i
              / /////,.、/ / /;|::::::::}/|〈゙、ヽ、辷>` ヾ;, '{_,ン゙/::::::::/、/'゙,、,、
           / /////_r'゙,-、>'‐┐〃゙!:::::::|:::{ ヾ、       ,.   _/:/::::/-< ̄`ヾ〉、_
     ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


とっさに警告を発して、自らも路地に飛び込んだ。


       ,.'´         : : : : : : : : : : : : : :|
     /              __: : : : : : : : : :L ____
    /            ,.'"´    ̄  ̄  ̄: : : : :/
   く: : : : : : : . . .    ,.'´                : : :./
    \: : : : : : : : :,. '´      , -── ──--く
     \: : :,.'´       , "´.::.:.:.、.:.:.:.:、.:.:.:.:.:.\.:.:\
       >'      ,.ィ´.:.:、.:.:.:.:.:、:.\.:.:.\:.:.:.:.:.:.\.:.:\
     /      ,.ィ´.l:ト、.:.:.:\.:.:.:.\.:.\.:.:.\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
    く      ,ィ.:.:.:l.:.:.l:| ヽ:.\\:.\\.:\.:.:.\.:.:.:.:/`ヽ.:.:!
     `ヽ、__/.:l.:.:.:.l..:.:l.|   \:\\.:\\:|\N.:ト、/   ヽ!
         |.:.:.:.l.:.:.::l.:.:.l.| ニニニヽ:.:.ヽ、`ヽl ィ示そ.:l.:.:\        、__人__人__人__人__,
 、\       |.:.:.:.:\:.\N テ〒ぅミヽ    〈辷ソ ',.:.ト、:.:.:.ヽ      _)          (_
  \ \.     |.:∧:.、:.\:.\辷廴ソ_    ,    l.:.l.:.:丶:.:.|        _) 下がって!  (_
   \ \  |/  ヽ\:.\:.\            ∧:ト、.:.:.:l.:.|        _)          (_
 \  \ \     l, ヘ\:\.:.\     ´  / i.:| i.:.:.l.:.|        ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
   \  \ \   ,. .:´  ̄ ̄``ヽ  _,. イ、 ヽ リ |.:.:.l.:.|
    \  \ \´: : : : : : /´ ̄ ̄`ヽ``只ニ _」 l.   |.:./l/
 _ _ , .\  \ \: : : : / /´  ̄`ヽ \トト、ヽ‐┘   !/
 : : : : :  ̄ : \  \ \:/ / : : : : : :{ i  |:| \\
 : : : : : : : : : : : \  \ l l: : : : : :.{ i  |:|`ゝヽ\\

387◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:40:45 ID:vs6FLGWg

判断正しく、通りの端にゴブリンが現れた。


 ::|| ̄|| ̄||| ̄|| ̄||!       ::|| ̄|| ̄||| ̄|| ̄||!   |.:..::.:.:.:.|     |!_|_|_i|
 ::|| ̄|| ̄||| ̄|| ̄||!       ::|| ̄|| ̄||| ̄|| ̄||!   |.:.:.:.:.:.:.|     |!_|_|_i|
 .:|i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,l .      .:|i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,| .   |、.:.:. :.:.|  '   .|!_|_|_i|
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~'  .l、\:.: :| .      ̄ ̄ ̄ ̄
                                !:.\\|
                                 |.:.:.. \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                                .  __.,,,,,__     __.,,,,,__
                                .,. '゙   ``、  ,.'゙    ``、
                                .|.l■【 】■l.|  |  .l■【 】|
                                (ニ(ニ[≡]∩ニ) (∩ニニ(ニ[≡] ゴブリーン
                         ゴブリーン   (つ  丿   (   ⊂)
                                  ( ヽノ     ヽ/  )
                                  し(_)     (_)J


__________________________
  ` y‐"´     、         ``‐、  /                 \
  //,  i   ノ, lヽヽ、    、   l  、 l,,/                \
  i'//l  | /λヽヽ、ヽ _,-‐ヽ''"!  i |                        \
  l| l 'i ‐-/イノ‐ト ヽ、ヽヽ ._,=-t'フ   | |                        \
  l,| | |l ノニ-y--、ヽ `ヽ /'i,,,;;;,l/ ノ  l l                       \
   ',l lヽ、ヽ` i..:::l  ヽ    ̄ // , //.  「…ゴブリンだ。相手は2体。     \
   ヽl', `ヽ_ト ̄   、     ノl /,-/ヽ   まだ見つかってない。やり過ごそう」 \
    ノ l li lヽ、   -   ,,,,,/-‐''''""''―-、                        \
    /  ,ヽ',   ` ‐,- -‐''"~~~                                  \
,,,,,-―''"'')`iヽ}、-‐'"ヽ、  _, -‐'"~ ̄'/ヽ                                 \
     ) )/'´ ,--、 >' lヽヽ、    ) ノ                               \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

間一髪退避が間に合って、三人は路地脇に身を潜める。

388◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:41:06 ID:vs6FLGWg

小声で、ボソボソと3人は話し合う。


三三|三三レ仁\::=ニ二:: ̄::_:_}XXXXXX||
三三|三三l欠メミ__>:‐―:::‐=::.::.::\XXXXXV
三三|三三|(^rJ》ミー=:ニ:二:_:_彡:/:Y XXX,′
三三|三三ドー' ″` ー=ヱ二ィ:/:::/::|XXXイ
三三|三三|   ー― '′ ∨/:/ /:,::」 XX/|   「2体位なら……」
三三|三三|      ァうx ハ::/::/://XX丿 |
三三|三三l γ  _. 〈::.::r、》Yl::/:/ Xxイ\/
三三|三三|     ‐ `゙^, ィ:l:l:|:/xX//:!
三三|三三l>-. . .‐<:://:: :l:l:|XX/:;':::|


三三|三三|:::::::::::::::::::::::::::::\
三三|三三|:::::::::;:::::::::\ヽ 、::ハ
三三|三三i::::::/:,、::::::::::ヽl:|::'il|
三三|三三|:::/::;ハ:l:::;:,.-‐i:!:::lリ
三三|三三l:/::/=-ヾ、゙,._ィli:|:/"
三三|三三k'_/ニ、  ゝソ/,!
三三|三三|:',ゞ_シ  、 l:::|     「銃声を聞きつけて、集まってくるかもしれない。
三三|三三|:ト、    ._ ' /:::ハ     交戦は基本禁止されている」
三三|三三|:|  、__ン' i::/
三三|三三|:L _i _ _レ
三三|三三|`ー ┴ 、7/
三三|三三|     \__



三三|三三|-;==::_:::-―:: ̄└ヘXXXXXXXト、   ーっ
三三|三三レ仁\::=ニ二:: ̄::_:_}XXXXXX||   -=ニつ
三三|三三l欠メミ__>:‐―:::‐=::.::.::\XXXXXV
三三|三三|(^rJ》ミー=:ニ:二:_:_彡:/:Y XXX,′
三三|三三ドー' ″` ー=ヱ二ィ:/:::/::|XXXイ       「わかったです」
三三|三三|   ー― '′ ∨/:/ /:,::」 XX/|    __
三三|三三|      ァうx ハ::/::/://XX丿 |    `、_)
三三|三三l    _ 〈::.::r、》Yl::/:/ Xxイ\/
三三|三三|     ‐ `゙^, ィ:l:l:|:/xX//:!
三三|三三l>-. . .‐<:://:: :l:l:|XX/:;':::|


三三|三三|   _,, _
三三|三三|-''´ゞ{薔}ンy、
三三|三三|:;.- ―― - 、:\
三三|三三|          \:ヽ
三三|三三| i  ,,     ,  `,,!
三三|三三|、i^V1  ノl/| / ト、
三三|三三| ◯ !/ ,ノー!,イ  ト ィ   「ラジャーよ」
三三|三三|      ◯l'// ,i!レ′
三三|三三|u 、__   i/ '/  _,__,
三三|三三|-、_ ` ´  ,.ィ' //―'":::::;ノ-―ァ
三三|三三|::トvriニ「:´ン///::::::::::::::>―'''
三三|三三j-、{薇}/::/::レ':::::::::::::::::\__


蒼星石の判断は的確に聞こえ、2人は従順に頷く。

389◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:41:28 ID:vs6FLGWg

ただ、身を潜めるにしたって経験不足は露呈する。


     /: : /:   / :/ : l : : ヽ ※ヽ  ',
    l: : /: : /: : /: /: ハ :  : :ヽ  {    '、
    {: l!: :⊥、/: : /.:/. /|: : .l   ヽソ    ハ
    .l: |l: :l :トリ_`ー':^/: {、  ヽ: : : | : : |_,..ィ'´ ̄
     人:弋 じぇ、"´   、 `丶、_ヽ.:l: /: : l|:. |
      ム `ト `"'゙      '^ぅテォ-テ/./: /: /l.:..:.|   「おめ、もうちょっと頭を下げて」
      ∧ 八     ,    ヾジ /.イ: :/. /: .l : |
    / こ}※ \__ トー‐、  __ ノ_ .イ//_:_:_l..|
    ノ  匸l/⌒ 、 )ヽ___ノ _ .. イ ̄※ ノ厂兀l.|
   /  て/  ´  ヽ`三/ ┴、 /    ノし  }: : l|
  /    (_{     }{"´  ヽ |〃_. イJ´   l: : : |


 i:/ i:ィ::ヽ   | l i ! |  i   i i ! l 、 ヽ
 l:l_/!:レ'::〉 / | .li l ! |  |   l | ! |  |  ハ
./:/i トr‐i´ .!‐トl、! l ! |  |  / | ! |  |  | |
::/ .l |:| !  .l≡>≧l\   l .// レ// ./ .ハ.!
  | |:| ヽ |ヤ''{ fン}ヾミ ∨/ム一〈/ / / l|
  | |:|  |ヾ、 `'~        ィtfソ7/,}/  " ,ィ
  | ヾ   |            `~ / /ィ|   //    「ん? ああ、御免なさい」
  .!    i\ u       __ ´   <"イ  l」 /.:::/.
   !   .ト、.,へ   ‘‐ ´  イ i ///.::.::./,─ァ
   .l   l::::::::二_> -、.<  ,|  !: : : : -- ―<_
ニニiハ  |:://7只ト、\ /:l  .ト、: : : : : : : : :‐-
:::::::::ヾ∧ |::\`´,イ |:L/厶ー:|  .!:::\ : : : : : : : :
:::::::::::::\ヘ/  ¨ i:!   ̄ .}:::::::::|  .!:::::::::ヽ : : : : : :


ゴブリンに気を取られ、頭をぴょこりと突き出す水銀燈は、素人目に見ても危なっかしい。

390◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:42:21 ID:vs6FLGWg

そんな水銀燈に蒼星石が疑問を持った。

銃持って現れたから学兵だと思っていたけれど、姿はボロボロの私服だし、
さっきっから余りにも素人臭すぎる。髪を手で鋤きながら聞くと、


  \;;;;;;:;:;:;:;:., ィ:7::l:i .:.:.:.::::::.:.:.ヽ.:.:.\
   `,n;;;;/.:.::/::::jiト、 .:、.:.:::::::.:.l:::.:.l::.ヽ
    ノ V .:::/,,_/:ハトト、 .:ヽ.:::.:::|.::::j::::/
  rん7‐、).:ノ::/イ二ニヽミ、 ィ二j:::/::/
. / o ̄ `Vヽ::〈〈fでソ`  ,rジソ !;.::/
/     .:.V 〉:::, ' ' ' '  `  ' ' /::/    「君、訓練受けてないの?
     .:.:.::V.:::::ト、  ~~ , イ::/      というか、学兵でいいんだよね?」
    .:.:.::::ハヾトん> -- <l/l/_
   ̄\.:/:jこ{   ,ィ勺>.、 ヽこト、



 .レニイ.|,lト、 |、  |!、 |    ,/! ,ィ     !|
. /ノ ハ!十寸ニマT \|   /+/-!_j  ,ィ!
//!   ! _゙__ヽ--ヽ  ! ,/ナ'´ レ1 //
/ |ヽ  ヘ. 弋歹ヽ   j/ 弋歹/´7    ,.、  ドヤッ!
  ! |.\ ヾ ̄´       ` ̄ラ ィ!   ./ .}
 八!  i\_\     ′ _,∠_,ィ1l   ./ ./       「九州についたのは昨日よ。
- 、|.|  レヘゝ、  ー ァ  /  l !l  / ./_,.--ー    学兵の制服は頂いているわ」
:::::::|.|  |:::::::\゙> __ ,イ l   |,. ‐::/ ,イ、::::_::_::_::
:::::: ',!  |::::::::::/^「介、  ! .!  l__:::/ノ / `ヽ::::::::
、:::::∧ .!:::::::/:::::レ l|:、〉-'^::|  |::::〃 ./、У./\::
::ヽ:::/\∨ヽ!::_::| lY:::i}ト、:::! ,/:::У ' Y_/ / ノ!
:::::∨:::::i\ヽト:::/!  ヾ、!>‐l| /!::::::|      ー'ーン′



質問に、何故だか水銀燈はドヤ顔で返し、


     /  /  /:/;ハト,ヽ:、\ . :.:.:::::::|::::|::::::|
      i   ! /.:// \ト、ト、:.\:.:.:.::::!::::|::::::!
     |  l/::// __, ヾ! ‐ゝ-ト、:_:_|::::|::::::|
     | / .,:ィ厂_ _     `二ニ!::::!::::::!
     ト、 ̄.::/:!ヾテ。::.フ   ヽ辷フ 7:::,'::::/
     l/|.:.:::/:::|              /::/:::/    「……それはご愁傷様」
      |.::/.:.:::ト、         /::/:::/
      l/ヽ.::::l/ト 、  (⌒ヽ , ..イ::/l::/
         \N  `コ ー-‐<l:::/l/ |/
        _ _/  ̄`フ杯ト、 _


蒼星石は、彼女の無謀に半眼となる。

391◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:42:45 ID:vs6FLGWg

自分より少し年上に見えるこの女が無謀の塊と知るのは、すぐその後。
この女は身を潜めている最中だというのにとんでもないことを言い出した。


           _ -─ ─- ,- 、
        rメ´── 、::::::::::::::`ヽ \
        〆     /  `ヽ;:::::::::::\ ヽ
      // / / /      \::::::::::l  ',
     ,イイ | メ、 l   ,イ  l  }_::_}  !
 _, -ー' /ル| l ァ=ミ、!   // | /! //`l|ヾ》  i
// ̄ {| | l ト、ヒソ | /二Zナ | ヾニソヘヽ   !    「ねえ。
     、__}ハヽゝ , `´  r'::ンヽ}/ }| | ヾ\ i     今のうちに銃の撃ち方を教えて頂戴」
     `ヽ:::| ∧ 、 _  `´ /  /| |   `ヽニゝ
    < ̄:::|  |\`__  ,ィ//  ハ| |   l  ',
   -=ニ´::::::|  l^`}ノ}バ7/  /!_ノ}/l__ ,ィヽ ヽ
    /ィ/:l  |::/、/l| ∨ / ̄`ヽ::::::∠ __\



     /:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:../.;イ.:ト、.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:ヽ
    ,':.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.,:イ:/ ;:/ ヽ.:..:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.'※.
    !:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:/.// //   \:.:.:.:.|:.:.:.:..:.:i
     |:.!:.:.:.:.:.|;∠..-'" 〃゛` ―--\:.!:.:..:.:.::,' }
    !ハ:.:.:.:.:.!   _,,  /   、_    /:.:.:./:/∧
    i! \:.:.:\`=''"    `ー=''イ/:.ィ//:.:.    「危ないですよ。
       }ヾ、_\   '      //´ /:.:.:.     止めておいた方がいいです」
       ト、※,.>-―…―--<7´※ /:.:.:.:.
       !:.r(´.._'' ¨´ ̄ ̄`¨r-┴ 、  /ユュ_:.:.
       /:.{ 〉ーュ__...::::::::::.r―_`ヽ〈 // {j:.:.
.     /:.:/{Y´,.-<:::::::::::::::`ー、` ノュ!_j⌒ーリ:.:.



      、::/   .:.   、      `ヽ:::::::/
        ,イ   .:,:.:、ヽ:.. 、ヽ:. ヽ:.:.    Y
.       /,    `/メ、ハ\ヽ,ヘ'´!ヽ:.!  ハ
      l/! i  :.Xf_Tト \  イT::l7!:! .;: !:!
      ' N ::.: { ゞ=' .:! `  ゞ=' 7.:/: .:lリ
       l:.:i:.ゝ    r -、     ノィ'::::.〃     「…素人に撃たせるのは、
          !:ハ:.:\  ゝ-'     〃:::;:'/      僕達にも危険があるしね」
       _' ヽ:ト:!ヘ.. ___ .. ィi´/:::/レ
      ,ェヘ`ヽ-‐ '´ ̄ヽ.  lル' レ'
.      ,イ;:;:;:;:;:`7_、   , -‐ホュヽ<ュ


即座に断る二人。

392◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:42:55 ID:vs6FLGWg

けれど、頭の悪い顔しながら水銀燈はもっともな事を言った。


       ,,,,,-;;;―;;;;-,,、
      /;;;,'''- ― - 、;ヽ
      /;/  i  l l l ヽ
    /レi  i l__lゝ ll ト、」| | l
    /£l  l r ヽハノr ヽll .l
   /  l  llリ ○  ○ l /
   l   (l  ゝ ┌‐┐ / |    「あなたも、
   l    l ゝ、└‐┘イ ハ    そっちの子も戦えなくなったらどうするの?」
   |   |  ゝゝフくi‐ヽ
   |/| | / `ヽ Y/ >
    |  |ヽ  ノ .l/ | |
    |  / | lイヾ| |
    |/   |_l ×|.」\



少し考え、蒼星石が回答する。


       Y´::.::.::.::.::/:l::.::.::.::.::.:\::.:`ヽ::<三/
.       ,'::.::.::.::.::.〃∧::l::ヽ::、::.::.ヽ、::.`、:l:T
      |::.::.::.フ7¬‐、ヾ、:\>、:|-ヘ::.::.}::!:|
       {::.::/代了圷ミヽ. \行‐t予l:ノ/::|
         !::.::.::.:| ゞ-'′  \  辷シ '/:/::./
       |::.::.::.:ゝ       ,       厶ノ::.;′    「……その時は、君だけでも逃げるんだ」
       ヽ.::.::l|ヽ、    r-、     /::.::/
           \:ト、:j> 、   _,.ィ:´::;:l:: /
             ヽ ` ,.イ `¨´ ト、レ'|/ |:/
            __,. '´_>v< `ヽ、′
       ┌イ  //了,ハ\\ヽ `┬ァ


付け焼刃など、何の役にも立たないと蒼星石は判断し、


.  < /: : :/: : : : : : :l: l:.l: : : :.ヽ: ヽ  ', , -‐'´
  /: : :./: : : : : : :/l:/∧: __: :.ヽ:.:ヘ l'´!
  ,': : : :l: : : :_/ /'/'' ´ヽ 、`:l: : :.! !:.l
. l'l: : : :l: : ´/ / / ,ィェュ-、`l: : /  l:.:',
. lヽ: : : l-'´,ィョュ /   弋::リ /: /.※ l: : ',
    \:.ヘ `弋ツ      ̄ //    l: : :ヘ     「そうですね。それが最善です」
     l`ー`-´  ' _   '´/: l    !: : :.∧
     l ※ ゝ、  ´    / |: l ※ !: : : :.∧
.      l   l: : :`' ー- ,'´ /´l   /: : : : : ∧
    /l   l:,、r-、-'´l' /   l  /`ーィゝ: : ∧
.   /: l ※ l:〉ノ,.ィ=示ミ、_ / /r‐'ノ`´ヽ: : :∧


素人はそもそも役に立たないと翠星石は判断した。けれど、

393◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:43:08 ID:vs6FLGWg

何故だかこの女は、ここでブチ切れる。


              し 7/:::::::;>;::_-=ニノ:_:::ヽ:/_:::::ヽ:‐-:::::::ー┐    ヽ   -┼丶 -┼丶
   -┼丶. l コニ   (_////-'::__;:::lヽニフヽニ:ハヽァ-r、:::ヽ:::ア    l  f_フ ̄) f_フ ̄)
   f_フ ̄) l rナ    /-:;∠!:;! `ー'′         ̄´ ヽー:ァ、:::ヽ、 .i J
                iァ:l`ー ´                 ̄ ヽム〈  l   l ‐┼゙ l ‐┼゙
   l ‐┼゙  /       ├'                            ヾl  l   l rナ  l rナ
   l rナ  /7_,    l  /     /            l   l    ヽi J
              ! !  !   / /  ! l      l l  ! !   l い.   -/┐l -/┐l
   -/┐l ヽ/     〉 l  !  .! /! ハ !      ! l  ! l    ! | l   / 」  / 」
   / 」  (_   _ l  ! l|ヽ、 !i l l l l   l   l .!  l、 l!   l  l l
            l ヽ!  !l ヽ `トl、l l l i:、  l  ./! /! .,ム!カ   l ! l l   ‐┼   ‐┼
   ‐┼   l -‐  rt、!    トL_\{| ヾト 、ヽい l / l/-!7´_lム!   / /! l/   ヽ__   ヽ__
  ヽ__   l 、__  !ノ    l. ヽ`卞. 〒‐k  l/|/ ッr‐ヤ´!,/!  ,.ィ' / l ,!ヽ    あ    あ
    あ       ,、!ヽ l、   ヽ O、ゞ-‐'′      ゞ匕o/ //l/ ,l/ l    /    ./
.   /      /! .! ヽlヽ. ヽ.〉 zz ̄            /ィ´/l     l   /7_,  /7_,   ,/
  /7_,      ! l l    \. ヽ、          '  , -=チ'´ l   /| ,l/::ヽ. [l  [l   .-v′
        _ ヽl l       l\_..>   ,.く二ニ=ア  /    レ:::´::レ:´::::::;::l o  o.   /
  l] l]   // : : ̄ヽ! |     l: :ヾ、、  (      /,.. く:l    !::-‐::´::::::/::::|/:/ ̄`ヽ/
_ o o ./:;ノ: : : : : : : l  l   l: : : : :`、‐-===.´:´lYl: : l    l !:::::::::::::::::::::::/|::: ̄::>
::::::レ⌒ヽl/: : : : : : : : : l  l   l: : : : : : :,.フく_: : : ;K>!: :l    l l:ヽ::::::::::_:::::::-‐<
:::::::::::_/: : : : : : : : : : ヽ l   l-i、: : :///l7lヽV/'´>l: : l |  ll l: : l: ̄::::::: ̄:::_:::::::::`ヽ
::: ̄:::::/: : : : : : : : : : : : : ヽl   l_ーヽ{::l:l/∧l:lヽl  {r!: : l !  !l l: :.l::_:_::_;:-<`ヽ.ヽ:::::::::::ヽ
:::::::::::::ヽ: : : : : : :: : : : : : : /:ヽ  ヽヽ,.=l〈,-T「´r/V: : : : !  ! !l /:::::::/`ヽ._ ` ` }< ̄



                              / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
                              |   「「???」」   |
                              ヽ_  ____  _/
                                 ∨      ∨
                      _ r- ――- -
                     ,r'´ ,r'´ ̄ ̄`' ‐-,ゝ            -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
                   / ,r' /.::ハ.::.:゙i.::\::.\         /.:.:.:,::::::::.:::::.ヽ ::. \
                  ´ー,r' ,r'..::y  ゙ッ.::゙i.::.::゙i.:.:゙i           /:::/.::/:ヾ.:ヽ::::ヾ:.::.ヽ、 ヽ
                   |i|.:| |.::゙i::l \ u  / (,:゙│        〃:/ト\ `u ミ、/ゞ:ヾ、:ヽ|
                   |i|.:| |.:.::リ ●    ● !::l:|       レ!小l●    ● 从 |:l:i|
                   |i|:}* {:リ⊂⊃ 、_,、_, ⊂r',r'        レ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃:`メ:ノ
                   ||:| i⌒ヽj u .(_.ノ   ヘ|__,/⌒) /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._) u /:./⌒i
                   ||{ ヽ  ヽ> ,__ 、<i * i  ヽ/ \ /  レ'`>,、 __, イレ/ ヽ/
                   ||:| ∧__、ヘ} {><} 〈:}  {゙i/   .  \/::::{i´ 〈/iトゝ |}:ヘ、__∧

394◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:43:20 ID:vs6FLGWg

そして無謀な女が続いた言葉で――


        /イ;小ヽノ::/ | | | \ ヽ \  ゙,       l l  ヽ
      〈:{_/:/ |:|`ー'  | |、rr==≧ミメ、  \ i     イ | j   '
        ヾ:/ |:||    | l `_ゝ'ノヾー    |  / |/|.′   l
      //  |:|∧   |  `''" ̄`     lイ=ミメ、lノ  ′| |
     /::/   |:| ヽ   '、          、 ヽ'_ヘ /  / /| |
.    /::/   |::|  \  ヽ        /   ゛''/ イ/ jノ  人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
   /{:::{    レ′  |`   \   r=ー 、        ハ ノ 
、  /  ̄   /|   |         ̄`ー'     / / イ      それじゃ貴方達を助けられないじゃない!!
::::V       / |     |             ー ニ´- ' ノ  
―‐ 、 、   /  !   |            イ |          VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
::.::.::.:..\\′ / l  | ___ \  ,  i´ l  |
.::.::.::.::.::...\\/  |   |7/::.::.::.::>ト二.   | |  |
::.::.::.::.::.::.::.:..\\_,l   |/.::.::.:/ ´ 小:ト\| l  |
.::.::.::.::.::.::.::.::.::...\ヾl  |::.::.::.{::{__ イ:| |:| }::}|  |  |l
::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::l ∥  l\.::.`ー'::|:| |:lV:/ |  l  | l


                              / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
                              |   「「へ?」」    |
                              ヽ_  ____  _/
                                 ∨      ∨
                      _ r- ――- -
                     ,r'´ ,r'´ ̄ ̄`' ‐-,ゝ            -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
                   / ,r' /.::ハ.::.:゙i.::\::.\         /.:.:.:,::::::::.:::::.ヽ ::. \ て
                  ´ー,r' ,r'..::y  ゙ッ.::゙i.::.::゙i.:.:゙i           /:::/.::/:ヾ.:ヽ::::ヾ:.::.ヽ、 ヽ (
                   |i|.:| |.::゙i::l \ u  / (,:゙│        〃:/ト\ `u ミ、/ゞ:ヾ、:ヽ|
                   |i|.:| |.:.::リ ○    ○ !::l:|       レ!小l○    ○ 从 |:l:i|
                   |i|:}* {:リ⊂⊃ 、_,、_, ⊂r',r'        レ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃:`メ:ノ
                   ||:| i⌒ヽj u .(_.ノ   ヘ|__,/⌒) /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._) u /:./⌒i
                   ||{ ヽ  ヽ> ,__ 、<i * i  ヽ/ \ /  レ'`>,、 __, イレ/ ヽ/
                   ||:| ∧__、ヘ} {><} 〈:}  {゙i/   .  \/::::{i´ 〈/iトゝ |}:ヘ、__∧
                   ||:i* |ミ_:::ッli i介i i|:{ * }::.ン       `i:::{|  /|   |}ゝ  ノ

二人は思わず固まった。

395◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:43:41 ID:vs6FLGWg

水銀燈は地団駄踏みながら二人に怒った。
ビターンビターンと地面が鳴く。


    /r‐v':r彡 |l| l|l| l il li l l| !l| l|トミk::.::.::.:Vfハ
   {〈 ィ/^ ,1l l|l !|l| |l|| |l | l | l |l| ! |ヽ>、::.:V! l|
   `7/ // ll| |l| |l!| |l!| l| l | l | |l| ! |//^ヽ:/⌒》
  /丁7 l| l l|l |l| |l!| |l!| |l |l l|l | |l| | |トミ=彳|厂´|
  レ⌒l| l| | |l| !l| !l| |l | || |l |l| | l|! | |レ⌒ヽ|レ⌒!
    /|l |l! |仆ミ」l l| l |、」 斗 ヒて {{ィ/77ハ\j :'
':  //lハト、ヽ f--tミ ::::::::::: f‐‐ア彡 '/// l |! | |     「へ……『へ!?』じゃ無いわよ!
   /// 7∧ヽハ .゙==' :::::::::::::::ゝ=‐' //ハ /! j l | | :'   助けに着たでしょう!ちゃんと!」
  〃 // ハ/小.    、.    " /〈// l|| | ! |
  ″{ { ,' // |l ヽ、  f⌒ヽ   /// ハ | | | ト、 , =彡
  ⌒ヾメ、/,'_川 |`丶、 、___ノ , イ // ,l lル' l| | ∨∠/三
  :―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /`fT!^ヽ ̄} ' / | |l \_!」 / 彡竺三
  '⌒V:.:.:.:.{ l {:.:.:.:\ <ヽ:.:.jj:.:.:.:./ //ノ:.:.:.;':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\三三



     , '   , '    // ハ   |  ト、 |
   /   /_, / //∠=ヽ、 }   lハl
    l / { ,ィf´ ノノ 7f_j`ゞV   } |
   j∧ 「{kツ     ゙ー'  /   ,′i
      ヽ{   `    u. ノ   / /
       八   ´`     ー=イ  fl /    「……ああ、そういえばそんな気も」
      ハ\     ...::::::|  jハ{
        \{` ー‐、.:::::::::::| /
           `    」::::::/j /\
          /x=く  ´ _f~、



   /  ノ * ノ    /   ,  、 ヽ
.  /   l  l  //  ,  /,  jl i  ',
  /  、_ l   l l l/_/_,ィ// __ム! l l l
   ̄|`lヽj * 〈 l ,lィ'_.ノ'´ノィ' ,ィリ l,' l l
   ,l l l  { 'l下T::::T' //ナ!;Tリ lj l
   l l  '、  }、' ト。'ー' ´ , 'ーイ /リリ   「路傍の石ころ程にも役に立っていなかったですけど、
.   l l.   ヽ* '、ヽ',""    "ツノノ       言われてみるとそうですぅ」
  l l l  {  ヾ>、   ‐_,.ィ"l´
.  .l l l   入  l^ヽミエ二、 l *l
  ,' ,' / ,イ rt, *'、, -‐ロ‐-ミt  l


言われて二人は漸く気付き、水銀燈は軽くショックを受ける。


                -r=y=y=y、、
               /z〆..::::::::::{f勾::::::..ヽ
              /x<..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
            /.f7.:::::刈ー'^ー'^ー'^ー'ヘーマ}:::ヽ
.           / xリ::xFノ l   l .l  .l.  l   マヘ
          / {{l::/ノ .i .|  ll | l| |! |  ! | l|   ハ
.         / {{:/ノ  l .l l l l || |l |  | | l| ! llハ
        /  ィリ{ l| 十 t .⊥l l| ハ.} , ィ 千 l l| .|
.       /, .//|:}トヽlヘlr=tzぅミヽリ リj 斗 T7/ハ l、
  .、   .// 〈〈_}小ノハ ヾ弋ン`    ゞ ' 〃イ リヘヽ   「あ、あんたら以外と口悪いわねェ……」
  l:ト:. // 〈.{ /ハ、}.〉\__       '  u イ / l .l::|//
、 ヘ!:V./   ゞイ 1トム‐イ \ 、-.. _,  // / l.l:}.1
i;\ヽ;i〉./ _〃∠ノ1 / }| ノ1 ヽ  - イ / / /千1!|
i;i;i;i;Y// //⊥ー |||_ノ´  } ヘ.:::::´:y:::ム/ / /ム!|:!|
i;i;i;i;i;{/ 〈〃::::::ヽゝン⌒   ,、 Y`ーt:::/イ〃/::::\トi;


ただ、すぐに気を取り直して――

396◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:44:14 ID:vs6FLGWg

胸を張る。
何にも知らない癖して、やけに自信満々のその笑顔。


              ,. ,,,,,-;;{@};;;;-,,、
           /;;;,'''- ― - 、;ヽ丶
             /,.ri ! ト l ヾ,.ヽ lヽ ヽ        「良い!?何か勘違いしているようだけれど、
          i| !ト、ヽl、| '´!レ;=ミ | lY,‐!.         私が、貴方達を、助けに来たの!
          |l l レイ,=ミ、 ´ ゞイl ! !.:i
          ヾヽlゝゞ'  、 __ |l l rj|         私がおんぶに抱っこされちゃ意味無いでしょ!」
             !lヽ   <  j l |イ|,|
            | i ヽ、__`´ ,iィ !_j |       ,_,___
            | | i!ゝ>,.二=レ'  >‐-,. =、-- ‐'":::::::;;ノ___
            |_ii >-- 、   /::フニ--、j ::::::::::::::::::::::::::::::::::〆
  _, -― 、    _|,.- ィ薔7/.: .\_/.\_//!r'⌒丶rニ 、__。 :::>" ̄ ~
 ァ:::::::::::::::::丶r' '7.::..::| _j/::. .:::::::::::::::.:.: |シj{_  - ┴、--‐'´
  ´イ:::, -ャ/:::::|.::::. :「l.::::.  :..::::::::、::/ヽl//7´  ヽ、 `ーァ
   レ  / \:::::ヾ:::..ヽヽ::::..  .:::::::.l ::. ::ヽ |  ヽ._  l ̄
      ´しイ:::::::ゝ=oゝ>:::.-- ' :::::::| !:i::.:::::jヽ、_ __ , j
      ィ'::::::::::::::j.://:.. .::::::::::::. :::.!j.::::/ ! l l l ! l l |
    /- 、:::::::://ハl::::::... .:. :.:::::::.. /  ヽj ! !l j | |
     「 ̄二!〈ィ::::// !l:::::::::::::.:.___:/      丶'ヽ! ´



その表情で、差し出された掌で、


// / '´ \:.:.:...:l  :.:.:. |
// ,.二二. ヽ:.:;  .:.:.:. l
'  ´/.ゝ;;;i Y jイ  .:.:./ l
   {:.:し:.:| / :/  .:.:/l /            ,  ' ´ ̄ ̄ ̄ ¨丶、
 、 乂 .ノ .:/ .://:/           /      /     \
 ノ    / .:// /'´        , '   /    ,'        ヽ
    / イ´ /             /     /     /| l     ',  ',
ー '    /: :  l             ,'  : /   / | l! |     ,  ',
    /: : : /             l:  |: l:  /'_ l |:',ト、:.:..  :l  l
_  イ: : : :  |          l:.   l:.:/ /   `',l ヽ \:_l |   |
.:.:.:.:.i: :   /             |:.: /:l tz=:x、ヽ. |  \ ヽ}:j.:.: l|
:.:.:.:.i:   /:l                !:.:..  .:ト 弋しツ     fスTァl:.:.:/'|
.:.:.:.:!  /l|           l:.:l:.:. :.:l   ¨´     ゞツ /.:.:/ /
\/   /:.l|           ヽ!:.:.:.:.:l:.:.、     _ '   /.:.:/   「――!」
  |  l}: ! l             ヽト、:N/`  、 ´ _ .. ィi.:.:/
:〉 l  /| 〕:l|          r t-、- '´ | \   /、レ' |.:./ j/
| l /' !」ハ:',         r.」/しヘ     ,>ム、\j/_
 /イ  |   ハ:',        L/  〔_jヘ   / /! ト ヽ  i う


暗いこの場に、パっと灯りが差し込んだ気がした。

397◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:44:26 ID:vs6FLGWg

        _,. -ァ――‐-- 、_
       / ノ* , - '^⌒"´`丶、
     / ノ  r'´         ヽ
    /  ノ * ノ    /   ,  、 ヽ
    /   l  l  //  ,  /,  jl i  ',.
   /  、_ l   l l l/_/_,ィ// __ム! l l l
    ̄|`lヽj * 〈 l ,lィ'_.ノ'´ノィ' ,ィリ l,' l l
    ,l l l  { 'l下T::::T' //ナ!;Tリ lj l
    l l  '、  }、' ト .'ー' ´ , 'ーイ /リリ
    l l  ヽ* '、ヽ',""    "ツノノ      「……」
   l l l  {  ヾ>、   ‐_,.ィ"l´
    l l l  入  l^ヽミエ二、 l *l
   ,' ,' / ,イ rt, *'、, -‐ロ‐-ミt  l



  /: : : ::/: : : : : : : : : : : : :/:/}: : i: :|: : : : :ヽ: : : : : : :V
  /: : : : :|: : : : : : : /: ::/:: / /: :/: / ヽ: : : : }: : : : : : :l
`.{: : : : : :|: : : : : : : : ::/.// /://:/-―--:、; |: : : : : : :|
 |: : : :{: : |: : : :,斗ァ''フ"  /"  //    \ヽ|: : i : : ::|
 |:i: : :i: : :l r彡"´    "   /        }: :ノ : : ::|
 l: i: : { : : l |     __,..    /  ''ェ;___,ェ; /: : : : /∧
.  ',ヽ: : : : ヽl ,r==="         ̄ ̄ ./: : : :ノ/  l     「……教えてやるからしっかり聞くです。
   \\: : : \        !       /, r '´ }: : :ヽl     何度も教えてられる時間は無いですよ?」
   |: : : { `ー >              /{ * }: :  ヽl
   |:/: : { __ i/ ヽ             ./: {   }:_:: : : : l
.  //: : : :{  "iヽ { :ヽ、    ⌒   /:__ : { / ノ: : : : :.'.,
  l/: : : : : :} r-┘、: ::r`vr‐ -  ´|: : : | _」_{./  ./: : : : : : : '.,
 /: : : : : : : { `ヽ、 ヽ.L._ヽ.    レ'V__ ヽ/: : : : : : : : : :'.,
/: : : : : : : : r ト *|ヽ/ ノ ヽ.'、  / { (___  〕r、_: : : : : : : '.,



   Y      |   / /l ヽ   | \    \         |
    ′     ,′ / / ! |\ 、  \ ,. -‐ i\―-|   |  |
   |       /  /_/__', 、 \\ へ、  |  ヽ |   |  |
   |    _, / イ/ /―  \ヽ  \\ ィ>=ミ=ハ |  /  |
   |     / //イ ̄卞ミ  \    〃i _ィ:::y } ∧|  /  |
    !   //rセ {_ イ:::}」}     \    ヾ  ノ,.  / /  |
   i  /  \ ` 丈_ノ      ヽ     ̄`  / /   ′   「翠星石!?」
   /  \   \" ̄       i〉       / |     ,′
     '.   \   \                      / /  /
     '.    ` ー一        _           イ /  /
      ヽ     \           ´         / //  /
      \  \ \            /  /' / /′
        \  \  > ,._     ,. ' |ノ ヽ / /
         \ ┌:/lヽ/ `ヽー   /    Уく


先に誘い込まれたのは翠星石。蒼星石がマジマジと姉の顔を覗き込む。

398◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:44:49 ID:vs6FLGWg

そんな妹に翠星石は微笑みかける。


./: : :.ヽ    l    /: : :./: : : : : :l!: : : :.',
: : : : : : ヽ  l   ./: : : /: : :/: : /!:l: : : i:',
: : : : : : : :.ヽl .※ i: : : :.l: :/: :././/!: : :l: l
: : : : : : : : : ',   !: : : : l'_,/‐/ !: :./!/
: : : : : : : : : : i  !:.i: : :.l ,、ェモ!  // /
: : : :.r'´`ー、ハl  ヽヽ: ヘ ` lリ /、
:./`ノ´::::::::::::ヽヘ ※ l``ー`-    /    「銃は3つあるんだし、
:.〉´::::::::::::::::::::l ノ、  l     ー'/      撃てる人は多いほうがいいですよ?」
´ノ::::::::::::::::::::::l ヽヽ !` ー- '´
`!::::::::::::::::::::::::l《》《ヽ l  l !
〉!::::::::::::::::::::::::lij ij ノl l  l l


::::::::::::::::::::::::::::::\
::::::::::;:::::::::\ヽ 、::ハ
i::::::/:,、::::::::::ヽl:|::'il|
|:::/::;ハ:l:::;:,.-‐i:!:::lリ
l:/::/=-ヾ、゙,._ィli:|:/"
k'_/ニ、  ゝソ/,!
::',ゞ_シ  、 l:::|   「そりゃそうだけれど……」
::ト、    ._ ' /:::ハ
::|  、__ン' i::/
、L _i _ _レ
.`ー ┴ 、7/
      \__


そして、水銀燈がいなければ、起こるはずだった未来を口にした。


.  < /: : :/: : : : : : :l: l:.l: : : :.ヽ: ヽ  ', , -‐'´
  /: : :./: : : : : : :/l:/∧: __: :.ヽ:.:ヘ l'´!
  ,': : : :l: : : :_/ /'/'' ´ヽ 、`:l: : :.! !:.l
. l'l: : : :l: : ´/ / / ,ィェュ-、`l: : /  l:.:',    「それに思っちまったです。
. lヽ: : : l-'´,ィョュ /   弋::リ /: /.※ l: : ',
    \:.ヘ `弋ツ      ̄ //    l: : :ヘ   コイツがあの人を連れてきてくれなかったら、
     l`ー`-´  ' _   '´/: l    !: : :.∧  翠達はあそこで死んでいたですよね?」
     l ※ ゝ、  ´    / |: l ※ !: : : :.∧
.      l   l: : :`' ー- ,'´ /´l   /: : : : : ∧
    /l   l:,、r-、-'´l' /   l  /`ーィゝ: : ∧


           , -―- 、
        ,.ィ ´  __  `ヽ、
.       /  ,.ィ ´    `ー-、 `ヽ、
.     く  / ※     ※ `ヽ/
      `/    _, -―‐-、_    l
      /:l, -‐:'´: : : : : : : : : `ー、l',
      /: :l: :l:: : : : : : : : l: : : : : : l: ',
      /: : :l: l: l: : : : : /:/!: : :l:l: :/:.∧     「……ミノタウロスにやられて」
      /: :ハ`ヽ:.l: : : ;.ィ:/-弋: l: /`7:∧
.    /: : `iゝ! ヽ!'ヽ/_'_, ィ´/'´/ノ:l: :∧
   /: : : :l:::::l  l 《ノ   、》 / ./:::::::l: : ∧
   /: : : : l::::::l ※l ¨ij 〉〈 ij l  l:::::::::l: : :.∧


   ',::::::,  ".:i.:.:.:.:.:.:.:i .:.:.:.:.:.:.:./:|i::::::::::::::l::i:.:.:.',
    V:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.l.::::::::;::::/ ハ:l:::::::::::.:|::|::.:.:.!
    !:.:.:.:.:.:.:.|::::i::::::::|.:::::/.://  i:l::::::::::: |::!:::::::!
    !::::::::::::::|:i::l::::::::|:フナナ'ー l:トヽく::::l::l:::ハ:|
    ヽ:::::::::::|:l::l::::::::レzr==ミ リ rzトV/l/
     ヽ:::::::::|:|::ト、:::::l ヽトーイソ    ヒ1:::| ′
      ヽ:::::|:|::l:::',::::',   ̄     ,' !:::|    「……まあ、そうだ」
       \ト、:ト、:';::::',.      _ _ /::::|
         ヽヽ::ト:;::::L_     ,..イ::::::::/
          ,r一ヽヽ::::|  ``7´ヽ:/1::/
        ノ     \:::|ー‐介ヽ  l/
    _∠二ニヽ、.   ':;|  /:ハト、\


二人の表情が、暗くなる。未来が無くなった仲間達を、2人は一瞬思い出した。

399◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:45:12 ID:vs6FLGWg

両指を組み、修道女のような姿勢で翠星石は言う。


.    /  /     : :ハ  : :\ : : ヘ ※ ∨ _〆)
   / : :i    : i: : :ト、   : : ヘ : :ヘ.   | イ__/
.  /  : :|   : : /,イ イ: :ト、\__,: :∧ : : :| ※゙|.八
  l l : : :l_ // ル゙i: :ノィr‐─< 〉: :.,'  .l: : \
  l l. : :tノ.厶イ  ル゙  (て刀ア.,': :./ ※ .l: :    \      「腕とか……
  |∧ : :∨ (てカ`     ゞ―゙ /: :/   .ト、 : :     \     頭の悪さとか……
..  ..ゝ : : \.ゞ┘ ,   ////,.イ ※  l: \ : :     \     煩さウザさとか……
.    `(>┬-ゝ//  r 、      个   ∧.: : \ : :     '.,     ケバイ服装とか……」
.      ) 人.X゙\   `‐'   / .| ※ /.: :',: :   \: :   l
.    /./ : : )゙※/゙テ=r‐ャ<.___人.  /: :  ',: :    \: :  l
   /./ : :/ /゙f .〉〉刀, 〉 〕    `X乃ミY)∧: :      \/
.  /./ : :/./_「| Y|    /\  ∧ ヘ\  ̄ハ.: :      \



    \ /:.:.:.::/:.:.:.::.:.:.:.:.:.:!:.!:.:.:.:.:.\::.:.:.:..:ヽ ',
     /:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:../.;イ.:ト、.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:ヽ
    ,':.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.,:イ:/ ;:/ ヽ.:..:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.'※.
    !:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:/.// //   \:.:.:.:.|:.:.:.:..:.:i
     |:.!:.:.:.:.:.|;∠..-'" 〃゛` ―--\:.!:.:..:.:.::,' }
    !ハ:.:.:.:.:.!   _,,  /   、_    /:.:.:./:/∧
    i! \:.:.:\`=''"    `ー=''イ/:.ィ//:.:.     「色んな所に目を瞑る
       }ヾ、_\   '      //´ /:.:.:.     必要があるですけど」
       ト、※,.>-―…―--<7´※ /:.:.:.:.
       !:.r(´.._'' ¨´ ̄ ̄`¨r-┴ 、  /ユュ_:.:.
       /:.{ 〉ーュ__...::::::::::.r―_`ヽ〈 // {j:.:.
.     /:.:/{Y´,.-<:::::::::::::::`ー、` ノュ!_j⌒ーリ:.:.
     /:.:.:! >` ー'、..__>-、_.ノス  ,'  |:.:.



く    .    /:: : : : : :.:/ ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙ヽ
 \     /: ; ; : : : ; ; |/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::\
  /:\   l; ; : ; ; ; : : /::::/::::::::::/!::::./|:::::::::::ト、:::::::::::::::ヽ
. /:::::::/\/; ; ; ; ;; : : : |::./:::::::::://::::/ |:::::::./ ゙i::::::::::::::::::l
ノ::::.::/:::::::.!: ; ; * ; ; : :/::.|.:::::::://::::/__,, !:::::/   !、:::::::::::::.l
:::::::/::::::::/; ; ; ; ; ; ; ; ゙i:::|.::::::/.;'/...::/、|::./ ,r‐''!| |::::::::::::/
::::/::::::::::|; ; ; ; ; ; ; ; ; ;| | \l r''´i|!^ii- |/ ,;ニ.,!/ i::::::::::/
:ノ::::::::.:::::゙i ; ; ; ; ; ; ; /::::|   ヽ.ゝノ    .iij.|::./::::::/
:::::::::::.:::::/;; ; ; ;; ; ; ; ゙i:::::゙i  、、、      ゙i.゙i/:::./    「コイツに助けられた事は、
:::::::::::.:::::|;; ; ; :* : : : :|、.__ \_            |/      かわりないですよね?」
::::::::::::::::.ヽ; ; ; ;;; ; ; :/   ̄       ー‐  ハ
::::::::::::::/:/; ;; ; ;; ; ; ; ゙i、              / /
:::::::::::/::::|; ; ; ; ; ;  ; ;|             /; ;; ;゙i
::::::::/::::::::ヽ ;; ;; ; ; ; ;/\     | ̄ ̄; ; : : : : |
:::::/::::::::// ; ; ;; ; ; ; ;゙i . \.   |ヽ!、、 ; ;;; ; ;/


そしてもう一度、妹に微笑みかけた。

400◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:45:23 ID:vs6FLGWg

最後に、トンでもない理屈を添えて。


       ,  --=ニニ、ヽ、
.      ∠ -―‐--- 、 \\
     / / /  ,   `ヽ ヽ\
    // , / /  // /,イ   Vハ ヽ
    // // / // / //||l l!  \
   {ノl l| 「Zメ/l// /ム⊥|| | |  /    「だったら…
   l l |l 〈f沁 {/ / ィ汽く l| j ,リ } rく
    N八〉`゙′,   {゙りノ//〃/イ  |     コイツに撃たれて死んでも、
     jヘ、  _   " 彡'// |l  |      しょうがないんじゃないですかね?」
     / / 丶、`  , ィ7´ rク l   |
    厶イ __」二兀//-|-/厂ヽ、 |
   / / l { ´´rク〈 | /´   〉 |


すごーく嫌そうな顔をする蒼星石。

    V:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.l.::::::::;::::/ ハ:l:::::::::::.:|::|::.:.:.!
    !:.:.:.:.:.:.:.|::::i::::::::|.:::::/.://  i:l::::::::::: |::!:::::::!
    !::::::::::::::|:i::l::::::::|:フナナ'ー l:トヽく::::l::l:::ハ:|
    ヽ:::::::::::|:l::l::::::::レzr==ミ リ rzトV/l/
     ヽ:::::::::|:|::ト、:::::l ヽトーイソ    ヒ1:::| ′
      ヽ:::::|:|::l:::',::::',   ̄     ,' !:::|
       \ト、:ト、:';::::',.      _ _ /::::|     「えー、ボクはやだなー」
         ヽヽ::ト:;::::L_     ,..イ::::::::/
          ,r一ヽヽ::::|  ``7´ヽ:/1::/
        ノ     \:::|ー‐介ヽ  l/
    _∠二ニヽ、.   ':;|  /:ハト、\



       /  /: : : : : : : : : l: : : : : :ヽ、  .l!
.       / /*/: : : : : : : : : : : :lヽ: : : : : : :ヽ*.lヽ
.    / .i /: : : : l:l: : :/ : : /  ヽ: : :l: : : :l l \
.   /   l l: : :l: : :l:.l:.://l:/ー'´__ヽ: :l: : :.:l .l ._,ゝ
.  ` ̄ ̄l.*.l: l: l: :lィモハ、 / イんハヽ:l: : l:ll *.l´    「なんでですか?
        l .l、:ヽヽl弋:ソ    弋:ソ /: /:l/!  l.     遅かれ早かれで同じようなモンですよ?」
      l  lヽ!ヽヽ    ,     .//://.l * l
      l * l /: :`ー`-.  ゝ   ///: : l  .lヽ
      ノ  ノ: : : : : : : > - - '´: : :´: : : : l  ヽ:.\
.    / /: : : : :.,ィj''''´\_/ `''''ijヽ、:.: :.l *  \:.\


唇尖がらせて、翠星石はやたらと刹那的な考えを口にした。

401◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:45:35 ID:vs6FLGWg

蒼星石以上に反応したのは、水銀燈。


                     、__人__人__人__人__人__, 
       -―--{薔}         _)              (_
   <ヽ´ニ-――- 、 `ヽ     _) 同じじゃないわよ (_.
  ,<_7,/ /! l ノ   `ヽ ヽ     _)              、__人__人__人__人__人__人__, 
.,/ / i / ト iヽ.ハ  八_ ヾ-、    ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y _)                   (_
.///i  Kl o混ト ゝノ//i ,ヽrヽ              _) 私の罪の意識とか! (_.
./〃ト l. u `~´   /乱}ノイハ                 )                  ( 
 i!/{ ヽu _    `u´ ノィ .ハ                  ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i!',>、__/´ ̄`゙ヽ、 u / ,ィノi!   、__人__人__人__人__人__人__人__人__, 
 ト!/ ,つ`ヽ、_ `) ∠ィ '| ′   _)                        (_
 ハ._r' `lュ-、i ~Y_,ノ/ |      _) ブロークンされるハートとか! (_.
.ノ゙l/ /7 F`ヽy′ノ_/ /l  !      _)                      ( 
`L`ヽノ[__`~´~L__「,/彡ミミ≧    ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ 
  ゝ´ ! `ゝ-/,ノ彡彡≧



、.__... ='''""\ ̄ヽヽ:.:.l\ヽ:.:.:l. :.|.:.:      .:! :|:.: .|:.:
',\「            _\ト、\:.:.!:.:.|:.:.:      .:.:| :.!: l.:.:
:.! ヽ          /:,:.!   ヽヽ\:.:.!:.:.:   ..:.:./:./: ./.:.:
ヽ.  ゝ      l:.//    トゝ.ヽヽ:.:. ..:.:.:.:///l:rイ':´  ,:
 ヽ 、ヘ     ー'         ヽヽ':.:.:.://イ'T, !:.: ..:./:
    ` -丶-_-- ――-_-       ヽ',:/ /,リ ,イ/:.:.://
ヽ    ` ̄        ̄`      '′/' '' //:.://´:    「後!さりげになにげに
ヽ:\                    l`¬'イイl:.:./:.:.:     悪口混ぜんじゃないわよ!!」
\ ヽヽ                   ',  ,'.: | !:/:.:.:
:.:.. \``丶                 / /:.: .!/:.:.:
丶、:...ヽ、               ,. '´  , ':.:.: /:.:    /
   `丶、 ,ィニ二二.._‐ .._        /.: :.:./:   //
      〈 、      丁:.:ア´   ,. イ:.:.:.: /,. ィ"/
        ヽ二...__‐..二!/  ,.ィ:´:.:!:.:!:.:-'‐:.´ l |
              ,...:.':´:.:.l:.:.:.:l:.:.!:.:   : / /


顔真っ赤にしてがなり散らすが、

402◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:45:54 ID:vs6FLGWg

蒼星石はあっさりスルー。


      」r'"´   _ _____``ヽ、
     <´   ,..:'"´.:.:.:,.:::::,ィイt、:ヽ.,/
      `V´.:::::::::::::::/:/:ノノノ!::i:::i:::ヽ
        l::::::::l:::; ィイ仁ニ、l/|:ハj:::|:|
       |::::::l|.:::::::|ヾヒソ7` '-、!:::::リ
       |.:.::1l.:.:::::i! ``   ヒソイ:;イ′   「上記抗議はどうでもいいとしてさ」
       `ト、j;ト、.:.::!   _ ' ノ:::/
         l/V/\:ト、 __, .イ:::/
        _ノ´ ̄ ̄`ヽ__,l/^l/   ,r ─‐-、
      ,イ      j^7 ⌒ヽ /` ー‐ '7


そして、モジモジと恥ずかしそうに、素直な欲求を口にする。


        .′i::l:::l::| .::|.:.:::i:::i::::.:.`ヽ、 .:.:::.\/
       .l |.:|.:l.:::l.:| .::|.:.::l::::|:::|.:.:::|:::ト、 .:.:::::.\
      | |.:|.:|.:::ト|、.:|.:.:l:::::|:::|.:.:::|:::|::::ト、:.:.::::/
        `V.{.:l.::lrr㍉l:::/l.::ナナ:::::l:::l:::l::::::::Y´
         V .:N じソl/ l/rr=ミ.:::!:::!::::::,′
           `11' ' ',    」いシ.l/::l:/.::::/   「撃たれる云々じゃなくて、
         |.:ト、       ' ' '/:::.:,.::,:::/      死にたくないや。
         |.:!::::>、`    _ノ;.:::/:/ノ
         l::::/l:/´ 丁二l:::::.:/´ ̄ユ、.    兵隊らしくないけどさ」
         l:/ ',rチ7´ 」 |:::/ノ´~~ヽ」
         ' r='7::::フ fシ' l/      ヽ



.   i:: : : : : : ::: \: : : ヽ、: : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
   l: : : : : :ハ: : : : \: : : \: : : : :: ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
    l: : : : : : ハ\: ::: ::\: : : \: : : : : :ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
    l: : : : : ::: ハ: :\: : : :\: : :::\: : : : : :\: : : : : : : : : : : : : : : : :
    l: : : : : : : : : : : i> ,: : :丶 、: ::ヽ : : :: :::\: : : : : : : : : : : : : : :
   l: : : : ヘ: : : : : ハミ  ≧: : : : : : : : : : ヾ: : ::\: : : : : : : : : : : :
.    i: : : : : :\: : : ∧゛ fr丁i¨”≧==- _: : : ` 、: :\: : : : : : : : : :
.    ハ:::iハ: : : :ハ: : : ∧   lりi  メ    テ=z _: : : : \: : : : : : : :    「ここまでこれたんだ。
     \iハ: : : :ヘ l\__ゝ ヽ孑´      i: : : : :” ̄ ̄ : : : : : : : :
.       \rxヽ、              |: : : : : : : : : : : : : : : : : :       みんなで生き残りたいっていう
            ソ xXXXXXXXXx.  |: : : : : : : : : :x: : : : : : : ::      欲が出てきちゃったよ」
           <                 /.i.!: : : : : : : ::l l: : : : : : : :
          \         し //l: ,': : : : : : ::l. ハ: : : :: : : :
               i _          // l::,': : : : : : ::l   ハ: : : : : :
            `r          j/ l,': : : : : : ∨   jハri: :
             \         /: :,: : : : ::∨      _゛_
                   ∧      /: ::il: : : : :∨_ zヤ  ̄
              /:::::¨テ≦ ´/: :://: : : :∨
                /:::::/ //  /:::://: : :x:∨


それは本来恥ずかしがるような言葉では無いはずだけど、真面目な彼女には言い辛い言葉だったようで、
軽く頬が染まっていた。

403◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:46:09 ID:vs6FLGWg

翠星石が、そんな妹を見て微笑んで、


/     f   fj   /: : : : : : : : : : /: : : : : : : :ヽ丶、
  l    /´⊆※っ /: . : . : . : . : .:/ : : : : : : : :ハ: : :ヽ: :\
  ヽ  j    `   /: . : . : . : . :/: ; : ‐''´: : : :/ l : : : }: : : ヽ
 ̄丁ヽf      _/_:_:_:_:_:_:;;..≠、ニ -‐ フ´: :/  / : . : l: . : . ヽ
三/:.:.:.{  、h,.  l:.:.: : : : : : :/ _ ..``' ´‐< ,, _ ../::イ:.:../: . : . : .l
;;/:.:.:.:.:.} ⊂,. 、⊃{:.i:.: : : : : ´l `了''ゝ..、ー 、 _/ノ/: /:.:.:.: }: . : . !
: :.:.:.:.:.(   J   |:.l:.: : : : :l: |    { ノ:;;jハ ´   /:Xl l:.:.:.:.l : l. .:l
:.:.:.:.:.:.:/     ヽl: : : : : |!:l    ヾ'ソ     ノ _`ヘ:.:.:.:./:.:.:l:./
:.:.:.:.:.:.ヽ  「!   トヽ: : : : lヽ ヾヽヽハ      が;、∨:.:.:.;jノ
:.:.:.:.:.:.ハ ⊂,.、⊇ {  \: : '、             、 じ'/:/:.:.:.∧    「フフッ」
:.:.:.:.:/:.:ヽ lJ   |: : :.丶、\            ///ノ:.:/
:.:.:.:./:.:.:.:ム    ヽ: : : .  `    ヽ、 _   人/
:.:./-‐≦ヽヽ  r、 }:: : : : .        ..ィ:::::::}
´〃     { c X'' ヽ: : ヽ:.:__:_ .   , イ:.:.※:.:.:}
 ll       ヽ ヾゝ ト、 /:::::.:.:.: ̄丁::l ヽ: : : : ノ
 l!      {    `ヽ Yハ:::::.:.:.:.:.:.l: : |/{: . 〈


何を当然の事をと水銀燈が笑い、


 _/:/l:.|   /l |  l   l|    l ヽ \
'´ ̄イ:ニ:イ  l/_ヽト、l_  lヘ    | l |   ヽ
// j:| l   l    ヽ-ヽ`ヽ卜、 l j|  ト l
/:l /:l l   | 、_.二 _ 「 \l /イ/l  l| l
.:/ /:/ l   |   ̄ ̄ヾミ    レ_⌒ヽ}  l ||
,' l:::l   ヽ  l ///       { =ミ //| | l
  「´   l\ ',    r -  ._ / ,,,, /イ /レ'
 / |   l  \    !     ` 7  l/ //    「アハハ」
ノ| l    !       '、    / / イ:|
 l  !   !  \      ヽ. _/ 7¨´ | ハ::l
 ,l  !  |_,  - ≧ 、 _ _, イ   l | L!   /|
/ ! l  |  〃 ̄ フ水ヘ\  |   l l    / }
  ヽ l   |  ヽ\// l ヽ_〉:〉 l    /! |  / /  __ - '´
 ̄\ハ l  |、   ̄l:| l:ト-イl !  / l  l/ ///    ∠
   Vヘ  l \_ |:l l:|\_/  /_/ ̄\
    } \!    |:l l:|  ∨ /       \


             ,.. -―- ..、_
               ,.::'´::.::.:::/::.::.::.::.::`ヽ、
             /:::/::.::.:;:'::.::.::.::.:}::.::.:、::.:::ヽ
          /::.:::/::.::.:/::.::.::.:::/ハ::.::.::ヽ::.:::`、
          ,'::ヽ⊥_:_厶彡'::://l::|::.::.::.::';::.::、ヽ
           |::.::.:「:::┬=ニ>く l∧ヽ、::.::.:l::.::.:Vl
         l|:::/ |::.:::l:|「えメミ、 |ト V:_::.::.::|::.::.:::l:|
        ノ|:人」::.:::|:l ゞミン  |l  ヽ:`ヽ|:l::.::;:l:|
        ´ j从:::|:::|:トゝ     丶 芯刈:/::|::/〃    「ハハッ」
       _rヘ_}人:l::l   丶 _′`‐'/:/::l::|ー'′
      /7rぅ 、廴_ヽト\    >=彳:::|::|
       rう:.:ヽrヘヽく  `メこて´V{   |::l::|/
      7:.:.:.;.:.く_nl〈  /,ニ{}ヘ f弌k ノ/;リ
     / :.:.::|:.:.:. r┤ ) // | lト、\ {X)″


兵隊から、年相応の顔に戻って、蒼星石が笑った。

404◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:46:25 ID:vs6FLGWg

翠星石が、銃を取り出すが、


        /   ,イ^ヽ _米ソ_ _ \  \
          〈   /´.:,.:. :.:..:::::::/!:!:::::.:.:.\jkヽ  \
         `y' .:.::::/::,.:::::::::::/::lノ::::::、::ヽ::ヽ. t、__j
         / .:.:::::/::/.:::::::::/::/:ト、:::::`,:::!::::| !:ト、 /
          |.:/.:.:/、/.:.::::,イ:://ハ::ヽ:;;:ヽ|:::::!/::::.:イ
          l/トト,!::::仁ニヽ'´ , -‐<:::::::!::::|{::::::.:.|
          〉V::i:|ヾトッソ  ´トッツ7::/::::/ !:::.:.::|   「じゃあ今から翠がお手本を――」
           /,.ィ´ ト、' ' ' 、  ' ' ' /::,::イ /:::::::.:.|
            ,イ: :|  |/ >、 _ 0_, .イ´7  /: :  ̄`ヽ
         _ノ: : :j  j!   \ フ/  !  |: : : : : : : :.\



その銃を、ガッと蒼星石が掴む。


         l/.:.::;'.:.:/./.:::ノ::/ |:::::|::ト、ヽ.:.::::::|:::|::|::| .:.::::.:::::::::::|
        |:l:::::l::::|:::レ':ナナヽ|:::::l::l\ヽ.:‐:十:|十!、.::::::::::::::/
        lハ::l::::|:::レ'´ ‐- |:::/l/  \::::::|:::|::|::| .:.::::.:::|:./
            ',l::::|:::|  _  |/       `` ``7!.:.:::::.:::|/
           ト、ト::ト、´ ̄`ヽ     ‐==ミ、 ./:!:.:.::::::::|   「それは反対だよ。
            ヽ:|:::|::!             /./.:.:::::::::;′   僕はコイツに打たれて死ぬのは嫌だ!」
              `l:::|::ト、    _`_      /::/.:::::::/l/
           |:::!.l.:::>、     `   ,..イ::/::::::::/
           |.::::::/:::/ニ>.--‐ <ニ7⌒:::::/   _ _
        ,r‐r‐- 、|::::/´l/  L_      /   |::/ ̄`ヽ   `」


慌てて水銀燈が抗議して、


       __{〆..:::::::::〆        `  、
    /_{f7.::::::::::〆                 \
   / __{f7.:::::::〆   /           \  \
  厶イ7:r-、く  | |    |        ヽ   \
 〈〈__/:ハ::.Vヽ\ | |   |、          |    ヽ
. /ヾィ/ イヘヽノノ | |ヽ  | \   ',    |    | '.
/ /://ll |:「´   |{ 丁ヾト、|  ヽ  |!   |    |l |
  |::|  l| |:|    |ヽ弋f==,ミメ、 ' ∥  /ハ     || |
/|::|  || |:|ヽ   |   、_{._!ンヾ  }ノ|l /厶| , / ハ|
  |::|  || |:| \  ヽ   ̄¨`    l/rテミ|/ / / }ノ
  |::|  l| |:|  l \ \         、ヾ' / イl/
     l|     |   ` -\ J     ′/  ノ    「絶対私が殺人前提で話をしないで!」
      |l    |\        r‐ァ   / /
     ハ    ト、  、 U    ̄  イ
    / ハ     l::.\ >_,、   /  |
     / ∧   l:::::/.::7爪  丁   |
―-  _∠::::ヽ  ∨:::/ 小ヽ |l   |
―‐ 、 ` マ}__ ト、  ∨/:||:lL)〉ハ   |


3人は場を弁えずワチャワチャと揉めあった。

405◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:47:04 ID:vs6FLGWg

・  ━  ━━ ━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━ ━━  ━  ・

      …  ─ ── ─── ──────────────── ─── ──  ─…
                …… … ────────────── … ……
                          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


そんな事をしている間にも時間は経って、蒼星石が進軍を告げる。


 i.:::::::::/::::ハ:::::::!::::::::::::::::',:i:::i:::::::l.|:|
 i.::::::/.::::〃ハ:::|:::::::::::, _::」|::|:::::::l l:!
 l.:::/.:::::〃 ',:::ト、::::く::::::::||::|:::::/ リ
 l::/.:::;ィ:/=-ヽ\ヽ,.ィイ1!::!::/ ′
 l/:/ /-‐      〈tfシノ::!::!′
 K ,.ィテテ'ヽ    `´1://
 ::::', V弋ソノ    、  l::::|    「そろそろ行こうか、多分もう大丈夫」
 ::::::', ¨¨´       / /::::|
 ::::ト、ヽ、     _  ,.イ::::ハ!
 ::::i        `'/l:::::/
 :::::i  ``ー┬一'´  |::/
 :::::L _ __/     |/
 \|__ _ ユ_==ァァ



         ,.:::''::´:: ̄::`:::.、
        /:;: '´T 丁l `ヽ::}
        /{:::/ l |l ト、 l Nトl iハ
      ldb| l k_ィヽレ仁リl│
       | ∧l  lK◯   ○ソイ
     ,l  (l  ぃ  ,-┐,从|    「結局撃ち方教えてくれなかったわぁ…」
     l   ヽ トゝ、ニ イト、ト、
      |/≪T ,バ、(⌒)`Yラ、ゝ
     N≠{〈:::::::V~~}::}:::〉≧
     ヾ≦ハ\:__;;:/:〈l:::|j≧


年上の水銀燈がまだごねるが、蒼星石が先輩として注意した。


  /;;;;;;;:;:;::;:;.:.:.:.:.,.-── ‐‐─-<
  \;;;;;;:;:;:;:;:., ィ:7::l:i .:.:.:.::::::.:.:.ヽ.:.:.\
   `,n;;;;/.:.::/::::jiト、 .:、.:.:::::::.:.l:::.:.l::.ヽ
    ノ V .:::/,,_/:ハトト、 .:ヽ.:::.:::|.::::j::::/
  rん7‐、).:ノ::/イ二ニヽミ、 ィ二j:::/::/
. / o ̄ `Vヽ::〈〈fでソ`  ,rジソ !;.::/     「あのね、ミスると他人も、自分も危険なんだよ。
/     .:.V 〉:::, ' ' ' '  `  ' ' /::/       初めての射撃が実戦で。
     .:.:.::V.:::::ト、  ~~ , イ::/
    .:.:.::::ハヾトん> -- <l/l/_        そんなケースつくるもんじゃない」
   ̄\.:/:jこ{   ,ィ勺>.、 ヽこト、
     〉.:::〉‐j   //^j}ト、 j〉 1‐}::.\ー- 、_
    /.:.:::::〉‐j // /j}1 l」  i ‐}:::::.:.\:::::.:.

406◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:47:19 ID:vs6FLGWg

                  ィ‐r=;、
               , -‐いゞソメー -、
              /::, - ‐ ― ー - 、::ヽ
            /::/         ヾ::`
          i::/ / /
          i | | l | | | | |__|
           l | |__| | | |  ̄ | |
            l ! _!__ ヽハ ノ┬―ゥ
           |`、ヽ.__ノ    ヽ-‐' / l    「真面目ねえ……」
  r"      | | iぃ    _     / |
 (   =‐'  | | l ゝ、___ヽノ_ ,ィ ´| l i
  ゝ-'゙   ≪T|ヽi | l_ }:/兀ヾ:{、__| !T≧
    r、  .≦≠〈::ヽ!::{{~~~}}:レヽ≧
   __ゝ 〔[`ヽ三/:: :: :::{{ 薔 }}:: :: ::
   ヽ  ノ〔 [ j:: :: :: :: :: :: ゙ ~ ″:: :: ::i



      Y'´   : : : : : : : : ヽ ※ ヽ  '、
     ∧ /   /    : : : : l : :ゝ、  l.   ',
     /: : /:   / :/ : l : : ヽ ※ヽ  ',
    l: : /: : /: : /: /: ハ :  : :ヽ  {    '、
    {: l!: :⊥、/: : /.:/. /|: : .l   ヽソ    ハ
    .l: |l: :l :トリ_`ー':^/: {、  ヽ: : : | : : |_,..ィ'´ ̄
     人:弋 じぇ、"´   、 `丶、_ヽ.:l: /: : l|:. |
      ム `ト `"'゙      '^ぅテォ-テ/./: /: /l.:..:.|
      ∧ 八     ,    ヾジ /.イ: :/. /: .l : |   「蒼星石はちょっと
    / こ}※ \__ トー‐、  __ ノ_ .イ//_:_:_l..|    融通が利かない所が欠点です」
    ノ  匸l/⌒ 、 )ヽ___ノ _ .. イ ̄※ ノ厂兀l.|
   /  て/  ´  ヽ`三/ ┴、 /    ノし  }: : l|
  /    (_{     }{"´  ヽ |〃_. イJ´   l: : : |
::/    /(\ _ ノ)ヽ___、._丿「 /勹     l: : : :|


随分3人は打ち解けてきていて、2人して蒼星石をからかって、


     `y'´ /  /.ハ、.: .:.、  . :.:.::::ヽ::ヽ::::<
     /  /  /:/;ハト,ヽ:、\ . :.:.:::::::|::::|::::::|
      i   ! /.:// \ト、ト、:.\:.:.:.::::!::::|::::::!
     |  l/::// __, ヾ! ‐ゝ-ト、:_:_|::::|::::::|
     | / .,:ィ厂_ _     `二ニ!::::!::::::!
     ト、 ̄.::/:!ヾテ。::.フ   ヽ辷フ 7:::,'::::/
     l/|.:.:::/:::| ///      /// /::/:::/   「煩いな!行くよ!」
      |.::/.:.:::ト、         /::/:::/
      l/ヽ.::::l/ト 、  (⌒ヽ , ..イ::/l::/
         \N  `コ ー-‐<l:::/l/ |/
        _ _/  ̄`フ杯ト、 _
       _「ハ_     ,イ  j1ト、 \ ト、


顔赤らめた蒼星石が、肩肘張りながら走り始めた。

407◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:47:35 ID:vs6FLGWg



                        ┌──────┐
                        │         .│
                        │         .│
                        │         .│
                        └──────┘
                                 ┌────┐
                                 │     ...│
                                 │     ...│
                                 └────┘
                            ┌───┐
                            │   .....│
                            └───┘


.

408◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:47:47 ID:vs6FLGWg

自衛軍の防衛線が視界に映り、翠星石が拳を固めた。


 \ ::/: : : : /: : : : : : :/: /: : /: i: : : :.i: : : ヽ   /
   Y: : : : :`:く;; : : : :/://: //:/^レ:'":|: : : : :レ'´
   |: : : : : :|__>ァ'-.// /_ェ‐ニL;_: |: : : :i:|
   |: : : : i レイつ^トv" / イブい/゙| : : :i:i
   .∧: : : い ヒニソ /    ヒ二ソ ./: : :./:|
   ,': :(V\:\      、     /: :/}: :|   「ここまでくればもうちょっとです!」
  ,': : :} ヽ. `rー   -ー-ァ   "フ´  ノ__::|
  ,': : : :{ * .}: `i 、  `''  _. .イi * /:::  ヽ.
 ,': : : : :{.   |: : i: :i _| ー‐ .「: i:r┴┐|:::::...   |
.,': : : : :.r┤  レー ' ヽ.   .ノ `>く⌒ マ:::イ__ク
: : : :.r'´.ハ{  .|    ェ=>くェ.く \ ヽ  V 「 ヽ|
: : :/ /: ( ハ フ|=="゙ /^Tヽ| ヽ `   ノ |  |i



しかし、蒼星石の瞳には別の影が映っていて、


         > ´                    /
      く         . -‐====== ー-く
          \  ,. . :"´: : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : :ヽ
         >'´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./ハ: :.l: :!: : : : : :l
          i: : : .: : . :. {: : : : : : : :./ /ハ: l.: !: : : : : :}
          |: : |: :.|: : : |::.:.:.:.:.:.`メ、 // V: :l: : : l : ;′
          |: : |: :.|: : : |::|: : :∠イ_〃> Vく: :./}:/
            \|: :.|: : : |:.|: : :`弋夕ソノ` tり:.:/ l/   「不味いな…」
           \|ヽ: :|.:|: : : :.i.:| ̄    ヽjⅣ
             }ヽ仆ヽ: : : :lN   _ _/: :l
             / ̄ ̄``ヽ、: レ'´ ̄`): : : :l
            /        V  `ー ユヽ.:.|
        ,ん子こ`ヽ     |     ユ、l./


水銀燈もそれに気付いた。


   / -∠.:.:.∠  /  l        \ \
 ≪_ハハ.:V、\ | |   |       l   ヽ
 /ヾイ イハノ/ | |ヽ  |\   '    !  l ',
./ /://!l l:l∠  |庁゙ト、|、 ` , |!   ! l |l |
 ,'l::l/. !| l:l \ | 仆{!ンヽヾ  { | / K/ /
, ' |::|   l| |:|\ \ ` ̄¨`   レrテ/ ///
  l::l  l| |:| l\ \      、`¨/ イレ´
  l/  l|    |. 丶-ー   ___   / /   「いるわね…」
     ハ    ト、     ‘ ‐'´ ィ  /
   /ハ   l:\:>、  ___ /|/|
  /  ∧   l:::/:.:7爪::.:7 l | /
 ̄`ー_<:::ヽ Ⅴ::/ 小ヽ::| l | /
::::::.ヽ⌒マ}:::::ト、Ⅴ/::||::L::.ト、l //



--- ──ァ- 、
     /:.:./::>、
   /:.:.:.:/::/_ノヾ
,   /:.:.:.:/''´  0′',
:\{|:.:.:.:.i}      レ^)      「いやがるですか」
::l:::{|:.:.:.:.|}       〔
::l:::{|:.:.:.:.|}      人_) \ -、
::l:::{|:.:.:.:八    /     (__丿


最後の最後によりによってと、溜息つく翠星石。

409◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:48:00 ID:vs6FLGWg

ゴブリンが4匹。3人の行く手に立ちふさがっていた――


";;|__ ̄::|__ ̄;;|__゙゙゙゙::|__ ̄;;|__ ̄::|__"";;|__ ̄::|__ ̄;;|__゙゙゙゙::|__ ̄;;|__ ̄::|/l//l/// ,_
::|__゙゙゙゙;;l./ ̄l ̄\ ""::|__ ̄;;|__ ̄::| / ̄l ̄\  ̄;;|__""::|__ ̄;;|゙|;//;//;/゙/ /
";;|_ ̄;│  │  │|__ ̄;;|__ ̄::|__"" │  │  │ ゙゙゙::|__ ̄;;|__ ̄::|/l//l/ / /;;''
::|__゙゙゙゙;;├─┼─┤_""::|__ ̄;;|__ ̄::l ├─┼─┤ ̄;|__""::|__ ̄;;|_ll//;//;;| ̄\/
";;|_ ̄;│  │  │|__ ̄;;|__ ̄::|__"" │  │  │ ゙゙゙::|__ ̄;;|__ ̄::|//l/l/;|!#;  | ::
::|__゙゙゙゙;;│  │  │_""::|__ ̄;;|__ ̄::l │  │  │ ̄;|__""::|__ ̄;;|_l/;/;;/;/|ii;;;_|/
";;|__ ̄[ ̄ ̄ ̄ ̄]゙|__ ̄;;|__ ̄::|__""; [ ̄ ̄ ̄ ̄]__゙゙゙゙::|__ ̄;;|__ ̄::|/;l/l/ / ̄
::|__゙゙゙゙;;|__ ̄::|__ ̄;;|__""::|__ ̄;;|__ ̄::|__゙゙゙゙;;|__ ̄::|__ ̄;;|__""::|__ ̄;;l゙|;i/;/ /
";;|__ ̄::|__ ̄;;|__゙゙゙゙::|__ ̄;;|__ ̄::|__"";;|__ ̄::|__ ̄;;|__゙゙゙゙::|__ ̄;;|__ ̄::|゙i/ /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄__.,,,,,__
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ,. '゙   ``、      ./
                                          |.l■【 】■l.|    /
                                        (ニ(ニ[≡]∩ニ) /
                                    岡「〕__)n以n))/    , '
________________________ 凶|〔]]B~||__|~ゝb9
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   .V Y  ひヽ , '
           .....                            ̄    ̄
...,,.......                .....           ......,,,,...          __.,,,,,__
      ....,,,,.....                                       ,.'゙    ``、
       __                   __                        |  .l■【 】|
    /  ⌒ヽヽ          ./  ⌒ヽヽ                    (∩ニニ(ニ[≡]
    (  ■【 】||         .(  ■【 】||                        岡「〕__)n以n))
   ((((((())))))]目)       .((((((())))))]目)                 凶|〔]]B~||__|~ゝb9
  岡「〕__)n以n))        岡「〕__)n以n))                        V Y  ひヽ
  凶|〔]]B~||__|~ゝb9    .凶|〔]]B~||__|~ゝb9
    V Y  ひヽ         .V Y  ひヽ
      ̄    ̄           . ̄    ̄

   _____________________
 /                               \
< ゴブリン4匹。迂回は、ここまでくれば必要ないね。  │
 | 見つかっても防衛線までは飛び込めそうだ。      │
 \_____________________/

410◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:48:15 ID:vs6FLGWg

蒼星石は決断する。

(                        ヽ、
.ヽ    , -‐―" ̄ ̄ ̄`―--、__      )
  ` y‐"´     、         ``‐、  /
  //,  i   ノ, lヽヽ、    、   l  、 l,,/
  i'//l  | /λヽヽ、ヽ _,-‐ヽ''"!  i |
  l| l 'i ‐-/イノ‐ト ヽ、ヽヽ ._,=-t'フ   | |
  l,| | |l ノニ-y--、ヽ `ヽ /'i,,,;;;,l/ ノ  l l    「よし、戦おう」
   ',l lヽ、ヽ` i..:::l  ヽ    ̄ // , //
   ヽl', `ヽ_ト ̄   、     ノl /,-/ヽ
    ノ l li lヽ、   -   ,,,,,/-‐''''""''―-、
    /  ,ヽ',   ` ‐,- -‐''"~~~
,,,,,-―''"'')`iヽ}、-‐'"ヽ、  _, -‐'"~ ̄'/ヽ
     ) )/'´ ,--、 >' lヽヽ、    ) ノ


なんだかんだ言っても水銀燈、まだ慣れない。
戦いという言葉でビクッと体を跳ねさせて、蒼星石の服端を掴む。


 i:/ i:ィ::ヽ   | l i ! |  i   i i ! l 、 ヽ
 l:l_/!:レ'::〉 / | .li l ! |  |   l | ! |  |  ハ
./:/i トr‐i´ .!‐トl、! l ! |  |  / | ! |  |  | | て
::/ .l |:| !  .l≡>≧l\   l .// レ// ./ .ハ.!  (
  | |:| ヽ |ヤ''{ fン}ヾミ ∨/ム一〈/ / / l|
  | |:|  |ヾ、 `'~        ィtfソ7/,}/  " ,ィ
  | ヾ   |  u.         `~ / /ィ|   //   「大丈夫なの?」
  .!    i\       __ ´  <"イ  l」 /.:::/.
   !   .ト、.,へ   ‘‐ ´  イ i ///.::.::./,─ァ
   .l   l::::::::二_> -、.<  ,|  !: : : : -- ―<_
ニニiハ  |:://7只ト、\ /:l  .ト、: : : : : : : : :‐-
:::::::::ヾ∧ |::\`´,イ |:L/厶ー:|  .!:::\ : : : : : : : :
:::::::::::::\ヘ/  ¨ i:!   ̄ .}:::::::::|  .!:::::::::ヽ : : : : : :



 \、三三>7  i        、  '.   } ハ
   ヽ./  i  ハ \ 、     ヽ  '   ! .ハ
   / /   i/ /i ハ.  ヽ \、   ヽ  .   i i i
    ′  i′' j ' \ ヽ丶、\ ┼f ┼ :! :i i
   i  i  / /_/_/__ ヽ \ >x≧f斗}  i i i
   l  |i / イノ∠_云ミ、  \、 イ_ぃハ 癶 / l i
   { ハノ´ 小 {_氿゚}      弋__ノ イ i  l l   「ボクが2体。翠星石が2体。なんとかなるはずだよ。
   V i  \ ヽ 弋ノ          /i !  | !    ゴブリンは、数さえいなけりゃ怖いものじゃない。
     i i   ハ\_     '      ハ i  li .′
     i l   l ヽ     '- ’     ィ .ハi //    貧相な武装でも十分戦える」
     l ト、  ハヽ >  _   _. イ/j/川 / ′
     |l  } ./   ヽ>ヽハ`¨´ _⊥` 、 l′
.       i/ , v⌒ -‐' {_.  ´     `丶、


初陣の不安は、自分も覚えていた。
だから蒼星石は、勝算を丁寧に水銀燈に説明した。

411◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:48:28 ID:vs6FLGWg

その言葉を聞いて、水銀燈の目に闘志の色が宿る。


         / .{f7::::::::: イ厂  ;′         `\    /
        /__{f|:::::/  l l  |      ヽ  ',  ヽ  / /
.       /〈匚/イト\   | |  |       ',  i  ヽ∨ /
      /   ̄7 |l|___}〉 ∥|   | {      |   |     ∨
.     /   //  |:| ̄  | || l   | | ト      | ∥ ;    ', Y
    /   , / l  |:|    l┼ヽ\ ||| \  |ハ / | | |: l::.
  /   |:| |  |:|',   |ヽー=≧x、ヽ ゙, //_」./l  | ||:リ::.
/     |:| |  |:| ヽ  |   弋_リノヾ'ー |/ィ,T7/ /j / /::.::.:
       |:| |  |:|  ト  ヽ   ̄      ゝ' /´ |::::/::イ::.:/
    /   |    | \ \         / /::.::.::.::.:/_   「私も―――」
 \/    ∧    |\   ̄   ___,. ' /´::.::.::.::.::.::.<二
___ \   / ∧    ト  \      ̄` イ   |::.::.::.< ̄ ̄ ̄
::.::.::.::\\/ /.::.ヘ   ∨>=>  _ ∠::.::.:|  |::.::.::.::.::.>  _
::.::.::.::.::.::.` <´\ヘ.  ∨::/∧:ト\く___|  | ̄ ̄ー―::.::.::.::.:
::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.\ ゙ヘ  ∨/ |:|:::://::.::.::.::.:|  ∧__ー<  ̄


しかしすぐに蒼星石がそれを押し止めた。
蒼星石は水銀燈を、兵士として見ていない。


     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : : : : : : \ : : : : 、
    /:/: : : /: : / : : : {: : :.\: : : : : : : \ : : : : : : : ヾ!: : : !
    |: !: : : :|: : :|: :l: : :ム; : : : :\: : :ヽ: \:_:_: : : : : : : :l |: : |
    l: |:l: : :.|: : :|: :l: : :| :_: : : : \ :´\:/ : : \`: : : : | : : |
    ヽi:l: : :.|: : :|: :l: :´|:―\ ヽ`: : :.\\: : \:_:_:_\: : :|: : |
     |:.l : l:|: : :|: :l: : :|  ___ ヽ: : :\,ィぅ千刃`i7|\|: : l: : :/  「駄目。
     |: l.: l:|: : :l: :lレイfう于圷ヽ{\ : ヽ弋//ソ ' | :/|: :,':/
      乂!:从: : :',: `く{.戈//ソ  ` ヽ、_:> ̄  ノイ: ∧|     これでもボクはゴブリンをもう5体以上倒してる。
      ヽト:\: :`ト、\  ̄     }      ,' ': : : :/ ヾ    ちょっとは信用して欲しいかな」
       j∧: \ハ ̄             //: : : /\__
           \: : : :\      ⌒    イ/:.: : :/  |__人
.         .__/\ : : 、:.> _        / ! : :/   }_〔ハ
        ヽ_入   \: :ヽ:\ ≧=ー z<.   |/     |__,ノハ
       んニ圦   ヽ、: : :\>光r―‐- 、      /∨:::::::::



         \  /:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:\ ヽ \
          ヽ/:.:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./:/:.:.:.:.!ヽ ヽlヽ
            /:.:.:.:|:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///:.:l:.:.:.:|:.:ヽ / l
.           |:.:.:.:..|ィ‐_-_、_. -///;ハ:.:|:.:.:.:!:.:.:.V   l
.           |l:.:.:.:.N r‐ァ-、` ̄  メ/‐-ヽ|、:.:|:.:.:.:|   _」
            ハ:.:.:.:l  弋:ソ  /´ ィ=‐、、\/:.:.:./-r ´
          /:.li \_\      ,   弋:ソ '´/:.:.:./:.:.:.l
.      __ /:.:.li   il、   , -- ‐、   _/:.:./:.:.:.:.:.!    「翠星石は……2体はきついです」
     /´‐-、ト,:./:li ※ il:.:\ {__   }  ア ̄/l:.:.:.:.:.:l:.l
.   /  ‐-〈//li  il:.:.:.:.:.> 二ニ´ィ:li ※〃:.l:.:.:.:.:.:.l:l
   l  `ニ7'´: :.li   il ̄ ̄ _\ノヽ._l:li   il-lユ‐_-、:.:!l
  r‐l   |フ!: : にli  il〃 ̄  ィトK\  li  ilこ|ー‐  |:.:.:.l
  |〉l  イ _): :.にli※/ \///)l:l l:l ヽli. ilこ!|二  /:.:.:.:.:!
/>にLイ<:.:にli /´     //(!|:| L!==li※!こl./  /!:.:.:.:.:.:.l


しょんぼりした水銀燈を見ず、翠星石が弱音を吐くが、

412◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:48:39 ID:vs6FLGWg

あくまで蒼星石は頼もしい。

       j::::::.:.:.:. _ __ _   /
      」r'"´   _ _____``ヽ、
     <´   ,..:'"´.:.:.:,.:::::,ィイt、:ヽ.,/
      `V´.:::::::::::::::/:/:ノノノ!::i:::i:::ヽ
        l::::::::l:::; ィイ仁ニ、l/|:ハj:::|:|
       |::::::l|.:::::::|ヾヒソ7` '-、!:::::リ    「ゴブリンからの逃げ方は知っているよね?
       |.:.::1l.:.:::::i! ``   ヒソイ:;イ′
       `ト、j;ト、.:.::!   _ ' ノ:::/      だったら時間稼ぎをしてくれればいい。
         l/V/\:ト、 __, .イ:::/      僕が助ける」
        _ノ´ ̄ ̄`ヽ__,l/^l/
      ,イ      j^7 ⌒ヽ
      〉i        j /::::::::.:.:.ヽ


自分に任せろと言い切って、自信なさそうな翠星石を納得させた。


/  ::: : .::::/   /    /      /     i  ヽ
ー=ニニ>:::/ v/, /::    /      ./   / / i.   `,
    |V "ァ‐/:::    /:     .:/ .:/イ ./:  i::   i l
    .l ::) i |::::   i /::......:::::::/ ::/ / /: //:i:: i i: l
    l :(   |:::: :i :i L フニニ=ー‐‐''フ// / ハ:i: :i i i|
   l :ノ 、i , l::::: i | :| ヽーr‐‐=マ ´ / / >く. |: i: i リ
   .l i:)ト‐ ‐ ヽ::::. i l :l   にんソ  ///ハュ、_> / ノ
   l i i(  小  ヽ:::::i l ヽ ハヾ.ー' / " ノ,にア/:/:/    「わかったですぅ」
  l i i )     へ::ヘ    〃      i.  ̄{//|
  l :i i.(     ハ \.__         "  イi  l
 l :i i .).ヽi ィ )::| \      =‐'  // i:  l
. l :i .:i .:( 小  (::」   ` ‐ 、_   _, イ  イ::  i:  l
.l i ::i ::::}    ハ|   _. - 亠 く / ハ .ノ::i:::.  i:. l
l:i :::i .::::/    }へ>く _     /  ./::::::::i::  i: l



   \三三三三三三≧-''´ヾ\ ̄ヽ ̄ ̄ ̄ゞ=-、-、三三三三ニ/
    \三三>''´/:.:.::i:.:.:.:i:.\:.:\:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.ヾ:.:.:>-、三ニ /
      V//:.:.:./:.:.:.:.:l:.:.:.:l   .ヾ:.:.ヽ:.:.V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:V/
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    |:.:ハ:.:.|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.i:.|:.:.:レ' ,, - ィ彡行てi:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.{      「あてにしてる。
    ヽい:.:|:.:.:.:.:.__:.:|ノ:.:.ノ  イi {廴::::::..ア:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:ハ
        i ,、ヾ:.:.:.:.:≧=、/     弋及ン }:.:.:.:.:.:.:.::/:.:.:.:.ハi      じゃあ……始めるよ!」
       ヾ \:.:.:.:.:.:.:心 )          |:.:.:.:.:.:.:人:.:.:./
        ヽ >\:.:.:i/          |:.:.:.:.:.:.ハヾ:.:ゝ
           `´|:.ト、ヽ           .|:.:.:.::/   >∧、_
            |:.ハヽゝ、  - 、     ∧:./    /  / \-=r-,、
            レ  \:.:.| >、    /  廴_/ /  .// てヽ )-、
               ハ.i/::::{ ` ´ ヽ  ∧__       // ん:::::::::V
                 >:::::{ { [ ̄\V ー─ヘヽ   .// {':::::::::::::::::ヽ


そして、3人の少女は戦闘へ。
まだ丸みの残った体に似つかわしくない、ライフルを両手に抱え。

413◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:49:00 ID:vs6FLGWg



                        ┌──────┐
                        │         .│
                        │         .│
                        │         .│
                        └──────┘
                                 ┌────┐
                                 │     ...│
                                 │     ...│
                                 └────┘
                            ┌───┐
                            │   .....│
                            └───┘



                                                               .

414◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:49:10 ID:vs6FLGWg

蒼星石と翠星石が遮蔽から頭と銃口突き出して、1射2射と打ち出した。
蒼星石の放った弾丸は、見事にゴブリンの頭を貫き、1体のゴブリンが崩れ落ちる。

                                             ビスッ
                                                 ____
                                               / ●   \・∵.ターン
                                            ∧  ][ ̄○ ̄][] |ヽ
                                            ,─、==〔|三|〕〕====ノ
                                           |< | |_  _| || ̄ ̄ ̄|
                                           ヽ  .|. |  | |  | ||     |
                                 __.,,,,,__
                                 ,.'゙    ``、 て
                                 |  .l■【 】|  (
                                (∩ニニ(ニ[≡]



同時に、攻撃された事に気付いたゴブリンが、3人に向かって走り出した。


                            __,,-‐__,,-∠!⌒jヽ、   へ-/ i   ダッ!_
                           r'二_i ''-ξ.O二!!ξ7/ /   '='.ヘ
                          |.| /'' 7^7''.!iEヨν'-/{ 、'^))   ='> ≡
                           |i| i!=i (ai ,=='!.|__,,,|{、ヽ、_ ___,,=''^\\_ ≡≡==-
                            |./__.フ\_!i^!,-!八.__ヘ _ミj   \ ,,,=^⌒e、  ≡≡==-
                          レ((r))''Y.(((ニ{=={ニ00.))ッ^ '-、_ <ゝe、 ,rっっっ、 ≡≡==-
                            i.\'<〃>く Y ^⌒^ _/ ヽ_ \  \ '\r⌒)__ヲ⌒   ≡≡==-
                            |\> ヽ〃^>〆、__ !.  ヽ\ \ ハ ν⌒       ≡≡==-
                            | i| i^'‐、,7r^⌒j主| i    'ヽ,_/ ヽヽ,__   ≡≡==-

415◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:49:26 ID:vs6FLGWg

ゴブリンが近づいてくるのを見た水銀燈の肌が、泡立つ。
初めて自分が参加する戦闘らしい戦闘。


      l    | l       /|      |      /:::::::/ |:::::| |  \::\
      |l   | |     / l|     /:|     :/:::::::/  :|:::::|\   〉::::〉
      || .:=| |==≠=リ- ._/ |    /:::::::/   |:::::|::::::\/::::/
    イ|   j |   /  /   / `ト、 〈::::::::{   |:::::|\::::::\{
      | |  / |___ /  /  /.u  :|    \::::::\  |:::::|  \::::::ヽ
     / |  / 厶イ三/≧∠ _    j|     \::::::\l:::::| | `ーく
    :/ | /彡'´ ̄ / ∠ ̄`¬ミメ廴       \::::::\|  l   \\
   / |/    〃  ̄ ヽ    `刈 /      / 丁Т    l     ヽヽ
  l   |/ ミミ_弋 リ 丿   イⅥ /       /  |:::::|     |      |:l
\|     ´三三`ー≦彡 // /      /   :|:::::|      |     |:|
     ij          u ̄` // /      /    |:::::|       ヽ   :|::|
                // /      /     :|:::::|       \ :|:::|
u 、                 〃 /     /     |:|:::::|、         :|::::|
                   /  /   /       :|:|:::::| \       :|:::::〉
              u       /  ./|      /|:|:::::|  \      :|/ \
                 /  ././:/       / /:|:::::|    \     ノ〉  \/::
-_ー 、         /  ,/./:/      / / |:|::::::〉     \ //  /:::∠
ご゚          / ̄ ̄ ./ /       / / /|:|/   /:|   // _/::::::::::::::
⌒         ij     /  /      / / / :|   /::/  // /::::::::::/ ̄_
             イ   /      / / /  | _/:::/ /∠ /::::::::::/ /:::::::::
    U       イ |  /      / / /  /:::::/ /::::::::::::::::::::::∠ /:::::::::::::::
        <  |  :|   /     / / / :/::::::::/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


目を逸らしたくなるのを必死に堪えた。

416◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:49:38 ID:vs6FLGWg

―――この戦闘は、現実だ。


蒼星石が手早い動作でライフルを打ち続ける。

──────────────────────────────────────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______________________________________
                       /:::::/::::::::::::: /::l:::i::::l:::::::::::::、:::::::i:::::::、::i::|、:|
                   l::::::i:::::::::::::/::/ |::|、::ヽ:::::::::::ヽ::::|:::::::i:::l::| !|   、__人__人__人_,
                     |::::::|:::::::/::/_ ゙、ヽヾ::\、::::::|;;:i:::::::l::j|:::| |!    )         (_.
                       |:::::::|::::;;{ !/__\ \、 `>_二j:;':::::!/ l::j i.    ) このっ! .(_
                       |::::::::}/|〈゙、ヽ、辷>` ヾ;, '{_,ン゙/::::::::/、/'゙,、,、   )        ( 
              _r'゙,-、>'‐┐  ゙!:::::::|:::{ ヾ、       ,.   _/:/::::/-< ̄`ヾ〉、_⌒Y⌒Y⌒Y⌒
            ノ _ノ゙'/ ̄  ̄`ヾ、::::|、|`iーヽ    _ '.._ ´/,r'': ̄ ̄::`ヽ‐、_ _>> _,,,,,_
            '゙>{ /        `ヾ、:;lヘ|ヾ''ー_- _,,=-‐゙:::::::::::::::::::::::::::::::\>‐'''´::::::::::::::ヽ
             〈 !            `ヽ,f_r''ヽ`>''''ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::}
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                      ,__                            /^l  r i /ニヽ
                     ((n)                        / /   ! i .| |.| |
                  ヽ,;:'|__|":./                       / /   | .| | U |
                  ( .,-\_                    / ./   | .| `ー'
                  \,r'⌒`\、                     / ./    .| |
                   {{ ,r⌒`"\,                 / /     | |
                   ヾ、{    ||"V"|                //      J
                   (|二)\  ミ三三ト、           "
                     |1\\ _  \_        (二ニ
                   .,--ト|[] .\\11 ,r"⌒`\、.      __,,、 -‐ ニ
                  ノ /"`ヘ  \\{  ,,r´⌒"ヘ、 (二~ -― ''"
                 /      ノ|\ \|  {   ,-、 }
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______________________________________
──────────────────────────────────────
──────────────────────────────────────


胴体を打ち抜かれた2体目のゴブリンが動かなくなった。

417◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:49:51 ID:vs6FLGWg

蒼星石がノルマを達成した一方で、翠星石の射撃はかすりもしない。
ゴブリンとの距離が縮まり、翠星石が顔青ざめた時。


    /  /: : :/: : : : : : : : : : : : : : : : i: : : : |: : : :\   ヽ ,\  ∧
    \ /: : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : /: : : ::::l : : : ::、:\ ´ヽ ヘ  ∧
     /: : : ::::/: : : : : : : :/: : : : : : : :〃:/: :/:::l: : : : : :l  \    |  ∧
.      i: : : ::::/:i: : : : : : ::/: : : : : : /: ::イ:::/::::::|: : : : : : i: : : :ヽ   }   ∧
    /: : : : :i: :|: : : : ::::/: : : : ::/: //:: /: :人ハ: : : : :::l: : : : : ヘ i_ } /  \
   ノ: : : :: : |k:|: : : : :/: : : :∠/:/ ./:::ノ: :/ Ⅵ: : : : : |: : : : : : :i不 レ    ヽ
....イ:/: : : : : : :|k:|: :ー/フ' ̄ /'´  /:/ /: 人_i:lヾ: : : ::|: : : : : : ::| ノ
: : :/∧: : : : : ::iミ: ::ハ/イ二二ヘ   / {/   = ミ>、::::::|: : : : : : : |/    _
::::// /ヾ: : : :\: ::iK/ /:(::)::ミ、 `    /   イ ̄=ミヾ:::|: :/: : : ::: |_...ィ'´
://   >: : : : ヾi ` 弋::::::ソ /         r´(::):ヽ \У: : : : :://: : :∧    「ヒッ……」
./    ∧: : : : : ハ  `ー='         i:弋::::ノ  ソ: : : : : :/ i: : : : :∧\
 フ/、. / / \: : :ミ、_        i      ミ_イ /: /: : / ./: : : : : : :\:
 水ミ/ /:::{て \: iヾ       `        ̄/: /: : :/ ./: : : : : : : :\
   ./ /:::::}i{ ヽノ \     rー 、 _      /: :イ: : :イ //: : : : : : : : : : :
  / /::::::::::{ 人从} \   `ー _ )    ̄ ノ: :イll  /人: : : : : : : : : : :
 ノノ::::::::::::[乂ノ)}    \    ー      フ'´  ∧  | | >⌒ }: : : : : :
ニ彡:::::::::::::({ ili }}      >      ,  <´   〃 }  /r-イ ノ≦ ̄ケ}: :
:::::::::::::::::::::::::ヾ {{ヘ       ` ̄ ̄      /  ii  /{ { 人  } K}: :

418◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:50:03 ID:vs6FLGWg

蒼星石が遮蔽から飛び出した

三三三三三二二二二二二三三三三三二二二二二二三三三三三三三二
       i! ー ---- ‐.| |               \     . :.: .: .: .:. :. :. :.
        i! ¨¨¨¨ ´  .リ "´  ̄ ̄  ̄ ``丶、    .:::/── ……… ====
        l!    _ _ノ''"´ ̄ ̄ ̄ ̄``丶、. \ .:.::/      ´´  ̄ ̄`` ヽ
        l!.  〈   ,. - ─‐- 、、、     \ \:/           .: .:. :. :.
       j.    `y'´.:.:.:.:::::;::::;:::::.:.:.:..:.``丶、   \/    . :. :. :.: .
,. 。       ハ   /:/:/::::::::/::/i:::ト、 .:.:.::::::::::.:.`ヽ  \   ー ----- ‐‐ ‐ ''' ´
ぃ 。    /  ', _./:.:l.::l.::l::::/::/ 1::ト、:、.:.:.::::::::.l:::::!::.ヽ  \    ── ─-- - 、
い    ノ:.   i:〈::ハl:::l:::レ' \ |:::ト、:::\.:.::::::l:::::!::::::i    〉     . :. :. :.: .: .
 Y´¨¨´    .i:.`ヽト::ト::;ィテテ㍉:|  \::\.⊥::|:::::::|_/
  \      j.:.:.::::l::::::「 辷ノ ヽ:! `ー=ニ≦:::::1::::::!
    l::ヽ   ,r'´.:.:.:::::l::::::l     ,   _込ソノ`::::1::::::!
  _」:::::::V/ .:.:.:.::::::::l::::::l、   r= 、     /1::.:/::::/
  i.::::::::::::::1.:.:.:::::::::::::|::::::::\  l:::::::)   ノソ::/:::/
  l.:::::::::::::::ト、::::::::::/´|::::::/⌒ト、.二_,. イ::::/!/::/      ー---- ‐‐‐‐ '''"´
  l.:::::::::::::::::7ヽ、.::「 l:::/   lL__,/⌒l::/ |::/    . :. :. :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.::::::::.:.:.:.:.
  ',.:.:.::::::::::/.:.:::::.: _〕 l/  ,.ィイ介トト、  l/ l/    ̄ ̄ ̄ ¨¨¨¨ `` ー-. :. :.: .
  ';::::::::::::l.:.:::::::::〔   /.::/ ハ:l`ヽ\i:ト、
   `ヽ::::::|::::::::::::::)  〈 .:::/// 。!:ト、/::/.:::::.',
三三三三三二二二二二二三三三三三三二二二二二三三二二三三三三二
二二二三三三三二二三三三三三三二二三三三三二三三二二三三三三二
三三三三三二二二二二二三三三三三三二二二二二三三二二三三三三二


引金をやたらめったら引いて、声引き絞る。
ゴブリンの注意を、一身に集めようとした。



  ゝ _{  《 ー/: : : : : : //: : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : :',
    ' ∧ 《  /: : : : : : /': : : : /: : : : : :/: :/: : |: : : : : : ',
   / /: :ゝ《   ,: : : : : : /: : : :/: : : : : /: /: /: : /: :l: : : : : ',
   / /: : : : 《  l: : : : : : l: : /: : : : : /: /:/: : /: : l|: : : : : :l
  l: /: : : : : :》ー:!: : : :-‐1:´: :_; :-‐≠: ///: : :∧: : l|: : : :l : |
  l/: : : : : : :《 ∧: : : : : |三ー-/、/´  〃::/ ハ: :l|: : : :l : |
  /: r ⌒)\: 《 ハ.: : : : :!ヘヤテ云圷ミー /イ示テイ: :∨: : :/: :/
 'r=',イ {  ヘ《  \: : |\とう斗′   辷ぅ イ:l: :/: :/l/:/
/f´/ l  レ⌒ヌ《   ーi\\ 丶      ,!   /、l:/://》 /'´
: }/  l     r' ヘ》   |トヽ  c- ァ    ィ》 /イ ー《
: :|   |     {   《     | > 、 _,. <´j_ 《      》
: :|   |    レ⌒l《   |\ /      ( / 》    《


翠星石は泣き出しそうな顔をした後に――

419◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:50:16 ID:vs6FLGWg

蒼星石を救うために、撃つ。

                     _.. - .._
                   _.. - ,ニ-冖 ⌒ 冖-ニ - _
               / ノ´,. .‐.: : : ̄: :、:‐. 、`ヽ \
            /   //: :./: : : : : : :l: : : :.\ヽ \
             <  ヽ/: : : :/: : : : : : /: :.l: : :、: : :ヽ/   >
              丶、/: : : ::/: : : : ::::〃:/:.|:: : :.l: : : :.', /     、__人__人__人__人__人__人__, 
              l:l: :-:、l.: :::::::://://:∧:::._;l:-!: l:.|!      _)                   (_
             ,l:l: : : ::|><__/ ' / '_,. へ:.|: l: :|::!l      _) させねーですよ!! (_.
             l:.|:|: : : ::lz=ュ   ′ z=ュ.リ:://: l      )                  ( 
            l: :Nヽ: : :ヽ     '       /:://: : :.l      ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
             l: : /il ヽ、ヽヽ   /二ヽ  / '// ̄`ヽ!
             l: /   il  li、``  |   |  /' li:.   ヽ
              l:/    il   li `丶、ヽ-- ,' ィ .il  li::.    ヽ
            ,/     il.※.li    ,.ィ`不ヽ、 il.※.li::::::..   ヽ
.        //     .:il  li   // //'{l:l ヾ、il  li\::::::...   l、




                                                 ,,,,、                 ,,,,,、
 _,..-''',, -'~~~~~`''‐- .、   iニニi                          ,! .,i´:iー匸l  ┬-、        /` ,l゙
   , -'"    ,     "'''-                           │.l_ ゙‐'゚″  .|,,,ノ  .,,,ο    | ,i´
  /  . _,.-'''":: ̄ , ̄~""''' ‐`、                            ,l゙ /i、`,!      _,,-'彡'"`    .|丿
  /  ./:::::::::::::/´ ,::::::::::::::::::::ヽ、ヽ、   /ヽ、                / / `"   ,―''''゙ン'"`      _レ゙
   /:::::::::::::/., -'"::::::::::::::::::::::::::`, ヽ、 ヽ /                l゙丿     `'-‐"           ,i´丿
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  .l .l:::::::::::l:::::."'''- . ´, -' /:://::l:::::|ニ    __,,.. .-‐ '''""~´  __
  ..i ト:::::::::トヽてっヽ´ヽ、ノノ/ A-十::::フ ̄ニフ   __,,.. .-‐ '''""~´__
  `i丶:::::.l 弋 ノ  //てノフX、::ノ/  7-'''"|ニニニっ | |´
   ` ヽ::ヽ、    ´ , .し´/ /,../‐ ''|´.|~ | |ー‐-, ┴ー┘
 >    > ミ`   r -,  >-'"´)三::|  |.└┘| ニコ
  (    レ´"'-->- '''"´    (三|:::ヽ コー‐┴‐┘
 1、 /´ :::::::;;;;;;く....::::::゙゙゙゙     )三==ン::::::::::::::::,. >=、
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420◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:50:27 ID:vs6FLGWg

命中弾がでたが、2体のゴブリンは構わず蒼星石に突っ込んだ。

                                     __,,-‐__,,-∠!⌒jヽ、   へ-/ i_
                                    r'二_i ''-ξ.O二!!ξ7/ /   '='.ヘ
                                   |.| /'' 7^7''.!iEヨν'-/{ 、'^))   ='> ≡
                                    |i| i!=i (ai ,=='!.|__,,,|{、ヽ、_ ___,,=''^\\_ ≡≡==-
                                     |./__.フ\_!i^!,-!八.__ヘ _ミj   \ ,,,=^⌒e、  ≡≡==-
                                   レ((r))''Y.(((ニ{=={ニ00.))ッ^ '-、_ <ゝe、 ,rっっっ、 ≡≡==-
                                     i.\'<〃>く Y ^⌒^ _/ ヽ_ \  \ '\r⌒)__ヲ⌒   ≡≡==-
                                     |\> ヽ〃^>〆、__ !.  ヽ\ \ ハ ν⌒       ≡≡==-
                                     | i| i^'‐、,7r^⌒j主| i    'ヽ,_/ ヽヽ,__   ≡≡
               
                           __,,-‐__,,-∠!⌒jヽ、   へ-/ i_
                          r'二_i ''-ξ.O二!!ξ7/ /   '='.ヘ
                         |.| /'' 7^7''.!iEヨν'-/{ 、'^))   ='> ≡
                          |i| i!=i (ai ,=='!.|__,,,|{、ヽ、_ ___,,=''^\\_ ≡≡==-
                           |./__.フ\_!i^!,-!八.__ヘ _ミj   \ ,,,=^⌒e、  ≡≡==-
                         レ((r))''Y.(((ニ{=={ニ00.))ッ^ '-、_ <ゝe、 ,rっっっ、 ≡≡==-
                           i.\'<〃>く Y ^⌒^ _/ ヽ_ \  \ '\r⌒)__ヲ⌒   ≡≡==-
                           |\> ヽ〃^>〆、__ !.  ヽ\ \ ハ ν⌒       ≡≡==-
                           | i| i^'‐、,7r^⌒j主| i    'ヽ,_/ ヽヽ,__   ≡≡


ゴブリンが、片手にもったバトルアクスが鈍く輝く。



    〆⌒=======[二]
    《       ,r',,ニニニニ三三三三ニニニ <]>
    ヾ目ニニニニ r'
   /7_┌└┘┐__,,.-ヘ
  < ‐-..._三三___....-‐ ' _^ゝ
   ゙ '' ‐--------‐ '' ゙゙

421◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:50:41 ID:vs6FLGWg

蒼星石の目前で、1体のゴブリンが崩れ落ちる。
蒼星石と翠星石の十字砲火に堪えきれず、鉛の弾に膝屈した。だけど、ゴブリンはあと1体。



            __,,-‐__,,-∠!⌒jヽ、   へ-/ i_
           r'二_i ''-ξ.ヒ二O!ξ7/ /   '='.ヘ
          |.| /'' 7^7''.!iEヨν'-/{ 、'^))   ='>
           |i| i!=i (ai ,=='!.|__,,,|{、ヽ、_ ___,,=''^\\_
            |./__.フ\_!i^!,-!八.__ヘ _ミj   \ ,,,=^⌒e、
          レ((r))''Y.(((ニ{=={ニ00.))ッ^ '-、_ <ゝe、 ,rっっっ、
            i.\'<〃>く Y ^⌒^ _/ ヽ_ \  \ '\r⌒)__ヲ⌒
            |\> ヽ〃^>〆、__ !.  ヽ\ \ ハ ν⌒
            | i| i^'‐、,7r^⌒j主| i    'ヽ,_/ ヽヽ,__
         └‐/  ⌒''><-^ヾL!___,,-‐'ヽ,     } Y匆ッ
            γ ‐- /   >--^   ヽ,  ヽ_ へ | へ彡
         ,</‐-,<^  _.,,/         ^''=、  _>,='へ,∧彡
         'く,‐-、/ヽ(()^'、        ト、> .|ヘ、,,,=''!iヘ彡
          |_  |\_ノノ ト、       \ ^\ヘ  j Yノ
          \::::ヾノ __ノ   ヽ=       i ̄\^=''^   ヽ
             ヘ二 /    ,へ j }       i_     ,,=-、 \
           ノ__     × /j       \>  √   ヽ,-、ゝ
           フ  ̄7 ,'^'‐-イ/         | ノi, ヘ  .::!iヘ,
           {.‐--イ / ./           ^7 へ!i_,,,-‐' __.>、     ._____
             ̄‐- ‐ '^             ヽ、_,, -‐二^,,  } ┌<二三三三三≧
                                   ヽ、_ノ_,,,-‐  ''  ∨三三三三三三7   て
                                              ∨‐' ´ ̄ ̄二二ユ_ (
                                          r==ニ二ニ三三三三三二≧
                                             `ヽ三斗‐〒:: ̄`::.:‐<三/
                                          /::.::/::;´::.::.::.::.:.::.::.ヽ::.::ヽ
                                            l::.::;'::/::.::,:::.::.:::.::.:.:::.::.}::.::.|
                                             |::.::レ'::.::::i:.::.::.::.:.i::.:.::.:.|::.::.|
                                             ∨::.l::.:::.:レ:.::.::.::;i::.::.::.j::.}:/
                                            }:l::.|:::.::.:::.::.:::.::.:::.::.:/:/:,′
                                             /人:ドレ|::.::.::.:.::.::.::.:.l::リ
                                           ′ `ヽ レ'|ゝ'V´| レ'|;/
                                               rt<         ー、

最後の1体のゴブリンは、蒼星石の前で振りかぶり――

422◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:51:01 ID:vs6FLGWg

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    ___ /\// / /           /' /    |    / /
    ヘ「/¨>ミメ∨イ        / / /_... -一 T¨ ̄ / /
  //   ´ ん㍉Ⅵー   ヽ _ /斗rヒ≦三z_ |  / /   /
 /| \__弋_リノ|  ,   ´  イ/ ̄ ,.ニニ、ヾメミ、 //   /
  ヽヽ      ̄  |/       _   | fj } ///   /       、__人__人__人__人__人__人__, 
   /|\                  ̄    ̄”ミ=彡イ∠ --'         )                   (_
  ′l  \      j           >/          /   ) はァっ!どっこい!! (_.
  l   '.           |          //          /     )                  ( 
  |   ヽ        __        /       __ / ̄¨二二    ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
  |     \       |>ー\       /  --ァ ´ / /.::.::.::.::.:::
\|  、<::..\     {    〉    //  /   / /.::.::.::.::.::.::.:::
 /.::.:.ヽ 二二\   ` ー‐ '         /    / /.::.::.::.::.::.::.::.::
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423◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:51:39 ID:vs6FLGWg

――水銀燈のドロップキックに迎撃される。


             ,. -ュニ弌垳ト、                 ┏┓┏┳┓
         -=≡/r'^m-=:三〈匀}、.           ┏┛┗┻╋┛
.          ≡≡/ノ( m、>/ / l ! ヽ          ┗┓┏┓┃
    -==≡≡/, .ifア,' /lV|ハヘ l l }}⌒l            ┃┃┃┃ ┏┳┳┓
.      ≡≡./イ | |イl`┬-ミヽ!//川ノ从         ┗┛┗┛ ┗╋┛┃
     -=≡./,/ ⌒ト、! `ー'  てiノイ:::::|                      ┗━┛
.     =≡./::::,,::::::::: \, 、__´ ハリ::::/
       ∠从,,/ヾ:::::::::::::ニニ 冖i´レノノ    __          i⌒|゙|,Σ_.,,,,,__
      ≡( _ ノミ≧ヾ:::::::ト;;::.}〉薔})リ´   / :::::::: ̄フ~ノフ===-' i⌒|゙|,∠__ ``、
       -==≡≡ヾ:::::ヾ:::: l}〉〈:::\_,,´-‐ ''":::: ̄ブ''~ノフ===-';;;;;i[て.l■【 】|
         -=≡≡ヾ::::::..../::::スヘソ ̄:::::::::::::::::::::/,~ノ~ノ>;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |Σニニ(ニ[≡]  ∧
.               ≡l:::::::::::::::::::::::::::::::....:::::::::::::::/,~ノ~ノノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/  / ̄ /γ´⌒`ヽ
.             ≡≡l:::::::::::::::::::::::::::::::....:::::::::/           ||  | |7 「|  | く  ○ )>
.           ≡≡≡\:::::::::::::::::::::::::::::.../        ___㊦)       / \_ノ
                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    .__ 皿皿皿// _ _、-/ヽ、 /
                           ◎__)))))_|=〈巛O)〕___〉
                                   \っc | ̄| ̄\\\\\
                                    \(彡|_| \\\\\/
                                    /   / ̄ ̄ ̄丿 ̄
                                  /   /    )))/
                                 ◆    ◆_◎/)))
                                く    く     〉 )))
                               /     |    〈 )))
                               \    /    ))))
                             _/」\   \     )   _l      -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
                             h ̄ ̄ ̄ /」 \__/     \   /.:.:.:,::::::::.:::::.ヽ ::. \
                              ̄ ̄ ̄ 万 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    <  /:::/.::/:ヾ.:ヽ::::ヾ:.::.ヽ、 ヽ
                           ⌒⌒⌒⌒   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     / 〃:/トノ `ヾミ、`ヽゞ:ヾ、:ヽ
                                                   レ!小l○    ○ 从 |:l:i
                                          .          レ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃:`メ:ノ
                                                    |ヘ   ゝ._)   /:ノ´
                                                    レ'./⌒l,、 __, イレ'ト、
                                          .             /  /〈iトゝ  |}:::::::::ヽ

424◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:51:54 ID:vs6FLGWg

ゴブリン吹き飛び、水銀燈は頭から地面に落ちる。

                                                       ∠_  ヽ
                                                        ○ | [] )))
                                                  「==[Ε∃] )))))))  ∧
                                                  || | ̄/ /  / ̄ /γ´⌒`ヽ
                                                  ||  | |7 「|  | く  ○ )>
                                              ___㊦)       / \_ノ
                                          __ 皿皿皿// _ _、-/ヽ、 /
                                         ◎__)))))_|=〈巛O)〕___〉
                                                 \っc | ̄| ̄\\\\\
                                                  \(彡|_| \\\\\/
                   ___   プギャー!                       /   / ̄ ̄ ̄丿 ̄
                   /    `弋ヽー、           /)             /   /    )))/
              У i     `弋}__\._    ./7∨v').             ◆    ◆__◎/)))
       「ヽ  、    ハ i ト、  ハi、 ∧ 心メ==.〉 ./::: :/┐└i            /    /     〉 )))
        \\{、ヽ、 { A、|_ヽ. ノノレ } , Y^ソ‐v/:: ::/┬_」 ̄           /    /   〈 )))
        ´ー-}_ ヾ:::ハ ', ◯   ◯cl人 V:: :l::i:: :/‐┘:: \          /    /    ))))
          └--Ll i゙ ゚     _  ,ト. |:: :: :/:: :: :: :: /     _/」\   \     )
              | .〉、 ⌒´  _)/:∧!:: ::ヽ<´ ̄ ̄ヒ―、   h ̄ ̄ ̄ /」 \__/
              レ′\   ̄ イ介__)~|:: :: i:: \__―ヒ'^ー'.    ̄ ̄ ̄ 万 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
                      ` ゙̄<く__{@}‐':: :: :|:: :: :: i c┘           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                       ヾ:」:: ::}><ヾ:: ∨::ト'
                        ヽ「/´ ̄ ̄`ヾーヽ」

425◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:52:09 ID:vs6FLGWg

蒼星石は一瞬何が起こったかわからなかったが―――

                                               r─────-、、
                                                 |          .:.:.::::.`ヽ,
                                                 |____.:.::.:.:.::::::::::::::/
                                              _ノ_____  ̄``丶、/
                                         r'´     _ __ _  ̄``丶〈_
                                         ヽ,. .:.:.:.::::::::::::::::、::::ー- 、  \
                                         /.:,.::::::ハ:::::ヽ::.ヽ::.\.::ヽ:::.\/
                                          /::/.::::::|:::ト、:::::仁ニーミ:::|:::::::::|
                                           |.::|.:.::|_ノノ´`ヽ` ◯ `1::|::::::l::|
                                           |.::|:::::K´ ◯      |//::/:/
                                          ヽト、::::ヘ         /::/:/
                                             ``1:ヘ  r─っ , イ::/,イ
                                            |/|.:::>r‐r<  |/イ´
                                                 |.::/^l/l:/_/⌒ヽ
                                                 |/ , ィ´y'´   ,r=ヘ
                                               // /介1  ,fj.:.:.:.:::.\

すぐに我を取り戻し、ゴブリンに向かってライフル射撃。

                                           |              \
                                          , -┴==――-  .. _        〉
                                   .    //´             、 、 /
                                       { /   , -‐ァ===‐- .._   ヽ ∨
                                       \/  /   /, {     `ヽ  !
                                        , '   , '    // ハ   |  ト、 |
                                      /   /_, / //∠=ヽ、 }   lハl
                                       l / { ,ィf´ ノノ 7f_j`ゞV   } |
                                      j∧ 「{kツ     ゙ー'  /   ,′i
                   ( あ     チャンス)        ヽ{   `    u. ノ   / /
                                          八   ´`     ー=イ  fl /
                                         ハ\     ...::::::|  jハ{
                                           \{` ー‐、.:::::::::::| /
                                              `    」::::::/j /\
                                             /x=く  ´ _f~、

ゴブリンは、起き上がること無く命を散らした。

426◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:52:26 ID:vs6FLGWg

蒼星石は長い間頭を抱えた。

                                    く         . -‐====== ー-く
                                        \  ,. . :"´: : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : :ヽ
                                       >'´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./ハ: :.l: :!: : : : : :l
                                        i: : : .: : . :. {: : : : : : : :./ii|l|ハ: l.: !: : : : : :}
                                        |: : |: :.|: : : |::.:.:.:.:.:.`メ_.|=l||/Vl :l: : : l : ;′
                                        |: : |: :.|: : : |::|: : :∠イ. |.ソ/ /Vく: :./}:/
.                                       \|: :.|: : : |:.|: : : : : | | / /l||、: :/
                                         \|ヽ: :|.:|: : : :.i.:|.. ´ ヾ/ ,l:/
                                           }ヽ仆ヽ: : : :lN    /: :l
                                           / ̄ ̄``ヽ、::|      |: : : :l
                                          /        |     ノ ヽ.:.|
                                      ,ん子こ`ヽ    | ̄ ̄ ̄ ̄|、l./

頭の中で思考と思考がぶつかり合う。

──────────────────────────────────────────

お説教をしようか?

    〃!.:..:.:/:.:.:.:.:.|:.:l!:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.|
    || |:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.|:.ハ、:.、:、\.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
    || |.:.:.:.|:.:.:.:.:/l7─‐ヾゝヽ\.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.}|
    ヽヘ:.{、:!.:|,イ ノ ァd尓7!:.:``.:.:.| }.:.:.:.:.:.:.:l
      ヽゞNハ〉.  ゞ-’ |/:.:.:.:.:.:l:'.:.:.:.ノ/`′   (いやでも助けてもらったし……)
          ハ'、    /'|:.:.:.:.:.:/:.:.:!/'′
           ノl:.:\っ   ||:.:.:.l/ `W
          |.:.:/リヽ_ ... -||:.:/|! ,..ゝ-、
          ∨/ __ _ _,.ノ V ''´    ,_\__


命の恩人じゃないか!しかも2度。


       \:::;イ '   、       ヽ `ヾ;:;:;:;:;:;:;.ヽ
       /  , :!:i トヽ、 `ヾ.、 __.. :. V  ::::V;:;:;:;: 〉
        , ' .:' .;' :ハトヽ`ヽ`z≦=ァ  ::::l   :::::V /
.       /イ.:i :/::メ、_! \ ´'トtjハ `Y :::l :. :::::::「
.    ..' l.::|レ'.:イrft!i    ヽゞ‐'   ! ::;' ::::i::::::}
.      Xイ ::ハ ゞ'、         /,:イ  ::::|:::::j    (でも、流石に無しだと思うんだよ!)
          ヾ V!   r=ニヽ     '´}::! .::::;':::/
         `Tト   Y´::::〉   /;イ .:i::/レ'
              |i \  ゝ-'    '´7 .:::ル
             l :::::>、 __.     ! ::/'´ヽ._ ,ヘ__..ィ、
             リ! ::::i::ハ:!  _! /l:/    r-' /-!/`ヽ
.             ', :::l'   「 レ'   !'    _〉、/ _ノ,:,:,:,:,:

──────────────────────────────────────────

427◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:52:41 ID:vs6FLGWg

グルグルと思考を回した結果、なんとか言葉を捻り出す。


                                       く         . -‐====== ー-く
                                           \  ,. . :"´: : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : :ヽ
                                          >'´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./ハ: :.l: :!: : : : : :l
                                           i: : : .: : . :. {: : : : : : : :./ii|l|ハ: l.: !: : : : : :}  .
                                           |: : |: :.|: : : |::.:.:.:.:.:.`メ_.|=l||/Vl :l: : : l : ;′
                                           |: : |: :.|: : : |::|: : :∠イ. |.ソ/ /Vく: :./}:/
.             「……ドロップキックからのフォール勝ちなんて、    \|: :.|: : : |:.|: : : : : | | / /l||、: :/
             どんだけ太古のプロレスだよ」               \|ヽ: :|.:|: : : :.i.:|.. ´ ヾ/ ,l:/
                                              }ヽ仆ヽ: : : :lN    /: :l
                                              / ̄ ̄``ヽ、::|      |: : : :l
                                             /        |     ノ ヽ.:.|
                                         ,ん子こ`ヽ    | ̄ ̄ ̄ ̄|、l./
      ,.:::''::´:: ̄::`:::.、
     /:;: '´T 丁l `ヽ::}
    /{:::/ l |l ト、 l Nトl iハ
    ldb| l k_ィヽレ仁リl│
    | ∧l  l ィf;;li  ハシ} イ   ドヤッ!
   ,l  (l  ぃ  _' ,从|
   l   ヽ トゝ、` ´イト、ト、
,=ニ三~~//i i`<リハ三ニ_
  三三/(:::::::::\Ni i\i三下
     ミ\(ミゞー'Y^fY ̄;)
        ヽ::ヽ/`Y^Y:::ノ
          /:::::::::|丶::::i



     __
   _/ヽ ヽ                    ィー、_
.  / ヽ(二`リ                      /ノ`ニ)ー、
.  〈 ヽ、ソ´ .ノ                     l  `ー´ノ!
   `i`´'r‐、lrヘ      ┏┓┏┓        r十、_ノ`´ノ
   r'`ー'ィ=`´ ゝ,   ┏┛┃┃┗┓    .ノゝ=`'´`j
   `ハ_,-、 rヘノ、   ┗━┛┗━┛     ィ'`ー、 ,-、〈
.    l  ´   l.   ┏━┓┏━┓ヽ   /   `´  l`
     l      l-‐.'.┗┓┃┃┏┛*ヽ/       /
    l      l .,ィ-‐┗┛┗┛: ̄:`ー、ヽ    /
.    l       l/: : :./__::/: /:./: :l:l: : : l:´',    /
     ',     l: : :./:/X///://ヽ;.-l: :.:l   /
     ∨   l: : :.l'ャ'ィォュ\ // /,イ、ヽl: : l /     「ドヤ顔するなこのスカタン!!!」
     /::ゝ,_,ィ':´!: : :l `辷ソ /  弋:リ' l:: :/ /
     ,':l:::::::::::::::::ト、: :ゝ、_  , -.、_  `´.//ノ
    ,':::l:::::::::::::::::l `´i\. /.   l   ィ'/ ̄ヽ
   ,':::::l::::::::::::::::l * l   \  ノ </ l:::::::::::ヘ
  /ゝイ´::::::::::::::,'   l   ヽ`´   / .l::::::::::::::ヽ
. /: : \:::::::::::::/   l  ,ィ=仝=ュ、. l *ヽ:::::::::::::::〉

428◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:52:54 ID:vs6FLGWg

怒るに怒れない蒼星石の代わりに、翠星石が怒ってくれた。


 \/: /: : : /: /: : : : : : /: /: : |: : : : l: : : ヽ}   \
  /: /: : : /: / : : : : :://://: :∧ : : : :|: : : : |     〉
 l: |: : :  |: /: : : : :/ /" /: :/  \: : :.|: : : : |   /
 |: :ハ: : : |: |二ニ==ェニフ´   /, へ、____>':「: |: : : レ'
 ヽ:|∧: : |: |く/フこ^ヽ\ /   / _ェ‐‐、=、`|: : |: : l: :|
  ∧ヘ: : |/ |r^{:::}゚ |  "      |^{;:::}r^} 〉 |: :/: : l: :|
  /: : |\: |ヽ >ー‐'        ヾ_こ_ソ  /:/: : :/ /|   「おめ、何つー無理するですか!?」
 / : : {. \ヽ :::::::     ヽ     `ー―' /イ: :/ /: |
./: : : ∧  ト >   , へ、___   :::::/ /: ///: l: |
 : : : i^ヽ *\    / /´    :::::ヽ    // ノ/: : l: |
 : : /レ⌒ヽ、.  ヽ、 ヽ、_     :::ノ  , イァー‐く`¬ : l::|
 : / / / ,へ. l| ` 、    ̄ ̄ ̄, ' rーく \.  |` ト、:.l::l
 ::/ .| '  / /ヽ|    >= ァ  ̄  /^ヽ  ` ヽ. | 〈 ヽ::|


  !  !   / /  ! l      l l  ! !   l い
   !  .! /! ハ !      ! l  ! l    ! | l
  !l|ヽ、 !i l l l l   l   l .!  l、 l!   l  l l
  !l ヽ `トl、l l l i:、  l  ./! /! .,ム!カ   l ! l l
  トL_\{| ヾト 、ヽい l / l/-!7´_lム!   / /! l/
  l. ヽ`卞. 〒‐k  l/|/ ッr‐ヤ´!,/!  ,.ィ' / l ,!ヽ
   ヽ O、ゞ-‐'′      ゞ匕o/ //l/ ,l/ l
  ヽ.〉 zz ̄            /ィ´/l     l    「なんで!?なんで私怒られてるの!?」
 \. ヽ、          '  , -=チ'´ l   /| ,l/::ヽ.
    l\_..>   ,.く二ニ=ア  /    レ:::´::レ:´::::::;::l
   .l: :ヾ、、  (      /,.. く:l    !::-‐::´::::::/::::|/:/
    l: : : : :`、‐-===.´:´lYl: : l    l !:::::::::::::::::::::::/|::: ̄::>
     l: : : : : : :,.フく_: : : ;K>!: :l    l l:ヽ::::::::::_:::::::-‐<
     .l-i、: : :///l7lヽV/'´>l: : l |  ll l: : l: ̄::::::: ̄:::_:::::::::`ヽ
 l    l_ーヽ{::l:l/∧l:lヽl  {r!: : l !  !l l: :.l::_:_::_;:-<`ヽ.ヽ:::::::::::


褒められる気満々だったのに怒られて、とても納得がいかない水銀燈。

429◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:53:10 ID:vs6FLGWg

蒼星石が、溜息交じりに危うさを指摘するが、

                                      ヽ三三二ニニニニ二三三/
                                          /.:.:.:.:ハ、.:.:\.:.:.:.ヾ.:.:.:.:ヽ
                                       l.:.:|:_/∠_`\ヽ  ̄ \.:ヽ.:
                                        ヽ/____   ヾ┬―ゥ ヽ.:.:
                                        !`、ヽ.__ノ    ヽ-‐' /レ'
       「ボクの射線に入ってしまう事を         .r"´     |.:.:.:ゝ    _     /.:.:|
       考えなかったのかい?」           .(   =‐'   ヽ.:.:l|ヽ、___ヽノ_ ,ィ i:|.:l|.::,'
                                ゝ-'         \:ト、}-‐斤ヒl、レl/|/
                                  r、         /}} l|》o《|! {{`lヽ
                                 __ゝ |i}^ヽ._/  }}  ハ  {{ |
                                 ヽ  ノ'  `j  `ヽ、}}  /X |  {{  |

          /:::;:zュzュzュzュzx:::\
          /::zタ´        ´ヌャ:l
          l_] l  |  ト、  | l  r‐|ー、
        く小| |', !'、 | \!, ! └丈オ
        厶! 乂f;iヽ l  f;i ヽ| l.../ |ヤl       _, ---- イ
       八 | |:l|   l:j l|/.....  | |    /:::::::::::::::fイ
_, -― 、 父,| l ´ 、      イ|....l.... ヘ   /::::::::::::_::ゝ    「道路でもないのに車線?
ァ:::::::::::::::::丶 ! ...ト 、  n‐'  イ|....l.l..|.. \/::::::::::::::::、:::>    比喩表現って奴かしら?」
´イ:::, -ャ::::::::/ ....ハ..l...j |::X::::::::!....| ̄'、......\:l::::::ヽ::j
  レ  /ノ::::/ ..|..l:::|../ へ:トJV|...l.l:::::::::ヽ....、..\ー-ゝ
     ´し/ ......l|..|:::!.|_,、_丿   l...l.|:::::::::::ス.......... l
     _/.. イ...l:|..l/'/_,、_〉zュz外.|丶::/l...|....l... |



その言葉すら届かなく、蒼星石からポロリと本音。

                                          ∨‐' ´ ̄ ̄二二ユ_
                                      r==ニ二ニ三三三三三二≧
                                         `ヽ三斗‐〒:: ̄`::.:‐<三/
                               .          /::.::/::;:: |l::.::.ヽ.::.::.ヽ::.::ヽ
                                        l::.::;':://:八::ト、::\::.::.}::.::.|
                                         |::.::レ':∠ -ヘ:ヽ`≦ニ|::.::.|
                                         ∨::.l:代j歹 \ 它フj::.}:/
                               「馬鹿……」    }:l::.|:ゝ       /:/:,′
                                         /人:ドヽ、_ r¬ 彡l::リ
                                       ′ `ヽ _r┴ミ_T´レ' |/
                                         rt<   /ニ7弌ー、
                                        / :.`ヾ、 く〈 //|ト、〉〉ハ

431◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:53:35 ID:vs6FLGWg

ドヤ気分に水さされ、水銀燈が怒った。


               ――‐- rぇ、
       _  /...:::::::::::::  -― ヾ<
.  .〈\___|匸》厶:::::::::: イ /  \ 、 \
    ー―仁アr一ァY / | l l /\ \\ \
   ―=彡イヽニ イ l l | l |' _、ヽ ヽ ヽ ハ
  / ̄ / // / l l.i i、l |ヽ c刈 | |l } } ||
  / /  / / / | || | \l| `ニ"'' ヘ从ノ川
.   /  / / イ   | |ヘ 、        _ ゝイ乂
    / / /|  || \ゝ  ヽ--、_ イハ |    「命の恩人に向かってその口の利き方は何よ!
    ./ / / |  |l |\       ` ″ ハ }|    このフトドキモノ!」
.. ――< イ┌.|  |l ト、         / | ノノ
.  .:.:.    \| /.::|  |ヽ\::::>  __/ l| |¦|
.         \:::l  l::::>ー 、l | l | | |人l
            ヽヘ  ∨イ|:lヾ\ | | | | |ヽ \
             i \ ∨/ゞニイ | | | | | l ト \


馬鹿にフトドキモノ扱いされて、蒼星石も怒った。

                                        \:::;イ '   、       ヽ `ヾ;:;:;:
                                        /  , :!:i トヽ、 `ヾ.、 __.. :. V  ::::V
                                         , ' .:' .;' :ハトヽ`ヽ`z≦=ァ  ::::l   :::::
                                .        /イ.:i :/::メ、_! \ ´'トtjハ `Y :::l :. :::::
                                        ' l.::|レ'.:イrft!i    ヽゞ‐'   ! ::;' ::::i::::
                「ふ…不届きって…                 Xイ ::ハ ゞ'、     ///  /,:イ   ::i::::
              ボクがフトドキなら君はフシダラだ!.      ヾ V!.///r=ニヽ     '´}::! .::::;':::
                                          `Tト   Y´::::〉   /;イ .:i::/レ'
              ずっと思ってたけど、                      |i \  ゝ-'    '´7 .:::ル
              パンツ丸見えで助けに来るなよ!!」          l :::::>、 __.     ! ::/'´ヽ._
                                              リ! ::::i::ハ:!  _! /l:/    r
                                .              ', :::l'   「 レ'   !'    _〉
                                                ハ::::!  ,イ!「jト}!\    !_

        /イ;小ヽノ::/ | | | \ ヽ \  ゙,       l l  ヽ
      〈:{_/:/ |:|`ー'  | |、rr==≧ミメ、  \ i     イ | j   '
        ヾ:/ |:||    | l `_ゝ'ノヾー    |  / |/|.′   l
      //  |:|∧   |  `''" ̄`     lイ=ミメ、lノ  ′| |
     /::/   |:| ヽ   '、 ///         、 ヽ'_ヘ /  / /| |
.    /::/   |::|  \  ヽ        /   ゛''/ イ/ jノ
   /{:::{    レ′  |`   \   r=ー 、  .//// .ハ ノ }
、  /  ̄   /|   |         ̄`ー'     / / イ    「な…何言ってるのよフトドキモノ!
::::V       / |     |             ー ニ´- ' ノ     これもあんた達を助けるために――」
―‐ 、 、   /  !   |            イ |
::.::.::.:..\\′ / l  | ___ \  ,  i´ l  |
.::.::.::.::.::...\\/  |   |7/::.::.::.::>ト二.   | |  |
::.::.::.::.::.::.::.:..\\_,l   |/.::.::.:/ ´ 小:ト\| l  |
.::.::.::.::.::.::.::.::.::...\ヾl  |::.::.::.{::{__ イ:| |:| }::}|  |  |l


そういやそうだったかと、恥ずかしさも混ざって水銀燈がヒートアップ。

432◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:53:59 ID:vs6FLGWg

翠星石が、なんとか食い止めようとし、


          ヽ/:.:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./:/:.:.:.:.!ヽ ヽlヽ
            /:.:.:.:|:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///:.:l:.:.:.:|:.:ヽ / l
.           |:.:.:.:..|ィ‐_-_、_. -///;ハ:.:|:.:.:.:!:.:.:.V   l
.           |l:.:.:.:.N r‐ァ-、` ̄  メ/‐-ヽ|、:.:|:.:.:.:|   _」
            ハ:.:.:.:l  弋:ソ  /´ ィ=‐、、\/:.:.:./-r ´
          /:.li \_\      ,   弋:ソ '´/:.:.:./:.:.:.l
.      __ /:.:.li   il、   , -- ‐、   _/:.:./:.:.:.:.:.!    「ちょ、ちょっとやめるですよ2人とも」
     /´‐-、ト,:./:li ※ il:.:\ {__   }  ア ̄/l:.:.:.:.:.:l:.l
.   /  ‐-〈//li  il:.:.:.:.:.> 二ニ´ィ:li ※〃:.l:.:.:.:.:.:.l:l
   l  `ニ7'´: :.li   il ̄ ̄ _\ノヽ._l:li   il-lユ‐_-、:.:!l
  r‐l   |フ!: : にli  il〃 ̄  ィトK\  li  ilこ|ー‐  |:.:.:.l
  |〉l  イ _): :.にli※/ \///)l:l l:l ヽli. ilこ!|二  /:.:.:.:.:!


まずは自分が率先して、絶対可憐な笑顔を作るが、


             _ ll _     ,  -―-  、
           `ll´  ∠ ‐'⌒^⌒^ ーミ 、
             / ※ __r―z_  ※ \
            十 //+__ノ:/::,::.:::/:/::}:`T¬、+ ヽ  ┼
           / ム'::/:::/:/:://:/:::,'::.::ハ:l::l:ヽ ハ
.          ///:::/:{::.:厶ム:/:::/}¬‐ ト、 :∨ ヽ
          く 」::.:l:::l:'´;ニミ //:;ィうK!:|::l::!|  / ll ==
           ` |::.:|::|::仆Jj}` ノ  Vヅ'|:l::リ爪   ll ==    「皆仲良くね、ね、ニコってね!笑って…」
           + ト、l:::!:ト、`゙´  '  ""イ// l::ハ  _っ)
.             l::「ヽ\ミ、  < _ フ  彡'   |:l::.:|ヽ rこ′
       __||__  |::l   }:|::> 、__ . ィ´::| ※ |:l::.:l::.::'. ̄ ll l|
         ||   // ※/::l::レ'⌒ヽ、/`ヽ l   l:|::.:l::.:::'.   j|
            // , イ7>´ / ̄7(ヽ\ | ※ トヘ::|::.::.:'.



、.__... ='''""\ ̄ヽヽ:.:.l\ヽ:.:.:l. :.|.:.:      .:! :|:.: .|:.:
',\「            _\ト、\:.:.!:.:.|:.:.:      .:.:| :.!: l.:.:
:.! ヽ          /:,:.!   ヽヽ\:.:.!:.:.:   ..:.:./:./: ./.:.:
ヽ.  ゝ      l:.//    トゝ.ヽヽ:.:. ..:.:.:.:///l:rイ':´  ,:
 ヽ 、ヘ     ー'         ヽヽ':.:.:.://イ'T, !:.: ..:./:
    ` -丶-_-- ――-_-       ヽ',:/ /,リ ,イ/:.:.://
ヽ    ` ̄        ̄`      '′/' '' //:.://´:     「何がニコっよ!
ヽ:\                    l`¬'イイl:.:./:.:.:
\ ヽヽ                   ',  ,'.: | !:/:.:.:      第一あんたが弾外さなかったら
:.:.. \``丶                 / /:.: .!/:.:.:       悠々帰れてんでしょうが!」
丶、:...ヽ、               ,. '´  , ':.:.: /:.:    /
   `丶、 ,ィニ二二.._‐ .._        /.: :.:./:   //
      〈 、      丁:.:ア´   ,. イ:.:.:.: /,. ィ"/
        ヽ二...__‐..二!/  ,.ィ:´:.:!:.:!:.:-'‐:.´ l |
              ,...:.':´:.:.l:.:.:.:l:.:.!:.:   : / /


異性ならイチコロだったとしても、同性相手にそんな技は効果が無いわけで、

433◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:54:20 ID:vs6FLGWg

矛先は、思わぬ形で翠星石に向いた。

                                      Y´::.::.::.::.::/:l::.::.::.::.::.:\::.:`ヽ::<三/
                               .       ,'::.::.::.::.::.〃∧::l::ヽ::、::.::.ヽ、::.`、:l:T
         「百理あるね。                      |::.::.::.フ7¬‐、ヾ、:\>、:|-ヘ::.::.}::!:|
        翠星石はこういう時だけいい子ぶるけど……   {::.::/代了圷ミヽ. \行‐t予l:ノ/::|
                                        !::.::.::.:| ゞ-'′  \  辷シ '/:/::./
.           訓練サボりっぱなしの結果がこれなんだから、  |::.::.::.:ゝ       ,       厶ノ::.;′
.          正直君より性質が悪い」                  ヽ.::.::l|ヽ、    r-、     /::.::/
                                          \:ト、:j> 、   _,.ィ:´::;:l:: /
                                            ヽ ` ,.イ `¨´ ト、レ'|/ |:/
                                           __,. '´_>v< `ヽ、′
           / 二二ヽ  __
 ばっ  r‐ァ、Y'o ̄o'Y /\!
      /.:::::.ヽ l ̄l リ/.::::::..ヽ
    | l\:::::::::::l{><}l:::::::::/
   l:! !| lヽ/{_li_}ヽ/l
  l:l| l| l.: .: .: l::::V::::l:. :. :. !|     「な、何言うですか蒼星石は!」
  l:l| | l.: /.:∧∧∧:.\.:ll!
  |    /..::::::l::::::::::::::l::::::..\
    /..:::::::::::::.ヽ:ハ:/.::::::::::::..ヽ
    」ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/L
  く:::::::::.丶:::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::ゝ
    \::::::::::::..-------..::::::::::/
       \:::::::::::::::::::::::::::::::


大慌てする翠星石。納得の水銀燈。


     . l    ( ./::::::,:'::::::::::/.__ノ ./      l  ヽ .ヽ ⌒)
     .l    ,' ) l::::::,'::::::::/ .( l  /    .i  . l   .l  l .ヽ'ヽ
     l   ,' ( l:::::,':::::(⌒ヽ/i l /    .イ  i l   l .l  .l ヽ
     l   ,'  .) l:::,'::::/ ヽ   .l l l    ./.l イ .l   イ ,l  .l ヾ
    .l i i  .(/*ヾ´(ヽノi   l .l 」____./ .! /.l,イ  / レ' l .i .l l
    . l .i i /:イ:::::lノ l .!  .l .l .l  / ̄/ーヾ / テヤl l イ.l
    l .i i /::::/:/:::::l'´ヽ .!  .l .! l .〆乏云弋 .l / .!{ll} l イ /.l.l
    l i i./::::/:イ::l:::::l  l .!、  .l  K  {::l_l:::}. ` !.' . 、´/く!.' !'
    .l.i i/::::/:/.l::ll:::::l、.rl !ヽ .l .l .`‐`-'.´  '    >´-、i    「なるほどね~いい子だと思ってたのに…
   .l i iゝ イ/ l::l.l:::::lヽ.l ! \.! !         ヽ-‐、 .ヽ    初めて見たわ。これがカマトトね!」
、  .l i .i .〃  l::l l:::::l,、_l .!  ヾ、ヽ         ' .'´ /
;;\ .l.i  i .,〃 .// .フ:::::::l .!  .l 、_`ヽ    -‐ ´.'   ./
;;;;;;;ヾ! .i .,'l.l  //  /::::::::::::l .!  l‐-、_‐, .__  _/   /
;;;;;;;;l  ,' .,' l l ./// ̄\::::::::l !  l:::::::::ゝヽ:::::::T    _,'、
;;;;;;;l .,' .,' l l /::::::::::::::::,\::::l   l:::::::/::l、ヽ:::ヽ`‐--‐'´.ト.、
;;;;;;l ,' .,' , .`/::,::::::::::::::::::::':,::\:l  l::::イ:::l:::ハ:::ヽヽ    .ヽ:`-、_

434◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:54:37 ID:vs6FLGWg

蒼星石がかけた追い討ちで、

                            ヽ      /     /. \ \ \\\\\ \ '、
                              \ /     /\\ \ \ \\\\.ヽ ヽ∨
                               /     /\\.\\ \ \ \\\\\ V
                              く     /l ト、\ヽ \\\ \ `x.^\\\ヽ.ヽ ',
                               \   /¦| | .ト\\\\\\/ ,. -‐.┐、\ヽ\ ',
                            .      \/ /.l l//ハ\\ヽ \ヽ `  ィ{:;{i:;jリ.j | | ! | l\}
                                  ∨| l|l|l,.. -‐\\ヽ\. ′ヾ`ニ′ハl | | |∧|
                            .         '、.{. ! | | | _ z.-‐-、          //l l | |  }
            「そうそう。ぶりっ子なんだよ基本」     \| i ||弋{:{i:;jリ.j     、     /'./| l | |
                                      i\l i \`` ‐′   _,.. '    / .| l l¦
                                      |  |\ \\         /  ! l | ー─--
                                       i  {   \ \` ー----、‐‐´   / |
                            .          \__   \ \\,.'´ ̄ `ー 、r′
                                          / ̄ \ \    _, イ.{iー-、


     /: : : : : : : : : : : : : : : : : :: l! : : \: : :: : : : :ヽ.  ヾ
.   \_人人人/ : : : : :: : : :l: : :ハ: : : : ヽ: : : : : : :.:l!   !}
   ,.'.:. ) ビキッ ( : : .:: : : : : : l: :.:/:: :: : : : :.:!: : : : : : :|:   !}    ィ'"´
  ,' .:./^Y^Y^Y^\ . : : : : : : イ: :∧:.ヾ/: : ''! : : : : : :|.   !}   イ:! \
  |: :' : : :.l: : : :.' : : : :/: :,/ '::/  ,イ!\: :.:.l: : : : : : :!   !} /: : : | :::: \
.  |:.l!: : : :l: : :. ! : : :/::レ'   j/ ,/, =ヽ=、-、l: : : : : : !l / !}:..! : : : :.| :::: ノ    、__人__人__人__人__人__人__,
   |:ハ: : : :l: : : | 、_::/   ナ "  !っ::::r ! ' i: : : : : :'。 = !}:.:!: : : : :|./::::::::   )                   (_
    l! ' . ::∧:.:.:|/_´.二_ /     ゝ.`´ノ ノ/: : : / lj ヽ. !}.:.| : : :/:::::::::::    ) 蒼星石!オメー!! (_.
     ゝ: : \l!`  f't:l:::::::::::::::::::::.::::: ̄  /ィ : : , ′    !}: :!,:/:::::::::::::::::     )                  (
      V!: :!: ハ  ゝ' :::::::::::::::       /, イ    _/,.ィ:::::::::::::::::::::::::/    ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
          ゝ\トゝ   ヽ  _      '  f! ィ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::/
         `ハハ    V  ヽ     ,.. ' ´::::::::::::::::::::::::::::::\_人人人/
         ∧:::ヾ ゝ、   ゝ_ノ    /:::::::::__::::::__:::::::_:::::::::::::::) ビキッ (
        /_ハ:::::::L.  `  、    ../::::::::::'´::::::::::::::::::::::: `ー-./^Y^Y^Y^\
        {:::: `ー--ゝ ヽ!/ !}:: ̄ /:::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::\::ノ


翠星石の仮面が剥がれ落ちた。

435◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:55:30 ID:vs6FLGWg

そんな3人の少女達を、苦~い顔で見つめる男が2人。



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)
. | u.   (__人__)   「こんな所で立ち話か…流石のお兄さんもびっくりよ」
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }
.  ヽ        }      / ̄ ̄ ̄\
   ヽ     ノ       /  ⌒  ⌒ \
    i⌒\ ,__(‐- 、    / u (ー) ::::(ー)ヽ
    l \ 巛ー─;\  |   :::⌒(__人_)⌒:l  「……」
    | `ヽ-‐ーく_)  \    `  ̄´ /
.    |      l      i⌒\、___ ィヽ

                     .    //´             、 、 /   、 \     \    ヽ.   て
                         { /   , -‐ァ===‐- .._   ヽ ∨  / 、\ \    \    ヽ (
                         \/  /   /, {     `ヽ  !   /  }ヽ. ヽ、 ヽ、__ ..二、
                          , '   , '    // ハ   |  ト、 |l   {  /二ヽ `¨¬x=-ミ_‐┐
                        /   /_, / //∠=ヽ、 }   lハlハ   イィ::f_} \  ´ vイ} ´ /}
                         l / { ,ィf´ ノノ 7f_j`ゞV   } |__ハ  {` ゙ー'   `   ̄  ノ,′ /
                        j∧ 「{kツ     ゙ー'  /   ,′厂´ \ ヽ、  `      u   /   イ
                           ヽ{   `    u. ノ   / /    {{爪    -:‐   ー=彡イ /
                            八   ´`     ー=イ  fl /      {  \      ..:::::::::〈 /
                           ハ\     ...::::::|  jハ{     { + ` ー-‐、..::::::::::::::∨ ┼
                             \{` ー‐、.:::::::::::| /         { + } / ∧:::::,. -‐/
                                `    」::::::/j /\       /{ + } ≠x 〉´  / +


3人の背後から現れた傭兵二人が、なんともいえない表情で彼女たちを眺めていた。

436◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:55:50 ID:vs6FLGWg

やらない夫が珍しく真顔で軽口叩き、


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. | u.   (__人__)
  |     ` ⌒´ノ      「おい相棒。
.  |         }       お前、お日様系美少女達が好みだったのか。
.  ヽ        }
   ヽ     ノ          いや~趣味が良いんだか悪いんだか」
    i⌒\ ,__(‐- 、
    l \ 巛ー─;\
    | `ヽ-‐ーく_)
.    |      l


やる夫も、これまた珍しく、反論が出来なかった。

         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(ー) (ー) u|    「……」
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ


                      キャプテン
無言のやる夫の代わりに、お日様系主将が挨拶をする。

                                               i | | l | | | | |__|
                                                l | |__| | | |  ̄ | |
                                                 l ! _!__ ヽハ ノ┬―ゥ
                                                |`、ヽ.__ノ    ヽ-‐' / l
                                       r"      | | iぃ    _     / |
                「あら、貴方達、無事だったのね」   (   =‐'  | | l ゝ、___ヽノ_ ,ィ ´| l i
                                       ゝ-'゙   ≪T|ヽi | l_ }:/兀ヾ:{、__| !T≧
                                         r、  .≦≠〈::ヽ!::{{~~~}}:レヽ≧
                                        __ゝ 〔[`ヽ三/:: :: :::{{ 薔 }}:: :: ::
                                        ヽ  ノ〔 [ j:: :: :: :: :: :: ゙ ~ ″:: :: ::i

437◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:56:19 ID:vs6FLGWg

挨拶に構わず、やらない夫は好きに喋る。
お日様系女子に対する論理展開を行った。

                                        / ̄ ̄\ て
                                      / ._ノ  ヽ、\ (
                                      |  ( ) ( ) ((●  ((●
                        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ.   |∪(__人__)   |
                      | ハッ!そうか!   >  |   |   |   }
                          ヽ________/     |   |r┬-|   }
                                       ヽ  `ー'´ / ̄ ̄\
                                        __rヽ ミ/ ノ  \ \
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ        .i ! ミ|  (●)(●) |
           | 自分の色に染めるのも良し、      |    .r;r‐r/ |.   |  (__人__)  .|
           | 日差しの心地よさを楽しむのもよし  > 〈_L (`ヽ .}  .|  .トエエエイ   |       バチン
            ヽ_______________/     l` ( ``/ .  |      / ̄ ̄\
                                       ヽ   l  .  ヽ     ._ノ  ヽ、  \ ⌒☆
                                     |,.   l   /⌒    ( ●)( <)   |
                                                  ミ (__人__)      | ../}
                                                     _     ミヽ`⌒ ´     | / /    __
        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ      .(^ヽ{ ヽ      {        ./ /  . / .ノ
.      | 好きに都合が付けられるというわけか! >   .( ̄ ヽ ヽ i      ヽ      / 厶- ´ /
      ヽ_________________/     (二 ヽ i i |,r‐i   ミノ.   ヽ /     /
                                          ヽ   /  ノ ミ/    r一'´ ー 、   ̄ ̄ ̄)
                                           i   {   イ―イ /   .`ー―. 、__ .〈 ̄ ̄
      (ヽ三/) ))                                ヽ. `ー '/   /           /\ \
       ( i)))                                     `ー '  ̄ ̄!           |  ヽノ
   / ̄ ̄\ \ 彡
 /   _ノ  \ ) 彡
 |    ( >)(<)   チュミミーン!
. |  ///(__人__)     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  |     ` ⌒´ノ   < 流石相棒!ヒョー!イカスぜ!   .|
.  |         }     \_____________/
.  ヽ        } 彡
   ヽ     ノ  彡
⊂ヽ γ    く
i !l ノ ノ    |
⊂cノ´|     |



    / ̄ ̄ ̄\
  /        \
 /    ─   ─ ヽ
 |    (●)  (●) |   「やらない夫、そうじゃないお」
 \  ∩(__人/777/
 /  (丶_//// \


考え込んだまま、やる夫がそれに答え、

438◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:56:48 ID:vs6FLGWg

これにやらない夫が驚いた。
大げさに仰け反って、


     / ̄ ̄\
    /   _ノ  \  ズテーン
    |    ( ○)(○)
 .   | U   (__人__)        「なんだって!
    |  U  |r┬-|  彡
 .   |     ` ⌒}   彡     お前が女性に対する意見を述べるなんて…
 .   ヽ        }         始めて聞くだろ!」
     ヽ     ノ
     /     \
    / /\   / ̄\____l⌒l
     | |  \ /  ヽ \_____|
 Σ(⌒ノ   ゝ    \__)



     / ̄ ̄Y ̄ ̄\
    /  ヽ,_.   ノ  \
   (●)(● )  ( ●)(●)
   (__人__)     (__人__)
   {`⌒ ´   彡 ` ⌒´ノ 「良し、よーしよし。
    {             }     話せ
     {      彡    }       話せよ
     ヽ、    /   ノ         話すだろ!」
       .ン    ヽ
      //    |
  (⌒二_/ |  .  |


顔をブンブン振り回しながらやる夫に近づいてくる。


        ____
       /    \
.    /          \
.  /    ―   ー  \
  |    (●)  (●)  |   「女性観じゃねーお。人間観だお」
.  \    (__人__)  /
.   ノ    ` ⌒´   \
 /´             ヽ



なるべくそちらを見ないようにしながらも、やる夫は訥々と喋り出す。
内容は、やる夫の人間観に関するものだった。


..      ____
     / ―  -\
.  . /  (●)  (●)      「天は2物を与えず。
  /     (__人__) \     故事成語すらも間違っていて、人間差し引きなんだお。
  |       ` ⌒´   |
.  \           /     いいところがあれば、同じ位悪い所はあるんだお」
.   ノ         \
 /´            ヽ



           ___
         / ―  \
        /  (●)  \ヽ
       /   (⌒  (●)/
       /    ( ̄ヽ__)/ _
.   /⌒ヽ(^う.    ̄ / (#)サリン==    「ほうほう。それでそれで?」
    `ァー─ミ    \_/ /
     /     ミ/ヽ__/ ソイツガドーシタ!
   /       /(^う

439◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:57:11 ID:vs6FLGWg

それは内容全てに、皮肉が満ち溢れたものだったが――


     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
/    (─)  (─ /;;/
|       (__人__) l;;,´|     「こいつ等は外見と引き換えに知性を置いてきて……
./      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |       オメーはその軽口と引き換えに
.\  "  /__|  |       理性を置いてきたんだとおもうんだお」
  \ /___ /


                                                _ --- 、
                                           /´  ̄ ト、 \_
                                             /ヽ //l l  l
        、__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__,          .//O/´ヽ:| |  」
        )                          (_       ./ ! r- 、 Ol ! l/ \
        ) 初対面の相手に何言うんですか!! (_     .// /アヽ _|_/ {    ヽ
        )                          (    ./ / /{_| {_{}_}| /\   ヽ
          ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒   .i 〈 // 」 く_∧_〉」 l 人   ┴┐
                                    「 ̄_V(_フ/\_j__ | lV__l 〉┐  └i
                                    「 r┘l ̄ l  l      | 〉(__) ̄ ̄ヽ |
                                    \!  |  l  \_ /L/   フ    |l/
                                        |  |         /    l


                                                          ━┓
                                        /:::;:zュzュzュzュzx:::\    ┏┛
                                        /::zタ´        ´ヌャ:l    .・
                                        l_] l  |  ト、  | l  r‐|ー、
                                      く小| |', !'、 | \!, ! └丈オ
                                      厶! 乂f;iヽ l  f;i ヽ| l.../ |ヤl       _, ---- イ
        「今私、綺麗って誉められたのよね?」         八 | |:l|   l:j l|/.....  | |    /:::::::::::::::fイ
                              _, -― 、 父,| l ´ 、      イ|....l.... ヘ   /::::::::::::_::ゝ
                              ァ:::::::::::::::::丶 ! ...ト 、  n‐'  イ|....l.l..|.. \/::::::::::::::::、:::>
                              ´イ:::, -ャ::::::::/ ....ハ..l...j |::X::::::::!....| ̄'、......\:l::::::ヽ::j
                                レ  /ノ::::/ ..|..l:::|../ へ:トJV|...l.l:::::::::ヽ....、..\ー-ゝ
                                   ´し/ ......l|..|:::!.|_,、_丿   l...l.|:::::::::::ス.......... l
                                   _/.. イ...l:|..l/'/_,、_〉zュz外.|丶::/l...|....l... |
   / ̄ ̄\
 /  ノ ヽ、\
. |   (●)(●)|
. |   (_人_)│
 |     ` ⌒´  |  「あれ?俺全否定じゃなかった?気のせい?」
  |           |
.  ヽ      /
   ヽ     /
   .>    <
   |     |
    |     |

440◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:57:25 ID:vs6FLGWg

それだけ言い放つと、やる夫は何時ものように、皆を置き去りにして歩き出す。


          ____
        /     \
       /  ─     \
        ' (●)       \
      (l、__)          |    「くっちゃべってても仕方ない。
        ⌒´         /     とっとと戻るお」
       `l          \
        l           \


ただ、それを制止するのはまた、水銀燈。
                                             _ -─ ─- ,- 、
                                          rメ´── 、::::::::::::::`ヽ \
                                          〆     /  `ヽ;:::::::::::\ ヽ
                                        // / / /      \::::::::::l  ',
                                       ,イイ | メ、 l   ,イ  l  }_::_}  !
                                   _, -ー' /ル| l ァ=ミ、!   // | /! //`l|ヾ》  i
                                  // ̄ {| | l ト、ヒソ | /二Zナ | ヾニソヘヽ   !
                 「ねえ、貴方、チョット待って」        、__}ハヽゝ , `´  r'::ンヽ}/ }| | ヾ\ i
                                       `ヽ:::| ∧ 、 _  `´ /  /| |   `ヽニゝ
                                      < ̄:::|  |\`__  ,ィ//  ハ| |   l  ',
                                     -=ニ´::::::|  l^`}ノ}バ7/  /!_ノ}/l__ ,ィヽ ヽ
                                      /ィ/:l  |::/、/l| ∨ / ̄`ヽ::::::∠ __\\

やる夫が、顔だけ振り向いて言葉を返すが、


          ____
        /      \
       / ─   ─   \
      /( ●)  ( ●)    \
      |  (__人__)       |   「おめ、そろそろ状況を――」
       \ ` ⌒´       /
        /  ー‐      ヽ
       /            `


           ____
         /      \  て
        /  ─    ─\  (
      /    (●)  (●) \
      |     (__人__)   |
       \     ` ⌒´   ,/
      ノ      ー‐   \


水銀燈の顔を視界に入れたやる夫は、彼女を見ざるをえなかった。

441◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:57:36 ID:vs6FLGWg


水銀燈は、真っ直ぐな瞳をやる夫に向けていて、


                            / // 、ヽ′   ,/     _ノ゙/ // ノ  / ハ    !::::l l:::::l l  |:::::l/
                         / / l  | !    ,/     / ,/ / /  / / /    ヽ::ゝ !::::! l  l:::/
                          | l! |  | ! |  i||    / /,,,,,,//  // /    /ヽ\:::::/  l  |::l
            .              リ  |  l ll i  l ! /  巛≠≠7 ∠― /      l l  |::::|   l  l::!
                            '  ヽ ! ll l  ! |/l    l! } , ′   /     , ' l !  |::::|   l  |::l
                              l! ヽヽ  lノ    /liノr'     /   /l  ! |  |::::|   l  |::l
                                ∨     ' ̄     /   _, -´ |   ! l  |::::|   l  |::l
                                ,  ´             ∠ -  ̄   |  /  l  |::::|   l  |::l
                                ヽ                        l  /  ,'  |::::|   l  l::l
                                l                      l  l |  |::::|   l `′
                                 ヽ, ‐-                  l  l     /`´   l
                               ! 、                 l /    /      l
                               /、                /./    / l     l
                                i  }                   /./    ∧  |     l
            .      、_            /  ヽ _           /./    / ,.l、 l     l
                    `'ミニニ=,、    /  ,    ,/ ー - 、    /./    /‐'´::.::.ヽ..l     l
                      `三三三三三三l  /    ,/      !   //    /::.::.::.::.::.:.::.::ヽ..    l
                三三三三三三三三三!   l   ,/      /l:.::.::.:.//    /::.::.::.::.::.::.::.::ィノ〈ヽ..  l
               =ニミ三三三三二ニニ!   l   /三二ニニ//::.::.::.//   /::.::.::.::.::.::.::.::.:ノ} ゝ.::.ヽ_!_
             .==ニ二三三三三三三三|   l  /三二ニミ/::./ /::.:://  /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|r-r、::.::.::.::.::.
             ミ三三三三三三三二二ニl  l  /ミ三三三〈::.::.〈 /::.:/  / i::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:ィノ 〈/::.::.::.::.::.::.
            =ニ三三三三三三/::.::.::.::.::.l  l /::.::.::.::.::.::.::.::ゞ::.:ゝ::./ /   l::.::.::.::.::.::.::.::::.::.ノ}  ゝ::.::.::.::.::.::


それが戦闘を経験する前も、後も、変わらぬものだったから。

442◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:57:49 ID:vs6FLGWg

再び彼女は掌差出し、宣誓する。

                                          ,. -─=ニ_ー- 、
                                         / ヽ ヽ.   _≧、マ>_
                                         /  l ! l ! }ヽ ((._ィ个、_)).
                                        / /   j l j L.j  !   i | ヽ ヽ
                                     /i !   /ィ´ |/,.ィ |  〃| l ヽ ヽ
                                      / | い  / ノ,ィ(ぅノ !  / ヽ! j  }  ゙,
                      「私、ヒーローになるわ」    i | l トト、i{   ー'′/ ,1   / /  .゙,
                                     l ハ ヽく,.ィr,、    ∠ '´ j  /1/i l 、 ゙,
                                     \ヽヽヽヾ  _/,. -‐-、.. /-ト/ | l  ,.;
                                ,. -‐‐‐--‐‐''"メ T ヽ_>/..::::::::::..\...i l l l l ゛.
                               /,. -‐‐‐---‐‐'''" _,. '"_,. イ.:::::::::::::::::::..\:..l:.,,-‐''~).
                             //      ,. -‐''"_,. '"薔}ヽ::::::::::::::::::;: -‐'" ,. ''"l l
                             /       /,. -‐''" /..:::::゙,::::;: -‐''"   / l  l l
                                   //     /.::::::::::::/__  __    {  l  l l
                                   /        !::::_;; -''~   ̄     \ l  l  l
                                   l         ∨_,, ‐''~7  ,..┐  f\  \  l  l
                                           ゙、::::::::/  /.::::l  l l \  \l  l
                                             ゙、::/  /.::::::l  l  l  \__,,l  l
                                            ト、゙ー' .::::::::!  !  l    i  !
                                                 {、 ヾ:::::::::/゙''''"  j  l   |  l
                                            { ゝ`-/  /  ノ  j  ソ /
                                            ノ'''~~フ  / / / / /
                                          /_;;::彡-‐彡-‐'"彡::彡/ /
                                         /..::::::::::::::::::-‐'"_;;:: -‐'" ._,,. '"
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443◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:57:59 ID:vs6FLGWg

世紀の大発見を思いついたかのように、キラッキラの笑顔で囀った。


                                   /     ′  |   | |        |  | | |   l l| |  ヽニニイ
                               .    ′l       | || |        / | ノ 厶|-/ 十| ┼- 、// |
                                  l l|    l     |  |||     / .|イ´ / / ― トL|  //  l|
                                   | l |  l |     |  |||    l ′ ノ/  //___l/l |  l:::|   l|
                                   | | |  | |     |  || >、  | | /    彡===キ≦ |:::|  '|
                                   | | |  | |     |  |/ へ\ | l            |l|  |:::| / |
                                   | l∧  ||  |  |、/| l/   __             |||  \〉  |
                                  ヽ  \||  |  | ヽ〈   彡'" ̄            l||  /|   |
             「今この土地この場所で――         |::::|\|::l├ヘ、 、l  \ 〃                ||  ' |
             戦っている学兵を救うの。          .|::::|  レ\ | \\   ∧     ヽ            l |   | | /
                                  |::::|   | |l | ` \ トヘ           _  - ア     ノ人  | |./
             私が戦って、皆を守るの」           |::::|   | | l|   |l| \      ヽ、 _ . ´       イ ヽ| |′
                                  └┘   | |∧l   |||    ト        `     ,. '   / |
                                        八 | ヽ  ||l    |  |>  .     _  ´ //..::.:|
                                         \  \ |リ    |  |     `T爪_//..::.::.::.:|
                                              \    |  |      |>〔]‐< ::.::.::.::.:/
                                                  ノ  |       /イ/^l ト、\::.::./


               ____
             /      \
           / ─    ─ \
          /   (●)  (●)  \
            |      (__人__)  u   |  「……どうやって」
          \     `⌒´    ,/
          /     ー‐    \

444◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:58:28 ID:vs6FLGWg

やる夫の問いかけにも、幸せそうに答えてく。

                                     . i:|//i::i  》  /| li  !メ l   l   ! i  |   ',   ',
                                      〆i !:L〃  i ', | !  | l ト,   !  /  l  ! i  }   !
                                     // / |:|'" i  斗弋T、‐- ', | ヽ !  /i /! /! !  l.  } |
                                     / i |:l  ',  i弋ゝ‐-Y=、丶` ',.| /_.!ム、/_l /  /  ハ !
                                          | !:l   ∧. !  ヒ_q )_ヽ   レ'  レ' 7 メ  .イ / l !
                「小隊をつくるわ!                  l |:|.   ,ヘヘ               ,r‐‐tァ/ /| ,/   レ
                  お父様に頼んでガシガシお金をかけて、  l l」   i  ヽゝ:::::::::::..      ゞ゚ノ//ノ |,イ
             戦車とかいっぱい取り揃えて!」       !    ト、           ! .:::::..´ソ"   l:」
                                       i    |. 丶      、_ ,、_ ´    /',
                                          ',    ト、  ゝ .     ‐/ フ_,, ィ ´  !,
                                           ',   |::::`:‐-.、`> . _ / /l´ ゙!i   lイ
                                     、___ヘ   !::::::;ィ;==,‐、 ;_/ / !  !|    |
                                     ::::::::ff《ヘ  i::≪::::::〃!,ィ´`‐-ヾ、l_/_il    l、
                                     :::::::::ゞ》 ヘ. ト、::::゙彳/ゞ/r‐---、i/´::::|  /:::\

夢想家の見る夢のような話を、彼女は明るく語っていく。
それは、虹の上を歩くようなお話だったが、彼女は差ほども気にしていない。


                                          _/:/l:.|   /l |  l   l|    l ヽ \
                                         '´ ̄イ:ニ:イ  l/_ヽト、l_  lヘ    | l |   ヽ
                                         // j:| l   l    ヽ-ヽ`ヽ卜、 l j|  ト l
                                         /:l /:l l   | 、_.二 _ 「 \l /イ/l  l| l
                                         .:/ /:/ l   |   ̄ ̄ヾミ    レ_⌒ヽ}  l ||
   「蒼星石が言ってたわ、                           ,' l:::l   ヽ  l ///       { =ミ //| | l
   腕のいい兵士と戦車があればミノも楽に倒せるって。          .「´   l\ ',    r -  ._ / ,,,, /イ /レ'
                                          / |   l  \    !     ` 7  l/ //
   腕のいい学兵を鍛えて贅沢な装備に乗せちゃうのよ!       .ノ| l    !       '、    / / イ:|
   いいアイディアでしょ!?」                           l  !   !  \      ヽ. _/ 7¨´ | ハ::l
                                          ,l  !  |_,  - ≧ 、 _ _, イ   l | L!
                                         / ! l  |  〃 ̄ フ水ヘ\  |   l l
                                           ヽ l   |  ヽ\// l ヽ_〉:〉 l    /! |

445◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:58:42 ID:vs6FLGWg

最後にもう一度、大きく微笑んだ。
綺麗で、眩しい笑顔だった。

                                 . / /  /::/  /    ヽ       }      l    |  i  l
                                 |./  /: 1   L       ` ヽ   |        l     i  l  l
                                  /  /:/ .!   「 " ` ミ 、    \ i       /     / /   |
                                  ! /ツ  ト、   !     ヾ    l     /     / /   .i
                                 ./   ,  } ヽ i             l   .-- 、_./ /    l
                                 ヽ  {  / l \ヽ             j /_  ´   ヽ / /  /
                                  /  l }ヽ `   ヽ〉            `ヽ  ー ´ /  /
            「私のパパ凄いお金持ちなのよぅ!   . i  i l         _     ヽ      ソ  _. /  /
           きっとお金を出してくれるわ!」     .il   !. l  ヽ        ソ`}ィ.、 '      /7 ´   /
                                 .}  / ト...  \ト、   ⊥ヘリ     _ イ./   /
                                 .ハ   l::::::::`:ー.、{_ ヽf .イ }-- ァ /ソl_入 ィ /
                                 リ{   .l::::::::::::: ´  _二ヽ}  ! ´ f イ .,! .l ´
                                 ヽ !  .{:::::::/  f }  l /  〃 リ / / .}  i
                                 、 l   l:::/   " - 1 }  /  / ´ ./ .i  !


これだけ気持ち良さそうにしていると、なんだかその気分を壊すのも悪い。
少し困った表情で、やる夫が夢の穴を指摘すると、

      _____ 
    / ―   \
  /ノ  ( ●) u \
. | ( ●)   ⌒)   |    「誰が鍛えるんだぉ……?」
. |   (__ノ ̄    /
. |         /
  \_      _ノ\
    /´         |
.     |  /       |
                                        | l |{   lヽ  l |   |l  }l         l
                                      _|  l |ヘ  | l | |   リ ハ /l     |
                                      ,.斗≧ミメ\ |  l | | l/ |/ _j厶|       l
                                       / しヘヾ \ lノ | / 孑气く  |  /}  小、
                                      l| {::::} |       l f:::i lヾ ノ///l|:| \、
                                      _弋_゚辷'ン_         、辷ン   / //l| |:l   ヾ
                                         ̄ ̄"´        `" ̄  /   / | ヾ 、 |:|
                    「そりゃあんた達でしょ」    \:.:.:.:        ′  .:.:.: / /l  l|  |:|  レ
                                      ー-ヽ               /ィ´  |  |l∠イ
                                                       ノl   |   |_ノ廴
                                      \     ⊂ニ=⊃     イ l|  |  l|三≦

あたりまえだろという顔で、水銀燈様は2人をご指名しなすった。

446◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:58:58 ID:vs6FLGWg

夢の話に巻き込まれ、思わず2人は仰け反ったが、


       ___
      /     \ て
    /  一'  `ー\ (
   /   ( ○)  (○)\
   i       (__人__)   i 「ハア!?」
   ヽ、    |r┬-|  /          / ̄ ̄\
     /    `ー'´  く            ./ ノ  \ \ て
                        |  (●)(●) | (
                           | u.(__人__) .|
                   r、      |   ` ⌒´  .|
    「おいおい俺達かよ」 ,.く\\r、   ヽ      ノ
                 \\\ヽ}   ヽ     /
                  rヽ `   ヽ  /   ァ'´ヽ
                   └'`{  .   \.|   /   i
                       ヽ、._   ヽ、_,r'   .|
                             `ヽ、   /'  |
                          `'ー'´
                                     '  l | !_/イl |,   l ',  | ヘ.   l     / |  ;i  ,    | l
                                       ,l/,r‐'´!.| ',|ヽ | ヽ  l ヽ |     l l /l  l,     l|
                                      / /   ',| 十' 寸 二マT´ ヽ.|!    / ┼/-l、_,|    /! !
                                     ,/ /l    | 丶 \ _\   '|l  / ‐ナ'´ |/lj  / /'゙
                                     . / |'、    ', ‐、―r┬ャ、`     i/  ‐/_‐__/ /-‐'i /
                                     /  ! ヽ.   ヘ ≧=一' ´          ゝ'-彡マ´ /      /'ヽ
       「あんたら偉そうに講釈たれてたじゃないの。      ! l \   ヽ                  〃  /!    /  |
                                       l | l   \  \        /      / /i|    /  /
       メリットがなんたらだとか、俺達は傭兵だとか!   .i  l|   | ト ̄´   、_, _,  - '´-‐イ   l|.   /  /
       要はお給料があればいいんでしょう!?」      ー 、 l l   | /\\     ´ 二´   /  |   l  /  /
                                     :::::::::::| l   |:::::: \ ゙  、   _ ィ ´|    l   , -:/ , ィ
                                     ::::::::::::l|   !:::: ::::::::-_天    !   |   l/´::::::/ /´ト-、
                                     :::::::::::::', l   |: ::::::::/´:|:::/「l\   !   !   l__::// /  \
                                     :::::::::::::::',    l ::::::/::::::l:/ l|::、 〉_;-:::|   !::::::::::;'/   ,:' ∨ /
                                     :\:::::::::∧  l、:::::::!:::::::l;'   l!::∧>:::::::::l   l::::::::::i/   / ヽ/ /
                                     ::::::ヽ:::/:::::ト  V\:l__」|  lY、::l>|\::l   /:::::::::/   ,   !、_/

彼女にとってそれは、すでにとっくに決定事項。

447◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:59:11 ID:vs6FLGWg

笑いながら決定事項を通達し、

                                    レ'         /|   ヽヽ ヽ    (ヘ;;;;|) ハ
                                   /      /   /│    |_\|__|__ (ヘ;|)) ハ
                                   l    /  l | |   r'|   | ハ  ` ((!!))   |
                                   |     | | 」-ト、ト、  |   _x===|   }((ト、ヽ |
                                   |    レ|´| | | ヽ |  rテ´   | / ハヽ__」〉|
    「私が用意して、あんたらが鍛えて、     ._| |    | | |_==ヾ、 ∨        |/ / {{ ̄ ̄||
      .みんな纏めてヒーローをやるの!」       〈l ̄〉ハハ \\x゙     ,        /// / llヾ〉 |||
                               ヾ_'-'∧. ヽ \\      _  ノ     jノ ,イ /| ll |ヾ_ |
                                /||ゞ´∧ \_\ゝ          /// | {{|  | |
                                 //´|| 〉〉、_ ヽ ̄ヽ、        /イ‐,,/  ゙|  | |
                              //   ゙ |_| /\\_|` - -、- < ̄;;;;;/l   } /`│
                               /\ー─-、 /  / ̄/|   ||   |;;;;;;;|;;;;;;;;;;;//|   |_/;;


                                      _ _                      ,rノ´l
                                  _,ィ升Y⌒:::⌒::ーュ、ー、          /´ ̄   /
                                /::::{{匆リ::::::::::::::::::::::ヾ、゙ 、          」 -く´ ̄ ̄7
                               /::_:x~~^`~~、:::::::::::::))__\     く::::::::::::ヽ;::::::/
                              ,仟厂i        ^Y~>|廴__))、     '、:::::;;:::-‐/
                              / |!  |  /  | |  ! | (/_}ト、\ヾ、',      Y::::::::ア|
                              /  |!  {  /  }/__ / |i 气ク\ヽ\>i     |、/:::::!
                             i | |ハ ュトノ |! //´ lノ ハ||  /  | ヽ,  l       |::\:::::|
                              |  |  /アlハ    ゝ-゚'!/ |   ヽ.  ヽ     ,!:::::::\|
     「学兵の皆もきっと元気になるわ!   l  !  ハ ,_り  ,    ",/  |   八   \  ,へ:--─!
.      そうよ!これでいきましょう!」     ',  ∨ |"   ,. ‐┐∠  ,/ ,/ __ヽ_,,.. -''"||::::::::\::::|
                               |// 人   `ー  ,! / /,::'"´:::::::||::::::::::::::ヽ;:::::::::::;/
                               ( (  `> 、.,_ イ,|/`Y/:::::::::::::::::::!!:::::::::::::::::;>'"´
                              ノ  ) '´__r'ー‐''´   /|:::::::::::::::::::::ヽ:;: <´ \
                              /  r'"´:::/イゝ-─-イ 八::::::::::::::::::::/     \  〉
                                |   /:::::::://\_,,.. -‐/::\,ゝ、_;::イ     ,ハ /
                    .        /./:::::,:|/- ''"` \  /::::::::::ヽ:;イ:.:.:.:',    / レ〈

彼女の戦いはスタートした。

448◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 15:59:35 ID:vs6FLGWg

無論、そんなの彼女の中だけの事。
渋い顔でやる夫が聞く。


      / ̄ ̄ ̄\
    / _, 、_ \
   /  (●)  (●)  \   「給料……払えるのか?」
   |    (__人__) u  |
   \    ` ⌒´    /


水銀燈が即答する。
本人謙遜しているつもりだけどドヤ顔少しも隠せてなくて、とってもとっても見苦しい。

                                                   /    / 「_ 水_フ /  / / ! l l  !
                                                     .′   /   〃/:.:|!` /j∠j/j /| l! ! │
                                                .′   .′ 「_jl><フイ/__' `く/_/jリ l
                                 _ _  _ _ _           /     / / ∧! |||| | l ' 、fijハ /x' / '
    「お金持ちだって言ってるでしょう?         (_l j_   r_z_ヽ_    /    / .:: /l   |||| | |i! ::::::`   fiTイ
                                   ゝ| 〉‐、'ー‐'   ) . '′   .  ::::://   |j`Nヾi     ィ::: │
      そうね、あんたら本当に腕良いみたいだし…    ゝヽ r‐-   イ/    / ::::./   .イ  |    r__、 /⌒i !
      大奮発して――」                         ` T`─   |   _/__ ::::/   / |:  |     /ーl | !
                            .         / !  r-─ォ -‐:: :::::::: `ヽ--' 三ミ|:: へr‐  ´   . イ |
                                    ( ノ _.j / / ::::::::::::::::/!::::ll \三fl三|:: ト_j  _  イi::り ,!
                                  f⌒Y'´  |/ /| :::::::::::::::::i ::::::|!   V lj三|:: /::| Y '⌒ヽ|,|/イ !
                                  ノ γ⌒ V  rイ:::::::::::::::::::::::::::::ハ   V/,!/ : :|: |/      ` ァ:|



                                       /⌒l   , ‐、/     .|             \,メヽXくく二):)
                                       {  |  ,/   |/   /  | .|     j   /,'/イ|ト`ニニ〔
                                       |  |  {   |.   ,'   | .l     ハ  ∧〈〈_ノ:|ヘヽヽ_〕|
                                  /^ヽ │  |  !  :l l  |.\./ | .l     /  ∨ ハ`T〔_.//l:ト-く
                                 {  `、 l   :l, |  :l .! |  /\!∧   ./ __/∨ |   | |. |:| !
                                  `、  ヽヘ  :L_j  :{ ハ l :,'   `ーヘ  ∧ 三三三 |  . ∨ .|:| |
                  「月給30万でどうだ!!       \  ∨      ∨ ヘ l小. 三三 ∨   ̄   ./   .|^ヽl .|
                  ちゃんとお休みもつけるわよ?」   ゝ        ヽ Ⅵ \  ̄  '      /     |_ノl .|
                                   〃 `Y⌒ ー─    |_ンーヘ_> `ーー ’ ´----イ  ハ  V
                                   {{   \      ノ⌒ | l l |ヽ、 _         イ|./  .,'   |
                                    `ーt一'´ ̄て`      | l l |:::ヘヽ> -‐ '´ん リ.l  ./.l   |
                                      `ヽ、 __      | l l |:::::::::| l l\  ∧::∨l  /::::l   |
                                           `ヽ、__////:::::::::::V|ヘ::::ヽ_}_:∨ /:::::::l   |

450◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:00:07 ID:vs6FLGWg

          ____
       / ノ  \\
      / (●)  (●)\
    / ∪  (__人__)  \
    |      ` ⌒´    |
     \ /⌒)⌒)⌒)   //⌒)⌒)⌒)   「……ゼロの桁がちげーお」
    ノ  | / / /   (⌒) ./ / /
  /´    | :::::::::::(⌒)  ゝ  ::::::::::/
 |    l  |     ノ  /  )  /
 ヽ    ヽ_ヽ    /'   /    /
  ヽ __     /   /   /




                                                  _ _
                                      .     _l    , .:':{@}:::..ヾ ヽ、
                                           \   / ´ ~ ̄~ ` ヾ::.ヽ\
                                           < .r.//, 'ハ  ハiレ7〃ヾ::.、ヽ
                                           / .Ll ! { ノ ヽノ `ヽ l/| !:厶l
                                      .         /Vi 小●    ● ノ l 下、_〕
                         「え、3万円でいいの!?」      j||l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ i !__ト
                                              lヘ   ヽ._)   j/  ! !
                                               | /⌒l,,、 __, イァ/   ト..、
                                          .          | /  /{ 薔 }::::/:: ::ヽ. i;:::ヽ
                                               | |  l:: ::∨:::/::〈::央::> |`ヽ!
             、__人__人__人__人____, 
   / ̄ ̄\     )             (_
 /   _ノ  \ て  ) 食えねーよ! (_.
 |    ( ○)(○) (  )            ( 
. |     (__人__)   ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
  |     |   |                      、__人__人__人__人___, 
.  |     |r┬-|            ____        )           (_
.  ヽ    `ー'´}          / ノ   \\       ) バイトか!! (_.
   ヽ     ノ          / (○) (○).\   )          ( 
   .>    <         /   ⌒(__人__)⌒ \   ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
   |     |         |      |r┬-|    |
    |     |         \     `ー'´   /

451◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:00:30 ID:vs6FLGWg

2人に助け舟を出したのは蒼星石。
常識的な彼女は、水銀燈の暴走を黙って聞いていられなかった。

                                      \;;;;;;:;:;:;:;:., ィ:7::l:i .:.:.:.::::::.:.:.ヽ.:.:.\
                                       `,n;;;;/.:.::/::::jiト、 .:、.:.:::::::.:.l:::.:.l::.ヽ
                                        ノ V .:::/,,_/:ハトト、 .:ヽ.:::.:::|.::::j::::/
           「…第一どうやって君が人を集めるのさ。    rん7‐、).:ノ::/イ二ニヽミ、 ィ二j:::/::/
             君だって学兵だろ?              . / o ̄ `Vヽ::〈〈fでソ`  ,rジソ !;.::/
                                    /     .:.V 〉:::, ' ' ' '  `  ' ' /::/
          お金持ちってだけで                   .:.:.::V.:::::ト、  ~~ , イ::/
           君のために命を懸けてはくれないよ?」        .:.:.::::ハヾトん> -- <l/l/_
                                       ̄\.:/:jこ{   ,ィ勺>.、 ヽこト、


ただ、蒼星石の問いかけをきっかけに、


                                              _ _
                                             , .:':{@}:::..ヾ ヽ、
                                           ./ ´ ~ ̄~ ` ヾ::.ヽ\
                                         r.//, 'ハ  ハiレ7〃ヾ::.、ヽ
       「ん…                               Ll ! { '´ ヽノ   ヽ l/| i:厶l
                                         /Vi 小●    ● ノ l 下、_〕
       まあ、最初は人数少なくてもしょうがないわよね。      .j||l⊃    ⊂⊃   i !__ト
       実績が評判を産む事に賭けましょう」               .lヘ   r‐-、    j/  ! !
                                             | /⌒l`ニ`, イァ/   ト..、
                                          | /  /{ 薔 }::::/:: ::ヽ. i;:::ヽ


姉妹は、聞きたくない言葉を聴かされてしまうのだが。


                                       / 〃 ||   \             \〉
                                      ⌒ヽ ||    /X /|    j |   ヽ
                                   / /二ヽ∨  / //\ l    /|  |       ,
                                    | l { J j | 厶≧廴   '    /| 厶 -‐   l
                                ト、   | ヽ ー′|イ}「/ .:::::下ミ /   ' Τ/ |  |  |
    .「最初は5人でも、きっと何とかなるわぁ!」  }三>ヘ   ̄ ノ|  |{:::::::j | /  / ≧ミk.|  | l   |
                               |/      / | 弋辷ゾ / /  /.:::::l 「≫ ハ| |
                              -<    ヽ  {  | :.::.:.:..         |{:::::ノ/ | / ||  j
                            /        ∨ \.ト           `` く /|./ |イ|l 厶
                                {    }   \_>、  /]     .:.:.::. ノ/イ |=j //
                             \   \   |       ̄`ヽ ――┬<  | | |三厶イ
                               ヽ   '  |        丿/.::::::::::::|   ノノ 丿三三三

452◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:00:54 ID:vs6FLGWg

5人。不吉な数字に翠星石が反応する。


     / / /  ,   `ヽ ヽ\
    // , / /  // /,イ   Vハ ヽ  て
    // // / // / //||l l!  \ (
   {ノl l| 「Zメ/l// /ム⊥|| | |  /
   l l |l 〈f沁 {/ / ィ汽く l| j ,リ } rく
   N八〉`゙:::::::::::::::{゙りノ//〃/イ  |    「5人……?
     jヘ、  _   " 彡'// |l  |    もしかして、翠星石達も数に入ってますか?」
     / / 丶、`  , ィ7´ rク l   |
    厶イ __」二兀//-|-/厂ヽ、 |
   / / l { ´´rク〈 | /´   〉 |
.   / / /八  }| ∨ ノ!     /!  、


水銀燈の決定事項に、当然姉妹も含まれている。

                                              _ -─ ─- ,- 、
                                           rメ´── 、::::::::::::::`ヽ \
                                           〆     /  `ヽ;:::::::::::\ ヽ
                                         // / / /      \::::::::::l  ',
                                        ,イイ | メ、 l   ,イ  l  }_::_}  !
         「え?勿論でしょう?仲間じゃないのぉ。.     , -ー' /ル| l ァ=ミ、!   // | /! //`l|ヾ》  i
                                   // ̄ {| | l ト、ヒソ | /二Zナ | ヾニソヘヽ   !
         ここで見捨てたりしたら、                     、__}ハヽゝ , `´  r'::ンヽ}/ }| | ヾ\ i
         私がセンチメンタルになっちゃうじゃない」.        `ヽ:::| ∧ 、 _  `´ /  /| |   `ヽニゝ
                                       < ̄:::|  |\`__  ,ィ//  ハ| |   l  ',
                                      -=ニ´::::::|  l^`}ノ}バ7/  /!_ノ}/l__ ,ィヽ ヽ
                                       /ィ/:l  |::/、/l| ∨ / ̄`ヽ::::::∠ __\\
                                        /::::::::l  !{/ .ト=/ /::::::::::::::::l:::::::::::<__


                                                 ___
                                               /..:::::::::::::::::..\
                                              /.:::/ / ̄ ヽ \ヘ
                                             〃7´ イヽ、 ノ ト `ト 、
                                              《_{{∧ { o   o } ∧}}_》
                                     「戦地だけに」   〃ー∩ヽゝ'''r―ヘ''厶イ ヽ‐ヘ
                                           Σ(⊂)_ヘ トヽ_~_ ノイ /_/乙
                                            /^7フ::::>イ::∀::r<:::::∩┐ヽ
                                             { /{厶イ>く::人:::>、 ト个ー1 jノ

453◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:01:10 ID:vs6FLGWg

                                                 ,.:::''::´:: ̄::`:::.、
                                                /:;: '´T 丁l `ヽ::}
                                               /{:::/ l |l ト、 l Nトl iハ
                                               ldb| l k_ィヽレ仁リl│
                                               | ∧l  l ィf;;li  ハシ} イ   ドヤッ!
                                              ,l  (l  ぃ  _' ,从|
                                              l   ヽ トゝ、` ´イト、ト、
                                           ,=ニ三~~//i i`<リハ三ニ_
                                             三三/(:::::::::\Ni i\i三下
                                                ミ\(ミゞー'Y^fY ̄;)
:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//     //:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:./:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:ヽ                ヽ::ヽ/`Y^Y:::ノ
:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.://  i/,,  //:.:.:.:.:./:.://:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ             /:::::::::|丶::::i
イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〃彳 フil_ミ //:.:.:.::.:/:.: /:.:.:.:..:.:.:.:.:.:ィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:i
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:彡{ {   ll  { {:.:.:.:::./:.:/>、:.:.:.イ≧/:.:.:.ィ:./:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:!
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:X< .{ {    { {ハ:.:.:/:.:/ 手彳/:.:.:.:ィ:.:./:.:.:./:.:.:.:.:.:ト:|
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:., ・' ´  V.ノ il   Ⅶi:.:.:ハ:/  |ム, ー-<乂:.:/:.:.:/:.:.:.:.:/:.:八
:.:.:.:.:.:.,・'´  _   { { ミvケノ iハ:.:.:八i  V::ゞ、 ヽイ/:.::./:.:.:/:イ:.:/
:.,・彡ー、_ノ 二ユ、 ヾヽフミ、 ∧ヾ:.i    `   /イ:.:.::/:.:.:/:./:./
ユtイ二ユー' ̄ ̄ノフヾ} }   ノ  '、!      / ̄ /:.:.:..//:.ノ:./   「ちょっとあなた……」
彡ノ: : : : : : : : : : :ハヽ} }  ∧     _    | ー'' ̄´ ノ/〃
: : : /: : : : : : : : : :i: : :人フ {{ `ー─t─'─' ̄´
: : /: : : : : : : : : : :il: : : ト<〃    /
: /: : : : : : : : : : : :il: : : i }ノ 、il,  i



         ____
       /     \!??
      /  u   ノ  \
    /      u (●)  \
    |         (__人__)|   「ん?やる夫かお?」
     \    u   .` ⌒/
    ノ           \

454◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:01:45 ID:vs6FLGWg

泣き顔でやる夫に掴みかかる翠星石。


   ノ ※//:. :.:.:.:./:.:.:./:.:.:._:.:._:. 二/   l
    /:::/:.:. :.: /.:: .:/ .::_.::  .:.――:. /  /|       |
  //// ::/ ::.:./ :.__:._:.//:// :/l | l     |
   / / ::/_ :.:./ 二\ / :://:/:. /l / /l .| l      l
  ※ l .:/ / ̄l __   \二 ― ´ / // | :| |   :  l
 .   l .:/:::/  / ̄>-、\ `   /  /     |.:.l | :  l .::|
 ※  | .:l:.:/    / :.:.:.:.l l   ´  / ___ |:.:| | ::. | |
   ノ|:.:|:/   ( ̄ ) (;:::. /        __ _   l.:.l: l::.|: l .:l
  ノ:.:.l:: |'     ̄ `‐ -'        ´/:.:.:`>、/:ノ/l:l / /   「馬鹿にされるのはまだしょうがないけれど…
  ノ:. /:ヽ、\  l| | | l             l:.::::::/ / ' /:l.: / ./    コイツと同列にだけはすんなですう!」
 ':.:./: / ヘ ̄`             (  `ー´ // /:. .: /
 ::/: /:/::.lヽ.           _   /  l | l ///: / :/
 /:./:. :. :l  ヽ       /  `>     、/ /.:. /
 ::/:./:.:.:l   :ヽ、     ー‐      / ヽ= ― ´)
 /:.:. :.:/ __:.::_\    ___ -┬ ´|   ※  l
 ^ ̄ , ‐,.ニニニ、\:. ̄::.__|_ ::.l::.|.:.|.      )
  //      \l ̄l ‐,ニニニニ、ヽ┴- 、 ※  |



やる夫が彼女にしてやれる事は、ただ謝ってやる事だけだった。



      / ̄ ̄ ̄\
    / _, 、_ \
   /  (●)  (●)  \
   |    (__人__)    |    「その件に関しては完全に陳謝させてもらうお」
   \    ` ⌒´    /



    / ̄ ̄ ̄\
  /        \                       、__人__人__人__人__人__人__人__人, 
 /    ─   ─ ヽ                          )                    (_
 |    (●)  (●) |  「必要ならば書面でも」         )  ギャアアアアアア!!!! (_.
 \  ∩(__人/777/                      )                   ( 
 /  (丶_//// \                       ⌒Y⌒Y⌒i  /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒

455◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:02:25 ID:vs6FLGWg
                                           | /
悲鳴を聞きつけ首を動かすと、そこには                    |./
                                         _ _
                            __       .:,....'´::::::::{@}::ーノL
                       /     \     .イ:::/ ´ ~ ̄~ ` ⌒
                      /    ノ  ヽ\  //::〃 i ,ハ  /ヽ、  ヘ
                      |    ( ≡) (≡) .|∞:i l lレ ー ヽノ ー} !`lコ∩__:
                           | .//// (__人__)//i  } ぃ○    ○小iVfつuu)
                         |    .|    | | . .i  i ⊂⊃ 、_,、_, ⊂li|ノ |.:.:.:|:
                      |    |r┬-|| |   | i     i__i  ノi __|.:.:.:|
                     /  ̄\ `‐/ ̄ ̄ ̄ :.:.:.:..>、 __, イlノi.:.:.:.:.:.::...:丿:
                     |  ヽ、 \/  / :.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:{ 薔 }.:.:.:/ ̄ ̄:
                         \ ./  / ⌒))".:..:.:.:.:.:.:.:V.:.:"(ξ) : モミモミ

乳揉まれる水銀燈の姿があった。
やらない夫は、実に幸せそうなだらしない表情。


                             !  !   / /  ! l      l l  ! !   l い
                              !  .! /! ハ !      ! l  ! l    ! | l
                             !l|ヽ、 !i l l l l   l   l .!  l、 l!   l  l l
                             !l ヽ `トl、l l l i:、  l  ./! /! .,ム!カ   l ! l l
                             トL_\{| ヾト 、ヽい l / l/-!7´_lム!   / /! l/
   、__人__人__人__人__人__人__人__人,       .l. ヽ`卞. 〒‐k  l/|/ ッr‐ヤ´!,/!  ,.ィ' / l ,!ヽ
   )                    (_.       ヽ O、ゞ-‐'′      ゞ匕o/ //l/ ,l/ l
   ) なにすんのよこのバリウム! (_.       ヽ.〉 zz ̄            /ィ´/l     l
   )                   (          ヽ、          '  , -=チ'´ l   /| ,l/::ヽ.
    ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒         l\_..>   ,.く二ニ=ア  /    レ:::´::レ:´::::::;::l
                              .l: :ヾ、、  (      /,.. く:l    !::-‐::´::::::/::::|/:/
                               l: : : : :`、‐-===.´:´lYl: : l    l !:::::::::::::::::::::::/|::: ̄::>
                                l: : : : : : :,.フく_: : : ;K>!: :l    l l:ヽ::::::::::_:::::::-‐<
                                .l-i、: : :///l7lヽV/'´>l: : l |  ll l: : l: ̄::::::: ̄:::_:::::::::`ヽ

456◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:03:06 ID:vs6FLGWg

やらない夫は平然とその批判を受け、


      / ̄ ̄\
    /   _⌒  \
    |   (●)(ー) ホジホジ
    |   ⌒(_,,人__)
    |   ∩ノ |;;;| }   「お?ヘリウムからクラスチェンジか?」
    |  /_ノ"' }
    /ヽ/  /    }
   (  ヽ  /_ ノ
   7.ヽ__/   \


ニカっとキショイ笑顔。


       / ̄ ̄\
     /   ⌒  \
     |  ミィ赱、i .i_r赱
.     | ::::::⌒ (__人__)
.     |     トエエエイ   「 いやぁ、今回の報酬貰ってなかったな~って」
.     ヽ     `""´}
      ヽ     ノ
       /    く


                     ^´       /    ___r=y=ー=冖-ィrt=、           }´     〈
                     〉    変  〈  /___f〆::::::::::::::::::::::::::::::Yごソ\         〈  変  /
                    〈    態.   ∨__f〆:::::::::::::::::_y=ー¬冖¬―-\       丿  態   {
                   人)   ! !   (.{f7::::::::: イ厂  ;′         `\    / く   ! !  (_
               ト、__/   ヽ、_,.イ    /{f|:::::/  l l  |      ヽ  ',  ヽ  / /  )     /
              ト'    亦   ,イ⌒ヽ/./イト\   | |  |       ',  i  ヽ∨ /  `Y´Τ`Y
              l      夂   (    ̄7 |l|___}〉 ∥|   | {      |   |     ∨ /  ../
              ヽ          〉   //  |:| ̄  | || l   | | ト      | ∥u ;    ', Y /.::/
               !     能   /   ./ l  |:|    l┼ヽ\ ||| \  |ハ / | | |: l::.::.::./
               |    心   {...  |:| |  |:|',   |ヽー=≧x、ヽ ゙, //_」./l  | ||:リ:.: /
              .丿         ∨  .|:| |  |:| ヽ  |U 弋_リノヾ'ー |/ィ,T7/ /j / /::.::/
              ∧     / /   ヾ  |:| |  |:|  ト  ヽ::::::: ̄ ::::::::::::::::::ゝ' /´ |:::::/::イ::.: \..
              /ノ__  ゚ ゚  (⌒ `   |    | \ \ u   ::::::::::::::  / /::.::.::.::./_<_
              / /`Y⌒ヽ/⌒/   ∧    |\   ̄   ___,. ' /´::.::.::.::.::.::.<二 _ /ノヽ._人_从_,.
                    ___ \   / ∧    トU \      ̄` イ   |::.::.::.< ̄ ̄ ̄, -'',}      ( \
                    ::.::.::.::\\/ /.::.ヘ   ∨>=>  _ ∠::.::.:|  |::.::.::.::.::.>   ,、-∨  変   ,ゝ、
                    ::.::.::.::.::.::.` <´\ヘ.  ∨::/∧:ト\く___|  | ̄ ̄ー―::.::.::.::.: ノ    態   (ヽ
                    ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.\ ゙ヘ  ∨/ |:|:::://::.::.::.::.:|  ∧__ー<  ̄ ヽ   ! !   ,ゝ
                    ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽ ヽ  V  |:|::〈〈::.::.::.::.::.| / \::.::.::\ \   )     (_


満足気なやらない夫の顔を見て、更に罵りを上乗せする水銀燈。

457◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:03:24 ID:vs6FLGWg

当のやらない夫は数秒黙り込むと、


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)
. |     (__人__)      「……」
  |     ` ⌒´ノ
.  |       nl^l^l
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く
   /     ヽ \


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( mn)(mn)
. | ////.|  |人|  |
  |    |  |⌒|  |   「美人に罵られるって、以外と良いもんだろ」
.  |     |  |. |  |
.  ヽ.   / / }  /
   ヽ  / / ノ ノ
   / ノ,,ノ    |
   |        |
    |       |


エクスタシーを感じながら返答した。

                                                    -―--{薔}
                                                <ヽ´ニ-――- 、 `ヽ
                                               ,<_7,/ /! l ノ   `ヽ ヽ
                                             .,/ / i / ト iヽ.ハ  八_ ヾ-、
                     、__人__人__人__人__人__人__人__人,     ///i  Kl o混ト ゝノ//i ,ヽrヽ
                     )                    (_.    ./〃ト l. u `~´   /乱}ノイハ
                     ) ナンナノよこのバリウム!! .(_.      i!/{ ヽu _    `u´ ノィ .ハ
                     )                   (       .i!',>、__/´ ̄`゙ヽ、 u / ,ィノi!
                      ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒      ト!/ ,つ`ヽ、_ `) ∠ィ '| ′
                                              ハ._r' `lュ-、i ~Y_,ノ/ |
                                             .ノ゙l/ /7 F`ヽy′ノ_/ /l  !
                                             `L`ヽノ[__`~´~L__「,/彡ミミ≧
                                               ゝ´ ! `ゝ-/,ノ彡彡≧

458◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:03:35 ID:vs6FLGWg

:::::::::::::::::::: ..::::: ...___:::::::::::::::::::: ..::::: . ..:::::::::::::::::::::::::::: ..::::: . ..::::
:::::: ..::::: . ..::::: /::::::::: .  \:::::::::::::::::::: ..::::: . ..::::::::::::::::::: ..::::: . ..::::::::
  ... ........../::::::::::::      \.. .... .. ..... .... .......... .. . ........ ......
  ... ...../::::::::::::::::      \.... .. .:.... .... .............. .. . ........ ......
..... ..........|::::::::::::::::::         |.... .. ... .... .. ..... .... .. ..... ............. .
 ..... .......\:::::::          /.... .. ........ .... ............. .. . ........ .....
  ... ..........>::::        < .... .. .:.. .... ..... ............. .. . ........ ......
  ... ........( |::        / ).... ..  .:.... .... .. ......... .. . ........ ......
... ...   .......`|:::::::     /'.... .. ...... . .. ..... ............. .. . ........ ......
  ... ...... ....|:::::::::人  /::.. .... ....... .... .. ..... .... ......... .. . ........ ......
  ...  ..........ヽ::::::ヽ,.L_).... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
 ... ...... ....  >__ノ三三.... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
.. ........ ..........三三三三.... .. .:.... .... .. ..... ....

                                    \:::;イ '   、       ヽ `ヾ;:;:;:;:;:;:;.ヽ
                                    /  , :!:i トヽ、 `ヾ.、 __.. :. V  ::::V;:;:;:;: 〉
                                     , ' .:' .;' :ハトヽ`ヽ`z≦=ァ  ::::l   :::::V /
                            .        /イ.:i :/::メ、_! \ ´'トtjハ `Y :::l :. :::::::「
                                    ' l.::|レ'.:イrft!i    ヽゞ‐'   ! ::;' ::::i::::::}
                                      Xイ ::ハ ゞ'、       u   /,:イ  ::::|:::::j
.           「ちょ……チョット待ってくださいよ!         ヾ V!   r=ニヽ     '´}::! .::::;':::/
          一人で帰ろうとしないで下さい!」         `Tト   Y´::::〉   /;イ .:i::/レ'
                                           |i \  ゝ-'    '´7 .:::ル
                                          l :::::>、 __.     ! ::/'´ヽ._ ,ヘ__..ィ、
                                          リ! ::::i::ハ:!  _! /l:/    r-' /-!/`ヽ
                            .              ', :::l'   「 レ'   !'    _〉、/ _ノ,:,:,:,:,:
                                            ハ::::!  ,イ!「jト}!\    !_ / 7,:,:,:,:,:,:;:

459◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:03:50 ID:vs6FLGWg

         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '=・=  =・= u|    「オメーらから見たら珍しく見えるのかもしれないけれど、
    /,'才.ミ) (__人__) /     やる夫の体には脳っていう器官があるんだお」
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ



         ___
      /)/ノ ' ヽ、\
     / .イ '(●)  .(●)\
  .  /,'才.ミ).  (__人__)   \    「頭痛っていうお前らが理解できない症状も、
  .  | ≧シ'   ´ ⌒`     |     時折起こるんだお」
  . \ ヽ           /




                                       ー</: : : : : : {: : 、\:.:. : : : : :丶: : : : : : :.\ニニ/
         、__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人_,      /: : : : :/:.:.:.八: : \: \: _: : : : :ヽ:.:. : : l: : : :ヽ/
         )                         (_      /://: : :.:7:.卞、 ノヽ:.:.{ \:.:\\:.:.:._」≧: :.|: : : : : ',
         )  アレと一括りにしないで下さい!  (_     ./:/: |: : : :.|:.:/ //\_、:ヽ  \:<,ィ<: :| _V: |: :.|: : : :'
         )                         (      .i:ハ: :|: :{: : |:kメテ=ミ \',   ォ夕テハ}^∧:.}: :.|: : :| |
         ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒      .{ハ: |: :ハ: :.{ヘうんソ}    \  弋ゞ' ノ ′}/:.:/:. : :}:.!
                                       {! ヾ!:.:.:ヽ:.', `冖´   {  `  `¨^´  /:.:./:.: :.:/:/
                                          |:.:|:.:ヽ:.、      _     u    /:/:.:.:..:/:/
                                             }:.:!:.:.:.:ト\     V⌒       /イ:.:.:.:.:.: /:/
                                           |:∧:.:.:.ヽ.     ‘ _ノ        //:.:.:.:.:/:/
  、__人__人__人__人__人__人__人__人,                         レ ヽ:.:.ト、{>..   ー     . イ:/:.:.:.:.;.':, ′
  )                    (_.                   , - 、  \{ ` }ヘ`ト __ -‐ 7:.:/:./:.:.:.:/レ'
  )     アオオオッ!      (_                       /二、_≧ー―‐ ´ ̄ \    {:./|ノ|:,イ/ ′
  )                   (                      /    )_ヽ        \r‐'⌒\_'__
   ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒                /       )__ヽ     / ̄ ̄)又\`< )__
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
           | フヒヒヒヒヒ! もだえ苦しむが良いですぅ。 |
           \                         /
              ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

460◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:04:34 ID:vs6FLGWg

邪悪な顔で、翠星石が笑う。


. /  | /  / /  /  / // / ハ.    ヽ    ヽ. \
/' 丁|'  i l /   /// 〃/  \ ̄ \!     |\|
\/ j|  ,レ' _ / /.///./  _ \  |\. | |/
. /__」ヒ.´_彡'_>=,ニドノ'  //  'ァ,.'ニ=<} '  | |
/  {{ ̄ { \ P⌒!i  //    P⌒!i ノ ,'   /! /
,/  {ハ..  \__, ゞ冖^  /' !     ̄^` ブ ///    「コイツだけなら兎も角、
   ハ. \   く             __  ∠ イ ,ノ'     翠星石にまでセクハラしやがって…
  ,/ ,ハ 7`ト _,>       __,. イ !   /〃/
f´ ̄ヽ ヾ、'.{}ヘ.     `'マ二..__ /   /{}ヽ》       秘技・胡桃割り人形で悶絶するがいいですう!」
_) >┴=く¨ヽ ヽ.、       --     , イ   }}
/  '´   \レ-、V__. 、      _,. イ/{{ヽ{}/《
  .'      `て{ ヽ\ `  -- /  / {{-- -}}
 '    '    __j| ,ヘ \.  ∧_/  {{ /{}ヽ }}


報酬をセクハラで頂こうとしたやらない夫が、迎撃された。
やられっぱなしだった水銀燈は、興奮して翠星石に尋ねる。


                                (⌒ヽ            _
                                \ )        ,r=={薔}ー-、      / j
                                        〆/ ̄ ̄ ̄`'┴-、  (_/
                                    __f7∠ /          \
                                    |「 ̄ノl|_〉)// /  ヽヽヽ    ヽ
                             \lヽ.     ||//人ソj | |     | | i .} }ヽ |
                             :::::::::::Vl  く/l_|| ||斗七\  |メ、|/| j }|
                             :::::::::::::::i∧/ /从|ヘ/ /⌒ヽ\ソ⌒ヾ〉/ /,イ
                             :::::::::::::::::::/ / |  | |/ _ヒ)   ヒ)_厶'イ|/         /|_
            「ナニ今の!何やったの!?」  ::::::::::::::/ /  \\> r─‐-、 θ┘ ト、  /|/l/::::::::::::'ーz_
                             :::::::::::/  /   /ヽ \ーゝ__ノ,イ ∠r‐-、 V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
                              ̄`フ ./ /:::::::::::\K/||\>::|/::√  }  \:::::::::::::::::
                               / ,イ  〈::::/了ミy'⌒ア  {:::::ヾ::{   ト、  |::::::::::::::::
                               |/ ノ   V:::::::|弓}_.ノ⌒⌒7:::::ノ/`l { } .jー─-、l
                               (   /:::::::::|弓}_」   /:::::/::{. |_ノ /  /
                                 \ く;::::::::::::ノ弓厶ノ| /:::::/\}/ /  /
.         _ ll _     ,  -―-  、
          `ll´  ∠ ‐'⌒^⌒^ ーミ 、
            / ※ __r―z_  ※ \
.        十 //+__ノ:/::,::.:::/:/::}:`T¬、+ ヽ  ┼
          / ム'::/:::/:/:://:/:::,'::.::ハ:l::l:ヽ ハ
.         ///:::/:{::.:厶ム:/:::/}¬‐ ト、 :∨ ヽ
         く 」::.:l:::l:'´;ニミ //:;ィうK!:|::l::!|  / ll ==   「聞きたいですか?
          ` |::.:|::|::仆Jj}` ノ  Vヅ'|:l::リ爪   ll ==    …膝で……股間を……」
          + ト、l:::!:ト、`゙´  '  ""イ// l::ハ  _っ)
.            l::「ヽ\ミ、  < _ フ  彡'   |:l::.:|ヽ rこ′
      __||__  |::l   }:|::> 、__ . ィ´::| ※ |:l::.:l::.::'. ̄ ll l|
        ||   // ※/::l::レ'⌒ヽ、/`ヽ l   l:|::.:l::.:::'.   j|
           // , イ7>´ / ̄7(ヽ\ | ※ トヘ::|::.::.:'.

461◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:04:48 ID:vs6FLGWg

蹲ったやらない夫の横で、2人の少女が会話を続ける。

                                               / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                                               | 私も試してみるわね >
                                               \            /
                                                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                           | キッチリ決めるですよ!                  |
                           | 胡桃と一緒に横の木もへし折っちまうといいです!   >
                           \                                  /
                              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                                               / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                                               | わかったわ……せーの! >
                                               \                    /
                                                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




         ____                    `ヽ三斗‐〒:: ̄`::.:‐<三/
        /     \                /::.::/::;:: |l::.::.ヽ.::.::.ヽ::.::ヽ
      /  u   ノ  \                   l::.::;':://:八::ト、::\::.::.}::.::.|
    /      u (●)  \                 |::.::レ':∠ -ヘ:ヽ`≦ニ|::.::.|
    |         (__人__)|                 ∨::.l:代j歹 \ 它フj::.}:/
     \    u   .` ⌒/                 }:l::.|:ゝ       /:/:,′
    ノ           \               ./人:ドヽ、_ r¬ 彡l::リ
  /´               ヽ           ′ `ヽ _r┴ミ_T´レ' |/


股座が縮こまるような会話が聞こえてきた後――

462◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:05:00 ID:vs6FLGWg

やらない夫の、獣のような叫び声が轟いた。

                                         、__人__人__人__人__人__人__人__人, 
                                         )                    (
                                         ) アオオオオおおおおおっ!    >
                                         )                   ( ´
                                          ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒





蒼星石が、溜息交じりにいう。

                                                 /.:.:.:.:ハ、.:.:\.:.:.:.ヾ.:.:.:.:ヽ
                                              l.:.:|:_/∠_`\ヽ  ̄ \.:ヽ.:
                                               ヽ/____   ヾ┬―ゥ ヽ.:.:
                                               !`、ヽ.__ノ    ヽ-‐' /レ'
         「傭兵ってきっとあんな人ばかりなんですよね。  r"´     |.:.:.:ゝ    _     /.:.:|
          次に会ったら気をつけなきゃ」             .(   =‐'   ヽ.:.:l|ヽ、___ヽノ_ ,ィ i:|.:l|.::,'
                                       ゝ-'         \:ト、}-‐斤ヒl、レl/|/
                                         r、         /}} l|》o《|! {{`lヽ
                                        __ゝ |i}^ヽ._/  }}  ハ  {{ |
                                        ヽ  ノ'  `j  `ヽ、}}  /X |  {{  |

      / ̄ ̄ ̄\
   γ⌒)      (⌒ヽ
   / _ノ ノ    \  \ `、    「一括りにした事について謝罪させてもらうお。
  (  < (○)  (○)   |  )    後日、書面でも」
  \ ヽ (__人__)   / /


やる夫は、再び謝罪した。

463◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:05:24 ID:vs6FLGWg

水銀燈が、つま先でやらない夫をつつきながら、つまらなそうに言う。


                                l:l_/!:レ'::〉 / | .li l ! |  |   l | ! |  |  ハ
                               ./:/i トr‐i´ .!‐トl、! l ! |  |  / | ! |  |  | |
                               ::/ .l |:| !  .l≡>≧l\   l .// レ// ./ .ハ.!
                                 | |:| ヽ |ヤ''{ fン}ヾミ ∨/ム一〈/ / / l|
                                 | |:|  |ヾ、 `'~        ィtfソ7/,}/  " ,ィ
          「あら、動かなくなっちゃったわぁ」   | ヾ   |            `~ / /ィ|   //
                                 .!    i\       __ ´  <"イ  l」 /.:::/.
                                  !   .ト、.,へ   ‘‐ ´  イ i ///.::.::./,─ァ
                                  .l   l::::::::二_> -、.<  ,|  !: : : : -- ―<_
                               ニニiハ  |:://7只ト、\ /:l  .ト、: : : : : : : : :‐-
                               :::::::::ヾ∧ |::\`´,イ |:L/厶ー:|  .!:::\ : : : : : : : :



--- ──ァ- 、
     /:.:./::>、
   /:.:.:.:/::/_ノヾ
,   /:.:.:.:/''´  0′',
:\{|:.:.:.:.i}      レ^)        「流石に銃床で【 ドラゴンボール 】を【 弾けて混ざれ! 】は
::l:::{|:.:.:.:.|}       〔          やりすぎたんじゃないですか?」
::l:::{|:.:.:.:.|}      人_) \ -、
::l:::{|:.:.:.:八    /     (__丿

                   ┌────────────────┐
                   │注:余りにも汚い言葉のため、     │
                   │   【 】内の言葉は検閲されました。  │
                   └────────────────┘

                                         〈〈_ ′|         } \::/,ニYニ.ヽ
                                      //!  | |  |i  /|  イ  〈〈__,仆、_〉〉
                                       //| Nヽ |l / // | / ーァ∧ r'
                                         〈/ :ト、/|-‐ヘl /≧ー一十メ   //  〉〉
                                            ヽ, l圷;ト.  '丁;下< |  {_l  〈∧
   「あら、貴方こそ、                          / |ハ`¨    ¨´   | ./    ゙,
   【 悪魔の便所 】に【 汚ェ花火だ… 】は過激すぎよ!」     | |i∧ ヽ     u |/  ,  i  !
                                             | | l \ Y ̄)    lイ  /  !   l
                                             |/i| |   > .... イ/| / |   !   l
                                        / 」...| '___l/_,.ィ}ニ〈/| ∧__l___l_  l
                                          /::.::.:|/::.::./ //T トヽ |/ }::.::.::.::.::.::\l

464◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:05:58 ID:vs6FLGWg

放置する訳にも行かないので2人でやらない夫を担ごうとするが、
やらない夫は重くてすぐやる気が失せた。

翠星石が面倒そうに言う。


     | ..::::-┴´ ̄` ̄` ̄`ー、_   `ヽ  ヽ
      Y'´   : : : : : : : : ヽ ※ ヽ  '、
     ∧ /   /    : : : : l : :ゝ、  l.   ',
     /: : /:   / :/ : l : : ヽ ※ヽ  ',
    l: : /: : /: : /: /: ハ :  : :ヽ  {    '、
    {: l!: :⊥、/: : /.:/. /|: : .l   ヽソ    ハ
    .l: |l: :l :トリ_`ー':^/: {、  ヽ: : : | : : |_,..ィ'´ ̄
     人:弋 じぇ、"´   、 `丶、_ヽ.:l: /: : l|:. |
      ム `ト `"'゙      '^ぅテォ-テ/./: /: /l.:..:.|       「翠星石は早く帰りたいですぅ」
      ∧ 八     ,    ヾジ /.イ: :/. /: .l : |
    / こ}※ \__ トー‐、  __ ノ_ .イ//_:_:_l..|
    ノ  匸l/⌒ 、 )ヽ___ノ _ .. イ ̄※ ノ厂兀l.|
   /  て/  ´  ヽ`三/ ┴、 /    ノし  }: : l|
  /    (_{     }{"´  ヽ |〃_. イJ´   l: : : |
::/    /(\ _ ノ)ヽ___、._丿「 /勹     l: : : :|

                                              ____
                                           ,...-‐:::::::::::::::::::::::::‐-.....、
                                          /::::-‐  ̄ ̄ ̄ ‐- 、:::::::ヽ
                                         //.   u  l    l ヽ::::::`、
                                           //.  l、 l__ . l__/l_ 〉   ト、::lヽ
                                        l l二二lメヽー‐l`、 7l / l   〇〇ヽ
                                        l l ト l/l ヾヽ、. l V‐レ-、l u l/^` ヽ
            「それは私もよ。                       l l. l`ヽ-‐ u `、l r'⌒、`l l lヽ   ヽ
                                           l 〉`lV`r'⌒、 !l!lll!! ゝ--' l ノl. l l   ヽ
          う……ヘリウムが詰まってる癖して重いわぁ」    l l`ヽヽゝ.-'       u ノ/.l ノノ.    ヽ
                                         l l. ヽ\u -‐―‐-、 u.//   /::フ、 ヽ
                                         ヾ l、`‐ _ `―一 ´-‐//::::ヽ  `v lヽ.ヽ
                                          ヾ_l、lヽ l フ`ニ>' ̄y/::::::::::::ゝ ‐-l 、、`、
                                           `、ニハУ::::::::::〈./::::::::::::__::::〈  >-‐ ' ヾ

水銀燈は、それに同意する。

465◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:06:10 ID:vs6FLGWg

水銀燈がやる夫を呼んだ。

                                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                                     | ねえ、やる夫!担ぐの手伝いなさい! >
                                          \                      /
                                       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                           |  こいつマジ重ェですう!                  |
                           |  実は隠れ肥満ってやつなんじゃないですか!?    >
                           \                                  /
                              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



                            ヽ,. .:.:.:.::::::::::::::::、::::ー- 、  \
                            /.:,.::::::ハ:::::ヽ::.ヽ::.\.::ヽ:::.\/
                             /::/.::::::|:::ト、:::::仁ニーミ:::|:::::::::|
      / ̄ ̄ ̄\              |.::|.:.::|_ノノ´`ヽ` ◯ `1::|::::::l::|
    / _, 、_ \           |.::|:::::K´ ◯      |//::/:/
   /  (ー)  (ー)  \.         ヽト、::::ヘ         /::/:/
   |    (__人__)    |               ``1:ヘ  r─っ , イ::/,イ
   \    ` ⌒´    /                 |/|.:::>r‐r<  |/イ´
   /             \                |.::/^l/l:/_/⌒ヽ


やる夫は、それに答えない。

466◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:06:21 ID:vs6FLGWg

苛立った声で、水銀燈がもう一度やる夫を呼ぶ。

                                     、__人__人__人__人__人___人__人__人__人___, 
                                     )                        (
                                     ) ねえっ!聞いてるのやる夫!!     >
                                     )                       ( ´
                                     ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒



蒼星石は、一応聞いてみた。
                                       ! !             `丶、   \  /
                                       ', L__ __ ___ _       `丶、 V
                                          〉.:::::::::::::小:、: : : : ``丶、      `ヽ、
                                       /;.:.::.l.l.:::/i::l.:.:.ト、:.:.:.:.:.:. : : : :.`丶、     〉
                                         //.:.:l.:l:レ' i.:ト、;ト、:ヽ、:.:.:.:.ヽ: : : :: : : `ヽ、 /
                                      l/ i.:.:l::|´ ̄l.:l  ヽ仁lニミヽ.:.!::::::::::::::::.:.:.:.:.:「
                                           VN:!行F::l   〒テテミヽ.::!.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.!
                                          l:1 少'リ  弋辷ソ l:.:.:!.:.:.:.:;.::::!.:.:::l::::!
                                          l:.l         /.:/.::::::/:::/:::/:l::;′
                       「あの……呼ばれてますよ」     l:.ト、          /,:イ.:.:.:./.:./.:./://
                                          l.:l:.:ヽ  `       ,'.:.:././.:./://
                                         l.:.:.:/ \_ _   イ.:.:/l´.:./l/
                                         l.:.:/     i   l.:./ 」.:/  ′
                                         |:/     _,ム _」/ ̄`L_
                                             ′ _,. イィ介:、       >ュ、
                                          ノ「フ7 l//iト、 ヽ     /_ノ.:.:.:.ヽ

         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(ー) (ー) u|
.   /,'才.ミ). (__人__)  /   ハア――……
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ


やる夫は、大きく溜息をつき、

467◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:06:34 ID:vs6FLGWg

ボソっと、遠くを見て呟いた。



                        ____
                      /;;;::::::::::::::::  ̄ ヽ
                     /::::   ,,ノ:..:ヾ、   \
                        /;;;;;ー'"´   ,,、  ー‐‐,,   \
  _______ +      /;;;;;( (;;;;;) );;;;;;;;;;;((;;;;;) )    ヽ
  |i:¨ ̄ ,、    ̄¨.: i       |;;;;;;;;;;;;;;::::::::::               |    「……流石に面倒見切れねーお」
  |i: /ヘ:\     :i|     _ |;;;;;;;;;;::::::: (___人___,)       |
  .|i:〈`_、/´_`>.、  :i| ,.r:;'三ヽ:;;;;;;;;;;;;;;;  ヽ、⌒ij~"       /`、
   |ii~~'、;'´`,'~,;~~~~:i|;イ:;:";;;;;;;;;;;\;;;;;;;;;;;;;;;         。;: /::::: ヽ
   |i`::;:':::::;::;:'::::::::::;.:i|`。⌒/7, -──~ 、;;;;;;;;;;:::::::;;;;;"⌒;;::/::|:::::〆::\
   |i::::::;:':::::::::::::::::::::::i| ::::://,::::..    " ニニヽ;;;;;::::;;;;;;;_ ィ /:::::::|:::::〃::: : ヽ
 ─|`ー=====一 | ::::::|_|;;、:::.__y-ニニ'ー-ァ ゚‐─'───┴────── ‐




なんだか、異常に飲みたい気分だった。

468◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:06:46 ID:vs6FLGWg



────────────────────────────────────────────
ガンパレード・メタル
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                                                ,=薔==、
                                              ,.-'"::::::::::::::::::::::`ヽ、
                                         l二ニ/:::::::::::::::::::::::::::::,.-、::::`ヾ、,.-─ァ
                                        | ̄ ̄,/r、-,::::::::::::::::,r ,   ヽ::::::',`丶/
                                        |/リ,/: ●}::::::::::::::{  ●   ヽ::::リヽ!
                  1話 はじめてのたたかい 終            //::{  /:::,.-、::::::',       }::::::|ヾ
                                         /::::{  ヽ::: ̄:::::::ノ      /::::,ィ:!
                                         /::ヘ::`-、_____,.-'",.-'"  |
                                        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
                                        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
                                        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
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                                          みんな纏めてヒーローになるようです
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469◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:07:05 ID:vs6FLGWg

【水銀燈日記】

         ____
      ,...-‐:::::::::::::::::::::::::‐-.....、
     /::::-‐  ̄ ̄ ̄ ‐- 、:::::::ヽ
    //.   u  l    l ヽ::::::`、
.   //.  l、 l__ . l__/l_ 〉   ト、::lヽ
   l l二二lメヽー‐l`、 7l / l   〇〇ヽ
   l l ト l/l ヾヽ、. l V‐レ-、l u l/^` ヽ
   l l. l`ヽ-‐ u `、l r'⌒、`l l lヽ   ヽ
.   l 〉`lV`r'⌒、 !l!lll!! ゝ--' l ノl. l l   ヽ
    l l`ヽヽゝ.-'       u ノ/.l ノノ.    ヽ
    l l. ヽ\u -‐―‐-、 u.//   /::フ、 ヽ
    ヾ l、`‐ _ `―一 ´-‐//::::ヽ  `v lヽ.ヽ
     ヾ_l、lヽ l フ`ニ>' ̄y/::::::::::::ゝ ‐-l 、、`、
      `、ニハУ::::::::::〈./::::::::::::__::::〈  >-‐ ' ヾ
――――――――――――――――――――――――――――――
 3月5日
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
   疲れた~。まさか2日連続で戦争やるとは思っていなかった。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
   なんとか生きて帰ってこれたのは、私の日頃の行いと
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
   言うしか無いと思う。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -




                   _,,、 _
                  t匕ア::-‐< ̄ ‐-
                 イ.:〆.::〆     ` 、   \
             /I7.:〃.::/」           \ \ \
            / I7.:〃.::/」     \       l  ヽ  ヽ
              /  {{l:::|l|::::l}}    l |  \     i   l  ハ   _,,.
            ′ {{|:::|l|::::|}} |  | ト、 / ` 、   |  |  | /イ
          |   {{|:::|l|::::|}} |  | X\  '、 \人 _|_  |/i|l|l|
          |   {{|:::|l|::::|}}  、 ∨ヽ _,,;;;;;彡,,    i  |i|l|l|l|
           , /  {{|:::|l|::::|}}  \ヽ ´´ ̄        ! lli |l|l|l|lレ{
            / / ,  小:.ぃ::.マ} _  \\,"""    - ´i |l|l |l|l|l|l|l
        / / / / l >=rf<⌒ヾ  \           ; |l|l| |l|l|l|ll′
          / / /    | {:{___ノハト =='\ ー一      . イ l|l|l|!|l|l|l|l|
    \、 / / / /   | `¬1|  |:|\ \\  ー 〔_  | |l|l|||l|l|l|l|
      〉三≧x. /   丿   ノ:|  |:|  ヽ \\ -r=く}\ムイ ̄ ̄ ヽ
    _,,.≧ニ三三≧==三≧ト.,,_ `′  }  } \\_ノハ、`¬-、::::::::::::::\
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
   今日の戦果は中々だった。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
   初めて使った銃でゴブリンを撃破。さらにドロップキックで
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
   ゴブリンを葬ってやったわ!リングに稲妻走った感じ?
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
   助けた女の子達も、泣きながら喜んでいた。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

470◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:07:22 ID:vs6FLGWg

 〃///ヾ    i ll  i ! l   i   l |  l  ヽ  ヽ
. i:|//i::i  》  /| li  !メ l   l   ! i  |   ',   ',
 〆i !:L〃  i ', | !  | l ト,   !  /  l  ! i  }   !
// / |:|'" i  斗弋T、‐- ', | ヽ !  /i /! /! !  l.  } |
/ i |:l  ',  i弋ゝ‐-Y=、丶` ',.| /_.!ム、/_l /  /  ハ !
.  | !:l   ∧. !  ヒ_q )_ヽ   レ'  レ' 7 メ  .イ / l !
.  l |:|.   ,ヘヘ               ,r‐‐tァ/ /| ,/   レ
.  l l」   i  ヽゝ:::::::::::..      ゞ゚ノ//ノ |,イ
  !    ト、           ! .:::::..´ソ"   l:」   ,-'´
  i    |. 丶      、_ ,、_ ´    /',  ,    //
.  ',    ト、  ゝ .     ‐/ フ_,, ィ ´  !,〃 ,..-'´:∠_
.   ',   |::::`:‐-.、`> . _ / /l´ ゙!i   lイ/:::::::::::::-= 二、_
、___ヘ   !::::::;ィ;==,‐、 ;_/ / !  !|    |::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::ff《ヘ  i::≪::::::〃!,ィ´`‐-ヾ、l_/_il    l、::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::ゞ》 ヘ. ト、::::゙彳/ゞ/r‐---、i/´::::|  /:::\:::::::::::::::::::::::::::
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
   そして、九州で私がやる事がわかったわ。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
   私はヒーローになろうと思う!
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -




        r、         ll
         \、       ll
          \、      .jl
            \、_,..-_''旦 ー- 、
             ゞ'==r'''''''ー-、 `ヽ、
           ,/^!o=ィi、.   ヽ  ::::ヽ
           / /イニニト、ヽ ::::: ノ  ::::::ヽ
           l.// -_-_j、ヽ`ー'"  __i、:::l
 r、 ∩       ゙i リ´_/___ヾ、!  ::::::::::l\__;l
 l l.i i        lに`-_ー_'''_''_! ::::::::/ /-,、
 ! li !        ヾ!''",,.......,,,__二ニ刀Τ;ノ .ヽ
 ! l ,L... 、  _,,.-''"{、~-_ニニ== //;;/  /
. {三ミ、 ニ,.} , '"    ヾ--ー--ー''",/'"  ::/
..i― ミミミトノ >―---_、 ヾ-ーー''" /ー、 :::/-に
. !     l /, -ー=―そ―――ゞ ⌒ヽ lヽ、
{、___;;j,ォ/    :::::;/____/ :::    ` ::::
上==イ /     ::「     / :::      :::::.
=-二ア=-'---、_ ::::i、___l :::    :::::::/
ー-,,///    //7――――--,=- 、_ ::,-くヽ、
l  { l l l    l l l       /    l 下  ヽ
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
   ヒーローになって、学兵を救おうと思う。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
   そうすれば、暗い顔ばっかしている九州の人たちも、
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
   もう少し笑えるんじゃないかと思うのね?
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

471◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:07:34 ID:vs6FLGWg

 _/:/l:.|   /l |  l   l|    l ヽ \
'´ ̄イ:ニ:イ  l/_ヽト、l_  lヘ    | l |   ヽ
// j:| l   l    ヽ-ヽ`ヽ卜、 l j|  ト l
/:l /:l l   | 、_.二 _ 「 \l /イ/l  l| l
.:/ /:/ l   |   ̄ ̄ヾミ    レ_⌒ヽ}  l ||
,' l:::l   ヽ  l ///       { =ミ //| | l
  「´   l\ ',    r -  ._ / ,,,, /イ /レ'
 / |   l  \    !     ` 7  l/ //
ノ| l    !       '、    / / イ:|
 l  !   !  \      ヽ. _/ 7¨´ | ハ::l
 ,l  !  |_,  - ≧ 、 _ _, イ   l | L!   /|
/ ! l  |  〃 ̄ フ水ヘ\  |   l l    / }
  ヽ l   |  ヽ\// l ヽ_〉:〉 l    /! |  / /  __ - '´
 ̄\ハ l  |、   ̄l:| l:ト-イl !  / l  l/ ///    ∠
   Vヘ  l \_ |:l l:|\_/  /_/ ̄\
    } \!    |:l l:|  ∨ /       \
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
   人望溢れる私は、既に4人の仲間を従えちゃった。
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   この調子なら、簡単に100人位になるわよね?
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
   ネズミ斬式って奴よ!ネズミを斬れば数は2倍!すぐねすぐ!
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                      __
                      / .〉-、
                      l_/  l--――‐-- .、
                    /./  .l :::  :::  ::  ヽ.
                   /  '   ノ :::  ::: ::    ヽ
                 シ ●  ,'  ::   ::        l
         ……  θニニ 、、 u. ,'      ,       ノニニニニニニヽ.
                 ` ー- 、,,__      i.     /〉         ) )
                       フ''7ー―‐ 、,,_,,,ノ、ヾ.        /./
                      彡ノ      _ `=//        ( (
                              ヽ三./

472◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:07:45 ID:vs6FLGWg

                           ,.. -―_r,.-v‐_-_ァ、 __
                          /    r/:./.::/ァ´  、 , ` .
                         ′  / L':./:.:/ァ   l!  ヾ \
                       /    / 「_ 水_フ /  / / ! l l  !
                         .′   /   〃/:.:|!` /j∠j/j /| l! ! │
                    .′   .′ 「_jl><フイ/__' `く/_/jリ l
     _ _  _ _ _           /     / / ∧! |||| | l ' 、fijハ /x' / '′
    (_l j_   r_z_ヽ_    /    / .:: /l   |||| | |i! ::::::`   fiTイ
       ゝ| 〉‐、'ー‐'   ) . '′   .  ::::://   |j`Nヾi     ィ::: │
.         ゝヽ r‐-   イ/    / ::::./   .イ  |    r__、 /⌒i !
         ` T`─   |   _/__ ::::/   / |:  |     /ーl | !
.         / !  r-─ォ -‐:: :::::::: `ヽ--' 三ミ|:: へr‐  ´   . イ |
        ( ノ _.j / / ::::::::::::::::/!::::ll \三fl三|:: ト_j  _  イi::り ,!
      f⌒Y'´  |/ /| :::::::::::::::::i ::::::|!   V lj三|:: /::| Y '⌒ヽ|,|/イ !
      ノ γ⌒ V  rイ:::::::::::::::::::::::::::::ハ   V/,!/ : :|: |/      ` ァ:|
     r-‐ァ     _ノ!∧::::::::::::::::::::::::::/:::lぅ 〃 /| : :::|: | _ _  /::! !
     |  ヽ  /  / j:::::::::::::::::::::::::::):::!ぅ ヽ ' | : :::|.丁   ト‐〈::: ! !
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
   私の聡明な頭脳で考えた限りだと、障害は何も無し。
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   すぐに私の快進撃が始まる事だろう。
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   あ、小隊名考えとかなくっちゃ!
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   あと、部隊章のデザインも必要ね!これから大忙しよ!
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                                         〆
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                                 3月5日 水銀燈日記 終。

473◆oLG9iWoh0E2010/07/18(日) 16:07:55 ID:vs6FLGWg

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              <http://www.youtube.com/watch?v=1PJoMGRSaOo
                               曲:リーヨ~青春のイナズマイレブン~


              / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
              .|   リーィヨッ♪  |
              \   ______/
         ___   |/
       / ―  \       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /  (●)  \ヽ      <   リーィヨッ♪  |
     /   (⌒  (●)/       \______/
     /    ( ̄ヽ__)/ _
. /⌒ヽ(^う.    ̄ / (#)サリン==  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  `ァー─ミ    \_/ /    <   リーィヨッ♪  |
.  ./      ミ/ヽ__/     \______/
 /       /(^う

              _          、__人__人__人__人__,
           _ -‐{f泡t、          )          (_.
        _//.::.::戈辷ソ::.\        )  リーヨッ!   (_
    ___/uuuuヽ;:. -―- 、::.:.ヽ ___  )            (
   __〕=ミー⊂^ノ / l    \::レ'uuuu ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
   }-、   `⌒ア| |_|| |l  || 〔^⊃ー丿                     ,. .:.:.:.::::::::::::::::、::::ー- 、  
  匸___`y一刋 |_⊥l`lヘ 廾|/| ト'⌒>ー┐                  /.:,.::::::ハ:::::ヽ::.ヽ::.\.::ヽ:::.\
  >ー'⌒`く |l 代_入 ヽィ テァイ lV´  ,{└t             /::/.::::::|:::ト、:::::仁ニーミ:::|:::::::::|
  |::ト、::.::.::.::.::ト八ゝ   , ``// _厶゙卞ニLム{_            |.::|.:.::|_ノノ´`ヽ` ◯ `1::|::::::l::|
  |::| \::.::ノ.::.::|\  rァ  イイ 「::.::.`⌒ーr┴<{              |.::|:::::K´ ◯      |//::/:/
  |::l、  |::.::.::.::.:ハ.ヽ>‐'´ {|::{ 弋::.::.::.::.::.::.:;>=ミメ、             ヽト、::::ヘ         /::/:/
  |::.:.\/`ー-<::.:ト、\__{|::..\_\-一≦、  `ヽ::.、:..、          ``1:ヘ  r─っ , イ::/,イ
  |::.::.::.{ニ7j;i;i/.::.:|} ヽ 、寸{|::.::.|;i;i;ト、`i;i;i;;i;i;i;i;、  }::.}::.:|            |/|.:::>r‐r<  |/イ´ ボーゼン
   '.::.::.:|イ;i;i;i;{::.::.:.\ },ハ }/.::.::.:〉j;i;i;i)ノ⌒ヾj;i;}  └く::.:j                |.::/^l/l:/_/⌒ヽ



  //: : : : : : : :`ヽ
. /./‐: : / . : : . ! !:ヽji  こらソコ!
/':. : : :/:/: . . : j: ト:. :}   1人逃げは許さんですよ!
:.: : : :/:/: : : /l、ハ:.ト 、                                 ____
:.: : : l{ {:.:/ ス' \ノ , 〉                                 /:::     \  て
:.:. :. :{ヽ´     _{:}` jく _                              /::::::::::     \ (
、:.:.:.:..\         /                        ビクッ   /::::::::::     u.   \
 ` ー, ´ -----  、   ,′                             |:::::::::::::::         |
   ∧ィ-  _ /  /                         /⌒:::::::::      ⌒ヽ/
  / -‐  ̄    /                          /::::::::::::            \
        ,.  '´                            /::::::::::::::          \ ヽ
---┬‐‐  ´
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

                                                   またみてくリーヨ!

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コメント
1281: by 名無しさん on 2015/12/18 at 19:19:58

久々に読んだけど、やっぱ会話のテンポがいいな

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